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2020年8月17日月曜日

閉塞型睡眠時無呼吸:night-to-night variability

閉塞型無呼吸の検査は保険の縛りもあり1回のみが普通(業者依頼の場合、2回ルーチンに施行してくれる場合もある)

以前は"first night effect"がうるさくて学会で発表する場合やられるので最低2回が普通だったが、最近は保険のため・・・1回での判定が普通になり、NtNVと称せられる変動は日常臨床から省かれてしまった。


“data derived from PSG, respiratory polygraphy or a validated HSAT device (inclusive pulse oximetry)”と書かれており、いわゆる簡易PSGも含むデータのようだ




Night-to-night variability of respiratory events in obstructive sleep apnoea: a systematic review and meta-analysis

https://thorax.bmj.com/content/early/2020/08/13/thoraxjnl-2020-214544


背景 

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の診断には、1回のみの診断用睡眠試験を使用するのが現状である。しかし、 明確にnight-to-night variability (NtNV) が存在する

 方法 

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)が疑われる、または診断された成人で、複数の睡眠検査を受けた場合の呼吸器イベントの NtNV を評価した。データソースは、2019年1月23日までのPubMed、Cochrane、Embaseとした。エビデンス合成にはランダム効果モデルを用いた。moderator analysisには、mixed-effects regression analysisを行った。 

本研究は PROSPERO(CRD42019135277)に登録

結果

同定された2143論文のうち、3250人の参加者からなる24研究が含まれていた。 

1st nightと2nd nightの平均Apnoea-Hypopnoea Index (AHI) difference 差は-1.70/時(95%CI -3.61~0.02) 

REM time difference (first to second night) は、平均AHIの差と有意に正の相関(β係数0.262(95%CI 0.096~0.428))。 

平均では、全参加者の41%(95%CI 27%~57%)が、from night to nightの respiratory events>10/hourの変化を示した。 

さらに、被験者の49%(95%CI 32%~65%)では、sequential 睡眠試験で OSA severity class (severity thresholds at 5/hour, 15/hour and 30/hour) の変動が1回以上の変動があった


 

診断閾値(5/hour, 10/hour or 15/hour)に応じて、各々、平均12%(95%CI9%~15%)、12%(95%CI8%~19%)、10%(95%CI8%~13%)の患者が、”first night due to single night testing”のために診断不能となっていたことが分かる



結論 

連続した2つの試験夜の平均AHIにはグループレベルでの有意差はなかったが、呼吸器イベントの個人内NtNVには顕著な差があり、OSAが疑われる患者の誤診と誤分類につながっていた。

2020年1月16日木曜日

閉塞型無呼吸:減量による治療効果は主に舌の脂肪成分減少による

閉塞型睡眠時無呼吸において肥満が主要リスク要素であることは間違いないが、減量にて改善するメカニズムの一つとして舌の脂肪成分が重要


Effect of Weight Loss on Upper Airway Anatomy and the Apnea Hypopnea Index: The Importance of Tongue Fat
Stephen H. Wang, et al.
AJRCCM
https://doi.org/10.1164/rccm.201903-0692OC       PubMed: 31918559
https://www.atsjournals.org/doi/10.1164/rccm.201903-0692OC


77名の肥満/OSA患者、AHI 10以上

減量介入(集約的ライフスタイル介入、減肥手術)

減量は舌の脂肪・ pterygoid (翼状突起)及び全体の外側容積減少と関連
舌の脂肪成分減少が体重減少補正後も最もAHI減少と関連 p<0.0001












ベロというと全て筋肉というイメージだが、油が多い!



2019年5月16日木曜日

閉塞型睡眠時無呼吸:薬物療法の可能性

アトモキセチン:先発製品名 ストラテラ(日本ではAD/HD治療薬 神経終末のノルアドレナリントランスポーターに対する選択的阻害作用が関与していることが可能性としては考えられるものの、明確な機序は不明)
オキシブチニン:先発製品名 ポラキス (平滑筋に対する直接的鎮痙作用と節後線維 のコリン作動部位においてアセチルコリン阻害作用を持つ)

前者さすがに使用したことないが、レスポンダーの比率とその反応性をみると期待できる治療法
ただ、素人が手を出しにくい薬剤であるアトモキセチン





ランダム化プラシーボ対照二重盲検交叉トライアル
atomoxetine 40mg + oxbutynin 5mg (ato-oxy) vs プラシーボ


The Combination of Atomoxetine and Oxybutynin Greatly Reduces Obstructive Sleep Apnea Severity. A Randomized, Placebo-controlled, Double-Blind Crossover Trial
Luigi Taranto-Montemurro,  et al.
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine, Volume 199, Issue 10, Page 1267-1276, May 15, 2019.

