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2017年3月15日水曜日

小児科医師たちの"emotional intelligence"

"emotional intelligence"は解説として、「 the ability to recognize and understand emotions in yourself and others and to use this awareness to manage your behavior and relationships.」と記載。自分の感情の客観的認識理解と、行動とその感情との関連性について管理自覚することとなるだろうか?


優秀な医師はこの"emotional intelligence"高度なのか?
https://medicalxpress.com/news/2017-03-emotional-intelligence-doctors.html





若年医師たちは、グループとして emotional intelligence surveyにおいて、スコア110の中央値群で高レンジであり、一般には100程度。

以下サブカテゴリーが極めて優秀

  • 衝動制御:impulse control (114)
  • 共感:empathy (113) 
  • 社会的責任:social responsibility (112) 


以下スコア比較的低値

  • 独善性:assertiveness (102)
  • 柔軟性:flexibility (102) 
  • 自立:independence (101)


医師に対する”emotional intelligence"の調査報告はなされたことがあるが、主として小児科レジデントへの調査は行われず

レジデント3−4年目は、1−2年目比較で assertiveness (109 vs 100)が高い
スキルや知識獲得からくる自信にゆらいするものか?

一方、1−2年目のレジデントは、 empathy (115.5 vs 110)が高い。

性別の差は無い




Assessment of Emotional Intelligence in Pediatric and Med-Peds Residents
Ramzan Shahid et al,
Journal of Contemporary Medical Education (2016). 
DOI: 10.5455/jcme.20170116015415






IQと違い、"emotional intelligence"は教育可能。教育的介入により同スコアは改善する。特に自立性、独善性、共感に関してフォーカスすべきと解説

Read more at: https://medicalxpress.com/news/2017-03-emotional-intelligence-doctors.html#jCp




 医師に限らず、年齢と共に独善性と自立性を増長してしまうものなのだろう。

老医師の立場になりつつ私・・・確かに、柔軟性欠如傾向にあり、独善性が増しているのを自覚する

それにしても小児科の先生たちは衝動制御:impulse control 優れてると思うわ・・・成人基本の内科開業医はそう思う・・・


2015年10月29日木曜日

COPD:呼吸困難関連心理的cueは前頭前皮質領域拡大と関連


訳しにくいので、そのままで・・・
vigilance : 警戒、用心: 何かが起こるのを待っていたり、 計器の異常がないか監視する状況のよう. な持続的な監視的注意のことcue : 手がかり(心理学)



COPD患者の情緒・心理特性と脳の構成・構造上の変化、すなわち、環境上のcueと関連するビジランスと特異的fMRI上PFC拡大



Dyspnea-Related Cues Engage the Prefrontal Cortex:
Evidence From Functional Brain Imaging in COPD
Mari Herigstad,  et. al.
Chest. 2015;148(4):953-961.
背景: 呼吸困難は、COPDによる機能障害の主要素。COPDにおいて、環境上のcue、例えば階段昇りを望んでる場合などが、呼吸困難と関連することとなり、身体活動開始前でさえ呼吸困難のトリガーとなる。  
このようなcue、心理学的(手がかり)に関連する脳の活動性はCOPD患者と健康対照者により差があり、結果、emotionalメカニズムの関与を反映しているのではないかと仮説された。

研究方法:  functional MRI (FMRI)を用い、COPD患者41名と健常年齢マッチ化対照とを呼吸困難関連word cueによる脳の反応を検討。これらの所見と、自己アンケートスコアを結びつけ、臨床的明瞭指標とのFMRIタスクを関連づけた。このアプローチは、身体的暴露なしの疼痛プロセシングの脳ネットワーク反応性の同定可能とした研究から適合化した方法である

結果: COPD患者は、言語cueのVAS(visual analog scale)と相関している内側前頭前皮質と前帯状皮質の活性化と関連。この活性化は、患者のうつ、疲労、呼吸困難vigilanceの質問評価の反応と相関。
前島部、外側前頭前皮質、楔前部の活動性は、VAS呼吸困難度と関連するが、アンケートとは相関せず。

