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2014年6月13日金曜日

若年青年期のレッドミート摂食は乳癌リスクを増加する

若年成人期レッドミート摂食多い人は、乳癌リスクとなる。
さや系の豆類、家禽類、ナッツ、魚摂食の組み合わせは、乳癌リスク減少を示す。



Dietary protein sources in early adulthood and breast cancer incidence: prospective cohort study
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g3437 (Published 10 June 2014)


NHSII研究を対象とした、食事中蛋白源としての総レッドミート(TRM)の乳癌・多変量相対リスクと95%信頼区間






2013年11月30日土曜日

乳がん:コレステロール主要代謝産物 27HCの関連性、 代謝の鍵 CYP27Aとの関連性 ・・・ 予防・治療に関連?


REPORT
27-Hydroxycholesterol Links Hypercholesterolemia and Breast Cancer Pathophysiology
Erik R. Nelson, et.al.
Science 29 November 2013: Vol. 342 no. 6162 pp. 1094-1098 
DOI: 10.1126/science.1241908

高コレステロール血症は、エストロゲン受容体陽性乳がん患者のリスク要素であり、内分泌治療への反応性減少要素である。


コレステロールの主要代謝産物、27hydrocholesterol (27HC)と、エストロゲン受容体、肝臓X受容体(LXR)リガンドはER依存増殖及びLXR-依存転移増加を、乳がんマウスモデルで見いだした。主要病理でのコレステロールの影響は、cytochrome P450 oxidase CYP27Aによる27HC変化が必要とされ、CYP27A1抑制でその影響は減弱される。


ヒト乳がん標本でも、CYP27A1発現レベルが、腫瘍増殖と相関

高度腫瘍にて、ヒト細胞と腫瘍関連マクロファージがこの酵素レベル発現を示す。


循環中コレステロールレベルや、27HCへの代謝への影響を調整することが、乳がん予防に役立つ可能性がある。

2013年8月6日火曜日

降圧剤:カルシウム拮抗剤と乳がんリスクの関連性

短期作動性カルシウムチャンネル拮抗剤では、特に、腺管乳がん発生オッズ比 3.7(95% CI, 1.3 - 5.3)、小葉乳がんでは2.4 (95% CI, 1.20 - 4.9)

ACE阻害剤では、乳がんリスク減少の可能性も示唆。

観察研究・症例対照研究なので、解釈には注意が必要。
解説記事でも、現時点ではガイドライン変化が必要な報告ではないとしている。


Use of Antihypertensive Medications and Breast Cancer Risk Among Women Aged 55 to 74 Years
JAMA Intern Med. 2013;():-. doi:10.1001/jamainternmed.2013.9071.
 ONLINE FIRST
Christopher I. Li,  et. al.


3つのcounty Seattle-Puget Sound 年エリアの住民ベース症例対照研究
55-74歳、侵襲性腺管乳がん88名、侵襲小葉乳がん 1027、対照群として無がん 856名


主要アウトカムは、侵襲型腺管乳がん・小葉乳がんリスク


カルシウムチャンネル拮抗剤(CCB)現行使用10年以上で、乳管腺がん高リスクと相関(オッズ比 [OR], 2.4; 95% 信頼区間 [CI], 1.2-4.9) (trend : p = 0.04)、小葉乳がん高リスクと相関(OR, 2.6; 95% CI, 1.3-5.3) (trend ; p = 0.01)



この相関に関しては、使用CCBの種類(短時間作動 vs 長時間作動、dihydropyridine (DHP)系 vs 非DHP系)で予測ばらつき有り


利尿剤、β遮断剤、ARBに関しては相関認めず



2013年5月2日木曜日

美容豊胸術既往者では、乳がん発見後の生存率悪化

美容的豊胸術で、早期診断及び診断の困難さを生じ、乳がん死亡率悪化という結論になりそうだが、筆者等の結論は慎重。

乳がん診断女性の病期分布で、美容目的の豊胸手術既往とそうでないものの差がある。乳がん診断後予後に関し、システマティック・レビューとメタアナリシス

Breast cancer detection and survival among women with cosmetic breast implants: systematic review and meta-analysis of observational studies
BMJ 2013; 346 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f2399 (Published 30 April 2013)

【結果】12研究での初回メタアナリシスの包括的オッズ比は、
乳がん診断時非限局性病期発見 豊胸術有り vs 無し 1.26(95% 信頼区間[CI], 0.99-1.60; p=0.058; I2=35.6%)
5つの研究に基づく2つめのメタアナリシスにて、美容目的豊胸術と生存率に相関関連評価。このメタアナリシスにて、豊胸術後の乳がん生存率の減少認めた  (乳がん特異的死亡率包括的ハザード比1.38, 95% CI 1.08 to 1.75)

