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2021年10月25日月曜日

食物多様性:Food biodiversity

食習慣というのは、ヨーロッパ圏内でも国や地域でかなり異なり、country-specific dietary questionnaires (DQs)にて評価したもの

 

【著者要約】
この研究はなぜ行われたのですか?

    栄養価が高く、持続可能な食生活への移行を人々に促すことは、人間と環境の健康にとって重要な課題です。食生活の多様性(食品群間の多様性): Dietary (between food group) diversityは、食生活の推奨や食品に基づく食生活のガイドラインの枠組みの中で、ますます提唱されている。
    食品群間および食品群内で消費される植物、動物、その他の生物の多様性と定義される食品の生物多様性は、公衆衛生と惑星衛生の改善につながる可能性を秘めています。しかしながら、食品の生物多様性の指標と主要な健康アウトカムとの関連性を理解するためには、科学的な証拠が必要となる。
    これまでのところ、食生活の種の豊かさ(DSR)、すなわち個人が摂取する固有種の絶対数と食生活の微量栄養素の適切性との間の正の関連性に関する証拠は、中低所得国(LMICs)に限られている。


研究者たちは何をして、何を見つけたのか?

    本研究では、欧州9カ国の成人451,390人、1992年から2014年の間に46,627人の死亡が記録されたEuropean Prospective Investigation into Cancer and Nutrition(EPIC)コホートを構成する大規模で多様な欧州人集団を対象に、DSRと全死亡および原因別死亡との関係を評価した。また、本研究では、欧州9カ国における食品・飲料種の通常の消費状況を把握することができた。
    DSRの高さは、食生活の質の他の確立された要素とは無関係に、総死亡率およびがん、心臓病、呼吸器疾患、消化器疾患による原因別死亡率と逆相関していた。全体として、自己申告の総エネルギー摂取量は、狭い範囲の種から得られていた。


これらの結果は何を意味するのか?

    今回の調査結果は、食品群間および食品群内の両方における食品の生物多様性の関連性に関するエビデンスベースを追加するものであり、ヨーロッパ諸国において食生活(種)の多様性を擁護する公衆衛生戦略の基礎となるものである。
    これらの知見は、安定した地球システムのための栄養価の高い持続可能な食生活に関する欧州および世界的な議論の中で、 biodiversity stewardshipのメリットについてコミュニケーション上、重要な役割を果たすだろう。


 

 

序文から

Food biodiversity, defined as the variety of plants, animals, and other organisms (e.g., fungi and yeast cultures) ...

食品の生物多様性は,栽培されたものと野生のものとを問わず,飲食に使用される植物,動物,その他の生物(例えば,菌類や酵母の培養物)の多様性と定義され,多様で栄養価の高い食生活を支え,(顧みられず,十分に活用されていない)有限の遺伝資源(すなわち,生物多様性)を保全するという本質的な可能性を有している。このように,食品の生物多様性という概念は,人間と惑星の健康を横断する,食品に基づく持続可能な食生活のガイドライン(および介入策)の開発を導くための,ユニークで新しい入口を提供する可能性がある

 

 

Food biodiversity and total and cause-specific mortality in 9 European countries: An analysis of a prospective cohort study
Giles T. Hanley-Cook ,et al.
PLOS    Published: October 18, 2021
https://doi.org/10.1371/journal.pmed.1003834

【背景】飲食物として摂取される植物、動物、その他の生物の多様性を含む食品の生物多様性は、栄養価の高い多様な食生活を支え、地球システムの回復力を向上させるという本質的な可能性を持っています。食物多様性の横断的な指標として推奨されている食物種の豊かさ(DSR)は,低・中所得国(LMICs)の女性と幼児の食生活における微量栄養素の充足度と正の相関関係がある。しかし、DSRと主要な健康アウトカムとの関係については、どのような集団においてもまだ評価されていません。


【方法と結果】European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition(EPIC)研究(1992年~2014年、追跡期間中央値:17年)に登録され、ベースライン時にがん、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中のいずれも発症していない成人451,390人を対象に、DSRとその後の総死亡および原因別死亡との関連を検討した。