被験者 53 (46-58)歳、BMI 34.8 (30.0-40.2)

ato-oxy にて AHI 63% (34-86%) 減少 (  28.5 (10.9–51.6) events/h → 7.5 (2.4–18.6) events/h (P < 0.001)

個別効果:プラシーボでのOSA患者(AHI > 10 events/h) 20名中15名で、AHI 低下 74% (62-88%)  (P < 0.001) 、低下全例50%以上低下



Genioglossus responsiveness(頤舌筋反応性)はプラシーボの 2.2 (1.1 - 4.7)%/cm H2)から ato-oxyで6.3 (3.0 to 18.3)%/cm H2)へ、約3倍増加 (P < 0.001)

atomoxetineもoxybutyninも別々に投与してもAHI減少せず



頤舌筋の筋電図(EMG GG):筋内2電極挿入+PSGとシールされた口鼻マスクにpneumotachometer装着し正確な気流測定、さらに、呼吸努力測定としてPes(食道内フラキシブル圧tipカテーテル)測定






序文手抜き
最近まで、内因性セロトニンの使用中止は、睡眠中の性舌筋電図筋活動(EMG GG))の喪失の重要なメカニズムと考えられていました。しかしながら、これらのデータは迷走神経支配除去動物実験に基づいており、そしてセロトニン作動性メカニズムは無傷の動物およびヒトにおける性舌筋活動に最小限の影響しか及ぼさないように思われる。

内因性ノルアドレナリン作動性駆動の睡眠に関連した離脱は、特に眼球運動不振(NREM)睡眠中の主な原因であり、活発なムスカリン抑制は、特にREM中に咽頭低緊張を仲介する。

実際、我々のヒトでの研究は、ノルアドレナリン作用薬デシプラミン(三環系抗うつ薬、TCA)の投与が、NREM睡眠中の性舌筋活動および上気道虚脱性を中程度に改善し、患者のサブグループにおけるOSA重症度を低下させることを示した。ノルアドレナリン作動性を有する別のTCA、プロトリプチリンは、以前に観察研究および無作為化対照試験またはOSAの治療で調査された。 結果は一貫しておらず、一部の患者は客観的および主観的改善を経験し、他の患者はOSA重症度に変化を示さなかった。
特に、これらのTCAは、ドーパミン作動性、セロトニン作動性、抗ムスカリン性および抗ヒスタミン作動性作用を含む広い範囲の非特異的な活性範囲を有する。

 抗ムスカリン薬と組み合わせた特定のノルアドレナリン作動性プロファイルを有する薬剤が、性舌筋活動の実質的な増加をもたらし、OSAの重症度を改善するかどうかは依然として不明である。

したがって、OSAの重症度と頤舌筋反応性に対する抗ムスカリン薬(オキシブチニン)と組み合わせて投与された強力な選択的ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(アトモキセチン)の効果を評価するために、無作為化プラセボ対照二重盲検交差試験を実施しました。





NREM睡眠期自発呼吸中の筋の反応性は、食道内圧のswing変化あたりの頤舌筋筋電図の変化を反映する
薬物治療で反応性増加を示す
パネルBは生データで、食道内圧のswing増大に伴い頤舌筋の活動性が増加し、気流回復を示す


2019年5月15日水曜日

未診断・閉塞型睡眠時無呼吸の術後心血管イベントリスク

未診断閉塞型睡眠時無呼吸と非心臓系重大手術後の30日心血管合併症

5ヶ国8病院、1218名の閉塞型睡眠時無呼吸事前診断なしのリスク状態の患者の前ムココホート:2012年1月〜2017年7月まで、フォローアップ2017年8月まで
術後モニタリング夜間パルスオキシメトリーと心筋トロポニン濃度

REI (Respiratory Event Index (REI): – # of apneas + hypopneas per hour of monitored time):被検者装着モニタリング中の指数 5-14.9、 15-30、30超で分け分類

主要アウトカム・測定:
一次アウトカム:心筋障害、心臓死、心不全、血栓塞栓、心房細動、卒中(術後30日間)
比例ハザード解析にて閉塞型睡眠時無呼吸と術後心血管合併症関連性検討



Association of Unrecognized Obstructive Sleep Apnea With Postoperative Cardiovascular Events in Patients Undergoing Major Noncardiac Surgery
Matthew T. V. Chan,  et al.; for the Postoperative Vascular Complications in Unrecognized Obstructive Sleep Apnea (POSA) Study Investigators
JAMA. 2019;321(18):1788-1798. doi:10.1001/jama.2019.4783
https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2733209


研究登録 1364名、解析は1218名(平均年齢, 67 [SD, 9]歳 ; 女性 40.2%)

術後30日において、プライマリアウトカム発生率

  • 重症OSA 30.1% (41/136)
  • 中等度OSA  22.1% (52/235) 
  • 軽度OSA 19.0% (86/452)
  • 非OSA 14.2% (56/395)



OSAはプライマリアウトカムリスク増加と相関 (補正ハザード比 [HR], 1.49 [95% CI, 1.19-2.01]; P = .01); しかし、この相関は重度OSA患者のみ有意 (補正 HR, 2.23 [95% CI, 1.49-3.34]; P = .001) で、中等度 OSA (adjusted HR, 1.47 [95% CI, 0.98-2.09]; P = .07) or 軽症 OSA (adjusted HR, 1.36 [95% CI, 0.97-1.91]; P = .08) (P = .01 for interaction)では相関認めず