【結論】研究出版データにより、美容的豊胸術は、その後の乳がん診断後の生存率に関し悪影響を与えている。この所見の解釈は注意が必要で、生存率メタアナリシスでは、必ずしも寄与要素補正されてないためである。さらなる検討が必要かも

2013年3月29日金曜日

COGS (Collaborative Oncological Gene-environment Study)

EUベースのconsortiumで、世界160研究グループ、20万名もの遺伝子検査(10万名の乳がん、卵巣がん、前立腺がん患者と、10万名の健康対照)による国際的なメガ共同研究

Collaborative Oncological Gene-environment Study, or COGS

74のDNA新規発見領域 された
 

Press:http://www.cogseu.org

Nature Geneticsでの解説
http://www.nature.com/ng/journal/v45/n4/full/ng.2587.html

COGSによる検出された多くのがんでのPleiotropy(多面作用)とこれまでの研究結果




COGS overview—研究デザイン・特性、発表結果
http://www.nature.com/ng/journal/v45/n4/fig_tab/ng.2587_T1.html
GWAS meta-analysis and validation (Phenotype-cancer subtype and subgroups)
乳がん:ER negative, BRCA1 mutation carriers, BRCA mutation carriers, East Asians
卵巣がん: Serous、 BRCA1 mutation carriers
前立腺がん
Fine-mapping studies of the 5p15 locus
テロメア長
乳がん: ER negative, ER positive, BRCA1 mutation carriers
卵巣がん:Serous、 Serous low malignant potential
前立腺がん
Fine-mapping analysis of the 11q13 locus
乳がん:ER positive






詳細は追記していくつもりだが、GWAは国家レベルというより多国でやらないとお話にならない時代

2012年11月22日木曜日

米国乳がん検診 :過剰診断 毎年七万名、総数130万名に及ぶ ・・・

 乳がん検診は早期乳がんを発見はするが、その1/3は命に関わらない疾患で過剰診断といわれても仕方が無い。そして、進行癌を減らしたかというと微妙・・・という、あらためてがん検診へ疑念をもたせる報告
 

結論から言えば、乳がん検診マンモグラフィーで、早期乳がんを多く発見してはいるが、進行期となった状態のがん診断数は減少していない。新規乳がんの31%が過剰診断であり、腫瘍そのものが致死的なものかどうかもはっきりしていない。


Effect of Three Decades of Screening Mammography on Breast-Cancer Incidence
Archie Bleyer, M.D., and H. Gilbert Welch, M.D., M.P.H.
N Engl J Med 2012; 367:1998-2005 November 22, 2012
DOI: 10.1056/NEJMoa1206809

【背景】
検診とは、生命を脅かす疾患を治癒ステージである早期の状態を多く発見し、最終的には死亡率減少を目的とするもの。
故に、有効ながん検診プログラムとは、1)早期発見されるがんの数を増やすこと、2)進行期のがん発見の数を減らすことの2つが必要

【方法】
40歳女性での、早期乳がん(非浸潤性乳管がん(いわゆる DCIS) と 局所疾患(localized disease))と進行期乳がん(領域性(regional)と (distant disease))発生率"Surveillance, Epidemiology, and End Results"1976-2008年のトレンドデータ

【結果】
 米国での 検診マンモグラフィー導入は早期乳がん数が2倍となった。
 女性10万人あたり 112 → 234例 (絶対的増加 10万人あたり 122例)
  


同時に、

 進行期乳がんは減少
 女性10万人あたり 102 → 94例(絶対的減少 10万人あたり 8例)

 疾患の広がりは一定と仮説すると 、早期がん診断により、進行癌予防を防いだのはわずか122例中8例のみとなる。

 ホルモン補充療法による一過性のがん超過リスク除外し、40歳未満の発生率傾向補正すると、乳がんの過剰診断と推定される。

たとえば、臨床的症状出現するはずのない疾患を検診でみつけて喜んでる状態など

その数は直近30年間で130万人の米国女性に及ぶ。

 筆者らは、2008年の乳がん過剰診断は7万名超と推定し、全乳がんの31%に相当すると推定している。

【結論】
 早期乳がん数は検診のおかげで増加したが、マンモグラフィー検診による進行癌の発生率眼症させてるか、その効果はほとんど境界的。
その影響は一定ではないが、新規乳がん診断の三分の一近くが過剰診断であり、検診が健康状況の良いときに行われ、乳癌死に影響を与えないという不均衡の存在が示唆される。 



日本の行政は、“検診=進行がん減少・がん死減少”と決め込んで、税金垂れ流しを続けている。やたらと口数が多い中身空っぽの特定の政治家などが確かにうるさいのだろうが、効果に疑問点のある検診を洗い直すべきである。・・・ 子宮頚部がん、下部消化器系がんしかのこらない気がするが・・・


がん検診で過剰診断された方々は、がんといわれたことに悩み、精密検査のため仕事や家事がおろそかになり、家族に心配をかけることを悩み、趣味や仕事に集中できない・・・多大な遺失利益を生じる。 ・・・そういうことがさっぱり分かってない人たちが多すぎる

税金垂れ流しであり、特定業者・医療者だけが仕事にありつくだけのマイナス部分をもつ事業だということも認識しろ! 

