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2015年3月7日土曜日

他者のタバコ煙のせいで、私の血管内皮が痛めつけられる

受動喫煙:secondhand smoke (SHS) は、血管内皮炎症を増加させ、eNOS活性を減少


minimally invasive method of endothelial biopsyを用いて、23名の健康な受動喫煙者、25名の健康現行喫煙者、23名の対象者比較

 

Secondhand Smoking is Associated with Vascular Inflammation

Tessa Adams,  et. al.


対照者に比較して、能動喫煙も受動喫煙者も、eNOS、P-eNOS発現は、共に同様に、減少し、NF-κBの発現は同様に増加する


ニトロチロシンの発現は、対照より喫煙者で高く、受動喫煙・能動喫煙者ともに同様に高値。


上腕動脈FMD: Brachial artery flow-mediated dilation も、影響同様で、対照者に比べ、受動喫煙・能動喫煙者ともに減少し、血管内皮NO bioavailability減少と一致した結果であった

2013年2月6日水曜日

末梢動脈疾患:ACE阻害剤で無疼痛・最大歩行距離増加

ACE阻害剤 ラミプリルで、間欠性跛行ありの末梢動脈疾患(PAD)患者において、24週間治療で、プラシーボ比較で無疼痛・最大トレッドミル歩行距離増加をみとめ、身体機能改善をもたらした。

Effect of Ramipril on Walking Times and Quality of Life Among Patients With Peripheral Artery Disease and Intermittent ClaudicationA Randomized Controlled Trial
Anna A. Ahimastos, et. al.
JAMA. 2013;309(5):453-460. doi:10.1001/jama.2012.216237.


オーストラリアでの、212名のランダム化二重盲験プラシーボ対照化トライアルで、末梢動脈疾患(平均年齢 65.5歳、 SD6.2歳)

介入としては、ラミプリル投与 vs プラシーボ投与

標準的トレッドミル検査で、最大歩行時間・無疼痛時間を記録
Walking Impairment Questionnaire (WIQ) と Short-Form 36 Health Survey (SF-36)

6ヶ月時点で、プラシーボ比較で、無疼痛歩行時間 75秒(95%CI 60−89秒)増加、 最大歩行時間は255秒(95%CI 215−295秒)増加 p<0.001

プラシーボに対し、ラミプリルは、WIQ距離スコア中央値 13.8 (Hodges-Lehmann 95% CI, 12.2-15.5)、 スピード・スコア 13.3(95% CI, 11.9-15.2)、階段登りスコア中央値 25.2  (95% CI, 25.1-29.4) (P < .001 for all)

ラミプリルにより、プラシーボ比較で、SF-36全体の Physical Component Summaryスコア中央値は、 (Hodges-Lehmann 95% CI, 3.6-11.4; P = .02) 改善 

ラミプリルは包括的な  SF-36 median Mental Component Summary scoreには影響与えず 


新聞解説記事には、著者らのコメントが引用され、HOPE研究でのPAD合併心血管イベント減少効果が示されたことに注目、ただ、間欠性跛行緩和のためのACE阻害剤投与は推奨しないとのこと

さらに、JAMAエディトリアルには他のトライアルでは思うような結果が出ておらず、ラミプリル独自の作用で、クラス効果のない可能性を論述しているとのこと



TASCIIに基づき、日本では、第一選択 シロスタゾールという宣伝がなされているが、
www.arterial-stiffness.com/pdf/no12/032-036.pdf


副作用を考えれば、シロスタゾールは、まず第一に使用すべきでない。抗血小板剤、禁煙、運動といったものが効果のない場合の、しかたなしの薬剤選択として考慮すべきであるという考え方がある。
なぜか、日本では、薬物療法第一選択として宣伝されているが・・・ 用量依存的な死亡率増加(統計学的有意差は認めないが・・・)、超過死亡が他のPDEIII阻害剤で記載され、心不全悪化の可能性がある。不整脈、出血の可能性がある。
In practice, patients with intermittent claudication should not be given cilostazol; they should instead be prescribed an antiplatelet drug and encouraged to stop smoking and to exercise regularly.

Cilostazol: new drug. Intermittent claudication: too little efficacy, too many risks.
Prescrire Int. 2009 Apr;18(100):56-9.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19585717


2012年9月8日土曜日

エリートバレーボール選手に於ける手指虚血症状の調査

女子バレーボールの銅メダルのおかげで、人気低落化一段落の感があるバレーボール。


エリートバレーボール選手に於ける手指の虚血性病変、後上腕回旋動脈の動脈瘤性拡張と末梢閉塞・血栓塞栓の問題、それに伴う徴候・症状に関する報告。

High Prevalence of Self-Reported Symptoms of Digital Ischemia in Elite Male Volleyball Players in the Netherlands
A Cross-Sectional National Survey
Am J Sports Med August 27, 2012 0363546512456973
背景: 筆者自病院にて、最近3年で、虚血性6名のバレーボール選手が利き手の虚血性手指及び指動脈の微小血栓を主訴とした患者がいた。症状としては、同側上肢の末梢動脈の閉塞・指動脈塞栓を伴う後上腕回旋動脈( posterior circumflex humeral artery (PCHA) )の動脈瘤性拡張が原因であった。末梢性塞栓を伴うPCHA病変( PCHA pathological lesions with digital emboli (PCHAP with DE))の正確な徴候・エリートバレーボール選手での頻度の詳細は不明。血管病変が早期に同定できたら、手指血栓塞栓合併症、不可逆性変化予防可能となるかもしれない。

目的: オランダのエリート男性バレーボール選手において、PCHA with DE原因と考えられる指動脈虚血に合致した症状の頻度評価

研究デザイン: Cross-sectional study; Level of evidence, 3.

方法: アンケート調査をオランダ国内のトップリーグ・オランダビーチバレーチームのエリートバレーボール選手で行った。アンケートは文献ベースのデータと一致したPCHAP with DEの症状で、医療ファイルからのデータも利用。

結果: 登録107名中99名、93%の応答率
頻回報告症状は、練習・試合中あるいはその直後の利き手の冷感、青ざめた感じ、蒼白の指の訴えが多い。
これらの症状の頻度は11%-27%
練習中・試合中の手指冷感頻度は27%
試合中・直後の手指冷感、青ざめた感じ、蒼白頻度は12%

結論: エリートバレーボール選手の利き手PCHAP with DEの頻度は予想外に高い。
決定的な手指虚血発症リスクが潜在的にあることを考慮する必要があるので、手指虚血やPCHA損傷に関してさらなる解析が必要。







エリートアスリートは大変だ、その身体リスクに対応できるメディカルスタッフの質も必要

noteへ実験的移行

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