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2019年5月2日木曜日

睡眠薬 Z-drug:アモバン、マイスリー、ルネスタなど 夢遊病など警告

Z系睡眠薬(“Z-drug”:英語表記した場合に頭文字にZが多い非BZDの通称)と言われる非BZDのゾルピデム(マイスリー®),ゾピクロン(アモバン®),エスゾピクロン(ルネスタ®),ザレプロン(国内未承認薬)への警告


ルネスタ( エスゾピクロン eszopiclone)やZaleplonは比較的稀だが
マイスリー(ゾルピデム zolpidem)で約70の重大イベント

米国FDAが"boxed warning"要求
稀だが重大な影響、夢遊病、夢遊運転、非覚醒での活動を生じ、死に至る場合もあると警告

 rare but serious injuries have happened with certain common prescription insomnia medicines because of sleep behaviors, including sleepwalking, sleep driving, and engaging in other activities while not fully awake. These complex sleep behaviors have also resulted in deaths. These behaviors appear to be more common with eszopiclone (Lunesta), zaleplon (Sonata), and zolpidem (Ambien, Ambien CR, Edluar, Intermezzo, Zolpimist) than other prescription medicines used for sleep.

マイスリー、ルネスタ、Zaleplonによる"complex sleep behavior"経験例には十分注意を



FDA adds Boxed Warning for risk of serious injuries caused by sleepwalking with certain prescription insomnia medicines
FDA Drug Safety Communication
https://www.fda.gov/drugs/drug-safety-and-availability/fda-adds-boxed-warning-risk-serious-injuries-caused-sleepwalking-certain-prescription-insomnia






マイスリー錠、アモバン錠等は非ベンゾジアゼピン系薬剤であるが、非ベンゾジアゼピン系薬剤で、ベンゾジアゼピン受容体作動薬となり、12ヶ月以上使用では原則減算対象

2014年9月10日水曜日

ベンゾジアゼピン使用とアルツハイマー病リスク

ベンゾジアゼピン使用は、アルツハイマー病リスク増加と関連し、長期間の暴露によるアルツハイマー病との相関増加は、その直接の関連性を疑う。

ベンゾジアゼピン使用そのものが、認知症リスク増加に関わる状況を示すにしても・・・


Benzodiazepine use and risk of Alzheimer’s disease: case-control study
BMJ 2014; 349 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g5205 (Published 09 September 2014)
Cite this as: BMJ 2014;349:g5205


症例対照 Quebec health insurance program database (RAMQ):1796名のアルツハイマー病シドなんと、性別・年齢群、フォローアップ期間マッチ化対照比較



ベンゾジアゼピン使用歴は、アルツハイマー病増加リスクと関連
補正オッズ比 1.51、 95% 信頼区間;CI 1.36 ~ 1.69
不安・うつ・不眠補正にて、やや減衰 1.43; 95% CI; 1.28 ~ 1.60

処方×日数投与 91未満程度の累積では相関無い

暴露密度について、処方×日数 91-180ではその関連性1.32 (1.01 ~ 1.74)、 180を超える場合 1.84 ( 1.62 ~ 2.08)で、 短時間作用薬では1.43 (1.27 ~ 1.61 )、 長時間作用薬では 1.70 (1.46 ~ 1.98)




認知症早期症状としての不眠、すなわち、共役性によるものを、ある程度否定した検討・・・という次第。

2014年3月28日金曜日

抗不安薬・睡眠薬による超過死亡 7年間100名あたり4名余計に死ぬ

ベンゾジアゼピン系を中心とした抗不安薬・睡眠薬処方有害性に対する医師たちの認識に驚くことが多い、昨今。


向精神薬 多剤処方を制限…診療報酬認めず
http://kaigyoi.blogspot.jp/2014/03/blog-post_8664.html

これで、少しは目が覚めるか?馬鹿医師ども


 
「睡眠薬の適切使用を」 初の指針 → ベンゾジアゼピン系・向精神薬全体の問題なのに・・・限定的に問題化する恣意性を感じる 
http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/06/blog-post_13.html

