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2022年2月10日木曜日

β遮断剤精神医学的有害事象:うつ関連性乏しく、不眠・異常夢・睡眠障害と関連可能性

後述報告の訂正記事で知った


Systematic Review and Meta-Analysis of Psychiatric Adverse Events During β-Blocker Therapy

Thomas G. Riemer, et al.

Originally published15 Mar 2021

Hypertension. 2021;77:1539–1548

https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/HYPERTENSIONAHA.120.16590



β-ブロッカーは心血管系疾患の治療において重要な薬物である。しかし,β遮断薬は,うつ病をはじめとするさまざまな精神医学的有害事象(PAE)を誘発し,心血管疾患の罹患率や死亡率に影響を及ぼすことが疑われている。β遮断薬を対象とした二重盲検無作為化比較試験を系統的に検索し,PAEsのリスクやPAEsによる治療中止の有無を分析した。PAEの発生頻度と治療中止の割合を抽出し、曝露された患者数で検討した。また、β遮断薬とプラセボまたは他の活性治療との比較では、個々のPAEと治療中止率についてオッズ比を算出した。53,533人の患者を対象とした285件の適格研究を検索した。79%の研究でバイアスのリスクが高いと判断された。

総症例数1600例と最も頻繁に報告されているPAEであるにもかかわらず、β遮断薬投与中はプラセボ投与中よりもうつ病の発生頻度は高くなかった(オッズ比、1.02[95%CI、0.83-1.25])。β遮断薬の使用もうつ病による離脱と関連はなかった(オッズ比、0.97[95%CI、0.51-1.84])。積極的な薬剤に対する比較でも同様の結果が得られている。

その他のPAEでは,異常な夢,不眠症,睡眠障害のみがβ遮断薬治療と関連している可能性が示された

結論として、二重盲検無作為化比較試験の大規模データの解析では、β遮断薬治療とうつ病の関連は支持されない。同様に、睡眠関連障害を除く他のPAEについても、β遮断薬による効果は認められませんでした。したがって、β-ブロッカーが心理的健康に与える影響についての懸念は、臨床での使用に影響を及ぼすべきではない。




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2020年9月8日火曜日

オノアクト:敗血症関連頻拍性不整脈治療非盲検多施設RCT

オノアクト

https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00065350


ランジオロールは敗血症に関連した頻脈性不整脈患者の心拍数制御に有益な効果があることが示唆され 日本人の敗血症関連頻脈性不整脈患者を対象に、ランジオロールの心拍数、死亡率、安全性に対する効果を検討するために、前向き、多施設、非盲検、無作為化比較試験を実施。 

敗血症患者の予後不良と関連する洞性頻拍や心房細動などの敗血症関連の頻脈性不整脈の治療に対するランジオロールの有効性と安全性を検討した初めての無作為化比較試験

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超短時間作用型β遮断薬であるランジオロールが,敗血症に関連した頻脈性不整脈を経験した患者に対して,安全かつ有効な治療選択肢となるかどうかを,日本の54病院を対象とした多施設共同,非盲検,無作為化比較試験で検討した。対象は,敗血症診療ガイドラインに沿って,敗血症のICUに入院し,通常の治療で管理されていたが,その後頻脈性不整脈を発症した患者であった。その結果、敗血症に関連した頻脈性不整脈患者にランジオロールを投与したところ、24時間心拍数60~94回/分を有意に多くの患者で達成し、新規発症の不整脈の発生率を有意に減少させることができた。ランジオロールの忍容性は良好であったが,敗血症および敗血症性ショック患者では低血圧の危険性があるため,血圧および心拍数の適切なモニタリングのもとで使用することが推奨された。


Efficacy and safety of landiolol, an ultra-short-acting β1-selective antagonist, for treatment of sepsis-related tachyarrhythmia (J-Land 3S): a multicentre, open-label, randomised controlled trial

Prof Yasuyuki Kakihana,  ,et al.

