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2020年8月5日水曜日

実際にビタミンD3サプリメント補給した場合、うつに効果があるか? ・・・ No!

観察研究による相関性だけで予防・治療まで議論するのはやはり危険 
The relationship between vitamin D status and depression in a tactical athlete population
Kelly A. Schaad, et al.
Journal of the International Society of Sports Nutrition volume 16, Article number: 40 (2019)
These results suggest that service members stationed at installations located at northerly latitudes may be at increased risk for vitamin D deficiency. Furthermore, vitamin D deficient service members may be at higher risk for diagnosis of depression. As a number of military service members avoid reporting symptoms or seeking treatment, vitamin D status may be a useful screening tool to identify service members at risk for depression.

高緯度のある集団ではビタミンD濃度とうつの関連性が検出された


実際にビタミンD3サプリメント補給した場合、うつに効果があるか?
 ↓

Effect of Long-term Vitamin D3 Supplementation vs Placebo on Risk of Depression or Clinically Relevant Depressive Symptoms and on Change in Mood Scores
A Randomized Clinical Trial
Olivia I. Okereke,  et al.
JAMA. 2020;324(5):471-480. doi:10.1001/jama.2020.10224


質問 
ビタミンD3の長期補充は、一般成人集団におけるうつ病を予防することができるか?

所見 
うつ病または臨床的に関連性のある抑うつ症状をベースラインに認めなかった50歳以上の成人18353人を対象としたこの無作為化臨床試験では、プラセボと比較してビタミンD3の補充は、うつ病または臨床的に関連性のある抑うつ症状の発生および再発(ハザード比、0.97)、ならびに5年間の治療期間における気分スコアの変化に統計学的に有意な差は認められなかった。

意味 
これらの知見は、成人におけるうつ病予防のためのビタミンD3の使用を支持するものではない。

2014年2月18日火曜日

10代の男の子・・・唾液検査で、大うつリスクを予測

今度は、唾液検査で10代男性大うつ同定に役立つというもの


Test could predict which teen boys get depression
http://bigstory.ap.org/article/test-could-predict-which-teen-boys-get-depression

1800名超の12-19歳、唾液コルチゾール値測定

 生涯において6名に1名が大うつとなり、24歳未満で生じることが多い。
コルチゾール高値 と軽度うつをもつ場合、男性では、正常値群と比較し、14倍も大うつになりやすく、女性では4倍。



Proceedings of the National Academies of Science誌にて掲載



2014年1月21日火曜日

人生を楽しむこと → 機能障害リスク低下、高齢時移動機能改善につながる

うつうつと暮らし、人生を楽しむ余裕がない場合、その後、なんらかの機能障害を発生しやすい。逆に、楽しみをもつと、そのリスクが減る。

なんて、教訓的な話・・・


Enjoyment of life and declining physical function at older ages: a longitudinal cohort study
Andrew Steptoe,  et. al.,
CMAJ January 20, 2014 First published January 20, 2014, 
doi: 10.1503/cmaj.131155 
背景: ポジティブな情緒的well-being(i.e. 幸福感、楽しい感じ)は、寿命を長くし、重症疾患発生を減少させる。 目的は、生活を楽しむこと(Enjoyment of life)は機能障害リスク減少予測となるか、8年間、大規模住民サンプルで検討。

方法: 60歳以上の3199名男女(English Longitudinal Study of Ageing)アンケート前向き解析
Enjoyment of life 評価は、アンケート。
アウトカムはADLアクティビティ障害2つ以上、歩行試験上歩行速度
共役要素は、社会住民統計指標要素、ベースラインの健康状況・うつ症状、移動機能・健康行動

結果: 日常生活活動性障害2つ以上の問題が4.4%で出現。
enjoyment-of-life(生活楽しみ具合)3分位での障害発生比率:最大 4.4%、 中等度 11.7%、最小 16.8%
共役要素補正後、日常生活障害発生(enjoyment-of-life:最小vs最大)オッズ比  1.83 (95% 信頼区間 1.13–2.96)
8年後の歩行速度は、歩行速度・他の共役速度補正後、ベースラインの"enjoyment-of-life"と相関 (p < 0.0019
ベースライン時70最未満に限定したときも、結果は同様。

