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2016年3月3日木曜日

悲しみだけでなく、喜びの人生イベントでも タコツボ症候群生じる

Happy heart syndrome: role of positive emotional
stress in takotsubo syndrome

CLINICAL RESEARCH
Heart failure/cardiomyopathy
European Heart Journal
doi:10.1093/eurheartj/ehv757
Embargoed until Thursday 3 March 2016
http://eurheartj.oxfordjournals.org/sites/default/files/pdf/ehv757.pdf

目的:タコツボ症候群: Takotsubo syndrome (TTS)は、嘆き、怒り、恐怖などネガティブなストレッサーが引き金が典型的で、一般に「broken heart syndrome」と呼ばれる。しかし、ポジティブな感情トリガーのッTSに関しては不明。楽しいイベント後のッTSの患者特性を分析した研究で、TTS引き金とするのストレスフルなイベントや不快イベントと完全に区別したもの


研究方法と結果
 International Takotsubo Registryから、先行する楽しいイベント後のタコツボ症候群患者をネガティブな情緒トリガーのTTSを比較
1750患者のうち、明らかな情緒的トリガー486を同定。
これらのうち、4.1%、n=20で、楽しい先行イベント、95.9%、n=465は明確なネガティブ情緒関連TTS
興味あることに、"happy heart syndrome"の臨床的所見は”broken heart syndrome"と同様で、胸痛(89.5% (17/19) vs 90.2% (412/45) p=1.0)
同様に、心電図パラメータ、検査所見、1年後アウトカムに差を認めない
しかし、post hoc解析に於いて、"happy heart syndrome"は”broken heart syndrome"に比べ、mid-ventricular involvementの頻度が不均等に高い(35.0 vs 16.3% p=0.03)。


結果:これらの結果によるとTTSはネガティブな情緒イペントだけでなく、ポジティブなライフ・イベントでも引き金となる。
患者特性は両群同等だが、mid-ventricular TTS型が、"happy heart syndrome"で"broken heart syndrome"より多い。
明らかな違いはあるが、人生イベントの中で、喜び・悲しみのイベントともに、共通の最終的経路によりTTSの引き金となる


2015年5月27日水曜日

高齢者:アルコール中東量摂取でも心構造、心機能に悪影響を与える

軽度ならアルコール摂取は健康に良い・・・というのが高齢者に当てはまるか?

高齢者の場合、特に女性では、アルコールの中東量摂取でも心臓に障害を与えることは確かなようだ


Relationship Between Alcohol Consumption and Cardiac Structure and Function in the Elderly : The Atherosclerosis Risk in Communities Study
Alexandra Gonçalves, Pardeep S. Jhund, Brian Claggett, Amil M. Shah, Suma Konety, Kenneth Butler, et. al.
Circ Cardiovasc Imaging. 2015;8:e002846 originally published May 26, 2015, doi:10.1161/CIRCIMAGING.114.002846


背景— 過剰なアルコール摂取は、心筋症と関連するが、中等度のアルコール摂取と心臓の構造・機能への影響は広く知られてない


研究方法・結果—ARIC( Atherosclerosis Risk in Communities )研究  visit 5からの登録4466 名の経胸部エコー施行被験者、除外はアルコール飲酒歴のみの者と重篤な弁膜疾患患者
4つのカテゴリー分類: 自己報告に基づく 非飲酒、 週毎7ドリンク以下、7〜14ドリンク、14ドリンク以上

心臓構造機能測定、性別層別、寄与要素補正をアルコール関連性で調査

男女とも、アルコール摂取量増加と左室拡張期・収縮期径の大きさ、左室径の大きさと相関 (P < 0.05)
男性では、アルコール摂取増加毎、カテゴリー毎に、左室心筋量増加  (8.2±3.8 g per consumption category; P=0.029)、E/E′ 比増加 (0.82±0.33  ; P=0.014)
女性では、左室駆出率低下  (−1.9±0.6% /カテゴリー増加毎; P=0.002) 、そして傾向にとどまるが、左室全般長軸Strain悪化  (カテゴリー増加毎 0.45±0.25% ; P=0.07). 


