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2022年11月15日火曜日

ニコチンアミドモノヌクレオチド(ビタミンB3の1種)は乳癌動物モデルでがん有病率・脳転移リスク増加が示される

ナイアシン:ビタミンB 3


ニコチンアミドモノヌクレオチド - Wikipedia

ニコチンアミドモノヌクレオチド(nicotinamide mononucleotide、略称:NMN、β-NMN)は、リボースニコチンアミドに由来するヌクレオチドである。NMNはヒトの体内に入ると、補酵素NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)に変換され、サーチュインを活性化することがマウスによる研究で判明。サーチュインは「長寿遺伝子」であり、老化を遅らせ健康寿命を延ばす可能性のある物質として研究されている[1]


A bioluminescent-based probe for in vivo non-invasive monitoring of nicotinamide riboside uptake reveals a link between metastasis and NAD+ metabolism
Author links open overlay 
Tamara Marica, et al.
Biosensors and Bioelectronics Volume 220, 15 January 2023, 114826

ニコチンアミドリボシド(NR)はビタミンB3の一種であり、細胞内のNAD+レベルを回復させる化合物として最も研究されており、多くの代謝性および加齢性疾患における臨床的可能性を示している。NRは強力な栄養補助食品として広く市販されているが、様々な細胞や組織でのNRの取り込みに関する理解は、非侵襲的なin vivoイメージングツールがないため、臨床応用には大きく制限されている。
本論文では、生体外および生体内におけるNRの取り込みを非侵襲的に経時的にイメージングするための生物発光NR取り込みプローブ(BiNR)の開発と検証を報告する。さらに、ルシフェラーゼ遺伝子を細胞に導入することなくNRフラックスをモニタリングできるアッセイを最適化し、ヒトT細胞で実証したように、臨床サンプルでのBiNRプローブの使用を可能にした。最後に、BiNRを用いて、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)動物モデルにおけるがんの広がりと転移の形成におけるNRの取り込みの役割を調査しました。その結果、NRの補給により、TNBCのがん有病率および脳への転移が有意に増加することが実証された。これらの結果は、がん代謝におけるNRのような強力な栄養補助食品の重要な役割と、特定の患者集団におけるその使用を個別化する必要性を概説するものである。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

2018年8月16日木曜日

中国コホート:ビタミンC血中濃度と死亡率の関連性

長期前向き中国コホート研究で血中ビタミンC濃は総死亡率、心疾患死亡率、がん脂肪率低下と相関


Association of plasma vitamin C concentration to total and cause-specific mortality: a 16-year prospective study in China
Wang S-M, et al.
J Epidemiol Community Health 2018;0:1–7. 
doi:10.1136/jech-2018-210809(http://dx.doi.org/10.1136/ jech-2018-210809)



中国人コホート 948名(男性 473名)、53-84歳、長期前向きコホート研究
血中ビタミンC濃度と総および各原因死亡率研究
インシデントは、がん 141、卒中 170、心疾患 174

原因毎4分位解析、28 μmol/L 超と未満の2分割


Cox比例ハザードモデルにてHRsと95%信頼区間(CI)を推定


血中ビタミンC濃度と総死亡率の逆相関性
  4分位 (HRQ4 vs Q10.75, 95% CI 0.59 to 0.95)
  連続変数 (HRq20umol/L0.90, 95% CI 0.82 to 0.99)
  2分解析 (HRnormal-vs-low0.77, 95% CI 0.63 to 0.95)


  • 以下有意低下
  • 心疾患リスク(ptrend-by-quantile=0.03)
  • がん死亡 (pglobal-across-quantile=0.04) 


卒中では補正にて相関性減衰


心疾患でも同様に、ビタミン正常値 vs 低値比較で逆相関 (HRnormal-vs-low0.62, 95% CI 0.42 to 0.89)






冬場の全死亡率増加逆相関性がめだつが、解説は"中国ではビタミンC濃度ピークなのは冬季(中国の田舎でのビタミンC欠乏頻度:冬場 5%、春 35%・・・)で、ビタミンC摂食少ないヒトは冬場も少ないというのでその差が出る”と記載

理解しがたいので英語読解がおかしいのかもしれない・・・

2018年7月12日木曜日

マルチビタミンのいんちき:臨床的有益性ありません

米国人はマルチビタミン好きだからなぁ

日本を含む5ヶ国200万名以上のデータベース由来の関連性調査
無駄なマルチビタミンやサプリメント摂取をやめ、有益性確立している、「健康食」 「運動」「禁煙」、血圧コントロール、不健康なコレステロール値正常化をと筆者



Multivitamins do not promote cardiovascular health
Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes Journal Report
https://newsroom.heart.org/news/multivitamins-do-not-promote-cardiovascular-health


DALLAS, July 10, 2018 – Taking multivitamin and mineral supplements does not prevent heart attacks, strokes or cardiovascular death, according to a new analysis of 18 studies published in Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes, an American Heart Association journal.

