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2022年7月5日火曜日

サル痘:STIとしての側面

Demographic and clinical characteristics of confirmed human monkeypox virus cases in individuals attending a sexual health centre in London, UK: an observational analysis

Nicolò Girometti,  et al.]

The Lancet Infectious Disease

Published:July 01, 2022DOI:https://doi.org/10.1016/S1473-3099(22)00411-X


解説記事:New Monkeypox Symptoms Discovered: What You Need To Know (medicaldaily.com)

2022年5月の最初の発生以来、サル痘ウイルスはその異常な挙動から、各地の専門家や研究者を困惑させてきた。


科学雑誌「The Lancet Infectious Diseases」に掲載された研究によると、新しいサル痘の株はより独特な症状を呈することが判明した。

問題の症状は皮膚病変で、通常は性器または肛門領域に発生する。2022年5月に12日間にわたり54名の診断者を対象に行われたこの研究では、過去のサル痘の流行と比較して、症状にバリエーションがあることが明らかになった。

サル痘は、西アフリカや中央アフリカで流行する通常軽度のウイルス性疾患で、通常、発熱、頭痛、喉の痛み、疲労、発疹が特徴である。しかし、今回の調査では、患者の約94%が膣や肛門周囲に少なくとも1つの皮膚病変を発見していることがわかった。そして、ほとんどの患者さんが自宅で安静にすることで回復したが、5人の患者さんは痛みや皮膚病変の感染症が原因で入院が必要であった。

なお、この調査では、54人のうち4分の1(いずれも男性と性交渉を持つ男性であることが判明)がHIV陽性であることも判明している。さらに4分の1は、別の種類の性感染症(STI)にかかっていた。

疫学者のデビッド・ヘイマン氏はロイターに対し、感染者に汚名を着せることなく病気の発生を抑えることが肝要だと語った。

感染症専門家は、「最もリスクの高い人々に、性器に発疹がある場合は身体的接触を避けるだけで、この感染を簡単に予防できることを理解してもらうことも重要だ」と述べた。

セントラル・ロンドン・コミュニティ・ヘルスケアNHSトラストとインペリアル・カレッジ・ヘルスケアNHSトラストに所属する研究者らは、症例の定義についてさらに検討する必要があると述べています。これは主に、猿痘が梅毒やヘルペスなどの一般的なSTIを「模倣」する可能性があると報告されているためである。

猿痘は密接な接触を介して広がるため、研究者は現在、この病気が精液を介して感染する可能性があるかどうかを確認するために取り組んでいる。

2022年5月23日月曜日

サル痘と種痘ワクチン

サル痘

感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-13.html


サル痘とは

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/408-monkeypox-intro.html

臨床像

サル痘の潜伏期間は5~21日(通常7~14日)とされる(WHO, 2021)。潜伏期間の後、発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などが1~5日続き、その後発疹が出現する。発疹は典型的には顔面から始まり、体幹部へと広がる。初期は平坦であるが、水疱、膿疱化し痂皮化した後、発症から2~4週間で治癒する(写真2)。発疹は皮膚だけではなく、口腔、陰部の粘膜、結膜や角膜にも生じることがあるが、特に初期においては水痘や麻しん、梅毒などのその他の発疹症との鑑別が困難なことがある。リンパ節腫脹を呈する頻度が高く、類似した皮膚病変を示す天然痘との鑑別に有用とされる(Andrea M. 2014)。

致命率は0~11%と報告され(Skelenovska N, 2018)、特に小児において高い傾向にある(Jezek Z, 1987)。ただし、先進国では死亡例は報告されていない。

感染経路 

サル痘ウイルスの動物からヒトへの感染経路は、感染動物に咬まれること、あるいは感染動物の血液・体液・皮膚病変(発疹部位)との接触による感染が確認されている

予防法

1)家庭、市中における感染対策について

発熱、皮疹がありサル痘が疑われる場合、マスク着用を行い、咳エチケットを守り、手指衛生を行う。また、患者が使用したリネン類から感染した報告があることから、使用したリネン類や衣類は手袋などを着用して直接的な接触を避け、密閉できる袋に入れて洗濯などを行い、その後手洗いを行う。


2)病院における確定症例、疑い症例への感染対策について

確定患者および疑い患者に対しては飛沫予防策、接触予防策を取る必要がある。

サル痘の主な感染経路は接触感染や飛沫感染であるが、水痘、麻疹等の空気感染を起こす感染症が鑑別診断に入ること、サル痘に関する知見は限定的であること、他の入院中の免疫不全者における重症化リスク等を考慮し、現時点では、医療機関内では空気予防策を実施することが推奨される。また、診療行為に伴うエアロゾル感染の可能性が否定できないため、N95マスクなど空気予防策を取る事を検討する。


3)ワクチンについて

天然痘のワクチンである痘そうワクチンがサル痘予防にも有効であるが、日本では1976年以降、痘そうワクチンの接種は行われていない。サル痘ウイルス曝露後4日以内に痘そうワクチンを接種すると感染予防効果が、曝露後4-14日で接種した場合は重症化予防効果があるとされている(CDC. 2021)。 

noteへ実験的移行

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