初回術後連続3日夜間の平均酸化ヘモグロビン不飽和度 80%未満累積平均時間が心血管合併症ありの患者では、心血管合併症発症無しより長い  (23.1 [95% CI, 15.5-27.7] 分間) vs 10.2 [95% CI, 7.8-10.9] 分間) (P < .001)

周術アウトカムの有意相互作用は麻酔の種類には依存せず、同様、手術オピオイド、酸素負荷治療にも依存せず


結論:重大非心臓手術リスク成人において、未認識重度閉塞型睡眠時無呼吸は有意に30日間の心血管合併症発症リスクと関連する。





<序文 Google翻訳>
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、睡眠障害呼吸の最も一般的なタイプであり、睡眠中の咽頭虚脱と覚醒の間の周期的変化によって特徴付けられます。
その結果、夜間低酸素症、高炭酸ガス血症、内皮機能不全、凝固亢進、および交感神経過活動の再発性の症状があります。
 一般集団では、OSAは高血圧、心筋虚血、心不全、不整脈、脳卒中、突然の心臓死などの心血管系合併症のリスクが高いことと関連しています。
全身麻酔薬、鎮静薬、術後鎮痛薬は、上気道拡張筋を弛緩させ、低酸素血症や高炭酸ガス血症に対する換気反応を損なう強力な呼吸抑制剤です。
 これらの事象はそれぞれOSAを悪化させ、患者に術後の心血管合併症を起こしやすくします。この点で、OSAの周術期の管理ミスは深刻な医療法上の結果をもたらしています。しかし、最近の大規模データベースリポジトリの分析は矛盾する結果を示しました。選択したエンドポイントに応じて、OSAは手術後の不良、あいまいな、またはより良い転帰1と関連していました。認識されていないOSAが術後の転帰に悪影響を及ぼすかどうかは不明である。
</序文 Google翻訳>

ではどうしたらよいか?
術後3日間の酸素療法で術後心血管イベント改善しなかった
酸素飽和度 80%未満の重度低酸素飽和度期間により積極的な手段をとるのか、今後の課題




2019年4月26日金曜日

肥満・重度無呼吸の組み合わせではPAP療法の死亡率改善効果示唆

時々、PAP療法の重大イベント効果を示す報告もあるが・・・

睡眠時無呼吸PAP療法:心血管アウトカム・死亡リスクのベネフィット認めず
https://kaigyoi.blogspot.com/2017/07/pap.html

システミック・レビューなので今のところスタンダードな見解?

だが、病型によっては重大イベントに影響?



肥満・重度無呼吸の組み合わせではPAP療法の死亡率改善効果示唆


Association of Positive Airway Pressure Prescription With Mortality in Patients With Obesity and Severe Obstructive Sleep Apnea
The Sleep Heart Health Study
Quentin Lisan, et al.
JAMA Otolaryngol Head Neck Surg. Published online April 11, 2019. doi:10.1001/jamaoto.2019.0281
https://jamanetwork.com/journals/jamaotolaryngology/article-abstract/2730379

多施設・住民ベースコホート研究(SHHS: Sleep Heart Health Study)、長期観察研究(1995-1998の登録) 平均フォローアップ11.1年間


392名の被検者登録、男性 316(80.6%)、平均年齢 63.1(11.0)歳のうち、死亡 96
処方PAP群 12、被処方PAP群 84名で、粗死亡発生率 1000人年あたり 12.8 vs 24.7
Cox多変量解析にて、総死亡ハザード比 PAP群 で 0.38 (95% CI, 0.18 - 0.81)

propensity matching後、0.58 (95%CI, 0.35 - 0.96)

生存率曲線にて死亡率差は PAP治療開始後 6-7年間



2018年12月6日木曜日

肥満無呼吸vs肥満無呼吸なし:呼吸中の気道内系動的狭窄

肥満無呼吸症例は肥満無呼吸なし症例と比べ、有意に呼吸中上気道気道内径狭窄を示す


閉塞型無呼吸患者での覚醒時の上気道3次元変化は多く検討されているが、肥満存在での構造変化は明らかでないため上気道の解剖的特性と気道コンプライアンス(拡張性)について肥満OSA患者と肥満対照との比較



Dynamic Upper Airway Imaging during Wakefulness in Obese Subjects with and without Sleep Apnea
Yuan Feng , et al.
AJRCCM Vol. 198, No. 11 | Dec 01, 2018
https://doi.org/10.1164/rccm.201711-2171OC    
https://doi.org/10.1164/rccm.201711-2171OC       PubMed: 30040909
Received: November 03, 2017 Accepted: July 24, 2018



dynamic MRI:肥満OSA 157 vs 肥満対照 46
口蓋後方、舌後方、喉頭蓋の3つの体軸断面で覚醒時測定施行

気道面積と距離で比較
被検者特異的変動係数(CV)を気道サイズの変数として検証


共役要素補正後、呼吸中口蓋後方面積は対照群より無呼吸群で有意に少なく、気道の平均ベース、最大ベース、最小ベース何れでも少ない (p=0.003,0.004,0.001)