“We meticulously evaluated the body of scientific evidence,” said study lead author Joonseok Kim, M.D., assistant professor of cardiology in the Department of Medicine at the University of Alabama at Birmingham. “We found no clinical benefit of multivitamin and mineral use to prevent heart attacks, strokes or cardiovascular death.


【オリジナル論文】Association of Multivitamin and Mineral Supplementation and Risk of Cardiovascular Disease
A Systematic Review and Meta-Analysis
Joonseok Kim, et. al.
https://doi.org/10.1161/CIRCOUTCOMES.117.004224
Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes. 2018;11:e004224
Originally published July 10, 2018




【エディトリアル】
Multivitamins Do Not Reduce Cardiovascular Disease and Mortality and Should Not Be Taken for This Purpose
How Do We Know That?
Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes. 2018;11:e004886, originally published July 10, 2018



2018年6月12日火曜日

安定期心不全でのビタミンB12値の意味I

安定期心不全患者において、ビタミンB12高値の評価は、直接ビリルビン値とともに解釈しましょう
ひょっとしたら、cardiohepatic syndromeを示唆しているに過ぎない可能性があるから・・・


Elevated levels of vitamin B12 in chronic stable heart failure: a marker for subclinical liver damage and impaired prognosis
Therapeutics and Clinical Risk Management  2018:14 Pages 1067—1073
DOI https://doi.org/10.2147/TCRM.S164200

心不全129名連続患者と対照 50名比較

ベースラインビタミンB12値は右心不全有無にかかわらず有意に対照より高値
(心不全有り・右心不全無し 311 vs 心不全有り・右心不全無し 235 vs 対照 198 pg/mL)

葉酸は両群同様

単変量解析にて、年齢、駆出率、左房サイズ、推定GFR、直接・関節ビリルビン濃度は有意にビタミンB12濃度と相関

多変量解析にて、ビタミンB12値と独立相関因子は直接ビリルビン (R 0.51 , p < 0.01、年齢 R 0.19 P < 0.028)

ビタミンB12中央値はその後生存比較で死亡者では高値
葉酸では差を認めない




ROC解析にて ビタミンB12値 270 pg/mL以上で全死亡率推定感度 80%、特異度 58% (曲線下面積 0.67, 95% CI 0.562-0.781 p=0.003)

しかし、Cox回帰分析にて、左房径、直接ビリルビン、abdominaojugular reflexの存在のみが死亡予測要素



結論:ビタミンB12増加は心不全安定期患者において、右心不全に基づく直接ビリルビン増加と相関し、cardiohepatic syndromeを示唆する。しかし、ビタミンB12値も葉酸値も死亡と関連せず




2018年4月10日火曜日

【韓国国内報告】食事由来抗酸化成分の肺機能への影響

21,148名の韓国の国内研究(2007-2014)喫煙歴性別、多変量解析モデル研究

西洋の報告よりは食生活似通っているので、より参考となるのかもしれない


Effects of dietary antioxidant vitamins on lung functions according to gender and smoking status in Korea: a population-based cross-sectional study
Hong JY, et al. BMJ Open 2018;8:e020656. doi:10.1136/bmjopen-2017-020656
http://bmjopen.bmj.com/content/bmjopen/8/4/e020656.full.pdf

ビタミンA、カロテン、ビタミンC最大5分位(Q5)群では平均FEV1測定値は最小5分位(Q1)群より、30mL、 32mL、 36mL高値 (p for trend; p=0.008, p=0.010, p<0 .001="" nbsp="" p="">男性喫煙者において、ビタミンA、カロテン、ビタミンC最小5分位(Q1)ではCOPDリスクは最大5分位(Q5)に比べ、オッズ比  7.60-倍 (95% CI 5.92 to 9.76), 7.16-倍 (95% CI 5.58 to 9.19) and 7.79-倍 (95% CI 6.12 to 9.92),

COPD患者において、20 pack-yeras超喫煙男性では、ビタミンA、カロテン、ビタミンC最小5分位(Q1)より、各々192 mL, 149 mL and 177 mL高値  (p for trend; p=0.018, p=0.024 ,
p=0.043)







あくまで聞き取りによる各種ビタミン摂取量評価 血中濃度では考慮されてない


喫煙はビタミンA、カロテン、ビタミンCの肺機能減衰抑制作用効果減弱
ビタミンCは摂取した方がマシではあるが・・・と結論なるかどうか?


