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2018年10月2日火曜日

飲水不足膀胱炎再発有エピソード:飲水1.5L付加にて膀胱炎再発減少 抗生剤使用リスク減

Question  日々のトータルの水分摂取量不足の再発性膀胱炎閉経前女性へ毎日の水分摂取増加は膀胱炎予防となり得るか?

Findings  140名の再発性膀胱炎経験閉経前女性で、トータル水分摂取 1.5L未満の女性において、通常の水分摂取維持女性に比べ12ヶ月水分摂取増加した女性では膀胱炎エピソードは有意に回数減らす

Meaning 日々の水分摂取増加は日々の水分摂取少ない場合、再発性膀胱炎経験閉経前女性では膀胱炎予防となり得る




Effect of Increased Daily Water Intake in Premenopausal Women With Recurrent Urinary Tract Infections
A Randomized Clinical Trial
JAMA Intern Med. Published online October 1, 2018.
doi:10.1001/jamainternmed.2018.4204
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2705079



[要約]
意義:再発性膀胱炎女性では予防的意味Iで、水分摂取を推奨される事が多いが、サポートするデータは乏しい

目的  日々水分摂取量増加による閉経前女性の再発性膀胱炎回数への効果評価


デザイン、セッティング、被検者  ランダム化、オープンラベル、対照化、12ヶ月トライアル、臨床研究センター(2013-2016年)。再発性膀胱炎(1年前の間に3回以上のエピソード)の163名の健康女性、水分摂取評価 1.5L未満を的確とし、23を除外、割り付け140名。水分摂取、尿hydration、膀胱炎症状評価を、ベースライン、6ヶ月、12ヶ月受診時点で評価、月毎電話call


介入  ランダム割り付け、通常水分摂取に加え、水分 1.5L追加(water group)と追加なし群(対照)12ヶ月間

主要アウトカム測定 プライマリアウトカムは12ヶ月間の再発性膀胱炎回数
セカンダリアウトカムは、抗生剤使用レジメン回数、膀胱炎エピソード間平均期間、24時間尿中hydration測定

結果
被検者 140名 平均(SD)年齢 35.7(8.4)歳、膀胱炎エピソード 平均(SD)回数 3.3(0.6)
研究期間12ヶ月間で、平均(SD)膀胱炎エピソード数 water group 1.7(95% CI, 1.5-1.8)、対照群 3.2 (95% CI, 3.0-3.4)で 平均差 1.5(95%CI, 1.2-1.8; p< 0.001)

全体で、327膀胱炎エピソード、water group 111 vs 対照群 216

抗菌薬レジメン平均数は water group 1.9 (95% CI, 1.7-2.2) vs 対照群  3.6 (95% CI, 3.3-4.0)、差平均  1.7 (95% CI, 1.3-2.1; p< 0.001)

膀胱炎エピソード間の平均期間は water group 142.8 (95% CI, 127.4-160.1) vs 対照群 84.4 (95% CI, 75.4-94.5) 日間で、差平均 58.4 (95% CI, 39.4-77.4; p< 0.001)

ベースラインと12ヶ月間で、その差は尿量 (1.4 [0.04] vs 0.1 [0.04] L; p< 0.001) 、排尿量(void)  (2.4 [0.2] vs −0.1 [0.2]; p< 0.001)増加、逆位尿浸透圧低下 (−402.8 [19.6] vs −24.0 [19.5] mOsm/kg; p< 0.001)

結論と知見 閉経前女性膀胱炎再発頻回・水分摂取少ない場合、水分摂取増加は再発膀胱炎予防に抗生剤忌避戦略として有効


1.5Lかぁ 多いなぁ


日本で報道されなかった水中毒事故
Family of mother who died after drinking seven litres of water in radio contest for Nintendo Wii awarded £10m
https://www.dailymail.co.uk/news/article-1224051/Wee-For-Wii-water-drinking-contest-death-Jennifer-Stranges-family-awarded-10m.html

2015年6月30日火曜日

国際運動関連低ナトリウム血症コンセンサス作成委員会:のどが渇くまで水飲むな 

厚労省やマスコミは馬鹿だから、暑くなると、熱中症予防に水を飲め・・・飲めば熱中症予防になると言い張る。「のどが渇く前に水を飲みなさい」と偉そうに講釈する馬鹿どもの多いこと!