気道狭窄は、前後面、側面ともに見られる (adjusted p<0 .05="" p="">
結果は年齢、性別、BMIマッチ化サブ・サンプルで同様

AHIと、無呼吸患者の口蓋後方及び舌後方領域の気道内径の動的測定値は、有意に相関







上気道画像と測定(2次元面積と線寸法で矢状断(sagital)・体軸断(axial)面測定)
A, 中央-矢状断で体軸断面の位置を示すmid-sagittal image showing the location of the axial images (RP, RG and Epi):
B, 中央-矢状断で硬口蓋頂上による上縁設定と C4の底面による下縁設定;"上下縁の間の気道"を"中央矢状断気道面積"として、"垂直距離"を"気道長"と表現する
C-E は、3つの体軸断面の画像例 : 口蓋後方 (C)、舌後方 (D) 、 喉頭蓋 (E)
F は、気道外側及び前後次元測定方法の事例。側面及び前後次元測定は3つの体軸断面

RP = retropalatal, RG = retroglossal, EPI = epiglottal, AA = airway area, AL = airway length, UB = upper boundary, LB = lower boundary, AP = anterposterior, LAT = lateral





説明されてきたとおりだと思うが、詳細に、狭窄部位明示されたところが有意義と思う
非肥満・無呼吸症例ではどうなのか? 今後の検討に期待したい



2018年10月29日月曜日

2型糖尿病・黄斑浮腫・睡眠時無呼吸:nCPAPにて視力回復認めず

12ヶ月間では、OSAへのCPAP治療は通常治療ケア比較で2型糖尿病・DMO患者の視力改善認めず


Continuous positive airway pressure effect on visual acuity in patients with type 2 diabetes and obstructive sleep apnoea: a multicentre randomised controlled trial
Sophie D. West, Benjamin Prudon, Joan Hughes, Rajen Gupta, Seid B. Mohammed, Stephen Gerry, John R. Stradling
European Respiratory Journal 2018 52: 1801177; DOI: 10.1183/13993003.01177-2018
http://erj.ersjournals.com/content/52/4/1801177

2型糖尿病患者・黄斑浮腫(diabetic macular oedema (DMO))の閉塞型無呼吸へのnCPAP療法

ランダム化研究:登録  131 、30–85 歳、UKセンター 23ヶ所
 DMO causing visual impairment (LogMAR letters identified ≥39 and ≤78, score 0.92–0.14) plus severe OSA  on screening to either usual ophthalmology care (n=67) or usual ophthalmology care plus CPAP (n=64) for 12 months.


平均年齢 64歳、男性 73%、平均BMI 35.0、平均4%ODI 36 events/h

12ヶ月後の視力に有意差なし  (mean LogMAR 0.33 (95% CI 0.29–0.37) versus 0.31 (95% CI 0.27–0.35); p=0.39)、LogMARと平均CPAP使用と有意関連性認めず


1日CPAP使用 中央値±SD (range)  3ヶ月で 3.33±2.25 (0–7.93) h、6ヶ月で 3.19±2.54 (0–8.07) h 、12ヶ月で 3.21±2.70 (0–7.98) h






高血圧でもnCPAP療法効果今ひとつ
視力障害まで生じてしまうと、夜間の胸腔圧力増加・酸化ストレスなどの影響緩和してもなかなか改善までは困難

2018年6月29日金曜日

閉塞型無呼吸:有酸素能低下、liver stiffness増加

有酸素能力:aerobic capacity, 最大運動能試験として、サイクリング(エルゴメーター)などによる全身漸増プロトコールがこの評価のgold standardで、この身体フィットネス状況が生存率にかかわるという事象が一般的に取り上げられてきている。

閉塞型無呼吸に関して運動耐容能など知見ばらつきあったので、閉塞型無呼吸患者の有酸素能力検討

結局、10%ほど低下しているようだ



Maximal exercise capacity in patients with obstructive sleep apnoea syndrome: a systematic review and meta-analysis
European Respiratory Journal 
2018 51: 1702697;
 DOI: 10.1183/13993003.02697-2017


最大有酸素能力は強力な健康予測因子であり、ピーク酸素摂取量 (VO2peak)は体全体の健康の反映とされる
閉塞型無呼吸(OSA)患者での VO2peak に関するデータまとまったものはない
今回システマティック・レビュー
「 mL·kg-1·min-1 」表現のMean VO2peak において、対照に比べOSA群で有意に低下
(差平均 = -2.7 mL·kg-1·min-1; p<0.001; n=850)

このVO2peak の減少は、非肥満患者で特に著明(BMI< 30kg/2)

平均 VO2peak in % 予測は、OSA患者において 90.7 ± 21.0% - in OSA  (n=643)





結論:
閉塞型無呼吸患者は、最大有酸素能力減少し、心血管疾患リスクと相関し、特定のサブグループで生存率低下を示す
最大運動負荷試験は機能制限の特性化に有用で、健康状態評価のため必要な検査である


考察上、生理学的メカニズムとして、"chronotropic incompetence"、最大心拍数の低下、βアドレナリン作動受容体のdownregulation、運動字最大乳酸値減少、解糖系・参加メカニズムの障害、骨格筋機能の低下、患者の身体活動性低下、併存症の存在など









liver stiffnessとの関連
閉塞型無呼吸は間歇的低換気と代償を摂る場合過換気状態を繰り返すことがあり、単純な低酸素血症臓器障害だけではない。NAFLDとの関連性あり、liver stiffness measurement(LSM)による肝臓の硬さ→肝硬変への進行を示唆する、肝病変の悪化と閉塞型無呼吸重症度は関連するか?

