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2022年12月17日土曜日

鼻ポリープありの慢性副鼻腔炎(CRSwNP)へのdupilumab治療にて中止必要副事象 25%に及ぶ

第3相治験の副作用報告だけで安心してはいけないようだ


Many Nasal Polyp Patients Stopped Dupilumab in Small Study

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1002/alr.23108



CRSwNPの症例へのdupilumab治療により副事象中止例24%で、皮疹やそう痒、関節痛を含む筋骨格症状で、FAERSデータと類似しているが、phase 3 trialの報告とは異なっている


Th17への免疫反応、IL-4とIL-13拮抗作用として影響を与える、dupilumabの機序としてこれらは説明可能なのではなかろうか?

実際、seronegativeな関節炎、乾癬、腱付着部炎(enthesitis)が関連している

2020年8月5日水曜日

Covid-19:「皮膚所見」 「初期CT所見無しのその後3割でCT上新規肺病変」


Cutaneous manifestations in hospitalized patients diagnosed as COVID ‐19
Ozge Askin  , et al.
First published: 24 June 2020 https://doi.org/10.1111/dth.13896

COVID-19患者で最も多く観察された皮膚発疹は、本研究では紅斑性鱗屑性発疹:erythematous scaly rashであった。
手洗いの頻度の増加や消毒薬の使用は、刺激性接触皮膚炎のリスクを高める 。
丘疹:Maculopapular skin rashは体幹に最も多く見られ、蕁麻疹は全身性であった。
黄斑部発疹とじんま疹の頻度の増加は、以前に報告された文献と一致
点状および紫斑部病変( Petechial and purpuric lesions)と壊死も観察された。

中国からの症例シリーズでは、7名の患者に無頭状チアノーゼから乾性壊疽までの血管病変が報告されている 。
また、凍瘡:pernio診断された患者は1名のみであった

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COVID-19感染中に発症した52例の臨床パターン
  • 紅斑性鱗屑性発疹32.7%(17例)。病変の多くは手に認められた(図1)。これらの紅斑性発疹は、一般的に手洗いや消毒薬の使用によるものと考えられていた。
  • 症例の23%に 斑点状丘疹 が認められた(12)。病変の多くは体幹に認められ、1例は四肢に、1例は体幹上部にのみ認められた。体幹に認められた病変のうち1例はバラ色粃糠疹に類似していた(図2).
  • 蕁麻疹病変は13.5%(7例)。ほとんどが全身に分布している(図3)。
  • 点状紫斑性発疹は7.7%(4)。その多くは遠位四肢(図4)と点状疱疹であったが、1例は全身性で点状疱疹性紫斑性発疹であった。血小板値および凝固検査は正常であった.
  • 症例(4)の7.7%に壊死が認められた。壊死は1例で上顎部に認められたが(図5)、多くは仙骨などの圧迫部に認められた(図6)。
  • 粘膜疹:Enanthema とアフタ性口内炎:apthous stomatitisは5.8%の症例(3)。口腔粘膜に発疹、紅斑が認められた。1例では粘膜疹とアフタ性口内炎が共に認められたが、他の1例では舌の片側のみに無呼吸性病変が認められた(図7)。
  • 水胞性発疹5.8%(3例)。うち2例は体幹上部に片側性で単形性であった(図8)。
  • 症例の1.9%に凍瘡:pernio1.9%(1)。症例のうち1例に頭頂部にチアノーゼを認めた(図9、10)。
  • そう痒症1.9%(1例)。この症状はバンコマイシンとの関連が考えられたが、臨床病理学的な確認はできなかった。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

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Follow-Up CT Results of COVID-19 Patients with Initial Negative Chest CT
Authors Fu B, et al.
Published 3 August 2020 Volume 2020:13 Pages 2681—2687
DOI https://doi.org/10.2147/IDR.S258677

本調査は,胸部CT所見が陰性であったCOVID-19患者を対象に,これらの患者に新たな肺病変が発生するかどうかを確認し,CT特性および治療中の転帰を明らかにすることを目的として実施された.COVID-19が確認された患者は317例であった。

