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2015年4月23日木曜日

蚊好みの体臭は遺伝する

双生児研究で、蚊が呼び寄せられる特定の遺伝的要素があるらしい

工夫されたY字管を作り、内部の臭いで引きつけられるかどうかを検証


Heritability of Attractiveness to Mosquitoes.
Fernández-Grandon GM,  et. al.  (2015)
PLoS ONE 10(4): e0122716. doi:10.1371/journal.pone.0122716









雌の蚊は特定の人を好む傾向があり、人の体から発生する揮発性成分を検知している。体臭は遺伝的にコントロールされているが、昆虫が引き寄せられる遺伝的ベースの存在は不明。

双生児研究で、手の臭いの反応を評価する二重選択アッセイを施行
遺伝子非同一双生児では相関性が低く、10測定平均から、相対的誘引効果 0.62 (SE 0.124)、 飛翔活動性 0.67 (0.354)の、strong narrow-sense heritabilityが示された。





How to calculate heritability



血液型がどうのこうの・・・

2014年2月10日月曜日

猫から咬まれると、処置必要で、医療費も高額となりやすいそうだ

犬猫問わず、咬傷の2006年の報告

Dog and Cat Bites to the Hand: Treatment and Cost Assessment
Journal of Hand SurgeryVolume 31, Issue 3 , Pages 468-473, March 2006
犬咬傷71、猫咬傷40、後顧的レビュー

・けんかしている動物の仲介時
・外傷動物手助けの時
この2つが多い


半数以上は、なじみの動物


軽症のものから解放創、骨髄炎を含む持続性深部感染、神経損傷、腱断裂、組織欠損といった重大外傷まで様々。2/3ほどは抗生剤注射のため入院必要
3分の1ほどは、手術1つは必要。医療費は7万7千ドルを超す場合。


今回は、猫のついて報告。


結論から言えば、猫のかみ傷は重症化しやすい。入院、抗生剤注射、手術治療が必要となることが多い。


Cat Bite Infections of the Hand: Assessment of Morbidity and Predictors of Severe Infection
Journal of Hand SurgeryVolume 39, Issue 2 , Pages 286-290, February 2014

猫咬傷・手外傷の30%(n=57)で、入院必要、入院期間長は、平均3.2日間。
 67%(n=38)で、洗浄・デブリードマン、8名で1つ以上の手術処置必要。

合併症は多く、リスク要素は、喫煙、免疫不全、関節・腱鞘といった創傷部位

紅斑・腫脹は所見として、入院リスク増加と関連。

白血球数、ESR、CRPは入院リスクと相関せず



2013年10月7日月曜日

【新しい麻酔薬?】ムカデ高濃度含まれる電位開口型ナトリウムチャンネル阻害剤

Chinese redheaded centipedeというムカデは、電位開口型ナトリウムチャネル(Nav)の9種類のうち、Nav1.7は疼痛伝達において他のチャンネルと異なる挙動を示し、その阻害物質をオーストラリアのQueensland大学の研究者、Glenn Kingらが報告。

ヒトでも、Nav1.7の機能喪失変異では先天的疼痛認識欠損となる。

ムカデやサソリなどの昆虫でしか存在しないNav1.7。ムカデでは他のNavチャンネルの170倍も含まれている。これを抽出し、マウスで温熱、化学性、酸疼痛刺激したところ、モルヒネと同等の温熱・酸誘起疼痛抑制効果が示されたが、化学物質誘起疼痛への抑制はモルヒネより優れていた。

モルヒネのような行動異常や依存認めず有益性あるかもしれない。

Discovery of a selective NaV1.7 inhibitor from centipede venom with analgesic efficacy exceeding morphine in rodent pain models
Shilong Yanga, et. al.
Published online before print September 30, 2013, doi: 10.1073/pnas.1306285110 PNAS September 30, 2013

2013年8月10日土曜日

いぬの飼い主からのあくび伝染は共感に基づくものである

ヒトという範疇を超えて、動物にもあくびはうつるという話は以前にも聞いたことがある。ついでにかゆみも・・・

犬のあくび:ヒトからうつる :empathy(共感)の能力  2008年 08月 06日
http://intmed.exblog.jp/7373796/
かゆみは伝染するんです 2012/5/12 
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/05/blog-post_4107.html
共感:empathyに変わるのだという仮説に対し、脳冷却説ってのもある
あくび:脳冷却説2011年 11月 19日
http://intmed.exblog.jp/14031447/


Familiarity Bias and Physiological Responses in Contagious Yawning by Dogs Support Link to Empathy
Romero T, et. al.
PLoS ONE 8(8): e71365. doi:10.1371/journal.pone.0071365


empathy仮説において、あくびの伝染は、いくつかの霊長類での社会的つながりレベルと相関するというのも示されている。犬にもあくびがうつることが知られており、犬に於けるこの現象を矛盾と考え反論や、軽度不快反応とみるといった説明要因とされる場合がある。

犬のあくび伝染を再現し、2つの仮説的寄与メカニズム、すなわち、共感説 vs 不快関連反応を検討。


25匹の犬で、飼い主となじみでないヒトモデル(実験者)で、あくびあるいは対照の唇の動きで実験。同時生理的測定・心拍を21被検に対し追加を行った。
唇の動きだけの時より、あくび状況の方が有意にあくび伝染発生が多。
さらに、なじみのない実験者より、なじみの飼い主をみているときの方があくびが多く、犬へのあくび伝染は、情緒的近さのレベルに相関する。


さらに、心拍数が状況の変化でも変化しないということは、犬のあくび伝染現象は、ストレス現象と関連しないことを示唆する。


結果、犬にみられるあくびの伝染は、行動の情緒的要素に影響を受け、飼い犬に観察される共感の初期形態である。

noteへ実験的移行

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