横断的検討なので限界はあるだろうが・・・関連性有りと考えられる

Increased liver stiffness in patients with severe sleep apnoea and metabolic comorbidities
ERJ Express. Published on June 7, 2018 as doi: 10.1183/13993003.00601-2018



Relationship between obstructive sleep apnoea severity and liver stiffness measurement (LSM). The following commonly used cut-offs for apnoea-hypopnoea index (AHI) were used to define categories of obstructive sleep apnoea (OSA) severity: 5 to <15 15="" a.="" a="" br="" der="" f="" for="" mild="" nd="" o="" osa="" r="" severe="" te="" to="">

2018年4月17日火曜日

閉塞型無呼吸治療と本態性高血圧リスク 量依存関連性

 内科学会でも、SASって表現が跋扈しているが、英文論文でSASという表現をみることは極めて少ない。OSA、OSASなど閉塞型を強調した表現が多い。
SAS(サス)って言いたいだけで馬鹿晒してるだけにような気がするのだが・・・

治療抵抗性高血圧の原因として閉塞型無呼吸治療に関心 がむけられていることが結構なことだが、
酸素付加よりCPAPが良い(NEJM 2014: 370:2276-2285)とはいえ、さらに減量との組み合わせが有効(NEJM 2014: 370:2265-2275)とはいえ、治療抵抗性高血圧に関してCPAP療法で明確な効果があるとは言いがたい(Chest 2016 Mar 149(3) 747-755)


序文に書かれているのは、Wisconsin Sleep Cohort Study'WSCS)にて、REM睡眠中の閉塞型無呼吸と本態性高血圧の関連性( Sleep 2008; 31: 795-800 )


 6つの前向きコホートと1つの症例対照、サンプル総数6098
量反応メタ解析にて、高AHI値は、低AHI値に比べ本態性高血圧 リスク増加(オッズ比 (OR) 1.77 , 95%信頼区間 1.30-2.4) p=0.001


線形の量反応関係が、AHI 10イベント/時間毎、本態性高血圧リスク17%増加 (オッズ比 1.17 , 95% 信頼区間 1.07-1.27) p=0.001


非線型の量反応関係が、AHI値増加後と、本態性高血圧リスクで示された 


Relationship between obstructive sleep apnoea syndrome and essential hypertension: a dose–response meta-analysis
Wanyuan Xia, et al.
http://www.sleep-journal.com/article/S1389-9457(18)30091-1/fulltext
DOI: https://doi.org/10.1016/j.sleep.2018.03.016


2017年10月28日土曜日

閉塞型無呼吸症候群:周術的リスク

閉塞型無呼吸症候群患者では 術後24時間が重篤な合併症リスク状態となる。
肥満合併、男性、未診断閉塞型無呼吸症候群、特に、治療不十分/未治療閉塞型無呼吸症候群、オピオイド、鎮静、モニタリング未施行が死亡・near deathのリスク要素である



Death or near-death in patients with obstructive sleep apnoea: a compendium of case reports of critical complications
Y Subramani M Nagappa J Wong J Patra F Chung
BJA: British Journal of Anaesthesia, Volume 119, Issue 5, 1 November 2017, Pages 885–899, https://doi.org/10.1093/bja/aex341
https://academic.oup.com/bja/article/119/5/885/4384745/Death-or-neardeath-in-patients-with-obstructive


閉塞型無呼吸症候群(OSA)患者手術ケアにおいて周術死・near deathリスクについて安全性・安全責任について関心が高まっている。周術期のリスク要素について解析。

15の症例報告、2つの医療司法関連報告、60の患者の報告
43の死亡とnear-death、12の重大な呼吸イベント、5つの他生命危機イベント

 閉塞型無呼吸症候群10名(17%)は術前未診断
31%(11/35)のみCPAP
うち、周術期にCPAP継続は36%(4/11)

 モルヒネ等量10mg未満が大多数

24時間内に80%発生、一般病棟 67%









日本では非肥満でも閉塞型無呼吸症候群多いので上記報告通りになるかは不明
ただ、無呼吸エピソードや昼間の眠気などOSAを念頭に置いた聞き取りが術前必要だろう。

2017年8月3日木曜日

睡眠時無呼吸症候群:安静時酸素消費量の低下はIL-6メチル化低下、IL-6高値へ

 睡眠時無呼吸症候群における、安静時基礎代謝低下→メタボリックヘルス悪化の機序


Low Oxygen Consumption is Related to a Hypomethylation and an Increased Secretion of IL-6 in Obese Subjects with Sleep Apnea-Hypopnea Syndrome
Lopez-Pascual  et al.
Ann Nutr Metab 2017;71:16-25
https://doi.org/10.1159/000478276