評価において、CT初期所見negativeなのは 29例(9.1%)
フォローアップCTにおいて 10例(34.5%)で新規肺病変出現

初回CTから新規病変出現までの平均期間(注. "from beginning of new lesions to initial CT"だと意味がとれないので間違いではないかと思う)は  5.8 ± 3.0 日

新規病変は主にspherical/patchy ground-glass opacityで主に下葉に存在 (n=9, 90.0%)

COVID-19の新規肺病変出現は、主に治療中に出現
繰り返しのCTで疾患モニタリングは、特に患者の症状が悪化している場合や検査指標がある場合には、疾患モニタリングのために必須であることが示唆された。


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2015年11月25日水曜日

RCT:アトピー性皮膚炎と睡眠障害を有する子供へのメラトニン・サプリメント投与 入眠遅延改善・疾患重症度改善

アトピー性皮膚炎と睡眠障害を有する子供へのメラトニン・サプリメント投与



Melatonin Supplementation for Children With Atopic Dermatitis and Sleep Disturbance A Randomized Clinical Trial
 Yung-Sen Chang, et. al.
JAMA Pediatr. Published online November 16, 2015. doi:10.1001/jamapediatrics.2015.3092


2重盲検プラシーボ対照交差デザインランダム化臨床トライアル
73名、1-18歳の医師診断5%以上皮膚表面積アトピー性皮膚炎患児

メラトニン 3mg/日、 プラシーボ 4週間 → 2週間Washout期間後交差介入4週間


48名の子供へのメラトニン治療後、 Scoring Atopic Dermatitis (SCORAD) indexは、プラシーボ比較で 9.1減少 (95% CI, −13.7 to −4.6; P < .001)、平均 (SD)  49.1 (24.3) vs 40.2 (20.9)


さらに、プラシーボ治療後に比べ、メラトニン後入眠遅延は、21.4分短縮 (95% CI, −38.6 to −4.2; P = .02)

SCORAD indexの改善は、入眠遅延の変化と有意相関認めず (r = −0.04; P = .85)


副事象イベントによる治療中断はなく、副事象イベントも研究期間を通じて報告無し


2015年6月3日水曜日

ボトックスによる皮膚進展性・柔軟性は炎症・腫脹ではなく、皮膚構造への直接変化反映

ボトックス注は、皮膚構造に影響を与え、skin pliability(柔軟性)、弾性収縮力を高める。この構造変化は炎症・腫脹によるものではなく、筋肉の弛緩ではなく、線維芽細胞への変化をもたらしていると考えるとの主張

2014年もDr. Bonaparteらは、2ヶ月フォローアップ研究、炎症性所見であるという皮表を受け、今回4ヶ月フォローアップ研究。 Cutometer MPA 580 skin elasticity meter (Courage & Khazaka Electronic, Cologne, German)を用い、皮膚の構造変化・弛緩性を評価。

pliability : 柔軟性
elastic recoil:弾性収縮力
粘弾性抵抗(Uv)/弾性抵抗比(Ue)

Uv/Ue比率減少を見いだし、腫脹・炎症による形態機能変化ではないと証明したとの主張

仮説が正しければ皮膚瘢痕へ有効かもしれないと・・・機序は不明だが・・・

眉間では4ヶ月、その他では3ヶ月効果が続く。


AAFPRS RESEARCH AWARD WINNER
Alterations in the Elasticity, Pliability, and Viscoelastic Properties of Facial Skin After Injection of Onabotulinum Toxin A
 James P. Bonaparte, et. al.
JAMA Facial Plast Surg. Published online May 21, 2015. doi:10.1001/jamafacial.2015.0376




2015年3月24日火曜日

抗生剤無しのにきび治療 : A/BPOゲル



アダパレン/過酸化ベンゾイル 0.3%: 0.3% adapalene/benzoyl peroxide (A/BPO)
特許:http://urx.nu/iL4i