通常の食事摂取量は、採用時に国別の食事調査票(DQ)で評価した。個人の1年間の食事のDSRは、各(複合)飲食物に含まれる固有の生物種の絶対数に基づいて算出した。関連性は、多変量調整したCox比例ハザード回帰モデルを当てはめて評価した。

EPICコホートでは、2種類の作物(一般的な小麦とジャガイモ)と2種類の動物(牛と豚)が、自己申告による総食事エネルギー摂取量の約45%を占めていた[中央値(P10-P90):年間摂取生物種数68(40~83)]。

全体として、DSRが高いほど全死亡率と逆相関していた。DSRの第2、第3、第4、第5(最高)五分位(Qs)と第1(最低)Qの総死亡率を比較したハザード比(HR)および95%信頼区間(CI)は、性別、年齢、研究施設で層別化し、喫煙状況、教育水準、配偶者の有無、身体活動、アルコール摂取量、総エネルギー摂取量、地中海食スコア、赤身および加工肉摂取量、食物繊維摂取量で調整した後、有意な逆相関を示した[HR(95%CI):0. それぞれ、0.91(0.88~0.94)、0.80(0.76~0.83)、0.69(0.66~0.72)、0.63(0.59~0.66);PWald<0.001で傾向あり]。


 

DSRの最高と最低の5分の1に属する参加者の絶対的死亡率は、それぞれ65.4例/1万人年と69.3例/1万人年であった。また、DSRとがん、心臓病、消化器疾患、呼吸器疾患による死亡との間には、有意な逆相関が認められた。

本研究の重要な制限事項として、本研究結果は、ベースラインの食物摂取頻度質問票(FFQ)による自己申告の食事データを用いた観察コホートに基づいているため、曝露の誤分類や残余交絡が排除できないことが挙げられる。


【結論】 Pan-European cohortの大規模コホートにおいて,社会人口統計学的因子,ライフスタイル因子,その他の既知の食事リスク因子とは独立して,DSRの高さは総死亡および原因別死亡と逆相関していた。今回の結果は、持続可能な食生活の推奨や食品に基づく食生活のガイドラインの指針として、食品(種)の生物多様性の可能性を支持するものである。


www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。


2020年7月20日月曜日

卵:(一般的に)2個以上をたべよう

“卵”に関わる記事はかなり多い


ウェブ上のサイトでもまだ、卵という食品中のコレステロール含量だけで持論展開しているサイトが多く、“食べ物が全て体内に吸収されそのまんま血中に流出する”という誤った知識レベルで解説されるもんだから、「たまご2個以上食べよう運動はプロパガンダ」などという陰謀論展開がウェブサーチ上上位を占めることになる。
ネット情報の玉石混交を前提の上リテラシーに期待したいというしかない

 

以下の論文の要旨は
「1966年から2020年までの研究を含む今回のメタアナリシスでは、卵の摂取と心血管疾患イベントのリスクとの間に有意な関連は認められなかったが、卵の摂取(1日1個を超える)が冠動脈疾患リスクの低下と関連していることが明らかになった。
同様に、8件の観察研究を対象とした以前のメタアナリシスでは、卵の摂取と心血管疾患イベントとの間に有意な関連は認められない。 
しかし、このメタアナリシスでは、含まれている研究の調整変数のため、かなりの不均一性が認められた。」
というもの

ただ、量依存的な検討としてはやや不十分な気がするが・・・少なくとも動脈硬化疾患予防のため【卵を食べるな】は間違い

以下の記事の序文であり繰り返しを含むが・・・
卵は栄養素が豊富(ミネラル、葉酸、ビタミンB群、脂溶性ビタミンなど)で、生理活性化合物(ルテイン、ゼアキサンチンなど)が豊富に含まれ、良質なタンパク質が含まれています(1) 卵に含まれる栄養素や生理活性化合物は、理論的には心血管疾患の改善に寄与する可能性があります(2)。
しかし、卵にもコレステロールが多く含まれており、例えば大粒の卵1個には約186mgのコレステロールが含まれています。
卵の摂取がコレステロール値の上昇につながるという直接的な証拠はありませんが、米国心臓協会(AHA)の食事療法ガイドライン改訂版2000では、血中コレステロールの上昇を最小限に抑えるために、一般の人がコレステロールの摂取量を300mg/日以下にすることが推奨されています(3)。
 興味深いことに、最近の「アメリカ人のための食事療法ガイドライン2015-2020」では、もはや卵の摂取量に制限を設けず、健康的な食事パターンとして卵の摂取を推奨しています(4)。
 