【背景】 Deoxyribonucleic acid (DNA) methylation はエピジェネティックな変化を遺伝子発現調整上もたらし、多くの多要素疾患のリスクに寄与する。
SAHSを有する肥満者で、安静時酸素消費量の、血液サンプルでglobal および gene DNAメチル化、炎症性マーカーの蛋白分泌への影響検討

【方法】44名のSAHS肥満:安静時酸素消費量によるカテゴリー別
DNAメチル化レベルを評価:methylation-sensitive high resolution melting approach

【結果】酸素消費量上昇群に比べ低下群ではIL6遺伝子CpG islandではメチル化低下を示すが、しかし、血中IL-6は低下群で高値 (p < 0.05)
さらに、TNF、「長鎖散在反復配列」(" long interspersed nuclear element" LINE) 1 遺伝子CpGsのDNAメチル化の加齢関連喪失を認めた (B = -0.82, 95% CI -1.33 to -0.30, -0.46; 95% CI -0.87 to -0.04)

血中 peptidase inhibitor, clade E member 1 (r = 0.43; p = 0.01)、 IL6 (r = 0.41; p = 0.02) のCpGメチル化レベルはfat-free massと正の相関


【結論】
炎症性遺伝子調整上酸素の寄与大きいこと示唆。
安静時の酸素消費量増加はメタボリック・ヘルス上臨床的バイオマーカー





2017年7月12日水曜日

睡眠時無呼吸PAP療法:心血管アウトカム・死亡リスクのベネフィット認めず

陽圧呼吸(PAP)療法は睡眠時無呼吸治療として確立し、血圧軽減効果を若干認めてはいる。
GuoJ,SunY,XueLJ,etal.EffectofCPAP therapy on cardiovascular events and mortality in patients with obstructive sleep apnea. Sleep Breath. 2016;20(3):965-974.

BrattonDJ,GaislT,WonsAM,KohlerM.CPAPvs mandibular advancement devices and blood pressure in patients with obstructive sleep apnea. JAMA. 2015;314(21):2280-2293.
AHA/ASA2014年ガイドラインでは、急性虚血性卒中、TIAのかかる患者に対してPAP療法を考慮しなければならないとされた。しかし、トライアル個々ではまだアウトカム明確でなかった。


Association of Positive Airway Pressure With Cardiovascular Events and Death in Adults With Sleep Apnea
A Systematic Review and Meta-analysis
Jie Yu, et al.
JAMA. 2017;318(2):156-166. doi:10.1001/jama.2017.7967
http://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2643307


shamや無治療を対照比較した場合のPAP治療の有用性に関し、心血管アウトカムリスクや死亡リスク減少をアウトカムとしたベネフィットは認めない







A, Meta-regression of risk ratio (RR) for major adverse cardiovascular events17,18,20,22-25 according to length of follow-up with regression coefficient of −0.01 [95% CI, −0.04 to 0.02]; P = .52.
B, Meta-regression on RR of major adverse cardiovascular events according to adherence to intervention or control17,18,20,22-25 with regression coefficient of −0.11 [−0.41 to 0.19]; P =.40.
C, Meta-regression on RR of major adverse cardiovascular events according to apnea-hypopnea index at baseline17,20,22-25 with regression coefficient of −0.08 [−0.19 to 0.04]; P =.13.


治療不応性高血圧治療で、nCPAP療法の効果事態がしょぼいので、アウトカムもさほどないだろうとは思ってたが・・・その通り


眠気無し閉塞型無呼吸患者:CPAP治療で高血圧・心血管イベント予防効果なし?
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/05/cpap.html


HeartBEAT研究:治療抵抗高血圧・OSA :酸素投与では降圧効果認めず、CPAP治療で低下
http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/06/heartbeatosacpap.html

2017年4月28日金曜日

慢性閉塞性肺疾患・閉塞型無呼吸症候群オーバーラップ症候群


episodic hypoxemiaのモニタリングも必要だと思うのだけど・・・アンケートとして、Stop BANGNOSAS questionnaireが提示されている




COPD-OSA Overlap Syndrome: evolving evidence regarding epidemiology, clinical consequences, and management
regarding epidemiology, clinical consequences, and management
Walter T. McNicholas
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.04.160
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2624319


慢性閉塞性肺疾患(COPD)と閉塞型無呼吸症候群(OSA)は有病率の高い疾患で、ともに合併も多く確率的共存よりその併病率は高い。しかし、種々臨床的COPD phenotype毎OSAへの影響は異なる。肺容量増加型・BMI低下型、すなわち気腫型ではOSAに防御的だが、末梢浮腫・BMI増加型の慢性気管支炎型ではOSA促進的に働く
COPDとOSAは共に生理学的・分子的経路は類似低酸素・全身炎症促進的で心血管他合併症に寄与、肺高血圧はoverlap syndromeで有病率高い。しかしこのoverlap患者での全身性炎症・心血管併発症評価報告少ない。COPD患者のOSA診断は臨床的に気づかれにくく、スクリーニングアンケート機会がこの患者の同定に重要となるかも。
COPD患者での併発OSA認識は管理上COPD単独と異なる管理という意味で臨床的に意義がある。夜間PAP未治療では生存率は劣る。