2012年11月1日木曜日

乳がん検診:50歳女性 死亡2割減少、しかし、1人死亡減らす毎に3名の誤診

Cancer Research UK が中心となった研究で、50-70歳女性の3年毎の検診に関して焦点をあてたもの

The benefits and harms of breast cancer screening: an independent review
The Lancet, Early Online Publication, 30 October 2012doi:10.1016/S0140-6736(12)61611-0




メタアナリシスにより、対照群比較で検診群は、死亡相対リスク 0.80(95%信頼区間 0.73-0.89)
内部バイアスなど検討後も合理的な推定であるとした。


・ 検診招待群でのがん診断比率として表現した場合の“超過頻度”推定は、11%(95%信頼区間 9-12)。
・ 積極的検診期間のがん診断比率として表現した場合の“超過頻度”推定は、19%(15-23)。

 一方、過剰診断に関する推定は観察結果の結果としての存在することはその通りだが、その強さは信頼できるものではないとした。

・ 50歳の1万人の米国女性がそれ以降20年間検診を勧められた場合、乳がん死亡予防 43名、過剰診断は、乳がん(侵襲型・非侵襲型) 129例を生じることとなる。
・ すなわち、1名の乳がん死予防のために、3名の誤診・治療を生じることとなる。
・ 50-52歳の女性30万7千名が毎年良質の検診を勧められたとして、その後20年間に1%強に過剰診断・誤診にであうことになる。

委員会は、従来の同様な研究結果と一致した結果であったとして、乳がん検診提供は、多くの女性では許容され、価値があると判断。

情報提供に関して、トランスペアレンシーが確保され、客観的に検診に誘うインフォームドコンセントがなされるべきとした。


Effect of Screening Mammography on Breast-Cancer Mortality in Norway
Mette Kalager, et. al.
N Engl J Med 2010; 363:1203-1210 September 23
 ↑
ほぼ同様の結論


日本の検診、とくに、がん検診では、“がんゼロ”などとできもしないスローガンだけで、実際の効果と有害性説明無く、検診がなされている。

番組きっかけの乳がん検診 TBSに医師らが中止要望 2010年 06月 10日 

40歳代の乳がんリスク 2012/07/27
 医療の現場では、インフォームドコンセントを強要するくせに、検診は野放し・・・ そういう日本の現状


2012年9月7日金曜日

乳がん:BRCA1/2遺伝子変異は放射線による乳がん発症リスクが高い。

乳がん家族リスクある女性は、診断レントゲン放射線暴露にてリスク増加するという報告。

BRCA1、BRCA2変異を有するキャリアでの30歳前での診断的放射線使用は乳がんリスクを90%まで増加するという報告


"Exposure to diagnostic radiation and risk of breast cancer among carriers of BRCA1/2 mutations: retrospective cohort study (GENE-RAD-RISK)"
Pijpe A, et al
BMJ 2012; 345: e5660. 

3つの国家的研究(フランス、英国、オランダ) (GENEPSO, EMBRACE, HEBON)
2006-2009年のBRCA1/2変異キャリア女性1993名


30歳前BRCA1/2変異キャリアの診断的放射線暴露は乳がんリスク増加と関連
(ハザード比 1.90, 95% 信頼区間 1.20 to 3.00)
量反応パターンあり

推定累積投与 <0 .0020=".0020" 1.63="1.63" 1.75="1.75" 1.78="1.78" 2.77="2.77" 3.58="3.58" 3.84="3.84" 4.25="4.25" 8.79="8.79" br="br" gy="gy" nbsp="nbsp" to="to">
放射線診断検査の種類解析では、20歳前、30歳前でのレントゲン数でのリスク増加パターンが示された。

30歳前のマンモグラフィー既往は乳がんリスク増加と関連 (ハザード比 1.43, 0.85 to 2.40).

感度分析にて、家族歴による適応関与による原因ではないということが示された。


乳がん関与BRCA遺伝子変異があるから放射線被曝量が増して・・・という話ではないようだ。
遺伝子変異があるからレントゲン検査をしなければならないのに、かえって放射線被曝により乳がん発症リスクが増すという現象。

診断時放射線量や回数を極力軽減する以外に、それ以外の診断モダリティーの開発が望まれるとうことなのだろうが・・・

HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...