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2022年4月12日火曜日

AHA科学ステートメント:SARS-CoV-2 小児・若年に於ける心血管所見と合併症;MIS-Cとワクチン関連心筋炎を含め

 AHA SCIENTIFIC STATEMENT


SARS-CoV-2 Infection and Associated Cardiovascular Manifestations and Complications in Children and Young Adults: A Scientific Statement From the American Heart Association

Pei-Ni Jone, Anitha John, Matthew E. Oster, Kiona Allen, Adrianna H. Tremoulet, Elizabeth V. Saarel, Linda M. Lambert, Shelley D. Miyamoto, Sarah D. de Ferranti and … See all authors 

Originally published11 Apr 2022

https://www.ahajournals.org/doi/epdf/10.1161/CIR.0000000000001064


コロナウイルス症2019(COVID-19)は世界的な大流行をもたらし、世界中の医療システムを圧倒している。この科学的声明では,小児および若年成人における重症急性呼吸器症候群コロナウイルス 2(SARS-CoV-2)および多系統炎症症候群の疫学,病態生理,臨床像,治療,転帰について,心血管症状および合併症を中心に説明する.先天性および後天性心疾患を有する小児および若年成人におけるこの疾患の健康への影響、これらの集団におけるこの感染の公衆衛生上の負担と健康格差、およびワクチン関連心筋炎に関する現在の知見について概説している。



小児多系統炎症症候群(MIS-C)は、稀ではあるがSARS-CoV-2感染による重症の炎症後合併症で、急性心筋機能障害、不整脈または伝導異常、冠動脈拡張を引き起こす(図)11-20。後天性および先天性の心疾患を持つ小児および若年成人患者には特別なリスク評価と治療が必要かもしれないが、まだ分かっていないことがたくさんある21。この科学的声明では、小児および若年成人集団におけるCOVID-19およびMIS-Cの疫学、病態生理、臨床症状、治療および転帰について既知のことを説明する。 


また,先天性・後天性心疾患を有する小児・若年成人におけるCOVID-19の健康影響に関する現在の知見をレビューし,この感染症の公衆衛生上の負担/格差を考察し,小児・若年成人の心筋炎と一時的に関連するCOVID-19ワクチンについて検討する。


疫学

COVID-19は、世界中であらゆる年齢、人種、民族が感染しています。 2022年2月24日現在、米国では、18歳未満の小児が全症例の約17.6%を占め、死亡者の約0.1%が18歳未満で発生しています。 同様に、疾病対策予防センターの報告によると、若年成人(18〜29歳)は、症例の21.3%、死亡の0.8%を占めています25。若年者は比較的臨床疾患を免れますが、一部の子供や若年者はCOVID-19に感染しやすく、重症化するリスクが高いと思われます。COVID-19の流行は、感染者の割合と重症化した人の割合の両方で、黒人やラテンアメリカ人に不釣り合いな影響を及ぼしています25,26。 成人と同様に、慢性肺疾患や肥満などの基礎疾患を持つ子どもや免疫不全の子どもは、COVID-19で入院したり、集中治療室(ICU)に入ったり、死亡したりする可能性が高くなります。 先天性心疾患との関連で重症COVID-19のリスクがわずかに上昇するという報告もありますが27-29、先天性心疾患患者、特にチアノーゼ型先天性心疾患や肺高血圧症患者では重症化するリスクが変動することを実証する研究もあります30。 -小児および一部の若年成人は、心臓および複数の臓器系に影響を及ぼす、比較的まれではあるが重度の炎症性症候群であるMIS-Cを、SARS-CoV-2の感染後2~6週間後に発症することがある12,33。 -パンデミックの最初の年に、2600例以上のMIS-Cが米国疾病対策予防センターに報告され、小児のSARS-CoV-2感染3164例あたり1例のMIS-Cの割合と推定された36,37。37 COVID-19の基礎率を考慮しても、MIS-Cは特定の人種および民族の子供に偏って影響を及ぼしていることが分かります。(1)ヒスパニック系以外の黒人の子どもは予想より多く、ヒスパニック系以外の白人の子どもは予想より少なく、(2)ヒスパニック系の子どもは予想より多く、ヒスパニック系以外のアジア系の子どもは予想より少なく発症しています38。