2017年2月3日金曜日

CPAP療法・下顎前方固定装置(MAD):QOLへの効果

コンプライアンスの悪さに、CPAP療法ってほんとにQOL改善してるのかって・・・疑問をもつことがある

RCT23、2342名対象のメタアナリシス

下顎前方固定装置(MAD)とCPAP療法のQOLへの効果:システマティック・レビュー&メタアナリシス


Effects of CPAP and MADs on health-related quality of life in OSA: a systematic review and meta-analysis
Eric Kuhn,  et. al.
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.01.020


対照(inactive)に比べ、CPAPは
メンタルスコア MCS 1.7 point (95%CI 0.1-3.2, p=0.036)
身体スコア PCS. 1.7 point (95%CI 0.5-2.9, p=0.005)
改善

mandibular advancement devices (MAD) においては
MCS 2.4 points (95%CI 0.0-4.9, p=0.053)
PCS 1.5 point (95%CI -0.2-3.2, p=0.076)
改善

CPAPとMADの統計学的有意差認めず











2017年1月13日金曜日

閉塞型無呼吸: 術後酸素投与にて無呼吸改善

術前PSG無呼吸低呼吸指数:AHI 5/時間超過症例において、酸素投与と酸素非投与群比較

プライマリアウトカムはPSGにおける酸素飽和度、睡眠時呼吸イベント、PaCO値(PtcCO2): night 1-3


Postoperative Oxygen Therapy in Patients with Obstructive Sleep Apnea: A Randomized Controlled Trial
Pu Liao, et. al.
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2016.12.005
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2594630

123名をランダム化:酸素群 62、対照群 61
night-3 酸素群 vs 対照群比較:
平均SaO2  95.2±3% vs. 91.4±4% (p<0 .001="" nbsp="" p="">oxygen desaturation index: 2.3(0.2, 13.8) vs. 18.5(8.2, 45.9) events/h [median (25th,75th percentile), p<0 .0001="" p="">
酸素群ではAHI減少  8.0(2.1, 19.9) vs, 15.6(9.5, 45.8) (p=0.016)
hypopnea index (p<0 .001="" apnea="" central="" index="" p="">無呼吸/低呼吸時間短縮 (p=0.002)

術後 night 1、2、3のPtcCO2-CT55 ≥ 10%比率 11.4%だが、群間差認めず



閉塞型無呼吸のメカニズム上、無意識・睡眠時の努力換気が実はその病態を悪化させている・・・そのメカニズムが分かってないと酸素投与の意義が分からない


2016年12月9日金曜日

閉塞型無呼吸治療 CAPAP:口鼻ルートは経鼻ルートと同等?

pneumatic splint(空気副え木)である、CPAP(持続気道陽圧療法)はoronasal(口・鼻)が一般に耐用性良好。経鼻ルートが耐用性不能のためできない場合多くがoronasalルートを好むケースが多くなっている。観察研究やシステマティック・レビューで oronasalルートの効果が劣るという報告有り、今回検証とのこと






閉塞型無呼吸においてゴールドスタンダード治療はCPAPで、経鼻適応が主と考えられてきたが、経鼻ルートと経口・経鼻、経口投与に変えて急性効果比較

対象18名、44±9,歳、BMI 33.8± 4.7、AHI 49.0±39.1
経鼻CPAP(14.8 ± 4.1 cm水柱)にて安定

閉塞イベント増加は、経口・経鼻 12(66.7%)、経口 14(87.5%)

経鼻ルートの安定呼吸と比較して、経口・経鼻および経口ルートの場合、喉頭蓋と舌根の距離、喉頭蓋後方面積は有意にかつ進行性に減少する

Impact of Acute Changes in CPAP Flow Route in Sleep Apnea Treatment
Rafaela G.S. et. al.
Chest. 2016;150(6):1194-1201. doi:10.1016/j.chest.2016.04.017
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2520656





2016年9月27日火曜日

非重度OSAの肥満低換気症候群への非侵襲的人工呼吸効果

OSA重度でない肥満低換気症候群において、非侵襲的人工呼吸は、昼間の動脈血炭酸ガス分圧低下、QOL、眠気、PSGパラメータ改善、および、救急部門受診低下など医療リソース利用率低下をもたらす

ここでのNIVは、“bilevel pressure with assured volume (ie, volume targeted pressure support)”で、通常のcPAPとは異なる



Non-invasive ventilation in obesity hypoventilation syndrome without severe obstructive sleep apnoea
Juan F Masa, et. al.
Thorax 2016;71:899-906 doi:10.1136/thoraxjnl-2016-208501
http://thorax.bmj.com/content/71/10/899.abstract
http://thorax.bmj.com/content/71/10/899.full

肥満低換気症候群(OHS)に関して、閉塞型無呼吸症候群(OSA)合併ならNIV(非侵襲的人工換気)が有効(原文のままだとそうなる)
しかし、重度OSAのないOHS患者でNIV有効性はエビデンス不足
RCTにて、昼間のPaCO2使用しNIV vs ライフスタイル変容(対照)を比較