まともな医療的知識や経験がある人なら、間違いというのは自明のはず




 今回のスポーツアスリート向けガイドラインも、過剰及び低ナトリウム血症を作り出すような飲水を抑止する目的で、本来人間が持っている乾きのメカニズムを最大限利用する子こそが最善の戦略としている。


Statement of the Third International Exercise-Associated Hyponatremia Consensus Development Conference, Carlsbad, California, 2015
Hew-Butler, Tamara ,et. al.
Clinical Journal of Sport Medicine: July 2015 - Volume 25 - Issue 4 - p 303–320
doi: 10.1097/JSM.0000000000000221


Symptomatic EAH
耐久競争(マラソン、カヌー競技、ウルトラマラソン、トライアスロン、スイミング)
ハイキング
軍事訓練、警察訓練
アメリカルールフットボール
Fraternity hazing
Bikram yoga
Lawn bowling


リスク要素
過剰水分投与、スポーツドリンク、他の低張性飲用水
運動後体重増加
運動時間4時間超
イベント未経験・不適切訓練
スローランニングあるいはパフォーマンスペース
高・低BMI
Readily available fluids



軽症治療
・観察(自由下排尿あるまで低張・等張飲水制限)
・HTSの静脈投与(重症症状参照)
・経口HTS投与
concentrated bouillon  ( 4 bouillon cubes in 125 mL, 1/2 cup, of water)
3% NaCl (100 mL), preferably with the addition of a flavoring (eg. Crystal Light, Kool Aid)
Equivalent volumes of other solutions of high sodium concentration (eg. 3%-9%)

重症治療
静脈内HTS
・3% NaCl 100mLボーラス 臨床的改善無ければ2回繰り返す (投与間隔は10分間を推奨、しかし、あくまで治療医師の判断で決定すべき)
・より高張のNa+添加投与も考慮 (eg. 20% NaCl 10mL、 8.4% NaHCO3 50mL)も3% NaCLの代替使用を考慮
・ある状況(ie. 痙攣、昏睡、脳ヘルニア切迫の徴候といった重症脳症状)、少量ボーラス投与繰り返しの後臨床的改善評価をもたず、より大量のHTSボーラス投与を優先することが適切。










マラソンランナーやフットボールプレイヤーや他のアスリートで、過剰飲水やスポーツドリンクのせいで低ナトリウム血症で死を招いている。安直な水分過剰摂取を勧めるより熱順応など相当の準備をしてスポーツ、あるいは炎天下の仕事に備えるべきである。


スポーツドリンクって奴は、ほぼ全て低張水であり、低ナトリウム血症を生む主因の一つであることも周知すべきである。


労働者熱中症対策の要である順化期間を無視する日本・・・ 2014年8月
マラソン低ナトリウム血症を理解しよう2007年 06月 16

かなり前から「熱中症対策で水を飲め」の危険性を叫んできているのだが・・・ アホは聞く耳を持たない ・・・ 水商売が関係しているのだろう

2015年6月12日金曜日

男の子、年少、黒人ほど脱水に偏るらしい

hydrationって意外と日本語訳難しい、脱水にならない水過剰にもならない適切な体内水分状態のはずだが、以下の状態は、脱水だけの評価。


ほんとに軽度脱水ってのは悪いことなのだろうか?本質的な部分に疑問を感じながら・・・男の子、年少、黒人ほど脱水に偏ることは確か


Prevalence of Inadequate Hydration Among US Children and Disparities by Gender and Race/Ethnicity: National Health and Nutrition Examination Survey, 2009–2012
Erica L. Kenney, et. al.
(Am J Public Health. Published online ahead of print June 11, 2015: e1–e6. doi:10.2105/AJPH.2015.302572)

Read More: http://ajph.aphapublications.org/doi/abs/10.2105/AJPH.2015.302572


【目的】 米国子供・少年のhydration状況評価
【研究方法】 6−19歳の4134名被験者( the National Health and Nutrition Examination Survey )。 尿中浸透圧と不適切飲水比率 ( 尿浸透圧 > 800 mOsm/kg)。 多変量回帰モデルで、住民統計要素、飲料摂取、hydration状況調査


【結果】 不適切Thydrationは、54.5%。

有意尿中浸透圧増加は、女児より男児(+92.0 mOsm/kg; 95% 信頼区間[CI] = 69.5, 114.6)、白人より非ヒスパニック黒人 (+67.6 mOsm/kg; 95% CI = 31.5, 103.6)、年長児より若年児童 (+28.5 mOsm/kg; 95% CI = 8.1, 48.9)。