最初は無症状であることが多く、その後、急性呼吸促迫症候群などの呼吸器症状を発症します。 7SARS-CoV-2 は、血管周囲のT細胞浸潤を伴うびまん性の肺胞損傷と、細胞内ウイルスを伴う重度の内皮損傷を引き起こし、急性感染症における急性呼吸窮迫症候群として臨床的に現れます。 ICUに入室した患者は、入室していない患者と比較して、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、インターフェロンγ誘導蛋白、単球化学伝達蛋白、マクロファージ炎症蛋白1α、腫瘍壊死因子αの循環濃度が高くなる53。肺内皮細胞の炎症は微小血栓を形成し、重症患者における深部静脈血栓症、肺塞栓症、四肢虚血、虚血性脳卒中、心筋梗塞の高い発生率に寄与している可能性があります54。クレアチンキナーゼMB、高感度心筋トロポニンI、ミオグロビンなどの心筋損傷に関連するバイオマーカーの有意な上昇が非救命成人群で認められ、高感度心筋トロポニンIは予後不良の独立した予測因子であった。 MIS-Cの病態生理についてはあまり知られていないが、MIS-Cに対する免疫反応は、SARS-CoV-2ウイルスによる急性感染症とは異なるようである。しかし、MIS-Cの初診時によく見られる著しいリンパ球減少にもかかわらず、T細胞の活性化と増殖、特にCD8+T細胞の活性化は、COVID-19の重症成人と比較して、MIS-Cの小児ではより強固であることが判明した。さらに、グローバル自己抗体スクリーニングでは、免疫細胞のシグナル伝達に関わるタンパク質や心臓や血管の構造タンパク質に自己抗体の結合が確認された。 他の研究者は、MIS-Cの小児における超抗原と一致するユニークなT細胞レセプターレパートリーを同定した。


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ワクチン関連心筋炎

5歳以上ではCOVID-19を予防するためのワクチン接種が行われています。 乳幼児への接種の安全性については、現在研究が進められています。

心筋炎および心膜炎は,胸痛とトロポニン高値を呈し,若年者ではmRNA COVID-19ワクチン接種後通常2~6日で発症し,ワクチン有害事象報告制度に報告されている.COVID-19ワクチンと一時的に関連した心筋炎を有する21歳以下の患者63人のシリーズでは、平均年齢は15.6歳、92%が男性、全員がトロポニン上昇を示し、7%に有意な不整脈、14%に左室収縮機能低下(駆出率、45%-54%)、88%に心臓磁気共鳴画像上の心筋炎の証拠がありました。

  このコホートでは、平均35日のフォローアップで、86%の患者は症状の消失と機能の正常化がみられたが、残りの14%ではフォローアップができなかった。

治療は主に支持療法で、IVIG、ステロイド、コルヒチンが使用されているが、主に経口抗炎症薬による疼痛管理である。

mRNA COVID-19ワクチンに関連した心筋炎や心膜炎のメカニズムは現時点では不明です。これらの症例に男性が多い理由も不明です。

 CO-VID-19 ワクチンの有益性は,COVID-19 ワクチンに一時的に関連するまれな心筋炎/心膜炎のリスクを上回ります.12歳から29歳の男性(ワクチン関連心筋炎の最高リスク群)にCOVID-19ワクチンを100万回接種すると,COVID-19症例11000例,入院560例,死亡6例が予防されるが,心筋炎は39〜47例と予想される.ある研究では,12歳から18歳の年齢層で,mRNA COVID-19ワクチン2回接種がMIS-Cの予防に非常に有効であることが示された:MIS-Cに対する推定有効率は91%(95%CI=78%-97%)であった. したがって,このパンデミックを抑制するためにCOVID-19ワクチンの接種が依然として推奨されるが,COVID-19ワクチン接種に伴う心筋炎の長期的影響の可能性を調査するための活発な取り組みが進行中である


www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。


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2015年12月1日火曜日

CARDIA:若年期心肺フィットネスがその後の心血管健康状況、CVD病態に重要な役割を果たす

心肺フィットネス(CRF)は高齢者の予後要素であるが、若年、この場合は18−30歳時のCFRが長期的に心血管構造、機能、予後にどのような役割を果たすか・・・


18−30歳でのフィットネスレベルが高ければ、その後のフィットネス状況は良好で、さらに心血管疾患(CVD)リスクや死亡率低下をもたらす
フィットネスやフィットネス状況の変化は、左室肥厚や左室機能と関連するが、冠動脈石灰化病変とは関連性認めず
若年期心肺フィットネスがその後の心血管健康状況、CVD病態に重要な役割を果たす

Association of Fitness in Young Adulthood With Survival and Cardiovascular Risk
The Coronary Artery Risk Development in Young Adults (CARDIA) Study
Ravi V. Shah , et. al.
JAMA Intern Med. Published online November 30, 2015. doi:10.1001/jamainternmed.2015.6309


4872名の前向きコホート、1985年3月25日〜1986年6月7日のベースラインでトレッドミル運動試験、7年後2472名の2度目のトレッドミル運動負荷試験
フォローアップ26.9年間。
肥満、左室容積・左心負荷、冠動脈石灰化(CAC)、バイタル状態、CVD発生

5年次(1990−1991年)、25年次(心筋ストレインの指標であるglobal longitudinal strain(GLS: : 経胸壁2D心エコーによるスペックル・トラッキング法を用い,心室を12のセグメントに分けてそれぞれの長軸方向のストレインのピーク値(負の方向に大きい値ほど,収縮期短縮[systolic shortening]が大きく左室機能が良好であることを示す)<参考>

4872名中、死亡 273(5.6%)、CVDイベント発症 193(4.0%)