 The Lancet Respiratory Medicine, VOLUME 8, ISSUE 9, P863-872, SEPTEMBER 01

DOI:https://doi.org/10.1016/S2213-2600(20)30037-0

背景

頻脈および心房細動は、敗血症または敗血症性ショックの治療を受けている患者で頻繁に起こり、予後が悪い。頻脈性不整脈に対する治療は,このような状況では効果がないか,あるいは禁忌とされることが多い。我々は,超短時間作用型β遮断薬であるランジオロールの敗血症関連の頻脈性不整脈に対する有効性と安全性を検討することを目的とした。

試験方法

我々は、日本の54の病院で多施設共同、非盲検、無作為化比較試験を実施した。集中治療室に入院した患者で、敗血症の管理に関する臨床ガイドラインに基づいて従来の敗血症治療を受け、その後頻脈性不整脈を発症した患者が登録された。主な包含基準は、20歳以上、第3次国際コンセンサス基準に基づく敗血症の診断、平均動脈圧65mmHg以上を1時間以上維持するために必要なカテコラミン投与、心房細動、心房粗動、洞性頻拍と診断され、カテコラミン投与量の変更なしに心拍数100拍/分(bpm)以上を10分以上維持したこととした。無作為化前24時間以内、および集中治療室入室後72時間以内にこれらの症状や徴候が発現した患者のみを対象に、従来の敗血症治療単独群(対照群)、または従来の敗血症治療にランジオロールを併用する群(ランジオロール群)にプロスペクティブに非盲検的に割り付けた。ランジオロール塩酸塩は、無作為化後2時間以内に1μg/kg/分の初期用量で静脈内投与された。両群の患者には、呼吸・体液蘇生、抗菌薬、カテコールアミンなどの通常治療(日本版セプシス・セプティックショック管理ガイドライン2016)を行った。治療担当医は無作為化の前に患者の血行動態を安定させることが求められた。無作為化は中央無作為化システムを用い、施設別、無作為化時の心拍数(100~120bpm以上または120bpm以上)、年齢(70歳未満または70歳以上)による最小化法による動的割り付けを行った。主要転帰は、無作為化後24時間後の心拍数が60~94bpmの患者の割合とした。無作為化後24時間後の心拍数データのない患者は非反応者とした。一次転帰はアサインされた解析セットを用いて解析し、安全性は投与された治療法に応じた安全性解析セットを用いて解析した。本試験は日本医薬品情報センター臨床試験情報データベース(JapicCTI-173767)に登録された。

結果

2018年1月16日~2019年4月22日の間に、151人の患者を無作為に割り付け、ランジオロール群に76人、対照群に75人を割り付けた。 

ランジオロール群では、無作為割り付け後24時間後の心拍数が60~94bpmであった患者の割合が対照群よりも有意に多く(55%[75例中41例]対33%[75例中25例])、群間差は23~1%(95%CI 7-1-37-5、p=0~0031)であった。 

有害事象はランジオロール群77例中49例(64%)、対照群74例中44例(59%)に認められ、重篤な有害事象(死亡に至る有害事象を含む)はランジオロール群77例中9例(12%)、対照群74例中8例(11%)に認められた。 

ランジオロールに関連する重篤な有害事象は77例中5例(6%)に発現し、血圧低下は3例(4%)に、心停止、心拍数低下、駆出率低下は各1例(1%)に発現した。

解釈

ランジオロールは、敗血症に関連した頻脈性不整脈患者において、24時間後の心拍数が60~94bpmに達した患者が有意に多く、新規発症の不整脈の発生率を有意に減少させた。ランジオロールは忍容性も良好であったが、敗血症および敗血症性ショック患者では低血圧のリスクがあるため、血圧と心拍数を適切にモニタリングした上で使用すべきである。

資金提供

小野薬品株式会社


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プライマリアウトカムが心拍数減少成功患者比率なのに、これが"洞性頻拍や心房細動などの敗血症関連の頻脈性不整脈の治療に対するランジオロールの有効性"を示すことになるのだろうか? ・・・私には理解できない





 血圧は、96時間の治療期間中、両群間で明らかな差はなく、両群とも安定していた(図2B;付録2 p 12)。ランジオロールの心臓弛緩効果から予想されるように、無作為化後168時間の新規発症不整脈の発生率はランジオロール群で低かった(9%[75人中7人]対25%[75人中19人];p=0-015;図3A;表2)、ハザード比[HR]は0-357(95%CI 0-150-0-849;表2)であった。