2009年5月から2014年12月まで重症OSAなしOHS連続患者

365名登録、58名除外
重度OSA 221名、重度OSAなし 86名
重度でないOSAの方をランダム化

NIVは

  • PaCO2有意改善 −6 (95% CI −7.7 to −4.2) mm Hg versus −2.8 (95% CI −4.3 to −1.3) mm Hg, (p<0.001) 
  • HCO3-有意改善  −3.4 (95% CI −4.5 to −2.3) versus −1 (95% CI −1.7 to −0.2 95% CI)  mmol/L (p<0.001)



  • NIVコンプライアンス補正後PaCO2変化は群間有意差改善を示さず
  • 眠気、特定の健康関連QOL評価、PSG指標は、ライフスタイル変容よりNIV群で有意改善
  • 加え、NIV群では医療リソース使用低下傾向に有り

2016年6月13日月曜日

閉塞型無呼吸:hypoglossal nerve stimulation (HGNS)の短期効果

1980年代以降、CAP治療が閉塞型睡眠時無呼吸症候群治療のもっとも普及された治療法となっている。


hypoglossal nerve stimulation (HGNS) という胸へインプラントする新しいデバイス


過体重:平均±SD BMI 29.3 ± 4.1 kg/m2、 年齢 55 ± 13

重症度 AHI 45.1 ± 17.6 events/hour  → 治療後  13.1 ± 17.2 events/hourへ

Hypoglossal Nerve Stimulation For Obstructive Sleep Apnea : Initial Results At The University of Pennsylvania
Schwab R, et. al.
http://www.sleepmeeting.org/docs/default-source/default-document-library/sleep-39-as_final.pdf?sfvrsn=2
the 30th annual meeting of the Associated Professional Sleep Societies LLC





2016年6月2日木曜日

睡眠時無呼吸症候群:運動トレーニング

睡眠時無呼吸症候群における運動療法の意義




Effect of exercise training on sleep apnea: A systematic review and meta-analysis
Kenneth D. Aiello, et. al.
Respiratory Medicine 116 (2016) 85e92

PRISMA statement 、 MOOSE consensus statement一致となると8つの論文、182名の被検者
random effects modelにて運動治療群
  • AHI 減少(非標準化平均差[USMD], −0.536, 95% 信頼区間 [CI], −0.865 to −0.206, I2, 20%)
  • Epworth sleepiness scale (ESS) 減少 (USMD, −1.246, 95% CI, −2.397 to −0.0953, I2, 0%)
  • body mass index (BMI) 減少 (USMD, −0.0473, 95% CI, −0.0375 to 0.280, I2, 0%)

 
治療として運動している場合、AHI減少 (OR: 72.33, 95% CI, 27.906 to 187.491, RR: 7.294, 95% CI, 4.072 to 13.065)




2016年3月7日月曜日

CPAP治療により早期にBMIや体重増加

閉塞型無呼吸へのCPAP治療により早期にBMIや体重増加を示す


Effects of CPAP on body weight in patients with obstructive sleep apnoea: a meta-analysis of randomised trials
Thorax 2015;70:258-264 doi:10.1136/thoraxjnl-2014-205361


fixed-effects meta-analysis にてCPAPはBMI増加( Hedges’ g=0.14, 95% CI 0.07 to 0.21, I2=16.2%) 、体重増加 (Hedges’ g=0.17, 95% CI 0.10 to 0.24, I2=0%)と関連


その機序に関して・・・CPAP治療によりライフスタイル変化、すなわち、食事摂取量増加、食行動変化あり。代謝パラメータとしてのグレリン低下、レプチン増加が示される。


Among Metabolic Factors, Significance of Fasting and Postprandial Increases in Acyl and Desacyl Ghrelin and the Acyl/Desacyl Ratio in Obstructive Sleep Apnea before and after Treatment.
Chihara Y , et. al.
Clin Sleep Med. 2015 Aug 15;11(8):895-905. 


OSA被検者において、いくつかの代謝要素の内、グレリン関連要素が中等度〜重症OSAと最も関連
CPAP治療3ヶ月内にネオグレリン分泌持続






グレリンの変化は、代謝修正によるものだろうか?

Changes in Energy Metabolism After Continuous Positive Airway Pressure for Obstructive Sleep Apnea
Ryo Tachikawa, et. al.
Am J Respir Crit Care Med. First published online 01 Mar 2016 as DOI: 10.1164/rccm.201511-2314OC

エレルギー代謝の包括評価: 基礎代謝(BMR)はCPAP治療後減少するも、身体活動性、総カロリー摂取は有意変化認めず。
多変量解析にて、ベースラインAHI、Δ尿ノルエピネフリン、CPAPアドヒアランスが基礎代謝変化と有意相関。
体重増加者は、レプチン値高値、グレリン値低値、食事行動スコア高値
エネルギー代謝関連パラメータのうち、カロリー摂取が特に体重増加の予測要素であった

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