包括的補正後、ベースライン運動試験耐用時間分数増加毎死亡ハザード15%低下と相関 (ハザード比 [HR], 0.85; 95% CI, 0.80-0.91; P < .001)、CVDハザード12%低下と相関  (HR, 0.88; 95% CI, 0.81-0.96; P = .002)

ベースラインのCRF高レベルだと、25年次調査時、左室容積指数有意低下関連あり (β = −0.24; 95% CI, −0.45 to −0.03; P = 0.02) 、GLS有意改善関連あり(β = −0.09; 95% CI, −0.14 to −0.05; P < 0.001)


フィットネス状態は、CACと関連せず

7年次フィットネス1分減少だと死亡ハザード21% (HR, 1.21; 95% CI, 1.07-1.37; P = 0 .002) 、CVD20%増加 (HR, 1.20; 95% CI, 1.06-1.37; P =  0.006)と関連し、左室負荷増加とともに悪化 (β = 0.15; 95% CI, 0.08-0.23; P < 0.001)

フィットネスとCACの相関性認めず




2014年5月22日木曜日

USPSTF:青少年での自殺リスク・スクリーニング推奨せず

だめな部分が目立つアメリカだが、この実証・検証第一主義の方針明確化ってのは、正直うらやましい。
検診や予防全て性善という誤った考え、情緒的・直感的立法・行政が氾濫する日本と違いを感じる。


Update of the 2004 U.S. Preventive Services Task Force (USPSTF) recommendation にて、青少年向け自殺リスク検診のベネフィット・有害性バランス評価不十分で推奨せず

2004年推奨のアップデートだが、やはり自殺リスクスクリーニングの有益性みとめず

Screening for Suicide Risk in Adolescents, Adults, and Older Adults in Primary Care: U.S. Preventive Services Task Force Recommendation Statement
 Michael L. LeFevre, MD, MSPH, on behalf of the U.S. Preventive Services Task
Screening for and Treatment of Suicide Risk Relevant to Primary Care:
A Systematic Review for the U.S. Preventive Services Task Force
Ann Intern Med. 2014;160(10):719-726. doi:10.7326/M14-0589 






候補リスク
  • The presence of a mental health disorder
  • Serious adverse events in childhood
  • A family history of suicide
  • Experiencing discrimination based on sexual orientation
  • Access to dangerous, lethal means to commit suicide
  • History of being bullied
  • Trouble sleeping
  • Chronic medical conditions

2014年3月7日金曜日

青年期:電子タバコは喫煙経験・禁煙計画者に使用比率が多いが、禁煙に役立たず

電子タバコ(e-cigarette)は思春期青年に広がっている。そして、レギュレーション不明。

米国中高校生徒代表的サンプル(n=22,529)横断研究

結論から言えば、青年期おいて、電子タバコ(e-cig.)は、現行喫煙オッズと相関し、喫煙習慣確立状況、禁煙計画比率と相関する。しかし、現行喫煙からの禁煙状態への成功は少なく、禁煙に役立たない。


Electronic Cigarettes and Conventional Cigarette Use Among US AdolescentsA Cross-sectional Study
 Lauren M. Dutra, et. al.
JAMA Pediatr. Published online March 06, 2014. doi:10.1001/jamapediatrics.2013.5488 

たばこ喫煙群(1 puff以上)において、e-cig使用は、喫煙既往オッズ比、現行喫煙オッズと相関(100本以上  オッズ比 [OR] = 6.31; 95% CI, 5.39 - 7.39、OR = 5.96; 95% CI, 5.67 - 6.27)


現行e-cig.使用と、喫煙既往、現行喫煙と正相関  (OR = 7.42; 95% CI, 5.63 - 9.79、OR = 7.88; 95% CI, 6.01 - 10.32)


2011年、現行喫煙・e-cig.使用既往では、次年内禁煙傾向は存在する   (OR = 1.53; 95% CI, 1.03 - 2.28)


因習的喫煙群において、e-cig.使用経験は、喫煙中止、30日、6ヶ月、1年の禁煙率低下と関連(30日 OR = 0.24; 95% CI, 0.21 - 0.28)、 6ヶ月 OR = 0.24; 95% CI, 0.21 - 0.28)、 1年 OR = 0.25; 95% CI, 0.21 - 0.30)



現行e-cig.は、同様、  30-日 OR = 0.11; 95% CI, 0.08-0.15)、6ヶ月 OR = 0.11; 95% CI, 0.08-0.15)、1年 OR = 0.12; 95% CI, 0.07-0.18)での禁煙率低下と関連


100本以上の喫煙経験者において、e-cig.使用既往は30日、6ヶ月、1年の禁煙率と負の相関( OR = 0.61; 95% CI, 0.42 - 0.89、0.53; 95% CI, 0.33 - 0.83、0.32; 95% CI, 0.18 - 0.56)


 e-cig.現行使用も、同様に、負の相関(30日 OR = 0.35; 95% CI, 0.18-0.69)、6ヶ月 0.30; 95% CI, 0.13-0.68、1年  0.34; 95% CI, 0.13-0.87)。




HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...