中等症・重症ざ瘡への大規模RCTで、1/3が有意に改善



発表:Weiss J, et al "Efficacy and safety of adapalene 0.3%/benzoyl peroxide 2.5% topical gel in moderate and severe acne vulgaris" AAD 2015; Abstract 790.
https://www.aad.org/meetings/2015-annual-meeting 

二次情報:http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/AAD/50621

2014年6月22日日曜日

紫外線嗜好は、皮膚のβエンドルフィンを介する依存症である

マスコミだけでなく、税金で運用されている医療機関まで、なんちゃって「依存症」を流布する、日本。

【誤報?世論誘導記事?】【でっちあげ病名】毎日新聞によると、「ネット依存症=病気」だそうです。
http://kaigyoi.blogspot.com/2013/08/blog-post_4982.html


本来、依存症というからには、より科学的根拠が求められるはず。

こういう根拠があれば、それなりに納得できる。



紫外線発がん性は確立しているが、紫外線を求める行為は依存性特性があるという指摘がある。
紫外線暴露後、角化細胞(ケラチノサイト)は、propiomelanocortin (POMC)を合成、それが日焼けの原因となるメラノサイト刺激ホルモンのプロセスとなる。
POMC-由来ペプチド、βエンドルフィンが同時に皮膚で合成さえ、低紫外線暴露後、血中レベル増加が観察される。とう痛関連閾値増加がみられ、オピオイド拮抗剤での可逆性もみられる。オピオイド離脱回避のオペラント行動選択をもたらす (conditioned place aversion : 条件付け位置嫌悪)。この紫外線誘導侵害性(nociceptive)への影響・行為への影響はβエンドルフィンKOマウスでは消失するし、上皮ケラチノサイトp53-介在POMC誘導欠損マウスでもみられない。 この原始的紫外線依存は、βエンドルフィンの快楽作用そして、離脱による非快楽作用を介し作用し、それが生合成されたため生じるもの、ただ、この紫外線依存により皮膚がん危険性が増す訳で、冷徹な現実が存在する。

Skin β-Endorphin Mediates Addiction to UV Light
Gillian L. Fell, et. al.
Cell Volume 157, Issue 7, p1527–1534, 19 June 2014;
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.cell.2014.04.032





尋常性乾癬と脱毛症の一石二鳥治療:トファシチニブ(ゼルヤンツ)

経口抗リウマチ薬JAK阻害剤トファシチニブ(tofacitinib):ゼルヤンツ



尋常性乾癬と脱毛症の一挙両得と表現された報告


Oral Tofacitinib Reverses Alopecia Universalis in a Patient with Plaque Psoriasis
 Journal of Investigative Dermatology accepted article preview 18
June 2014; doi: 10.1038/jid.2014.260.
http://www.nature.com/jid/journal/vaop/naam/pdf/jid2014260a.pdf


残念ながら、全例の効果は保証されないらしい



http://boingboing.net/2014/06/21/alopecia-baldness-cured-with-a.html

2014年6月20日金曜日

皮膚・軟部組織感染診断治療臨床実践ガイドライン(IDSA) 2014年アップデート

皮膚・軟部組織感染(SSTIs)診断治療臨床実践ガイドライン(IDSA) 2014年アップデート





Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Skin and Soft Tissue Infections:
2014 Update by the Infectious Diseases Society of America
Clin Infect Dis. (2014) doi: 10.1093/cid/ciu296 First published online: June 18, 2014
フルテキスト・無料:http://cid.oxfordjournals.org/content/early/2014/06/14/cid.ciu296.full

ガイドラインは、重症感染症を、以下の定義に
 ・経口抗生剤不応
・高熱、心拍 90/分超、呼吸回数24/分超、白血球数 12000超あるいは400以下/μL
・深部感染徴候: 水疱、皮膚面自壊(skin sloughing)、低血圧、臓器障害所見
・免疫抑制状況



