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2013年1月17日木曜日

高血圧中高年: 減塩による血管内皮機能障害回復効果

解説記事(http://content.onlinejacc.org/article.aspx?articleID=1388226#bib4)によれば、塩分制限により、収縮期血圧の変化と無関係に、conduit (上腕動脈及び微小循環)共に改善し、血管内皮機能改善をもたらし、in vivoで示された、

動脈内NO遊離増加、tetrahydrobiopterin (NOS酵素の必須cofactor)の生物活性回復、局所的動脈内酸化ストレス減少などをもたらす。これらが長期的に効果をもたらすかは今後の課題。


Dietary Sodium Restriction Reverses Vascular Endothelial Dysfunction in Middle-Aged/Older Adults With Moderately Elevated Systolic Blood Pressure
Journal of the American College of Cardiology Volume 61, Issue 3, 22 January 2013, Pages 335–343

中高年・収縮期血圧高値(SBP 130-159 mmHg)食事塩分制限で血管内皮障害改善し、生理学的メカニズムによるという・・・

17名の被験者(男性11名、女性6名、62±7歳)を、交差対照4週毎割り付け

減塩(DSR)、通常ナトリウム摂取

血管内皮機能 (endothelium-dependent dilation; EDD)、 nitric oxide (NO)/tetrahydrobiopterin (BH4) bioavailability、酸化ストレス関連メカニズムを考察

尿中ナトリウム排泄50%減少(70±30 mmol/日)

conduit (上腕動脈FMD [FMDBA]) 及びresistance (アセチルコリンによる前腕血流の変化 [FBFACh]) artery EDDは、減塩(DSR)により、それぞれ68%、42%増加(p<0 .005=".005" br="br">
低ナトリウムによりNOによるEDD(血管内皮機能)促進的に働き、それは、NO合成酵素発現/活性(Ser 1177 リン酸化)の状況の変化を伴わず、BH4生物活性 (BH4急激変化による ΔFMDBA)を回復し、EDDの tonic superoxide suppressionを阻害し(アスコルビン酸注入による ΔFMDBA 及び ΔFBFAChの低下)、循環血中のsuperoxide dismutase活性増加 (all p < 0.05)する。
これらの影響はΔSBPと独立している。
他の主観的特性/食事要素、血管内皮非依存拡張などは変化認めず。



減塩必ずしも善ではない: 減塩の効果影響 血圧減少するが ・・・ 交感神経系・RAS活性化、脂質特性悪化 2012/04/19

”なんでも減塩に対し疑問” 非高血圧:尿中ナトリウム排泄低下は心血管死亡リスク増加と関連  2011年 05月 05日


正常高値血圧もどきの場合の減塩の効果 2007年 08月 31日




2歳以降発症小児喘息:ADMA/Lアルギニン非対称性発現・NOSアンカップリング機序が重要 H25/01/16


アスコルビン酸による抗酸化酵素発現抑制作用
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/vsojkn/journal/83-12iwama_dr.pdf



2012年7月6日金曜日

糖尿病:スタチンによるFMD改善効果 ;肥満者では改善乏しい

糖尿病患者において、スタチンは、良好な血管内皮機能を有する患者でのみ、有意にFMD(flow–mediated dilatation)改善する。

糖尿病患者において、高リスクでは、治療アウトカム評価において、FMDを使うことには注意必要。

肥満において、スタチンのFMD改善効果乏しい 


・・・ 果たして、FMDが真に血管内皮機能を反映しているのか?はたまた、肥満において血管内皮機能可逆性がそこなわれていることをあらわしているのか? 解釈は二通り。



Meta-analysis of the effects of statin therapy on endothelial function in patients with diabetes mellitus
Atherosclerosis
Volume 223, Issue 1 , Pages 78-85, July 2012

PubMed、 Cochrane、 Embaseで、スタチンのランダム化対照化トライアルを検索。
FMDの変化報告トライアルのみ検討。

10のスタチン研究(845名)をメタアナリシス

スタチン治療は、糖尿病患者で有意にFMDを改善 [weighted mean difference (WMD): 0.94%; 95% CI: 0.38%, 1.5%; P<0.001].

トライアル間のheterogeneity (I2: 67%)だが、出版バイアスは有意でない。

サブグループ分析では、BMI>27.6 kg/m2では、スタチン治療にベネフィット無し 2 (four trials; I2: 0%; WMD: 0.11%; 95% CI: –0.47%, 0.70%; P=0.70)

しかし、FMDはBMI≦27.6kg/m2では有意に改善 (five trials; I2: 14%; WMD: 1.52%; 95% CI: 1.19%, 1.85%; P<0.001)

1型糖尿病、若年者、ベースラインの脂質・血圧低値は、FMD改善と関連。

メタ回帰解析でも同様。


「動脈硬化のステージが最終章へ近づくにつれ、血管内皮機能も損なわれてくる。故に、FMDを調べれば、動脈硬化進行具合もわかり、より予防的介入の必要性も明確になる」って考え・・・



これってペテン


FMD値に関しては個体差あり、臨床的イベント予測には使えない!
個体内変化の指標は、臨床的イベントと関連性あり、その後の予後を推測可能。

Association of improvement of brachial artery flow-mediated vasodilation with cardiovascular events
Vascular Medicine 2006; 11: 239–244
http://vmj.sagepub.com/content/11/4/239.full.pdf

横断的な検査で、「あんたは動脈硬化準備状態、あんたは大丈夫」みたいな検診されている地域があるが、あれは詐欺

こういうのって、担当や相談受けた医療関係者ってなんにもかんがえてないんだろうなぁ・・・

noteへ実験的移行

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