カロテン、特に、βカロテンの肺癌との関連性は果たして?
Nutr Cancer. 2009;61(6):767-74. doi: 10.1080/01635580903285155.

2017年2月5日日曜日

システマティック・レビュー:ビタミンCの術後心房細動予防効果

ビタミンCに抗酸化作用を求める余り、結果的にはpro-oxidant作用を示し逆効果に・・・ってのは、理解できるのだが、ギリシャやイランなどの国ではanti-oxidant効果を示すほど食物由来ビタミンC少ないのだろうか?


一次予防・二次予防含め、ビタミンCは頻用されど、基本的に他の抗酸化ビタミン同様エビデンスとしては乏しい
We found no evidence to support antioxidant supplements for primary or secondary prevention. Beta-carotene and vitamin E seem to increase mortality, and so may higher doses of vitamin A. Antioxidant supplements need to be considered as medicinal products and should undergo sufficient evaluation before marketing.
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/14651858.CD007176.pub2/abstract;jsessionid=B8314144AC567B99FC80D4098B2469AB.f03t02


数多の雑音の一つか? 安価でかつ有効な予防介入となるのか?


心臓手術後の術後心房細動(POAF)14トライアル、cardioversion 患者のAF再発検討1つ検討
USA5つ、イラン5つ、ギリシャ3つ、スロベニア1つ、ロシア1つ

heterogeneity有意
USAで5トライアル、ビタミンCではPOAF予防せず : RR = 1.04 (95% CI: 0.86–1.27)USA外の9つのPOAFトライアルでは、ビタミンCにより発症低下 RR = 0.56 (95% CI: 0.47–0.67)
ギリシャ施行1つの除細動トライアルではビタミンCによりAF再発リスク減少 RR = 0.13 (95% CI: 0.02–0.92).


Vitamin C for preventing atrial fibrillation in high risk patients: a systematic review and meta-analysis
Harri Hemilä, et. al
BMC Cardiovascular DisordersBMC series – open, inclusive and trusted201717:49
DOI: 10.1186/s12872-017-0478-5
https://bmccardiovascdisord.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12872-017-0478-5

2014年11月14日金曜日

ビタミンB投与認知機能パフォーマンス効果 ・・・ 否定

ビタミンの治験ってのは、まともな治験ほど報告が多い。ビタミン神話・Quackeryの起源は、某ノーベル賞複数受賞者に至るわけで・・・、よにあふれる健康食品の元祖もノーベル賞関連と皮肉なとらえ方もできる。


日本には、未だに、動物実験を根拠にこう主張される方々がいるようですが・・・ → 「葉酸・ビタミン B12欠乏は、Hcy 値の上昇に伴うタウ蛋白の重合促進をきたし、AD の病態を促進するという機構が存在することが推察された」(http://repo.flib.u-fukui.ac.jp/dspace/bitstream/10098/7088/1/%E3%83%88%E5%AD%A610.H23%E3%83%BB%E9%87%8D%E7%82%B9%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%88%90%E6%9E%9C%E9%9B%862012_%E6%BF%B1%E9%87%8E%20%E5%BF%A0%E5%89%87%EF%BC%88%E5%8C%BB.pdf)




Results of 2-year vitamin B treatment on cognitive performance
Secondary data from an RCT
Nikita L. van der Zwaluw, et. al.
Published online before print November 12, 2014, doi: 10.1212/WNL.0000000000001050
Neurology 10.1212/WNL.0000000000001050


65歳以上の高齢者 2919名 (ホモシステイン値12~50μmol/L)

ビタミン投与群: 葉酸 400μg + ビタミン B12 500 μg
VS プラシーボ

MMSE、 episodice memory、 attention and working memery 、 information processing speed、 executive functionを検査

平均年齢 74.1 (SD 6.5) 歳。

Hcy濃度はビタミンB群で減少量 5.0 (95% confidence interval −5.3 to −4.7) µmol/L VS プラシーボ 1.3 (−1.6 to −0.9) µmol/L



認知機能ドメインスコアは2群間で歳認めず(多変量MMSEスコア減少量 ビタミンB群  0.1 (−0.2 to 0.0) VS プラシーボ 0.3 (−0.4 to −0.2)  (p = 0.05))



2014年3月12日水曜日

カルシウム/ビタミンDサプリメントは脂質特性を改善する

更年期医療には、いんちきがつきものなんで、身構えるくせがついた。


サプリメントの一部にエビデンスがあるとしても、いわゆる臨床的アウトカムで無く、あくまでも検査値の改善効果のみ、現時点のエビデンスでも、特にマルチビタミンへは注意が必要だろう。




