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2016年5月11日水曜日

小児:急性胃腸炎・脱水軽微:電解質維持経口補水比較し、アップルジュース/嗜好飲料代替可能

OS-1のコマーシャルを見る度に、「脱水・熱中症予防のためのナトリウム高濃度補液」ってエビデンスあるのだろうか?・・・「所ジョージ」のCMを見ながらいつも思う。
脱水状態にある場合は意味あるのだろうが・・・

ナトリウム・食塩過剰投与につながり、国民全般の健康を損なっているのではないかという危惧・・・



さて、

小児の胃腸炎はコモンな疾患で、脱水予防のため電解質維持補液が推奨されるわけだが、脱水傾向にある小児絵甫アドバンテージは不明であった。

今回、ランダム臨床トライアルで、脱水軽微な小児に対して、電解質維持経口補水に比べ、アップルジュース/嗜好飲料にて十分代替可能という結果が報告された




Effect of Dilute Apple Juice and Preferred Fluids vs Electrolyte Maintenance Solution on Treatment Failure Among Children With Mild Gastroenteritis
A Randomized Clinical Trial
Stephen B. Freedman, et. al.
JAMA. 2016;315(18):1966-1974. doi:10.1001/jama.2016.5352.


目的 軽症胃腸炎の小児に対し、経口補水として、希釈アップルジュース/好みの水分が、電解質維持液と比べ非劣性であることを明らかにする 

デザイン、セッティング、被検者 ランダム化・単盲検非劣性、2010年から2015年10月から4月、三次小児医療ED、トロント、カナダ
被検者は6-60ヶ月齢、胃腸炎、脱水程度極小
介入  色でマッチ化した半生食リンゴジュース/好み飲料(n=323)と、リンゴ風味電解質維持補水液(n=324)
経口補水治療後施設プロトコールにしたがう
退院後、半生食濃度のリンゴジュース/好み飲料群を希望に応じ与える、電解質維持補水群では電解質維持補液を水分損失分与える 

主要アウトカム・測定 
プライマリアウトカムは以下イベント登録後7日間以内発生で治療失敗とする
・ 注射補水
・ 入院
・ 予定外医師受診
・ 症状遷延化
・ 個人フォローアップによるcross-over、3% 以上体重減少、有意脱水
セカンダリアウトカム:注射補液、入院、下痢・嘔吐回数
非劣性限界をプライマリアウトカムの7.5%群差と定義、片側検定 α=0.025で評価
非劣性確認されたら、優越性片側検定を行う 

結果 小児647名ランダム化(平均年齢、28.3ヶ月齢;男児 331名[51.1%]、脱水根拠無し 441(68.2%))、644名99.5%フォローアップ完遂
希釈リンゴジュース治療投与で電解質維持補水群より治療失敗多くない
(16.7% vs 25.0%; difference, −8.3%; 97.5% CI, −∞ to −2.0%; P < .001 for inferiority and P = .006 for superiority)
リンゴジュース/好み飲料投与の子供は注射補液投与少ない  (2.5% vs 9.0%; difference, −6.5%; 99% CI, −11.6% to −1.8%)
入院率や下痢・嘔吐回数は群間差認めず

結論/知見 軽症胃腸炎・脱水軽度の小児において、初期経口補水として、希釈アップルジュース→好みの飲料というやりかたは、電解質維持補水群に比べ結果的に治療失敗少ない。
多くの高所得国では、希釈アップルジュース/嗜好飲料は、電解質維持補水の適切な代替治療である

2013年12月18日水曜日

PLACIDE(二重盲験プラシーボ多施設RCT):抗生剤関連下痢症 プロバイオティクスによる予防効果認めず

結論から言えば、大規模臨床治験にて、多菌種群(ラクトバチルスやディフィダス菌)、いわゆる、プロバイオティクスは、抗生剤関連下痢症予防効果認めない


 AAD(抗生剤関連下痢症)は、広域スペクトラム抗生剤暴露・入院高齢者に多い。C. difficileによる場合(CDD)では、生命危機状態に至ることもある。メカニズムは不明ながら、(lactobacilliやdiffidobacteriaなどの腸内細菌)microbial preparationがAAD効果について評価がなされているが、しかし、充分なエビデンスが示されて折らず、ほぼ小規模研究のみ。

 多施設ランダム化二重盲験プラシーボ対照化プログラマティック効果トライアル
 65歳以上入院、1つ以上の経口・非経口抗生剤投与例に1:1割り付け:lactobacilliやiffidobacteriaの多菌種微生物

Lactobacilli and bifidobacteria in the prevention of antibiotic-associated diarrhoea and Clostridium difficile diarrhoea in older inpatients (PLACIDE): a randomised, double-blind, placebo-controlled, multicentre trial
Stephen J Allen , et. al.,
The Lancet, Volume 382, Issue 9900, Pages 1249 - 1257, 12 October 2013

 17 420 名を篩い分け
・microbial preparation group 1493
・プラシーボ群 1488
プライマリエンドポイント(8週目でのAAD発生数、12週間内のC diffile下痢:CDD)解析はそれぞれ 1470 、 1471

AAD (including CDD)
・microbial preparation group (10.8%)
・プラシーボ群 153 (10.4%)
(相対リスク [RR] 1.04; 95% CI 0.84—1.28; p=0.71)


CDDはAADの原因としては少数で、12例、0.8%に過ぎず、プラシーボ群では17例、1.2%、相対リスク(RR)は、 0.71; 95% CI 0.34—1.47; p=0.35)

1件以上の重篤副事象は 578 (19·7%) で2研究グループとも同様で、トライアル関連事象無し

某乳製品会社のプロバイオティクスの宣伝、かなりの小規模研究で、大々的にエビデンスのごとき宣伝を繰り広げている。R1騒動のなんの反省もなく・・・

noteへ実験的移行

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