最も頻度の高かった不整脈のタイプは心房細動であった(5%[75人中4人]対15%[75人中11人];付録2 p14)。

28日死亡率は群間で有意差はなかった(12%[75人中9人] vs 20%[75人中15人];p=0-22;表2)、HRは0-599(0-262-1-370;図3B;表2;付録2 p15)。 新規発症の不整脈と死亡例のほとんどは観察期間中に発生した(図3)。

無呼吸日数、無ICU日数、無入院日数は両群でほぼ同程度であった(表2)。 年齢とプレランダム化心拍数で層別化したこれらの項目の事後分析でも同様の結果が得られた(付録2 p16)。

両群の患者を組み合わせた後、事前に指定された解析において、主要評価項目を満たしているか、または新規発症の不整脈を経験しているかで層別化した患者の死亡率も比較した。 28日死亡率は、主要アウトカムを満たした患者では低かった(9%[65人中6人]対24%[76人中18人];リスク比0-39[95%CI 0-16-0-92];表3)。 死亡率は、新規発症の不整脈患者で高かった(46%[24例中11例]対11%[117例中13例];リスク比4-13[2-11-8-08])。 両群のすべての患者を一緒に分析したときに得られたこれらの結果は、別々に分析した2群で得られた結果と一致していた。


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2019年10月22日火曜日

【失敗】メトプロロールCOPD急性増悪抑制効果確認できず


メトプロロール添付文書から
慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(1) 気管支喘息、気管支痙攣のおそれのある患者[喘息等の症
状を誘発・悪化させるおそれがあるので、気管支拡張剤を
併用するなど慎重に投与すること]
COPDに関しては言及がないことを確認

β遮断剤として、“β1選択性、ISA-、脂溶性”の特性薬剤(昔は、あれほど必要だったのに、今は滅多に使われないフレーズ)

でも、実際の臨床では β遮断剤使うときはメインテートが多いと思う


このメトプロロールもβ1選択性なのだが・・・なぜ使われないか?
勝手な想像だが、心不全に関する臨床適応がアーチスト及びメインテートに限定されているため、顧みられなかったのではないかと・・・


以下の報告は、メトプロロール を、より積極的にCOPD急性増悪抑制効果を確認しようという試み・・・失敗に終わったが・・・



メトプロロール(セロケンなど)によるCOPD急性増悪予防効果確認トライアル


Metoprolol for the Prevention of Acute Exacerbations of COPD
Mark T. Dransfield, et al., for the BLOCK COPD Trial Group
N. Engl. J. Med.
DOI: 10.1056/NEJMoa1908142
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1908142


意義:中等・重症COPD患者におてい観察研究によりβ遮断剤は急性増悪・死亡リスク減少の可能性示唆されるが、ランダム化研究では確認されてない
前向きランダム化トライアル、40−85歳COPD患者β遮断剤(徐放メトプロロール) or プラシーボ
患者全例COPD臨床病歴、中等度気道閉塞、急性増悪リスク増加、前年急性増悪歴あるいは酸素補給処方の証拠
除外:β遮断剤使用患者、薬剤使用適応あり
プライマリエンドポイント:治療期間中初回COPD急性増悪までの期間(336-350日)、メトプロロール補正投与量に従う
結果:532名ランダム化。平均 (±SD) 年齢 65.0±7.8 歳; 平均FEV1 予測値比 41.1±16.3%
プライマリエンドポイント・安全性懸念のためトライアルが無駄と判断し早期中止
初期急性増悪までの期間中央値に群間差無し;メトプロロール群 202日、プラシーボ群 222日(ハザード比 1.05; 95% 信頼区間[CI], 0.84 - 1.32; p=0.66)
Metoprolol was associated with a higher risk of exacerbation leading to hospitalization (hazard ratio, 1.91; 95% CI, 1.29 to 2.83).
メトプロロールと関連する副作用頻度は2群間同等、非呼吸器系重大副事象イベントの総発生率も同等
治療期間中死亡 メトプロロール 11名 vs プラシーボ群 5名

結論:β遮断剤の確実な臨床的適応がはっきりしない中等・重症COPD患者の内、COPD急性増悪までの期間はメトプロロール群とプラシーボ群の群間比較で差は無い
急性増悪による入院はメトプロロール群が多かった
(Funded by the Department of Defense; BLOCK COPD ClinicalTrials.gov number, NCT02587351. opens in new tab.)