閉経女性では、長期カルシウム・ビタミンDサプリメントは、脂質特性の改善をもたらすという、WHI研究

6年フォローアップにて、LDL は4.46 mg/dL減少し、TG減少・HDL増加。
25-OH D3濃度は有意にLDL、HDL、TGと相関


25-OH D3高度ほど、LDL-C改善と相関するという仮説立証的と


Calcium/vitamin D supplementation, serum 25-hydroxyvitamin D concentrations, and cholesterol profiles in the Women's Health Initiative calcium/vitamin D randomized trial
Schnatz, Peter, et. al.
Menopause 2014; DOI: 10.1097/gme.0000000000000188.

CaDサプリメント:カルシウム成分 1000mg+ ビタミンD3 400IU
血中25OHD3、脂質特性をベースライン・ランダム後評価


2年後、25-OH D3濃度平均は、 38%増加 (95% CI 1.29 - 1.47, p < 0.001)
vs プラシーボ 18.2 ng/mL

LDL-Cは平均 4.46 mg/dL減少 (p = 0.03)

25-OH-D3濃度高いほど、HDL-C濃度増加と相関 (p = 0.003)し、LDL-C及びTG濃度低下と相関する  (P = 0.02 、 P < 0.001, respectively)


上記量は、サプリメント量としては標準的。
むしろこれより高濃度まで発売されており、ビタミンD中毒が心配なくらい。
いわゆるマルチビタミンは、余計なビタミンが入ってる製品が多くて、ベネフィットを打ち消す可能性があるので注意が必要?


ビタミン類は金の無駄遣い 2013/12/17

閉経後女性:サプリメントで死亡リスク増加 マルチビタミン、ビタミンB6・・・(カルシウムは例外)2011年 10月 11日

2014年2月22日土曜日

抽出ビタミンはガン促進性に働く:セレニウムあるいはビタミンEサプリメント服用男性は、前立腺ガンリスク倍に!

毎度おなじみ、ビタミン有害作用示唆報告。



シアトルにある Fred Hutchinson Cancer Research Center のCancer Prevention Program研究


昨年の報告:血中セレニウム濃度高濃度では、進行期前立腺ガンを倍に!
Advanced Prostate Cancer Risk in Relation to Toenail Selenium Levels
Oxford JournalsMedicine JNCI J Natl Cancer Inst Volume 105, Issue 18Pp. 1394-1401

さらに、 SELECT(Selenium and Vitamin E Cancer Prevention)研究で、
マルチビタミンとして、ビタミンEも、前立腺ガンリスク倍という報告。
これは、セレニウム低濃度でもリスク増加が示された。
12年間計画のトライアルだったが、リスク推定のため、早期中断トライアル。

その後顧的追加検討という次第だと思う。

症例 2840名、前立腺ガン無しの対照3117名の症例対照研究で、エビデンスレベルは低い。


http://www.philly.com/philly/health/topics/HealthDay685137_20140221_Vitamin_E__Selenium_Supplements_Might_Double_Chances_of_Prostate_Cancer.html#YaDDFKekfdKXYs8f.99


2014年2月1日土曜日

全身性エリテマトーデス患者:ビタミンD濃度低値は、心血管系リスク、疾患活動性と関連する

 ビタミンD濃度、 25-(OH)-D3欠乏は、一般住民でも心血管リスク要素とされる。ビタミンDが心血管疾患リスクと関連するなら、元々、この病態での死亡率・合併症の主要因なので、その関連性追求は重要。
 研究目的は、ビタミンD濃度と将来の心血管イベント予測関連性を明確にすること


 結論から言えば、表題のごとく




25-Hydroxyvitamin D and cardiovascular disease in patients with systemic lupus erythematosus: Data from a large international inception cohort
Lertratanakl A, et al
Arthritis Care Res 2014; DOI: 10.1002/acr.22291.

