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2013年6月7日金曜日

【女子大生】ヨガ運動直後、認知パフォーマンス・反応性改善

20分のセッションのHatha yoga1回で、脳の機能改善し、中等度から強度の好気的運動より優れているという報告。若年女子大生を被験者30名報告

身体運動・姿勢だけではなく、呼吸調整、瞑想を含む、インド伝統のサイエンスであり、生き方である。注意力・マインドフルネス要素を含むが、そのベネフィットは大まかにも調査されてなかった。
20分座位、起立、背臥位ヨガで、様々な筋肉群の等尺性収縮・弛緩、そして、呼吸調整をする者。瞑想姿勢・深呼吸を含む。
20分トレッドミルによる歩行、ジョギングしたときの好気的運動セッションも施行。

Gotheらは、参加者が、ヨガ運動後、認知タスクでの反応時間改善、正確性改善したことに驚きを持った。一方、好気的運動では、ワーキングメモリ・抑制コントロールスコアの改善は認められなかった。

The Acute Effects of Yoga on Executive Function
Journal of Physical Activity and Health. 2013, 10, 488 – 495

背景: ヨガ運動は普及してきているが、ヨガ運動と認知機能の関連に関する研究は少ない。この研究の目的は、好気的運動比較で、急性ヨガ運動セッションの、認知機能への効果を検討。
研究方法: 反復測定デザインを大学年齢世代登録者30名 (平均年齢 20.07、 SD 1.95)
3つのcounterbalanced testing session
・ヨガ運動セッション
・好気的運動セッション
・ベースライン評価
 
flanker and n-bak taskを用い、認知的パフォーマンス評価 
  
結果: 認知機能パフォーマンスは、抑制・ワーキングメモリータスクにおいて、一連のヨガ運動後、好気的運動に比べ、反応時間短縮、正確性増加について、有意に優越。
好気的運動・ベースラインパフォーマンスでは有意な差を認めず、急性好気的運動や認知機能文献に関する報告と相反する報告となっている。
 
結論: ヨガのような伝統的な他の手法による認知機能への影響を調査する必要性について、運動終了後の経過おtタスクパフォーマンス改善に関わる認知機能評価開始の時間の重要性について議論すべき知見であった。

2013年3月19日火曜日

慢性腰痛:オステオパシー治療のランダム化対照効果

オステオパシー治療は、Cochrane Back Review Group criterionを超える効果が認められ、安全で、医療費節約的、需要性の良い治療であることが、ランダム化二重盲験sham対照トライアルで認められた。

オステオパシー治療は、慢性腰痛に対し、他の治療補完的効果を認める。

National Institutes of Health–National Center for Complementary and Alternative Medicine and the Osteopathic Heritage Foundationサポート研究



Osteopathic Manual Treatment and Ultrasound Therapy for Chronic Low Back Pain: A Randomized Controlled Trial
John C. Licciardone, et. al.
Ann Fam Med March/April 2013 vol. 11 no. 2 122-129 

非特異的腰痛短期改善・ランダム化二重盲験sham対照化2×2区分デザイン
・osteopathic manual treatment:OMT(n=230)
・ultrasound therapy(UST) :(n=225)
×
・UST(n=233)
・sham UST(n=222)

6回の治療セッションを8週間

ITT解析:12週時点での腰痛・軽度・特定以上改善(ベースラインからの30%、50%改善)測定
セカンダリアウトカム、安全性、治療アドヒアランス評価

 OMTとUSTに統計学的相互関係認めず

12週後、OMT受療患者は、shamOMTより、軽度治療反応(奏功 [RR] = 1.38; 95% CI, 1.16-1.64; P <.001) 、特定以上改善多い (RR = 1.41, 95% CI, 1.13-1.76; P = .002)
 この改善の程度は、中等度effect sizeとしての Cochrane Back Review Group criterionに合致。
背部特異的、一般健康状態、腰痛による労務不能、安全性アウトカム、治療アドヒアランスに関して、OMTとsham OMTに差を認めず

OMT群患者は、研究を通して背部痛にへの満足度高い(p < .001)

背部痛への薬物処方OMT受療患者は、12週後shamOMT群より減少(使用率=0.66、95% CI, 0.43-1.00; p=.048)
超音波治療は有効でなかった

オステオパシーは、ドイツ人医師、Samuel Hahnemann (1755-1843)が基本概念を1700年後半にはじめ、「血流良ければ全てよし」という概念で、ホメオパシー:"homeopathy"は、ギリシャ語のhomoios(similar)+pathos(suffering or disease)に由来する。 疑似科学からスタートしたという部分は否めない。骨格・筋肉のmanipulationにより全ての疾患治癒につながるというもので、どれも科学的支持のないものであった。ハーブ・ミネラル・薬物使用の報告が有り、患者の症状に合わせたmateria medicaと書籍では読んでいる。 Stephen Barrettは、 “Still believed that diseases were caused by mechanical interference with nerve and blood supply and were curable by manipulation of ‘deranged, displaced bones, nerves, muscles—removing all obstructions—thereby setting the machinery of life moving.’ ” と、Quackwatch(Homeopathy: The Ultimate Fake Stephen Barrett, M.D.)。 NCCAM(National Center for Complementary and Alternative Medicine)では、"There is little evidence to support homeopathy as an effective treatment for any specific condition."とかかれ、エビデンスほとんど無いという認識で、米国州毎のライセンス対応がばらばらでregulationされてないという認識である。そのNational Center for Complementary and Alternative Medicine and the Osteopathic Heritage Foundationサポート研究で、エビデンスが示されたのは興味深い。 今後、この報告の評価に関して、様々な意見が出てくるだろうが・・・反論としては、シャム・プラシーボの妥当性やブラインド化の妥当性、客観的指標の存在しないことの意義などが予測される。