男児 (OR = 1.76; 95% CI = 1.49, 2.07) と非ヒスパニック黒人(odds ratio [OR] = 1.34; 95% CI = 1.04, 1.74) は共に不適切飲水高リスク有意

1日水分摂取8液量オンス(1オンス30ml程度)増加は有意に不適切水分摂取リスク減少させる (OR = 0.96; 95% CI = 0.93, 0.98)


【結論】 性別、人種/民族上のばらつき、飲水状態改善のための解決法について調査必要 







2013年9月13日金曜日

「飲水奨励」する軽薄な米国ファーストレディ

テレビを見れば、まるで、熱中症予防の主体が飲水であるかのような情報の垂れ流し・・・ ローカルニュースであったが、運動会練習で中学生熱中症発症多数例だした、ある市の教育委員会「教師に対して、生徒が休み時間中に飲水したことを確認するよう指示をだした」という。熱中症予防の主眼は、熱順応であるべきで、「熱中症≠脱水」。

米国・労働省職業安全衛生局にみる熱中症予防キャンペーン 「熱順応」重視、教育・相互監視重視 ・・・ 日本では軽視されてるのでは? H23/07/19 

日本・厚労省に大いに問題がある。日本の教育の現場にも米国・労働省のようなまともな対策が望まれる


熱中症対策の話ではないが、米国大統領夫人も、へんなアピールしているらしい。

「Drink Up program」というらしいが・・・

First lady's push to drink more water draws criticism
http://www.usatoday.com/story/theoval/2013/09/12/obama-michelle-drink-water-project-politico/2803417/

科学的データとして存在せず、hard scienceに基づかない迷信・妄想であると専門家のコメント。そして、公衆衛生上に悪影響を与える懸念。
"There really isn't data to support this," said Stanley Goldfarb, a professor of medicine at the University of Pennsylvania. "I think, unfortunately, frankly, they're not basing this on really hard science. It's not a very scientific approach they've taken. ... To make it a major public health effort, I think I would say it's bizarre." 
Goldfarb also told Politico: "The idea drinking water increases energy, the word I've used to describe it is: quixotic," he said. "We're designed to drink when we're thirsty. ... There's no need to have more than that."



ファーストレディーが、いんちき水商売を促進しかねないメッセージ発信をすることに対する非難、それが、メディア発信されている。米国メディアの健全性を評価したい。


“水”商売屋さんたちが、この軽薄なファーストレディの妄言を利用しなければ良いのだが・・・


今日も、テレビ・ラジオ・新聞で 妄想的メッセージが垂れ流される日本。


日本でも、何代か前のファーストレディも宇宙人という妄想を流して多様な気もするので、米国の悪口は言えないが・・・

2013年7月8日月曜日

飲水ダイエットは他のダイエットプログラム組み合わせで効果あり、 ただ「水単独でやせる」エビデンスは存在せず

飲水を減量と過体重/肥満予防目的ダイエット法として用いられているが、そのエビデンスは存在しない。

以下のシステマティック・レビュー報告によれば、適正なダイエットプログラムを加えた場合にのみ、飲水によるダイエットは効果があるというエビデンスは存在することとなる。

対し、一般住民でのエビデンスは存在しない。

Association between water consumption and body weight outcomes: a systematic review
First published June 26, 2013, doi: 10.3945/​ajcn.112.055061
Am J Clin Nutr August 2013 ajcn.055061


4つの電子データベース MEDLINE, EMBASE, CINAHL, and COCHRANE、それにPubMed横断解析、手作業で、18歳超成人での、飲水と体重アウトカム(体重、BMI、体重分類など)関連性

4963回収、11はオリジナル研究、2つのシステマティックレビュー
減量・体重維持目的のダイエット参加者のうち、ランダム化対照化トライアル、観察長軸研究により、飲水増加とともに、減量・体重維持プログラムを加えることで、3-12ヶ月後体重減少が、減量プログラム単独比較で見られた。

減量・体重維持ダイエットmixed-weight populationでは、2つの短期ランダム化トライアルにて、体重への影響認めない。;6つの横断研究結果は不一致。


マスゴミにかかれば、タイトルは、「水で痩せる」となる
Drink more water, lose more weight?
http://uk.reuters.com/article/2013/07/03/us-drink-more-water-idUKBRE96217Y20130703