さらに、新規薬剤として オキサゾリジノン系抗菌薬であるtedizolid(http://www.ajhp.org/content/71/8/621.abstract)あるいは グリコペプチド系抗MRSA抗菌薬であるダルババンシン(dalbavancin)をSSITs治療に有効として記載。


中等度感染は、全身所見を有する蜂窩織炎や丹毒で、静注抗生剤、ペニシリン、セフトリアキソン、クリンダマイシン。










2014年1月23日木曜日

アトピー性皮膚炎:ブドウ球菌バイオフィルムが、汗腺閉塞・掻痒に影響を与える

アトピー性皮膚炎症例での、ブドウ球菌バイオフィルム形成は汗腺閉塞に重要な役割を果たし、炎症と皮膚掻痒をもたらす。

他剤抵抗性ブドウ球菌のうち、主要菌種は、黄色ブドウ球菌 42.0%、表皮ブドウ球菌 20.0%
全例、細胞外ポリサッカライドとバイオフィルム陽性(strong biofilm 85.0%、 moderateからweak 15.0%)
PCRによるバイオフィルム関連 icaD(93.0%)、aap(12.5%)遺伝子検出
皮膚組織から微生物検出同定、細胞外biomass形成、biofilm形成、ブドウ球菌biofilmを検討。
PAS陽性・Congo red陽性汗腺閉塞
アトピー性皮膚でのToll-like受容体2活性化 (感染近傍直下)にてproteinase-活性化受容体2関連皮膚掻痒を生じる可能性、そして、MyD88介在spongiosis発症の可能性。


The Presence and Impact of Biofilm-Producing Staphylococci in Atopic Dermatitis
Herbert B. Allen,  et. al.JAMA Dermatol. Published online January 22, 2014. doi:10.1001/jamadermatol.2013.8627 


専門外だけど、アトピー皮膚症状と特定の細菌感染及びそのバイオフィルム特性が関連していることは、病状・治療管理上からも納得。

2013年10月23日水曜日

家庭医のためのアトピー性皮膚炎

旧藤沢製薬(現行、アステラス製薬)のMRから、TCI治療に関して、専門医以外使ってほしくないといわれたものだから、言いつけを守り、学習してなかったが、英国のガイダンス【家庭医のためのアトピー性皮膚炎】という、まとめたものがあったので・・・


Atopic Dermatitis for Family Physicians
Aly Khanbhai et. al.
Cite this article as: BJMP 2013;6(3):a626


家庭医のアトピー性皮膚炎診断は、視診と病歴聴取が基本

英国作業委員会診断基準
皮膚掻痒症状必須  (子供においては、掻爬やこすることを口頭で表現する場合) 、最低12ヶ月継続、以下の3項目以上を含むこと

    1. 皮膚皮線異常の既往 (肘前面、膝裏、足首前面、頚部周囲、目周囲)

    2. 喘息・花粉症の病歴 (4歳未満なら、1st 血縁者の病歴)

    3. 前年全身dry skin既往 
    4. 2歳未満発症 (4歳未満ではこれは用いず)

    5. 屈曲側皮膚炎観察 (4歳未満では頬部や前額部皮膚炎や四肢外側を含む)
・管理

・教育

・皮膚軟化剤:Emollient

・局所ステロイド:‘fingertip unit’ (FTU)を用いTCS量を決定する

・局所calcineurin阻害剤(TCIs):カルシウムによって活性化されるタンパク質脱リン酸化酵素「カルシニューリン」の阻害剤としてのシクロスポリン、タクロリムスなど。単剤、併用、継続維持療法としての使い方。第一選択として用いるべきではない。

・ドレッシング・ラップ治療:非感染例のみ適応、掻爬の物理的バリアにもなり、軟化剤の保持に役立つ

・抗生剤:90%の患者で皮膚病変あり、黄色ブドウ球菌・溶連菌感染も、ルーチン使用は推奨されず、非感染例の経口使用は適用外、感染例では適応ありPC・セフェム系1−2世代7−10日間使用効果通常あり、マクロライド有用でない。ウィルス感染関与ごく普通にあり、ヘルペス播種など。