2019年3月28日木曜日

門脈圧亢進肝硬変へのβ遮断剤による腹水減少による死亡率減少効果

臨床的に有意な門脈圧亢進症(CSPH)を伴う代償性肝硬変患者では、β遮断薬を用いて肝静脈圧勾配(HVPG)を低下させることで代償不全または死亡のリスクを低減できる?

高リスク静脈瘤存在しない代償性肝硬変およびCSPH(HVPG≥10 mm Hg)患者では、門脈圧亢進症による肝硬変の代償不全を予防するためのβ遮断薬(PREDESCI)の有効性調査

スペインの8つの病院

肝硬変代償不全(腹水症の発症、出血、または顕性脳症として定義される)または死亡の発生率が主要評価項目で、調査結果によると、長期のβ遮断薬治療は、主に腹水症の発生率を減らすことによって、これらの患者における代償不全のない生存期間を延ばすことができることが示唆された


β blockers to prevent decompensation of cirrhosis in patients with clinically significant portal hypertension (PREDESCI): a randomised, double-blind, placebo-controlled, multicentre trial
Càndid Villanueva, et al.
The Lancet , Published:March 22, 2019
DOI:https://doi.org/10.1016/S0140-6736(18)31875-0

【背景】肝硬変の臨床的代償不全は予後不良と関連する。 10 mmHg以上の肝静脈圧勾配(HVPG)で定義される臨床的に有意な門脈圧亢進症(CSPH)は、代償不全の最も強い予測因子である。この研究は、β遮断薬によるHVPG低下でCSPHによる代償性肝硬変における代償不全または死亡のリスクを低減できるかどうかを評価することを目的とした。

【方法】門脈圧亢進症を伴う肝硬変の代償不全を予防するためのβ遮断薬に関するこの研究(PREDESCI)は、スペインの8つの病院で行われた研究者主導の二重盲検無作為化対照試験。高リスク静脈瘤の存在しない代償性肝硬変およびCSPH患者を登録した。すべての参加者は、静脈内プロプラノロールに対する急性HVPG反応の評価を伴うHVPG測定を受けた。レスポンダー(HVPG減少≧10%)はプラセボに対してプロプラノロール(1日2回最大160 mg)に、カルベジロール(≦25 mg /日)に対してプラセボに無作為に割り当てられました。用量は、オープンラベル滴定期間中に個別に決定され、その後、集中ウェブベースシステムによる1:1の割り当てで無作為化が行われた。主要評価項目は、肝硬変代償不全(腹水症の発症、出血、または顕性脳症として定義される)または死亡の発生率であった。代償性肝硬変での死亡は通常肝臓とは無関係であるため、競合事象として肝臓とは無関係の死亡を考慮したintention-to-treat analysis が行われた。


【結果】  2010年1月18日と2013年7月31日の間に、631人の患者が評価され、201人が無作為に割り当てられた。
 101人の患者がプラセボを受け、100人の患者が積極的な治療を受けた(67プロプラノロールおよび33カルベジロール)。
主要評価項目は、β遮断薬群の100人の患者のうち16人(16%)に対してプラセボ群の101人のうち27人(27%)であった(ハザード比[HR] 0・51、95%CI 0・26〜97) 、p = 0・041)。違いは腹水症の発生率の減少によるものであった(HR = 0 44、95%CI = 0 20  -  0 97、p = 0 0297)。
有害事象の全体的な発生率は両群で同様であった。 6人の患者(β遮断薬群の4人)は重篤な有害事象を有していた。