これまでの研究では、卵の消費と心血管疾患との関連性について一貫性のない結果が示されており、かなりの議論を呼んでいます(5-8)。 これまでのところ、卵の消費と心血管疾患のリスクに関する先行研究では、結論が出ていませんwww.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。


卵1個以上と訳されてが実際は2個以上だと思われる


Association Between Egg Consumption and Risk of Cardiovascular Outcomes: A Systematic Review and Meta-Analysis
Chayakrit Krittanawong, et al.
Published:July 09, 2020
DOI:https://doi.org/10.1016/j.amjmed.2020.05.046


序文
卵の消費と心血管疾患リスクとの関係については、かなりの議論が残っている。このシステマティックレビューおよびメタアナリシスの目的は、卵の消費と心血管疾患イベント全般との関連を探ることであった。

研究方法
1966年から2020年1月までのデータベース開始時から、OvidのMEDLINE、Ovid Embase、Ovid Cochrane Database of Systematic Reviews、Scopus、Web of Scienceで、卵の消費量と心血管疾患イベントとの関連を報告した観察研究を系統的に検索した。2人の研究者が独立してデータをレビューした。矛盾はコンセンサスによって解決された。ランダム効果メタアナリシスを使用した。異質性の原因を分析した。

結果
23件のプロスペクティブ研究を同定し、追跡期間中央値は12.28年であった。 
総症例数123,660例、心血管疾患イベント157,324件の合計1,415,839人を対象とした。 
卵の摂取なしまたは1日1個の摂取と比較して、卵の摂取量が多い(1日1個超)場合は、全心血管疾患イベントのリスクの有意な増加とは関連しなかった(プールされたハザード比、0.99;95%CI、0.93~1.06;p<0.001;I<sup>2</sup>=72.1%)。 
卵の消費量が多い(1日1個超)場合は、卵を消費しない場合や1日1個の場合と比較して、冠動脈疾患のリスクが有意に減少した(プールされたハザード比、0.89;95%CI、0.93-1.06;p<0.001;I<sup>2</sup>=0%)。



結論
我々の分析では,卵の消費量の増加(卵/日1個を超える)は心血管疾患リスクの増加とは関連していないが,冠動脈疾患リスクの有意な減少と関連していることが示唆された。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

2015年12月9日水曜日

耐久運動にこそ低炭水化物食?

High-Carb vs Low-Carb Diet: Which Is Better for Athletes?
Laird Harrison
Disclosures | December 04, 2015
http://www.medscape.com/viewarticle/855436


American College of Sports Medicine (ACSM)では、米国のガイドライン、 US Department of Agriculture guidelineに準じて、アスリートは、総エネルギーの45%〜65%を炭水化物からスタートすべきで、運動増えるほど炭水化物を増加させるべきとしている。



一方、耐久ランナーは、低炭水化物食で1分毎に1.54g脂肪を消費し、従来推定の50%以上の効果を示すとの報告。超耐久アスリートは脂肪からのエネルギーを引き出すようになる。


Patrick Davittは、総カロリー20%に炭水化物を制限
ダイエットのためじゃなく、マラソンのためだそうだが・・・





Endurance Runners on Low-Carb Diet Burn Fat
Laird Harrison June 11, 2015
http://www.medscape.com/viewarticle/846278




50マイルレース完遂アスリート男性
脂肪 28%、 蛋白 15%、 炭水化物 58%
vs
脂肪 71%、 蛋白 19%、 炭水化物 11%
6ヶ月以上継続






VariableLow-Carbohydrate DietHigh-Carbohydrate DietP Value
最大好気的能力 mL/kg per min64.364.70.85
最大炭水化物代謝, g/min5.657.830.002
% maximal aerobic capacity at maximal fat oxidation70.2554.89p<0.0001