25(OH)D濃度4分位・高位グループは、低位グループ比較して、高血圧、脂質異常症少なく、CRP低値、SLE活動性指数 (SLEDAI-2K) 低値

ビタミンD濃度はCVDイベント発生と相関しないが、CVDイベント発生は、ビタミンD濃度高位群に連続的減少が見られる。

2014年1月24日金曜日

ビタミンD:一般住民での健康効果認めず

エビデンス・ヒエラルキーを知らないと、何もかもが混乱し、科学なんて何も信じられないというニヒリストとなってしまう、ビタミンDサプリメントに有益性無しというのを前提として話を進めるべきだろう。


ビタミンDは、疾患予防に有益性さほど認めない

40のRCT解析、一般住民において、心疾患・卒中・がん・骨折予防効果は、あったとしてもわずか。カルシウム服用有無は、futility threshold(無益閾値)未満。ビタミンD低下は、疾患の原因と言うより結果と考えられる。

The effect of vitamin D supplementation on skeletal, vascular, or cancer outcomes: a trial sequential meta-analysis
Dr Mark J Bolland .et. al.
The Lancet Diabetes & Endocrinology, Early Online Publication, 24 January 2014
doi:10.1016/S2213-8587(13)70212-2


ビタミンDサプリメント(カルシウム有無問わず)推定効果
・心筋梗塞 or 虚血性心疾患 (9トライアル, 48 647 患者)
・卒中 or 脳血管疾患 (8トライアル 46 431 患者)
・がん (7トライアル, 48 167 患者)
・全骨折 (22 トライアル, 76 497 患者)
ビタミンDサプリメントは、15%以上のエンドポイント相対リスクを凌駕することのない無益性境界域内

ビタミンDサプリメント単独では、骨折減少15%に到達せず (12 trials, 27 834 patients)

ビタミンD/カルシウム併用では、施設入所状況での骨折減少 (2トライアル, 3853 患者) するも、一般住民環境中では15%の相対リスク凌駕しない (7トライアル, 46 237 患者)

ビタミンD(カルシウム使用有無両方)で、死亡リスク減少不明確 (38 トライアル, 81 173)



2014年1月10日金曜日

システマティック・レビュー&メタアナリシス:骨粗鬆症予防のためのビタミンD投与 エビデンス乏しすぎる

骨粗鬆症予防のため、ビタミンD服用をなどと言うことなかれ!

少なくとも、地域居住住民にあまねく、ビタミンDサプリメントを勧める根拠などない
それどころか、有害な要素もある

特に、日本は、ビタミンD血中濃度評価せず、投与している臨床家も散見される
ビタミンD中毒の存在が忘れ去れ、軽視されている恐ろしさが・・・


Effects of vitamin D supplements on bone mineral density: a systematic review and meta-analysis
The Lancet, Volume 383, Issue 9912, Pages 146 - 155, 11 January 2014
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2813%2961647-5/abstract

研究戦略により393引用、23研究(研究期間平均 23.5ヶ月 、平均年齢 59歳)でのみ登録クライテリア合致、19研究は白人が主。


8研究で、ベースライン平均25−OH D濃度は50 nmol/L未満 (n=1791) 


10研究   (n=2294)で、ビタミンD 800 IU/日未満


骨塩密度測定は1−5部位 (lumbar spine, femoral neck, total hip, trochanter, total body, or forearm) 、統計学的有意な検討は70

知見として、6つの有意なベネフィット、2つの有害性、残りは非有意

1ヶ所以上のベネフィット認めたのは研究のみ


メタアナリシスの結果、大腿頚部にて小規模のベネフィットある(加重平均差 0·8%, 95% CI 0·2—1·4)もトライアル間hterogeneityあり (I2=67%, p<0·00027)

股関節など、他部位での効果は報告されず
大腿頚部・股関節においてバイアス傾向認める

2013年12月28日土曜日

POTS(体位性起立性頻拍症候群)子供は、ビタミンB12欠乏と関連する

 

 ビタミンB12は、ノルアドレナリン → アドレナリン産生に関与。カテコラミン消費に関与するcofactorであり、ミエリン合成にも関与する。

POTS(体位性起立性頻拍症候群): 血圧はさほど変化しないにもかかわらず, 起立時に心拍数が異常に増加し, 失神前駆症状・運動不耐性・疲労・ふらつき・眩暈などの起立性不耐性を発現する大きな患者群


 青年期のpostural orthostatic tachycardia syndrome (POTS)とビタミンB12状況の関連性が以下の比較的小規模症例対照研究で明らかになった。


Postural Orthostatic Tachycardia Syndrome (POTS) and Vitamin B12 Deficiency in Adolescents
Taliha Öner, et. al.,
Pediatrics Published online December 23, 2013 (doi: 10.1542/peds.2012-3427)

血中ビタミンB12値は、患者群で低値 (47.2% vs 18%, P < .001)
患者群では、POTSパターンの子供では、POTS反応無しのこどもに比べ、ビタミンB12低値  (P = .03)。



2013年12月17日火曜日

ビタミン類は金の無駄遣い

ビタミン・サプリメントは、ほぼお金の無駄遣いで健康へのベネフィットはないと、約50万名に及ぶ包括的研究での報告


Vitamin pills are a waste of money, experts warn
http://www.thetimes.co.uk/tto/science/article3951187.ece
事件解決らしい