・抗ヒスタミン剤:第一世代はsedative使用(昼間使用はさける)・非sedative抗ヒスタミンではその価値は限定的だが、アレルギートリガー回避に若干役立つ可能性のみ

・食事介入:必ずしも推奨されない

・他治療:ステロイド全身投与、UV治療など


 <hr>情報提供すら拒否したアステラス・・・うらみ忘れない

2013年9月17日火曜日

にきびガイドライン:公平性疑念

Pediatrics誌・別刷 

Evidence-Based Recommendations for the Diagnosis and Treatment of Pediatric Acne
Pediatrics Vol. 131 No. Supplement 3
pp. S163 -S186  (doi: 10.1542/peds.2013-0490B) 


ガイドライン原稿記載の15名委員のうち13名が関連する会社からのコンサルタント・講演報酬を受け取っていた、ガイドライン開発機構そのものが関連団体から98%もの費用を捻出してたわけで、まぁ公平性に疑念が残るのは当たり前。

特に、American Acne and Rosacea Society (AARS) とGalderma Laboratoriesの関連。52万8千米ドルをAARSは受領。

日本の学会出版ガイドラインも、最終的には、製薬会社の強制購入させて捻出させてる部分もある訳で、このにきびガイドラインだけじゃなく、臨床ガイドラインのあり方自体に問題がある訳で・・・


ガイドラインでは、年間1700米ドルもの処方薬剤推奨している一方、benzoyl peroxideはOTC製品で年間80米ドル未満のコストで有効性が確認されている。

疑念を主張する、JAMA誌前エディター、Catherine DeAngelisというJohns Hopkins School of Medicine小児科教授
http://www.medpagetoday.com/Pediatrics/GeneralPediatrics/41618






学会ガイドライン出版団体の寄付金詳細公表されるべきで、利益相反、透明性担保されるべきだろう。テレビCMでよく見聞きする、「なんたら学会推奨」と表示される場合、特に、その必要性を感じる。

2013年8月2日金曜日

FDA薬品安全性情報:アセトアミノフェンと重篤皮膚反応

FDA Drug Safety Communication: FDA warns of rare but serious skin reactions with the pain reliever/fever reducer acetaminophen
View and print full Drug Safety Communication
http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/ucm363041.htm
 (PDF - 130KB)

米国FDAはアセトアミノフェンと関連する、稀だが重篤な皮膚障害反応のリスクについて大衆向け情報提供


Stevens-Johnson Syndrome (SJS)、中毒性皮膚壊死症:toxic epidermal necrolysis (TEN)、急性汎発性発疹性膿疱症: generalized exanthematous pustulosis (AGEP)は致命的である。

処方薬だけでなく、OTC製品としても、多く流通する鎮痛・解熱薬。


皮膚発赤、発疹、水疱、皮膚表面の剥離が生じる可能性。これらの反応は、初回使用時を含め、どのタイミングでも生じる可能性がある。他のNSAIDs、例えばイブプロフェン、ナプロキセンなどでも同様の重篤反応有る場合がある。

医療従事者は、常に、この稀だが、重篤な副作用について、アセトアミノフェンを、この副作用と関連する他薬剤と同様、注意を払うべき。

FDA Adverse Event Reporting System (FAERS) のAgencyレビューからの情報、アセトアミノフェンと関連する重篤皮膚反応症例の医学文献からの情報に基づく




FDA Warns of Fatal Skin Reactions with Acetaminophen
Published: Aug 1, 2013
Medpage



2013年7月12日金曜日

水疱性類天疱瘡:抗BP180-NC16a抗体

類天疱瘡関連検査法・診療報酬の改定(H25年7月)

類天疱瘡とは・・・
類天疱瘡群の疾患は、全身に水疱形成し、組織学的に表皮下水疱を示し、抗表皮基底膜部抗体を検出する皮膚疾患である。代表疾患である水疱性類天疱瘡のほかに、多数の亜型があり、異なった抗原に反応することが明らかとなりつつある。