【結論】β遮断薬による長期治療は、主に腹水症の発生率を低下させることによって、代償性肝硬変およびCSPH患者の非代償性生存期間を増加させる可能性がある。



2016年4月22日金曜日

駆出率低下心不全:年齢・性別問わずβ遮断剤使用すべき

β遮断剤は心不全・左室駆出率低下症例では合併症・死亡率を減少させるが、年齢、性別というバイアスでの個別要素検討は十分ではなかったとのことでの検討



Effect of age and sex on efficacy and tolerability of β blockers in patients with heart failure with reduced ejection fraction: individual patient data meta-analysis
BMJ 2016; 353 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.i1855 (Published 20 April 2016)

前向き、40−85歳個別データ、前向きデザイン・メタ解析、13833名、11トライアル、女性 24%

プラシーボ比較、β遮断剤は全年齢横断的に死亡率減少 
: ハザード比 年齢分布第1・4分位(年齢中央値 50歳) 0.66 (95% 信頼区間 0.53 to 0.83) 、第2・4分位(年齢中央値 60歳) 0.71 (0.58 to 0.87、第3・4分位(年齢中央値 68歳) 0.65 (0.53 to 0.78)、第4・4分位(年齢中央値 75歳) 0.77 (0.64 to 0.92)


年齢を連続変数とした場合有意相関無く(P=0.1)、死亡絶対的減少はフォローアップ中央値1.3年間で、4.3%(NNT 23)

心不全入院はβ遮断剤で有意減少するも、この効果は加齢と共に減少 (interaction P=0.05)


治療効果と性別の相関はどの年齢群でも認めない

薬剤中止は治療割り付け、年齢、性別と無縁に同様 (β遮断剤 14.4%  , プラシーボ 15.6% )




ISA+、非選択性β遮断剤使用症例を最近見たのだが・・・ 喘息合併だったので特に他β遮断剤へ変更願いたいと・・・ 依頼した

2016年1月2日土曜日

β遮断剤はCOPD急性増悪を減少

点眼を含めたβ遮断剤使用により喘息において気道閉塞を生じる可能性がある一方、COPD患者においては死亡率・急性増悪減少を生じ比較的安全と考えられる。

喘息・COPDオーバーラップ症候群でその使用はどう考えるべきか、課題が残る。


後顧的研究というエビデンスレベルのやや劣る報告だが、β遮断剤使用は、GOLD stage 3、4及び在宅酸素患者・Stage BでCOPD急性増悪減少が示された。




β-Blockers are associated with a reduction in COPD exacerbations
Surya P Bhatt,et.al.
Thorax 2016;71:8-14 doi:10.1136/thoraxjnl-2015-207251

【序文】 後顧的研究の中にはβ遮断剤は急性増悪の頻度減少し、死亡率減少するという報告もある。一方、在宅酸素の重症COPD患者への使用は有害性があるかどうか関心がある。

【方法】 COPDGene cohort(現行喫煙・喫煙既往者登録・多施設観察コホート)の前向きフォローアップにおけるChronic Obstructive Lung Disease (GOLD) stage 2–4 COPD被検者において、多センター観察コホート
急性悪化総数・重症悪化率を、負の二項回帰解析を用いた長軸的フォローアップによる、β-遮断剤使用にてカテゴライズされた群間を住民統計、気道閉塞、CT上%気腫、冠動脈疾患存在、うっ血性心不全、冠動脈石灰化補正後比較とβ遮断剤処方の propensity補正比較。

【結果】 3464 名を含め、フォローアップ期間中央値 2.1年間において、β遮断剤は急性悪化総数減少l (incidence risk ratio (IRR) 0.73, 95% CI 0.60 to 0.90; p=0.003)、重症急性増悪数減少(IRR 0.67, 95% CI 0.48 to 0.93; p=0.016)と関与

GOLD stage 3 及び 4および在宅酸素使用者において、β遮断剤は 急性悪化総数減少l l (IRR 0.33, 95% CI 0.19 to 0.58; p<0 .001="" 0.16="" 0.35="" 0.76="" 95="" ci="" p="0.008)と関与</p" to="">
急性増悪減少は、GOLD stage Bにおいて特に大きい。

β遮断剤使用による全原因死亡率の差を認めず

【結論】 気道閉塞重症度にかかわらずβ-Blocker使用は、COPD急性増悪における有意減少と関連。この研究の所見はランダム化、プラシーボ対照トライアルにおいて検証されるべき。


HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...