睡眠薬と死亡率の関連 ;年18回分処方ですら死亡率増加 
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/02/18.html

ベンゾジアゼピン系使用で認知症リスク増加
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/10/blog-post_3248.html

  
Effect of anxiolytic and hypnotic drug prescriptions on mortality hazards: retrospective cohort study
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g1996 (Published 19 March 2014)
Cite this as: BMJ 2014;348:g1996
英国の大規模コホート(34727名、273UKプライマリケア医)

身体・精神疾患合併症と、研究非対象薬剤は、対照群と比べ、研究対象薬剤間で多い。
全研究フォローアップ期間の年齢補正死亡率ハザードは登録後1年間で3.46(95% 信頼区間、 3.34−3.59)、、他の寄与要素補正後 3.32(3.19−3.45)

量依存関連性は、研究対象薬剤3クラス(ベンゾジアゼピン、Z薬剤(ザレプロン、ゾルピデム、ゾピクロン)、多薬剤)全てで見られる。


1年間死亡除外後、7年間の初回処方後、100人あたりの薬剤関連超過死亡は4例

2013年3月5日火曜日

マイスリー:老人介護施設転倒股骨折事故増加;新規使用、軽度・中等度認知症、移動部分介助者で影響大きい

zolpidem tartrate(マイスリー)、 eszopiclone(フルナイト)、 zaleplon(ソナタ)といった非ベンゾジアゼピン系薬剤

日本販売されてるのはマイスリーのみ
マイスリーは、転倒の独立した危険因子 ・・・ 即刻対処必要 2012/11/21
SMART療法で全国に喘息患者に迷惑をかけてるアステラス製薬販売の薬


股関節骨折のリスクは、ナーシングホーム居住者で、上記薬剤使用者に多い
そして、新規使用、軽度・中等度認知機能障害、移乗での部分介助必要者でもっともその影響が大きい
ナーシングホーム居住者において、これらの薬剤処方時には注意をすべき

Nonbenzodiazepine Sleep Medication Use and Hip Fractures in Nursing Home Residents
Sarah D. Berry,  et. al.
JAMA Intern Med. 2013;():1-8. doi:10.1001/jamainternmed.2013.3795.

学術研究下症例交差研究
50歳以上の米国ナーシングホーム長期滞在居住者15528名(2007年7月1日から2008年12月31日)

研究登録者のうち、転倒事故前非ベンゾジアゼピン系睡眠薬服用 1715(11.0%)
リスク暴露無し 927を含み検討。

被験者平均(SD)年齢 81.0(9.7)歳、女性 77.6%
股関節骨折リスクは非ベンゾジアゼピン使用で多い  (OR, 1.66; 95% CI, 1.45-1.90)
非ベンゾジアゼピン睡眠薬使用と股関節骨折の相関は新規使用者に若干多い   (OR, 2.20; 95% CI, 1.76-2.74) 、軽度 vs 中等度・重度認知障害で多い  (OR, 1.86 vs 1.43; P = .06)、 中等度 vs 総・重度機能障害 で多い (OR, 1.71 vs 1.16; P = .11)、 移動時限定的介助必要 vs 完全介助必要で多い  (OR, 2.02 vs 1.43; P = .02)、 Medicaid病床の少ない施設で多い (OR, 1.90 vs 1.46; P = .05)
研究解釈上の問題点として、
・処方量情報無し
・基礎疾患関与の可能性

老人施設入所者に対するマイスリー処方に関しては 十分な配慮が必要とMedpage
http://www.medpagetoday.com/Geriatrics/Sleepdisorders/37651

マイスリー&高齢者でググると、薬剤師がいかに製薬会社の宣伝文句に左右されているかがよくわかる。「処方数が多いから目立つ」だの、中には「高齢者向き」だの・・・後者は販売時のアステラスMRの宣伝文句だったやつ。・・・これが未だに効いてるようだ。

発売当時の「藤沢薬品工業株式会社」の宣伝
藤沢薬品工業株式会社は、同社、サノフィ・サンテラボ株式会社ならびに藤沢サノフィ・サンテラボ株式会社の三社にて共同開発した入眠剤「マイスリー錠」(一般名:酒石酸ゾルピデム)を12月13日に、新発売しますのでお知らせします。