2012年7月20日金曜日

スポーツドリンク:商用主義により作られた幻想 ・・・ 熱中症予防の嘘、スポーツ・パフォーマンスへの効果など

 スポーツドリンクは運動をするものにとって大事な補助となるものだが、著しく、その科学的エビデンス欠如している。 エビデンスらしきものの中には重層的に商業主義に影響された恣意的実験結果や思い込みを多く含むというお話。


Sports Drinks
BMJ 2012; 345 doi: 10.1136/bmj.e4737 (Published 19 July 2012)



“One drink in particular”として、Robert Cade(フロリダ大学)の1960年代に製造 → Gatorade(アメリカフットボールチーム由来) → ペプシコ、GSK、コカコーラなどの商用


その後これらメーカーとスポーツ関連事業と、スポンサーに支えられた科学的報告・・・具体的にはGSKの科学研究所設立と講演シンポジウムなどの利用。他企業も同様なスポンサー活動を行っている。


・ “乾き”・“脱水”プロモーションへの学術が荷担している現状
 ・商用主義先行の“脱水の科学”

・・・に始まり


・  “乾き”との関係
・ 尿の色や尿検査をガイドにする方法
・ 低ナトリウム血症、学校スポーツへの商用関与

「bottled water」会社と「スポーツドリンク」会社との“水戦争” の結果、スポーツドリンクメーカーは、水と比較して、 多く量を摂取できること、水蓄積、炭水化物摂取可能、一番は味ということを主張。


だが、「スポーツドリンク」会社側のEuropean Food Safety Authority (EFSA) 提出データでは、持久運動のパフォーマンス改善効果に関しては主張ほどの、はっきりしたエビデンスは存在しない


 アスリートから一般の人へのマーケッティングを行っており、肥満への影響も懸念される。

脱水の極度の状況、熱疲労・熱射病・筋痙攣・横紋筋融解症を極度に強調し、極端な人工環境による知見に基づくデマ(Scaremongering)。入院する程度の熱中症で脱水は17%程度と、American College of Sports Medicine (ACSM)の報告で、同様のUS軍隊での報告もある。HEAT Institute のNFLプレイヤーの研究で脱水だけで核温度への影響を与えないという報告である。

“脱水により熱中症を引き起こす”ことを示した報告は熱中症と脱水を起こすべく設定されているものばかりであると指摘。

 British Journal of Sports Medicineもこのことを認め、“現実のフィールド条件に一致した熱中症と運動の関係に関して対照化実験はまず存在しないとしている。



上記解説記事全般、学術的権威のある団体や文献の数々であり、情緒的批判から構成されている内容ではない。

Disease mongering”(病気を利用して製薬会社が金儲けすること)はよく知られているが、「脱水」や「運動」において、世間一般を恐怖に陥れるScaremongeringをネタに金儲けするインチキ商売がこの分野で行われ続けてきた。

インチキは市井の常識として固定し、いつの間にか、医学的な専門家達もそれを常識と思い込み、そういうインチキの普及に我々自身が荷担 してる。

熱中症予防に関して、患者からアドバイスを求められたとき、「OS-1のような・・・」とかそのエビデンスを検討もせず、助言してないだろうか?

最近みた、あるテレビ局の報道番組の“熱中症” ニュース、「OS-1」を背景に、“水分をとること”と解説、指導していた。その指導は科学的根拠に乏しいことを知って知らずか・・・ステルスマーケッティングとなっている。






Exercise-associated hyponatremia (EAH)
CJASN January 2007 vol. 2 no. 1 151-161




低ナトリウム血症は、過剰な水分摂取、塩分喪失だけの問題では無く、塩分蓄積量及び浸透圧相互作用、代謝水、そして、尿希釈能障害(濾過量低下・腎血流低下・遠位尿細管到達血流低下)や、AVPの増加(非特異的ストレス、運動、熱、IL-6、水分容積減少による)などによると考えられている。

純に、塩分摂取不足や水分過剰摂取だけが問題ではないことを医療者はよく理解する必要があるだろう。


単純に、塩分摂取不足や水分過剰とだけ説明している医療関係者が多すぎることに問題がある。

今後、この"desalination"という現象と、向き合う必要がある。

Postoperative Hyponatremia despite Near-Isotonic Saline Infusion: A Phenomenon of Desalination
Andrew Steele, et. al
Ann Intern Med. 1 January 1997;126(1):20-25

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