脂肪酸化の最大好気代謝能増加


ただ、低炭水化物食は、胃腸症状回避が必要





事の真偽は・・・ そのうち、日本でも私が見つけた方法と宣う奴がテレビやラジオや週刊誌に出そう・・・

2015年10月26日月曜日

ホットドックの14%に異物問題、2%にヒトのDNA


Clear Labs Launches Clear Food to Bring the Power of Genomic Sequencing to Food Consumers
http://www.prweb.com/releases/2015/10/prweb13037005.htm





345のホットドックとソーセージの14%に異物問題があり、サンプルの2%にヒトのDNA混入している










http://www.clearfood.com/food_reports/2015/the_hotdog_report



そんなに気にしない、私。この前もコンビニのサンドイッチに髪の毛混入してたが、除去して食べた。


2015年5月28日木曜日

食物繊維摂取は糖尿病予防的;だが、太るような食物繊維摂取増加は意味が無い

サプリメントCMも同様だが、かつての悪の代表格と言えるテレビ番組「あるある大事典」の常套句・・・奇跡の成分○○を摂れば健康になる。○○成分が豊富に含まれる△△を摂れば健康に!

「あるある」は無くなったが、こういうインチキが跋扈している。


果物に含まれる食物繊維は抗糖尿病的なのかもしれないが、多く摂ると体重増加にツナ有り、糖尿病促進的になる


こういうのってなぁ  
     ↓
温州みかんの成分 “β(ベータ)-クリプトキサンチン“肥満・糖尿病の改善効果を実証 ~第29回日本肥満学会にて発表~
http://www.arkray.co.jp/press/press/2008_10_28.html





食物繊維 成分摂取量が2型糖尿病リスク減少と関連するわけだが、ヨーロッパでの研究が少ない。2型糖尿病1万1千5百余りを同数の症例対照研究にて比較検討

EPIC-InterACT研究 4分位比較 HRQ4 vs Q1 0.82 ; 95% CI, 0.69 - 0.97)。シリアル繊維、野菜繊維では同様の逆相関見られたが、果物の繊維ではそのリスク減少観察されない。BMI補正後相関性消失。

19コホートのメタアナリシスにて、10g/日摂取増加毎
総繊維 0.91(95% CI 0.87, 0.96)、シリアル繊維 0.75 (95% CI 0.65, 0.86)でリスク減少
果物繊維 0.95 (95% CI 0.87, 1.03)、野菜繊維 0.93 (95% CI 0.82, 1.05) でリスク減少有意差無し

体重増加という要素で果物線維などのリスク減少効果相殺として説明可能



Dietary fibre and incidence of type 2 diabetes in eight European
countries: the EPIC-InterAct Study and a meta-analysis
of prospective studies
The InterAct Consortium
http://www.diabetologia-journal.org/files/InterActConsortium.pdf






Fig. 1 Association between cereal fibre, fruit fibre and vegetable fibre consumption and risk of type 2 diabetes in the EPIC-InterAct study (n= 26,088).




Fig 2. Dietary total fibre (a, b) and cereal fibre (c, d) and type 2 diabetes,linear dose–response meta-analyses per 10 g/day (a, c) and non-linear dose–response meta-analyses (b, d). In (a) and (c), the RR of each study is represented by a square, and the size of the square represents the weight of each study to the overall estimate.

2014年7月30日水曜日

野菜果物にも、効果上限・閾値あり ・・・ 5サービング/日

サービング数


この報告のキモ:There was a threshold around five servings of fruit and vegetables a day, after which the risk of all cause mortality did not reduce further. 



5A DAY運動は正しい!