解釈: 観察研究で有り、原因的結果は論述できない。しかし、人生を楽しむことが少ないなら、その後の障害や高齢者移動機能と関連するエビデンスを提供したと考えられる。


2013年9月13日金曜日

うつに対する運動効果 ・・・ 現時点で、確立エビデンス認めず

“うつ→身体活動性低下”ということは想定されるが、“運動活動性増加目的介入→うつ改善”は証明されてない。

Exercise for depression
Gary M Cooney , et. al.
Editorial Group: Cochrane Depression, Anxiety and Neurosis Group
Published Online: 12 SEP 2013
2013 The Cochrane Collaboration.
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/14651858.CD004366.pub6/abstract

参照クライテリア合致 39トライアル、2326名。37のメタアナリシスデータ
多くのトライアルでバイアス多くの源あり、ランダム化適切なのは14研究、ITT 15、 盲目化評価12 
無治療あるいは対照群介入比較 35トライアル、1356名
うつプライマリエンドポイント、差標準化平均:standardised mean difference (SMD)は、 -0.62 (95% 信頼区間 (CI) -0.81 to -0.42)で、臨床的効果としては中等度
heterogeneity中等度  (I² = 63%)

適切な割り付け目隠しの6トライアル、464名、ITT解析、盲験化アウトカム評価では、pooled SMDは統計学的に有意ではない  (-0.18, 95% CI -0.47 to 0.11)

8トライアルプール化データ、377名では、気分に関する長期フォローアップでは運動に良好な効果軽度 (SMD -0.33, 95% CI -0.63 to -0.03)

受容性報告 29トライアル、ドロップアウト数評価で、リスク比 1.00(95% CI 0.97-1.04)
3つのトライアルでQOL報告、コスト報告無し、6つで有害事象報告

心理療法併用6トライアル、189名にて、有意差認めず (SMD -0.03, 95% CI -0.32 to 0.26)

薬物治療併用運動療法4トライアル、300名では、有意な差を認めず (SMD -0.11, -0.34, 0.12)

運動は、光線療法より有効という報告1つ  (n = 18) (MD -6.40, 95% CI -10.20 to -2.60)



2013年7月1日月曜日

リチウムは気分障害患者の自殺率を低下させる

気分障害は全般的な機能障害をもたらす疾患で、米国内生涯発生確率は31.4%。単極性と双極性が分かれる。自殺リスクは6%-20%で、精神疾患を有しない場合に比べ、10倍居で、26%にも及ぶ。

薬物が重要な役割を果たすが、その役割はunderestimateされている可能性があるという報告

リチウムに限定しての話だが・・・


Cipriani A, et al "Lithium in the prevention of suicide in mood disorders: updated systematic review and meta-analysis" BMJ 2013; DOI: 10.1136/bmj.13646.

システマティックレビュー&メタアナリシス

48のランダム対照化トライアル(被験者 6674、 15の比較)

リチウムは、プラシーボに比較して、自殺減少(オッズ比 0.13, 95% 信頼区間 0.03 〜 0.66)、全原因死亡減少   (0.38, 0.15 to 0.95)

意図的自傷予防に対してリチウムのベネフィット明確でない (0.60, 0.27 〜 1.32)

単極性うつでは、リチウムは、プラシーボ比較で、自殺リスク減少と相関(0.36, 0.13 〜 0.98)し、また、総死亡数減少  (0.13, 0.02 〜 0.76) と相関

リチウムをactiveな個別治療と比較したとき、有意差は、意図的自傷行為に対するカルバマゼピンに対してのみであった。

リチウムは他の比較要素と比べ、統計学的指数差は小さいが、良好である

結論としては、リチウムは、気分障害患者において、自殺リスクを低下させる有効な治療法である。リチウムは、気分障害再発を減少することによる抗自殺効果として働いてるのではないか。だが、リチウムは攻撃性減少及び衝動性に関しても若干のエビデンスが有り、メカニズムに関して追加的知見が必要。他にも関連するメカニズムも考慮される。

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