水疱性類天疱瘡の抗原はBP230BP180 であり、後天性表皮水疱症の抗原はVII型コラーゲンである。最近、新しい類天疱瘡としてラミニンガンマ1に反応する疾患が存在することを私共は明らかにし、抗ラミニンガンマ1類天疱瘡と名づけた。水疱性類天疱瘡において、その自己抗体が病原性を有していることは、BP180リコンビナント蛋白蛋白で免疫したウサギ血清のIgG を新生児マウスに投与することにより病変を形成することができることから、明らかになった。さらに、ex vivoの皮膚切片上反応で、後天性表皮水疱症の自己抗体が病原性を有していることも明らかとなっている。

抗BP180-NC16a抗体
http://www.srl.info/srlinfo/kensa_ref_CD/KENSA/SRL6211.htm

BP180の主要なエピトープは、NC16aと呼ばれる最も細胞膜に近い部分に存在し、大部分の患者血清がこの部位の組み替え蛋白質に反応性を示す。本試薬は抗原としてBP180NC16aを用いて、患者血清中の抗BP180抗体を特異的に測定する試薬である。

特異性・感度ともかなり優秀

BP180 IgG reactivity was associated with an overall sensitivity of 0.953 and specificity of 0.940;

抗デスモグレイン1抗体・抗デスモグレイン2抗体
(ELISAまたはCLEIA
「自己免疫水疱症の自己抗体の読み方と治療への応用」

2013年5月10日金曜日

再発性下肢蜂窩織炎へのペニシリン12ヶ月少量持続予防投与

下肢蜂窩織炎は、皮膚・皮下感染として頻度多く、連鎖球菌が多いが、免疫不全の場合特に他種菌でも生じうる。リンパ系からの反復感染がさらなるリンパ系の障害を与え、合併症や医療費に影響を与えることも考えられる。現行ガイドライン(http://www.thebls.com/docs/consensus.pdf)では、コンセンサスベースの推奨なため、その確認ということらしい。



再発性下肢蜂窩織炎へのペニシリン 1日2回250mg投与×12ヶ月
プライマリアウトカムとして再発までの期間、3年間フォローアップ


Penicillin to Prevent Recurrent Leg Cellulitis
Kim S. Thomas,  et. al.
Dermatology Clinical Trials Network's PATCH I Trial Team
N Engl J Med 2013; 368:1695-1703May 2, 2013

初回再発までの期間
プラシーボ群:532日間
予防期間再発
プラシーボ群 51/138
(ハザード比 0.55、95%信頼区間 [CI], 0.35-0.86 ; p = 0.01)
再発エピソード1回 NNT 5(95% CI, 4-9)
非介入フォローアップ期間、初回再発までの期間、両群差認めず(27%)
全体では、ペニシリン群参加者は再発エピソード減少(119 vs 165, p=0.02)
副作用イベント被検者数の差認めず (ペニシリン群 37、プラシーボ群 48, p = 0.50)
ペニシリン群:636日間
ペニシリン群 30/136 


2013年3月27日水曜日

若年発症はげは、前立腺がんリスク増加と相関

アフリカ系米国人だけの研究だが、
若年発症禿頭と前立腺がんリスクの関連性があきらか

しかしながら、アンドロゲン代謝との関連性は示せず、消化不良な報告となっている

Relationship of Early-Onset Baldness to Prostate Cancer in African-American Men
Charnita Zeigler-Johnson, et. al.
Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention 2013: 22 589-596

若年発症禿頭は、前立腺がんのオッズと相関[OR = 1.69; 95% 信頼区間(CI), 1.05–2.74]
前頭部禿頭は、進行病期((Gleason 7+.)(OR   = 2.61; 95% CI, 1.10–6.18) 、高grade  (OR = 2.20; 95% CI, 1.05–4.61)腫瘍と相関。
前立腺がん60歳未満診断男性では、前頭部禿は進行病期  (OR = 6.51; 95% CI, 2.11–20.06)、高 grade (OR = 4.23; 95% CI, 1.47–12.14)と相関