【システマティック・エビデンス・レビュー:US Preventive Services Task Force】
がん予防・心血管疾患予防に関する、ビタミン・ミネラルサプリメントのベネフィットに関するエビデンスは少ない。2つ小規模トライアルで男性のがんのみに境界域有意差ベネフィットを示したに過ぎず、心血管疾患予防には効果認めず

Vitamin and Mineral Supplements in the Primary Prevention of Cardiovascular Disease and Cancer: An Updated Systematic Evidence Review for the U.S. Preventive Services Task Force
Ann Intern Med. 2013;159(12):824-834-834. doi:10.7326/0003-4819-159-12-201312170-00729

【心筋梗塞後】高用量経口マルチ・ビタミン/マルチミネラルは、標準薬物治療投与・心筋梗塞後の患者に対して、統計学的に有意な心血管イベント減少させず

Oral High-Dose Multivitamins and Minerals After Myocardial Infarction: A Randomized Trial
Ann Intern Med. 2013;159(12):797-805-805. doi:10.7326/0003-4819-159-12-201312170-00004


【認知機能】65歳以上の男性医師に関して、連日投与マルチビタミン長期使用では認知機能改善せず
Long-Term Multivitamin Supplementation and Cognitive Function in Men: A Randomized Trial
Ann Intern Med. 2013;159(12):806-814-814. doi:10.7326/0003-4819-159-12-201312170-00006



日本のマスコミってかなり偏ってる。

サプリメントに都合の悪い情報は流そうとしない、NHKを含め・・・


上記情報は、海外主要メディアはあまねく報道している・・・が、日本のメディアは完全スルー。google news日本語をみると明らか・・・




2013年12月11日水曜日

胃酸抑制薬剤(PPI、H2R拮抗剤)によりビタミンB12欠乏

ペプシノーゲン前駆体を活性化するために胃酸が必要。鉄吸収だけでなく、様々なビタミン・ミネラル吸収に胃酸抑制剤が悪影響を与える。

Proton Pump Inhibitor and Histamine 2 Receptor Antagonist Use and Vitamin B12 Deficiency
Jameson R.  et. al.
JAMA. 2013;310(22):2435-2442. doi:10.1001/jama.2013.280490.

Kaiser Permanente Northern California 住民の症例対照研究
症例:ビタミンB12欠乏 25,956名
対照:ビタミンB12非欠乏 184,199名
インシデンタルなビタミンB12欠乏診断患者のうち、
PPI 2年間以上利用 3120 (12.0%)
40のいます24時間か今からH2RA(PPI無使用) 2年間以上利用 1087 (4.2%)
PPI・H2RA無使用 21 749 (83.8%)

ビタミンB12欠乏なしの患者では、それぞれ 13 210 (7.2%)、5897 (3.2%) 、165 092 (89.6%)

2年以上使用のPPIs、H2RAのビタミンB12欠乏オッズ比は 1.65 [95% CI, 1.58-1.73]) 、1.25 [95% CI, 1.17-1.34])

PPI1剤/日を超すほど、ビタミンB12欠乏と強く相関(0.75剤/日未満比較で、 OR 1.95 [95% CI, 1.77 to 2.15])




制酸治療長期の場合、ビタミンB12欠乏も考慮必要なようだ

以下、PPIとビタミン・ミネラル不足に関するレクチャー
 ↓
Proton Pump Inhibitors and Risk of Vitamin and Mineral Deficiency
Evidence and Clinical Implications
Joel J. Heidelbaugh, MDDisclosures
Ther Adv in Drug Safe. 2013;4(3):125-133.
・ビタミンB12
・ビタミンC
・カルシウム
・鉄
・マグネシウム

2013年12月6日金曜日

ビタミンD轟沈:非骨格筋系疾患との関連性否定! バイスタンダーに過ぎないビタミンD低値

呼吸器系感染症との関わりの報告があったが、これも介入治験ではなかった
ビタミンD濃度低下は、手術後肺炎リスクである  2013/11/28

なかには、ビタミンD点滴を治療法として行い、「免疫力アップ、がん、糖尿病、自閉症にさえ有効」などと虚言(あえて書く!)を書き込んでるサイトがあるが、ビタミンDの非骨格筋系へのベネフィットは結論づけできない状態が続いている
メタアナリシス: ビタミンD±カルシウムサプリメント:癌・骨折予防 2011/12/26