結論— 高齢地域居住者において、アルコール摂取は軽度心臓構造・心臓機能変化と関連し、女性では男性よりアルコールによる心臓毒性が生じやすい



年とったらアルコールも控えろってことらしい・・・ 

米国では、アルコール14g(18ml)を標準ドリンクとするそうだから、焼酎アルコール含量25%で、1ドリンクで済ますには18ml×4=72mlが1日あたりの1ドリンク量


ところで、アルコールの単位数ってのが国毎に違うので、Drinksという単位を学術論文で使うって避けて欲しいと思うのは渡しだけだろうか?英国、米国、オーストラリア、日本全て異なる。

2013年11月6日水曜日

肥大型心筋症・突然死リスク推定モデル:HCM Risk-SCD

若年者の心臓突然死の主因は肥大型心筋症で、現行リスクアルゴリズムはリスク粗推定っであり、個別リスク要素のeffect sizeを考慮してない

個別化できる推定モデル



A novel clinical risk prediction model for sudden cardiac death in hypertrophic cardiomyopathy (HCM Risk-SCD)
Eur Heart J (2013) doi: 10.1093/eurheartj/eht439 First published online: October 14, 2013


肝心の予測式が・・・金 はらえ!ってことで・・・



Risk Stratification for Sudden Cardiac Death in Hypertrophic Cardiomyopathy: Systematic Review of Clinical Risk Markers
Imke Christiaans, Klaartje van Engelen, Irene M. van Langen, Erwin Birnie, Gouke J. Bonsel, Perry M. Elliott, Arthur A.M. Wilde
Disclosures
Europace. 2010;12(3):313-321.
http://www.medscape.com/viewarticle/719559

2013年3月6日水曜日

非虚血性拡張型心筋症:心筋線維化指標によるリスク層別化

"midwall hyperenhancement (MWHE) on late gadolinium enhancement cardiovascular magnetic resonance (CMR) imaging"による心筋線維化評価が、拡張型心筋症の様々な予後推定にかなり役立ち、左室駆出率を凌駕する。


Association of Fibrosis With Mortality and Sudden Cardiac Death in Patients With Nonischemic Dilated Cardiomyopathy
Ankur Gulati,  et. al.
JAMA. 2013;309(9):896-908. doi:10.1001/jama.2013.1363
【序文】非虚血性拡張型心筋症のリスク層別化は主に左室駆出率(LVEF)により行われている。より優れた予後要素によりICDやマネージメント決定の患者選別の改善がなされるかもしれない
【目的】心筋線維化(遅延ガドリニウム取り込み心血管MR:LGE-CMR)が、拡張型心筋症の死亡率・心突然死の独立した、漸増的予後因子となるかどうか?
【デザイン・セッティング・患者】2000年11月から2008年12月までのGMR画像UKセンター受診の472名の拡張型心筋症の前向き、長軸研究(midwall replacement fibrosisの存在と広がり)、2011年12月までフォローアップ
【主要アウトカム測定】プライマリエンドポイントは全原因死亡率。セカンダリエンドポイントには、心血管死亡率・心臓移植;心突然死のうつの不整脈要素、心突然死中断エピソード(適切ICDショック、非致死的心室細動、持続性心室頻拍);心不全死、心不全入院、心移植組み合わせ
【結果】死亡:midwall線維化あり 38名(26.8%)/142名  vs  線維化無し 35名 (10.6%) / 330  (ハザード比 [HR], 2.96 [95% CI, 1.87-4.69]; 絶対リスク比, 16.2% [95% CI, 8.2%-24.2%]; P < .001)、フォローアップ中央期間 5.3 年間 (フォローアップ人年 2557)

不整脈 組み合わせイベントは、線維化あり 42名(29.6%) vs 線維化無し 23(7.0%) (HR, 5.24 [95%CI, 3.15-8.72]; 絶対的リスク差, 22.6% [95% CI, 14.6%-30.6%] ; p < 0.001)

LVEF・他の通常予後因子補正後、線維化存在(HR, 2.43 [95% CI, 1.50-3.92]; P < .001) 及びその広がり (HR, 1.11 [95% CI, 1.06-1.16]; P < .001) は、全原因死亡率と相関 し、漸増的に関連。

 線維化は、また、心血管死亡率や心移植と独立した相関 (by fibrosis presence: HR, 3.22 [95% CI, 1.95-5.31], P < .001; and by fibrosis extent: HR, 1.15 [95% CI, 1.10-1.20], P < .001)
同様に、心臓突然死、心臓突然死中断エピソード (線維化存在による: HR, 4.61 [95% CI, 2.75-7.74], P < .001; 線維化の広がり: HR, 1.10 [95% CI, 1.05-1.16], P < .001)、心不全構成要素 (線維化存在: HR, 1.62 [95% CI, 1.00-2.61], P = .049; 線維化広がり: HR, 1.08 [95% CI, 1.04-1.13], P < .001)と相関。

左室駆出率に線維化という要素を加えることで、全原因死亡率や心臓突然死成分でのリスク再分類改善 (ネットの再分類効果 : 0.26 [95% CI, 0.11-0.41]; P = .001、 0.29 [95% CI, 0.11-0.48]; P = .002)
【結論・明確化事象】
拡張型心筋症において、LGE-CMR画像でのmidwallの線維化の評価は、左室駆出率の上を行く、独立した予後推定要素。拡張型心筋症におけるリスク層別化でのLGE-CMRの役割は今後さらに検討が必要。

noteへ実験的移行

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