喫煙、年齢中央値、病型不問禿頭での相関性を認めた  (P = 0.02)
アンドロジェン関連遺伝子も調査されているが、関連性明確ではなく、加齢と喫煙が関与示唆。

アンドロジェン代謝genotypingデータで、CYP3A43*3 と前立腺がん (OR 0.32, 95% CI 0.15 〜 0.70)との逆相関認める、他のgenotypeとは相関認めず

非はげ若年男性では、以下の3つの要素で、前立腺がん有意相関
家族歴あり: OR 2.04
喫煙歴あり: OR 0.37
CYP3A43*3 genotype: OR 0.21

2013年3月7日木曜日

入院患者の蜂窩織炎誤診率6-9割

偽性蜂窩織炎

"Pseudocellulitis"
例えば、tinea facei 、類丹毒、遊走性紅斑、帯状疱疹早期、アレルギー性接触性皮膚炎、Sweet病(発熱、末梢好中球増加、好中球浸潤性紅斑を三徴とする疾患) など
誤診比率の多い疾患は、stasis dermatitis(鬱滞性皮膚炎)と、接触性皮膚炎


Pseudocellulitis among hospitalized patients
Strazzulo L, et al
AAD 2013.
http://www.aad.org/meetings-and-events/2013-annual-meeting 

蜂窩織炎診断が、蜂窩織炎類似の他の疾患であったという、誤診率は、62.5%から87.5%にも及び、過去報告の2倍で、経済学的にも大きな影響を与えている。蜂窩織炎入院は、1997年の90%増加し、2004年は40億ドル。

蜂窩織炎は白血球増加多く、偽性では少ない (55% vs 24% P = 0.001)など









2013年3月4日月曜日

乳児血管腫:プロプラノール pII/III研究 消失率顕著

Léauté-Labrèze C, et al. "Propranolol in infantile hemangiomas: Resuslts from an international randomized, placebo controlled, multidose, adaptive phase II/III study" AAD 2013.

http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/AAD/37635


乳児血管腫 では、プロプラノール治療6ヶ月により、完全・ほぼ完全改善率高い

456名のランダム化患者で、6ヶ月完遂319例、ドロップアウトは、治療効果不十分と自己判断が主。プラシーボの34.5%がトライアル完遂し、プロプラノール治療は63%-65%3ヶ月レジメン割り付けとなった

24週の継続治療後、clearance rate は、プロプラノール治療群 60.4%、 プラシーボ 3.6%
6ヶ月間の1-3mg/kg体重/日で、安全性特性十分で、最大限・6ヶ月で有効性レベル高い

5年前、Léauté-Labrèzeらが、少数の乳児血管腫での有効性を記載 (N Engl J Med 2008; 358: 2649-2651)

2年前、Pediatrics誌で、小児血管腫へのプロプラノロール投与にて容積・色素とも改善 2011年 07月 27日

血管収縮、血管新生抑制・アポトーシス促進が作用機序として考えられるとのこと

2013年2月13日水曜日

ABSSSI治療:短期Tedizolid vs リネゾリド 非劣性比較 ・・・ 合格

蜂巣炎・丹毒や重大皮膚膿瘍・創傷感染などのメチシリン感受性黄色ブドウ球菌による急性皮膚・皮膚組織感染症(ABSSSI)は、生命危機をもたらし、手術や入院の必要性もでてくる疾患である。薬剤耐性の問題で、使用制限が問題となる病態でもある。
Tedizolidphosphateは新しいoxazolidinoneで、ABSSSIのため開発された薬剤


以下のトライアルの結果、リネゾリド(ザイボックス)と、Tedizolid短期治療は同等の効果であることが判明した。

早期治療奏功率は、80%


"Tedizolid phosphate vs linezolid for treatment of acute bacterial skin and skin structure infections"
Prokocimer P, et al
JAMA 2013; 309: 559-569.
ABSSSIs治療への、6日間のTedizolidを、10日間のリネゾリド治療と比較した有効性・安全性評価(第3相、ランダム化二重盲験非劣性トライアル