結論: この知見は、脳の情緒回路拡大がCOPDにおける呼吸困難関連cueの解釈に重要である示唆し、うつ、疲労、vigilanceにより影響される
顕著なcueへの反応が高度化することで慢性疼痛、喘息の症状知覚亢進と関連し、上記メカニズムがCOPDで明らかなことも示唆される。


2014年3月17日月曜日

伝染性あくび:共感ではなさそう、個別的に感受性のある人がいる

contagious yawning :人から人に伝染するあくび

共感: empathyによる伝染という話があったが、真っ向否定の報告
犬のあくび:ヒトからうつる :empathy(共感)の能力 2008年 08月 06日
いぬの飼い主からのあくび伝染は共感に基づくものである 2013年8月10日

ヒトゲノム変異研究センターの研究報告とうことでなんだか違和感を感じるが、今までの研究が健康ボランティア健康成人でのあくび感受性要素での報告であったり、個人間の研究であった。内容を見ると、結論ありきで無く、落ち着いた研究のようだ。


被験者328名、3分間のあくび動画、認知バッテリー、共感に関する総合的質問、情緒的 contagion、概日リズム、眠気について評価。



Duke Center for Human Genome Variation


伝染性あくびについて、個別測定値は非常に検証セッション横断的安定性が高く、検査室での検証、オンラインリモート下検証でも、結果は安定し、特定の健康被験者において伝染性あくびの感受性が少ないことが確認された。

加え、多くの人では、伝染性のあくびを提示できず、単純に、あくび伝染性が抑制されているという分けでも無く、刺激反応からあくびのようフィーリングさえも報告されない。


共感、1日の回数、インテリジェンスが伝染性のあくび感受性に影響を与えるという従来の報告と異なり、今回の研究報告では被験者年齢影響認めず、被験者は加齢と共に伝染性が増すということも示されず、40歳未満限定でさえ示されなかった。しかし、年齢が伝染性あくびに関する変数としては8%で唯一説明変数となった。
極端安定特性の大部分は不明で、インヘリタンス研究には注意が必要である。


Individual Variation in Contagious Yawning Susceptibility Is Highly Stable and Largely Unexplained by Empathy or Other Known Factors
Alex J. Bartholomew,  et .al.
PLOSone Published: March 14, 2014 DOI: 10.1371/journal.pone.0091773 


伝染性あくびについて、個別測定値は非常に検証セッション横断的安定性が高く、検査室での検証、オンラインリモート下検証でも、結果は安定し、特定の健康被験者において伝染性あくびの感受性が少ないことが確認された。
加え、多くの人では、伝染性のあくびを提示できず、単純に、あくび伝染性が抑制されているという分けでも無く、刺激反応からあくびのようフィーリングさえも報告されない。

共感、1日の回数、インテリジェンスが伝染性のあくび感受性に影響を与えるという従来の報告と異なり、今回の研究報告では被験者年齢影響認めず、被験者は加齢と共に伝染性が増すということも示されず、40歳未満限定でさえ示されなかった。しかし、年齢が伝染性あくびに関する変数としては8%で唯一説明変数となった。
極端安定特性の大部分は不明で、インヘリタンス研究には注意が必要である。 



この話は退屈であくびがでるかもしれない・・・という見出しで始まる解説記事。

http://www.usatoday.com/story/news/nation/2014/03/14/yawning-contagious-study/6420133/






以下の記事には、「 あくびの伝染はヒトとチンパンジーのみ」という記載もある・・・これは研究してないだろ!

http://www.upi.com/Health_News/2014/03/16/Study-Contagious-yawning-not-linked-to-empathy/UPI-14201394997347/