2012年1月31日火曜日

偏狭な漢方屋さんたちの言い分

多くの漢方医学の専門家たちは、包括的でcomprehensiveな考え方のできる方々であると信じたい。

だが、”漢方医学”・”東洋医学”のみを持ち上げようとして、恣意的な攻撃目標を作り、酷評しようとする文面に出くわすことがある。
 
比較的ステレオタイプなので、ここでまとめていこうと思う。


1)“西洋医学だけが医学というのは傲慢だ。

” 反論するために、都合良く、カテゴリー分け、恣意的定義を行う。 だれも、医学 イコール 西洋医学という決めつけはしてない。 診断、治療に関して、合理的説明及び事象としての客観的証明ができれば医学としてみなされるはずだし、みなされるべき。 そうでないものがつまはじきにされているわけで、それも”医学” とみなすというのは傲慢


2)”(漢方)に副作用が無い” 

小柴胡湯と間質性肺炎 死亡例まで出てるのだが、「随証的に用いていればまず問題ない」と言い切られることがある。

だが、死亡例がでたのはすべて”随証”に合わない事例であるという検討はされてない。 瞑眩(めんげん)、好転反応という概念が、漢方・生薬を用いる医師たちに引用されることがある。

一過性に悪化に見える状況だが、治癒過程の一つだと説明する現象。

結核治療の時の抗結核治療時の”急性悪化(増悪)”というのがある。 これは薬物アレルギーとも考えられているが、一過性に胸部レントゲン所見増悪が見られる所見である。この場合、レントゲン上悪化してあわてて薬を中止してはならないということが知られている。
この際、細菌学的治療経過のみを厳重に見ることや呼吸状態などを詳細にみることが必要となる現象。  漢方の” 瞑眩”に似通ってはいるが、最初から、”好転反応”などと判断することなく、経過を十分見守る必要性がある。漢方の”瞑眩”とは異なり、医師たちが楽観的にみている病態という認識はない。
 
漢方には他薬剤種に負けず劣らず、薬物による過敏性肺臓炎などアレルギー性疾患が多く存在する(http://www.nihs.go.jp/mss/ILD-web/jfm0611002.pdf)。 危険な状況にあるにもかかわらず、アレルギー性疾患の状況を 瞑眩として、放置することのリスクを危惧する。

  瞑眩(好転反応)とは扱いようによっては危険な概念である。

3)西洋医学は全身をみず、臓器だけをみている。

東洋医学は全身を見ているという主張。 この主張の東洋医学では、メンタリティーや臨床的アウトカム、QOL、EOL、社会的コストやベネフィットなどの諸問題はみていないのだ・・・と反論したくなる。

批判のための恣意的カテゴライズ(1)の問題と重なる批判である。

現代医療は、様々な局面、経済的側面、社会的側面など、multiplicityな側面からのアプローチがなされ、多業種・多職種的・学際的取り組みがなされている。 もちろん、相補的な医療の側面としての鍼灸・生薬・漢方などの体系もこれに含まれるはず。

学際的な側面を無視して、”東洋医学こそなんたら”などと主張し、一方で、”(西洋)医学”を、ミクロ的と批判のための批判は、かれらの主張そのものが狭小だと宣言していることになる。


2012年1月26日木曜日

コエンザイムQ10は血圧コントロール不充分例の補完治療としても不適切

メタボリックシンドローム+血圧コントロール不良 30名 に対し、coenzyme Q10 100mg/日 プラシーボとの12週間交差対照トライアル


プラシーボ比較で、 coenzyme Q10では、24時間持続血圧の収縮期血圧、拡張期血圧、心拍と関連せず(0.60、 P = 0.12、P = 0.10)
しかし、昼間拡張期血圧は、coenzyme Q10で、90mm Hg、85 mm Hg以上閾値に対する治療としては有意に低下 (P = 0.007、P = 0.03)
Coenzyme Q10は、耐用性は良いが、臨床的な安全性パラメーターの変化と関連せず。


A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Crossover Study of Coenzyme Q10 Therapy in Hypertensive Patients With the Metabolic Syndrome
American Journal of Hypertension (2012); 25 2, 261–270. doi:10.1038/ajh.2011.209


coenzyme Q10は、一部状況では、拡張期血圧改善する可能性があるが、メタアナリシスで報告されてたよりその影響は少なく。さらに、メタボリックシンドローム合併降圧剤投与でも不充分文和血圧コントロールの時の補完治療としては不適切である。




Unfortunately we are unable to provide accessible alternative text for this. If you require assistance to access this image, please contact help@nature.com or the author


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昼間の血圧を明らかに下げているのに、降圧治療として不適切・・・という部分に反論が出るかもしれない。
この研究はABPMで検討されている。そのため、昼間の降圧降下程度では、トータルとしては意義が少ないと説明されている。
降圧効果の判定に関してABPMでその有効性が要求され手いる時代なのである。
昼間の通常の診察室血圧が下がった位では・・・その意義付けの地位は低いということなのだろう。

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