プライマリ有効性アウトカムは、48-72時間後評価の早期臨床的奏功性(ベースラインと治療後の病変表面のひろがり、口腔体温37.6度以下、24時間内の体温測定確認)
非劣性限界を10%と事前定義

ITT解析セットで、早期臨床的そう効率は、
・ tedizolid群 79.5%(332名中)
・ リネゾリド群 79.4%(335名中)
治療差  0.1% [95% CI, −6.1% ー 6.2%])

治療終了時(day 11)持続的臨床的奏功率
・ tedizolid群 69.3% (95% CI, 64.0% to 74.2%)
・ リネゾリド群 71.9% (95% CI, 66.8% to 76.7%)
 (治療差 −2.6% [95% CI, −9.6% to 4.2%])

治療後評価のための受診時(治療最終受診日1-2週間後)研究評価臨床的治療成功率
・ tedizolid群 85.5% (95% CI, 81.3% to 89.1%)
・ リネゾリド群 86.0% (95% CI, 81.8% to 89.5%)
(治療差 −0.5% [95% CI, −5.8% to 4.9%),

原発病巣からのMRSA分離は178名で同様

リネゾリドの保険適応病名「本剤に感性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)」ってのに、感染症関連学会各位や厚労省のお偉いさんたちは疑問を抱かないのだろうか?

こんな適応にしてたら、培養感受性判明したとき・・・すでに重篤化って考えないのだろうか?

・・・ほんとに現場のわかってない、日本のアホ役人や学会のお偉いさんたちが多すぎる

上記論文とは主題が異なるが、検査ラボが整備されてない地域での急性皮膚・皮膚組織感染症(ABSSSI)治療に関して真剣に議論してほしいものだ

2013年1月18日金曜日

悪性黒色腫診断スマホ・アプリの診断正確性 ・・・ 


皮膚病変を写真で判断するスマートフォンアプリの評価

4つのスマートフォンアプリ


 Diagnostic Inaccuracy of Smartphone Applications for Melanoma Detection
Joel A. Wolf, et. al.
JAMA Dermatol. 2013;():1-4. doi:10.1001/jamadermatol.2013.2382.

感度は、6.8%から98.1%
特異度は、30.4%から93.7%
PPVは 33.3%から42.1%
NPVは、65.4%から97.0%

最も感度の高いメラノーマ診断アプリは専門医資格をもつ皮膚科医師への転送及び診断アプリであったというオチ

もっともだめなのは、画像診断自動アルゴリズムによるもの

2012年9月26日水曜日

にきび薬開発に朗報:関連細菌ファージ同一性高い これを治療ターゲットにすれば...

にきび原因菌である、“Propionibacterium acnes”を撲滅する方法に関連する発見。


この細菌のファージは原核生物自然免疫と関連しているdiversityが少なく、特定のファージをターゲットとしている。いま、この細菌に対し様々な抗生剤投与されてるが、耐性菌の問題から離れられない。

だが、この細菌の自然免疫に関連するファージに遺伝子成分などのばらつきが少ないことは、ファージベースの抗菌剤開発上重要なポイントらしい。


この細菌のバクテリアファージの多様性を検討、11種同定、30年間・広汎な地域的分布でも驚くほど類似性があり、ゲノム長、GC比率、ヌクレオチド同等性(85%超)、ゲノム同等性など。他のファージではばらつきが目立つ。
ファージの抵抗性は、ファージの特異的サブセット目標の細菌のclustered regularly interspaced short palindromic repeat elementの存在と関連し、これは、真核生物の自然免疫と関連する。


Propionibacterium acnes Bacteriophages Display Limited Genetic Diversity and Broad Killing Activity against Bacterial Skin Isolates
mBio 3(5):e00279-12. doi:10.1128/mBio.00279-12.

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