Fruit and vegetable consumption and mortality from all causes, cardiovascular disease, and cancer: systematic review and dose-response meta-analysis of prospective cohort studies
Xia Wang, et. al.
BMJ 2014; 349 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g4490 (Published 29 July 2014) Cite this as: BMJ 2014;349:g4490

16の前向きコホート研究をメタアナリシスに含め、フォローアップ期間は4.6年間から26年間、総死亡数は5万6千423(心血管疾患原因死 11512、 がん死 16817)、全被験者 83万3千234 
果物・野菜摂取量多い場合、死亡率減少 

野菜・くだもの 1サービング/日増加で 全原因死亡プール化ハザード比 0.95 (95% 信頼区間 0.92 to 0.98)  
フルーツ 1サービング/日増加で、0.94 (0.90 to 0.98)  
野菜 1サービング/日増加で、0.95 (0.92 to 0.99)





野菜・果物摂取量と、全原因死亡リスク



これは閾値が有り、野菜・果物 1日5サービングであり、それ以上摂取してもリスク減少望めない

摂取量との関連性



果物・野菜の高摂取はがん死亡リスクと適正な関連性は認めないが、心血管死亡率の有意な逆相関が、果物野菜付加摂取毎に見られる(追加摂取によるハザード比 0.96, 95% 信頼区間 0.92 to 0.99)

2014年4月7日月曜日

スイカ、L-シトルリンにて寒冷暴露大動脈脈波増大・指数増加改善

L-シトルリン豊富なスイカを触手と、高血圧によるcold pressor test(CPT)への大動脈の血行動態抑制あり


寒冷誘発による大動脈圧増加は、左室後負荷増加をもたらし、副事象的心血管イベント増加と直結する可能性がある。augmentation pressure(AP: 脈波増大)と脈波増大指数(AIx)  へのL-シトルリンの効果は不明。
ref. http://www.arterial-stiffness.com/pdf/no03/012_017.pdf




Effects of Watermelon Supplementation on Aortic Hemodynamic Responses to the Cold Pressor Test in Obese Hypertensive Adults
Am J Hypertens (2014) doi: 10.1093/ajh/hpt295 First published online: February 26, 2014

スイカは、ベースラインのbSBP、aSBP、P1、P2減少、そして、CPTでも減少。


ベースラインからCPTへの増加は不変。


スイカにより  AP、AIx、 AIx75(脈拍 75/分へ補正)、 STIベースライン変化無し、CPT中のAP、STI減少させた。



そして、ベースラインからCPTへの変化で、 AP(〜5 mm Hg)、AIx 75(〜 7.3%)増加




冬のスイカ、時々、手に入るが、さほどうまいものでもない。スイカは夏に限る。

2014年1月9日木曜日

石器時代:糖類豊富なナッツ類採取から虫歯は広がった

peanut or tree nut (P/TN) allergyの疾病率増加しているがその原因は不明。

妊娠前後の豆類摂取が、その子供のアレルギー発症に関わるという話がある。


Prospective Study of Peripregnancy Consumption of Peanuts or Tree Nuts by Mothers and the Risk of Peanut or Tree Nut Allergy in Their Offspring
A. Lindsay Frazier,  et. al.,
JAMA Pediatr. Published online December 23, 2013. doi:10.1001/jamapediatrics.2013.4139


これは現代の話だが、ナッツ類と人間の関わりは古く、starchy plant(糖類豊富な食物)としてのナッツ類は、人間の口腔内細菌叢に変化をもたらし、虫歯などを生じさせた。


Earliest evidence for caries and exploitation of starchy plant foods in Pleistocene hunter-gatherers from Morocco
Louise T. Humphreya, et. al.
PNAS  doi: 10.1073/pnas.1318176111


 時代を大幅にさかのぼって考えると、栽培・畜産へ人類がその技術を獲得すると共に、発酵盛んな栽培食品が多くなり、虫歯の原因ともなっている。狩猟・採取食品から、栽培食物への移行が口腔微生物成分を変容させた。

 更新世(Pleistocene)時代の北アフリカでの虫歯高率原因となる野生食物が虫歯高頻度と結びつく。モロッコのGrotte des Pigeonの洞窟遺跡で、中石器時代から後の石器時代(luberomarurusian)で、Maghrebとして知られる埋葬がなされていたことが見いだされている。
 Macrobotanical残存物、食物残留物に、職業の痕跡があり、BP(年代測定)1万5千年から1万3千500年のことで、システマティックに、ドングリや松の実など野生植物採取・処理を行ってる。口腔病理検討によると、この時代に現代の先進国と同様の虫歯有病率を有し、51.2%というもの。発酵性糖質と、口腔内細菌叢病的変化は、この野生植物採取・加工との関わり合いで出現した。


HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...