 従来、不眠症治療の第一選択薬としてはベンゾジアゼピン系睡眠薬が使われていますが、中枢神経系にはこれらの薬剤に高い親和性を示すω(オメガ)受容体と呼ばれる受容体があります。ω受容体には2つのサブタイプがあり、ω1受容体は催眠鎮静作用に、ω2受容体は抗痙攣作用、抗不安作用及び筋弛緩作用に深く関与しているものと考えられており、不眠症の治療にはω1受容体に選択的に作用する薬剤の開発が待たれていました。
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/fujisawa/001211b.html
「ω1選択性=筋弛緩作用無し」と信じ込む人に良い医師・薬剤師さんたちが・・・未だに、転倒事故を誘発させている。

結論としては、アステラス製薬の営業は優秀だということ。そして、悪害を振りまく効果も抜群・・・。
「喘息発作がでたらシムビコート吸ってたら大丈夫ですよ」って言う(ベースの吸入ステロイド使用の重要性無視した)馬鹿医者を大量生産しつつあるのもここの営業活動が優秀なおかげ・・・。


2012年12月8日土曜日

BG系睡眠薬は市井でも肺炎を増加させ、肺炎死亡率増加させる


重篤な患者では、ベンゾジアゼピン系は、感染症、多くの敗血症死亡率増加に関連する。しかし、市井でのベンゾジアゼピン系使用と肺炎リスクの関連は不明であった。

市井でのベンゾジアゼピン使用も、市中肺炎発症リスク増加と関連、市中肺炎死亡率増加とも関連している可能性がある

The impact of benzodiazepines on occurrence of pneumonia and mortality from pneumonia: a nested case-control and survival analysis in a population-based cohort Thorax doi:10.1136/thoraxjnl-2012-202374
nested case-control study(対照 29697、市中肺炎:CAP症例 4964)をHealth Improvement Networkから抽出

ベンゾジアゼピン薬剤は、肺炎リスク増加と関連  (OR 1.54, 95% CI 1.42 to 1.67)

ジアゼパム(セルシン、ホリゾンなど)、ロラゼパム(ワイパックスなど)、テマゼパム(エバミールなど)に関しては、CAPリスク増加と関連するが、クロルジアゼポキシド(バランス、コントールなど)ではCAP発症と関連せず

薬剤クラスとして、ベンゾジアゼピン系薬剤は、事前CAP診断後の30日死亡率 (HR 1.22 (95% CI 1.06 to 1.39)) 、長期観察死亡(HR 1.32 (95% CI 1.19 to 1.47)) と相関する

ジアゼパム、クロルジアゼポキシド、ロラゼパム、テマゼパムはこれらの患者の長期間観察死亡率と関連



症例対照研究のため挟雑要素・共役要素入り込む可能性があるが、年齢の層別化くらいして欲しかった。

睡眠薬と死亡率の関連 ;年18回分処方ですら死亡率増加 H24/02/29

新規睡眠薬スボレキサント(オレキシン受容体アンタゴニスト) 第III相試験で有用性 H24/06/15



薬物だけでコントロールするってのがそもそも間違いのような気がする。“不眠症”とは、“眠れないことを悩む”ことであり、“眠れなくても悩まなければ不眠症でない”


睡眠薬→転倒→肋骨骨折など→疼痛咳嗽忌避による気道感染増悪の可能性がある
マイスリーは、転倒の独立した危険因子 ・・・ 即刻対処必要 H24/11/21
MrOS研究:老人肋骨骨折リスク:骨折既往、骨密度低値 2010年 03月 17日
メタアナリシス:薬剤と高齢者転倒 2009年 11月 24日


肋骨ベルト禁忌という認識のある日本外の国でも、関連性があるわけで、転倒と肺炎リスク貯蔵させる肋骨ベルトの関連が日本ではなおさらかも。


睡眠薬処方使用に関して強力なRegulationが必要な時期 ・・・ 不要な医療費を増大させている可能性がある。

noteへ実験的移行

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