2014年3月5日水曜日

【システマティック・レビュー&メタアナリシス:】怒り発作:心血管疾患イベント引き金になる

激怒・怒り発作(爆発):outbursts of anger

短期的心理学的ストレスは速効身体的反応に影響を与え、心血管イベントリスク一過性に高める。怒り発作の短期エピソードが急性心筋梗塞(MI)、急性冠症候群(ACS)、虚血性・出血性卒中、心室性不整脈ハッシュ層のトリガーとなるか?・・・システマティック・レビュー&メタアナリシス

Outbursts of anger as a trigger of acute cardiovascular events: a systematic review and meta-analysis
Elizabeth Mostofsky, et. al.
Eur Heart J (2014)doi: 10.1093/eurheartj/ehu033First published online: March 3, 2014


研究者間heterogeneityあり、 I2 は、MI/ACSで 92.5%、 虚血性卒中 89.8%
heterogeneity(ばらつき)あるが、全研究で、他のタイミング比較して、怒り爆発後、2時間で心血管イベントリスク高い

9つの研究のメタアナリシス:怒り爆発後2時間


he solid vertical line indicates no association; the diamonds indicate the combined estimates. * = One study (Lipovetzky) reported separate estimates for each hour prior to MI onset. We meta-analyzed these two estimates and included this pooled estimate in our meta-analysis of MI/ACS.


エディトリアル
The hostile heart: anger as a trigger for acute cardiovascular events
Suzanne V. Arnold, et. al.
Eur Heart J (2014) doi: 10.1093/eurheartj/ehu097 First published online: March 3, 2014

カテコラミン増加を介して、心筋酸素消費量増加、冠動脈痙攣、血小板凝集亢進、一過性虚血、不安定プラーク破裂、血栓傾向増大にて、虚血誘発及び不整脈を生じやすいという考察。介入としては、β遮断剤はREACH登録からはその効果不確定、精神的ストレスターゲットとしてセロトニン系薬剤も未だ不確定。multimodalな心理的評価と介入に関してもその効果研究は未だ。


2013年8月10日土曜日

いぬの飼い主からのあくび伝染は共感に基づくものである

ヒトという範疇を超えて、動物にもあくびはうつるという話は以前にも聞いたことがある。ついでにかゆみも・・・

犬のあくび:ヒトからうつる :empathy(共感)の能力  2008年 08月 06日
http://intmed.exblog.jp/7373796/
かゆみは伝染するんです 2012/5/12 
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/05/blog-post_4107.html
共感:empathyに変わるのだという仮説に対し、脳冷却説ってのもある
あくび:脳冷却説2011年 11月 19日
http://intmed.exblog.jp/14031447/


Familiarity Bias and Physiological Responses in Contagious Yawning by Dogs Support Link to Empathy
Romero T, et. al.
PLoS ONE 8(8): e71365. doi:10.1371/journal.pone.0071365


empathy仮説において、あくびの伝染は、いくつかの霊長類での社会的つながりレベルと相関するというのも示されている。犬にもあくびがうつることが知られており、犬に於けるこの現象を矛盾と考え反論や、軽度不快反応とみるといった説明要因とされる場合がある。

犬のあくび伝染を再現し、2つの仮説的寄与メカニズム、すなわち、共感説 vs 不快関連反応を検討。


25匹の犬で、飼い主となじみでないヒトモデル(実験者)で、あくびあるいは対照の唇の動きで実験。同時生理的測定・心拍を21被検に対し追加を行った。
唇の動きだけの時より、あくび状況の方が有意にあくび伝染発生が多。
さらに、なじみのない実験者より、なじみの飼い主をみているときの方があくびが多く、犬へのあくび伝染は、情緒的近さのレベルに相関する。


さらに、心拍数が状況の変化でも変化しないということは、犬のあくび伝染現象は、ストレス現象と関連しないことを示唆する。


結果、犬にみられるあくびの伝染は、行動の情緒的要素に影響を受け、飼い犬に観察される共感の初期形態である。

HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...