血中 25-ヒドロキシコレカルシフェロール(別名25(OH)D3 、カルシジオール)の濃度低下は、非骨格筋系疾患の多くに関与するとされる。その原因・結果関連は不明。
前向き・介入研究のシステマティック研究で、18歳以上の非骨格筋健康状態と、25(OH0D3の関連性の検討

Vitamin D status and ill health: a systematic review
Prof Philippe Autier  et. al.
The Lancet Diabetes & Endocrinology, Early Online Publication, 6 December 2013doi:10.1016/S2213-8587(13)70165-7


前向きコホート 290(疾患発症・死亡率 279、 がん特性・生存 11)、ランダムトライアル 172(重大健康アウトカムや、疾患リスク関連や炎症状態生理学的パラメータ研究)

多くの前向き研究で、25(OH)D濃度と、心血管疾患、血中脂質濃度、炎症、糖代謝性疾患、体重増加、感染性疾患、多発性硬化症、気分障害、認知機能障害、身体機能障害、全原因死亡率に関して、強い逆相関を認めた。

高濃度25(OH0Dは癌のリスク低下と相関せず、ただ、例外は直腸結腸癌
ただ、介入治験では、ビタミンDサプリメント投与による、直腸結腸癌を含む効果認めず。

平均25(OH)D濃度 50 nmol/L未満の2805名に対する、34の介入研究で、それ以上の濃度の25(OH)D濃度被験者比較でも差を認めず。

高齢者(主に女性)でのサプリメント投与 ビタミンD 20 μg/日にて若干全死亡率減少が見られた。

観察研究と、介入研究での結果の乖離は、おそらく、健康状態マーカーとして、25(OH)D低濃度が働いただけと思われる。

炎症性プロセスには、疾患発症・臨床的経過が、25(OH)D3低濃度化に関与し、多種疾患でのビタミンD濃度との関連性が浮かび上がったと推定。

高齢者において、加齢・ライフスタイルによるビタミンD欠乏への改善は、その健康状態がよかったから低用量で服用できるという結果によるものであり、生存率のわずかな利益性があるかを説明できる。



2013年12月4日水曜日

食事性ビタミンD不足は中年以降の脳内ニトロソアミン・ストレスと関連・・・認知症促進と関連する可能性

ビタミンDの既知作用は、骨健康維持であり、他臓器・組織へも重要な役割をしているという情報も増えている。ビタミンD欠乏は高齢者での認識が広がり、中年・高齢加齢状況において、血中ビタミンDの変動が果たすその役割が注目されている。

そんな中、ビタミンD不足が、高齢者の脳機能・構造へ影響及ぼす可能性がラットの実験から判明した。

Dietary vitamin D deficiency in rats from middle to old age leads to elevated tyrosine nitration and proteomics changes in levels of key proteins in brain: Implications for low vitamin D-dependent age-related cognitive decline
Free Radical Biology and Medicine Volume 65, December 2013, Pages 324–334

F344ラット27匹を3群に分け、等カロリーでのビタミンD低含量(餌 100 IU/kg)、対照(餌 1000IU/kg)、高含量(餌 10,000kg)を12月齢マウスで投与開始し、4−5ヶ月継続。

食事性VitD介入の、後部脳皮質での、酸化、一酸化窒素ストレス影響を比較。

低VitD群は、対照・高含量VitD全体的に、3−ニトロチロシン増加。


3−ニトロソチロシンは、NF-κB経路及びNF-κB介入iNOSトランスクリプトの調整異常をもたらす、これは、核内へのNF-κBトランスロケーションやiNOS増加により示唆される所見である。

Proteomics techniqueによりこれらの影響に関する可能性メカニズムを考察。


低VitD群において、他の2群に比べ、いくつかの脳蛋白増加で有意増加
6-phosphofructokinase、triose phosphate isomerase、 pyruvate kinaseがそのうち3つで、解糖系と直接関連。
他に、peroxiredoxin-3 と DJ-1/PARK7は、peroxidase活性を有し、ミトコンドリアに存在。

Peptidyl–prolyl cis–trans isomerase A (cyclophilin A))、蛋白folding、蛋白キナーゼ・ホスファターゼの調整、免疫調整、細胞シグナル化、レドックス状況と関連。

これらの結果、食事性ビタミンD低下は有意にニトロソアミンストレスに清、中年以降高齢の認知機能低下と関連する可能性がある。




ニトロチロシン(3-nitrotyrosine: 3-NT)は、パーオキシナイトライトによる主要なタンパク質ニトロ化修飾物の一つであり、 ニトロ化ストレス(nitrosative stress)マーカーとして広く用いられています。これまでにアルツハイマー、パーキンソン氏病、 多発性硬化症、脳卒中などの神経疾患をはじめ、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、冠動脈疾患、高血圧症など数多くの疾患との 関連性が報告されています。

とんでもシステマティック・レビュー:ビタミンCが喘息発作、気道過敏性を改善する

Dr. ポーリングのおかげで、様々な(インチキを含む)サプリメント産業の父と私は思う。
感冒に対するビタミンCなどが代表的。

以下の、とんでも論文の存在が、さらに、ビタミン剤への嫌疑をふかめるのだが・・・

Allergy, Asthma  Clinical Immunologyって、一定のIFのあるジャーナルだと思う、たまたま、問題レフリーにあたってしまったのか 。
P値が小さければ、出版バイアス否定できるというとんでも内容の論文がそのままスルーされ、出版されてしまっている。

この程度検討文献数及び症例数(9名〜41名)だと、Cochraneなどでは、明確な結論出さないはずだし、まともなレフリーなら、Funnel Plotなどの出版バイアスツールチェックを要求するはずだ。ひどすぎる文献を見てしまった。

喘息発作、気道過敏性に関するビタミンC投与の効果のシステマティック・レビュー

結論の一部に、ビタミンC投与により、喘息発作、気道過敏性へのベネフィットを認めたとある。喘息患者での個別ベースでのビタミンCは、気道感染起因した場合、筆者等の結論だと、是認。


Vitamin C and common cold-induced asthma: a systematic review and statistical
analysis
Allergy, Asthma  Clinical Immunology 2013,9:46
doi:10.1186/1710-1492-9-46
http://www.aacijournal.com/content/pdf/1710-1492-9-46.pdf



このレビューは、出版バイアスに関する検討が足りなすぎる。
そもそも、検討ベースの症例数が少なすぎ、プラシーボ対照も検討文献に含まれる。
結論に同意しかねる内容となっている。

何より、この文献には、すごい変な記載が存在する。
Publication bias might be a problem in the case where a few studies have been published. However, publication bias cannot reasonably explain the remarkably small P-values found in each of the three studies reviewed here. Furthermore, publication bias cannot explain findings that are not published in the original study reports. Therefore, publication bias cannot explain the association between the PC20 level on the common-cold day and the adjusted vitamin C effect (Figure 1). This systematic review was done by one person and one person might have a higher error rate in the extraction of data than a group. However, only three studies are included and the extracted data were several time compared against the original study reports.It is unlikely that errors would have remained. 
P値が小さいため、出版バイアス考えられない・・・だと!

作為的出版バイアスなどはP値無関係に出現し、むしろ、異常なP値の時、出版バイアスが考えられるはず。


すさまじい報告だ!

2013年11月28日木曜日

ビタミンD濃度低下は、手術後肺炎リスクである

propensity score法による後顧的解析による、ビタミンDと、HAI(院内発症感染症)のリスク関連性


25(OH)D 30 ng/mL 未満と以上で、HAI 補正オッズ比 3.05 (95% 信頼区間 [CI], 1.34-6.94)、術後要素補正でも、この関連性は不変。
Locally weighted scatterplot smoothing analysisでは、ほぼ線形の逆相関

"Association between preoperative 25-hydroxyvitamin D level and hospital-acquired infections following Roux-en-Y gastric bypass surgery"
Quraishi SA, et al
JAMA Surg 2013; DOI: 10.1001/jamasurg.2013.3176.


介入治験ではないので、ビタミン投与後そのベネフィットがあるかどうかは分からない。

マルチビタミンにて、HIV感染進行抑制:軽度だが安全性・コストを考えれば考慮もあり

ビタミン剤全般に否定的なスタンスだが、私はNHKなどゴミ・メディアの一員じゃないから、それと異なる報告も紹介する・・・というか、ビタミン不足の蓋然性が高い状況なので、先進国などの状況とは全く異なる・・・


微量栄養素欠乏がHIV感染早期に生じ、そのサプリメント投与のベネフィットの可能性があるが、その有効性は研究されていなかった。

対象は、878名のHIV感染(subtype C、CD4細胞数 350/μL超、ART未施行)
ランダム化臨床トライアル

主要アウトカム測定は、CD細胞数 2008年5月まで200/μL未満到達、その後はCD250/μLまで(ボツワナの標準的ケア開始時期到達時点)



Effect of Micronutrient Supplementation on Disease Progression in Asymptomatic, Antiretroviral-Naive, HIV-Infected Adults in Botswana
A Randomized Clinical Trial
Marianna K. Baum, et. al.








結論:ART-naive HIV感染成人で、24ヶ月間、セレニウム+マルチビタミンのサプリメント投与で、免疫現象リスクや合併症リスク軽減





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「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...