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2022年2月1日火曜日

パーキンソン病前向きコホート:フラボノイドおよびフラボノイド類摂取による死亡リスク低下

料理には彩りが重要な理由なのかもしれない


フラボノイド(wikipedia)



フラボノイド(英: flavonoid)とは、天然に存在する有機化合物群で、クマル酸CoAとマロニルCoAが重合してできるカルコンから派生する植物二次代謝物の総称。いわゆるポリフェノールと呼ばれる、より大きな化合物グループの代表例。

その中にアントシアニン、カテキンやフラバンを含む広い概念で、付着する糖のバリエーションを考慮すると7,000以上の構造が知られている。フラボンやアントシアニンは天然色素として用いられる。また花の色素として知られるアントシアニンは紅葉(赤色)の原因でもある。血管透過性抑制作用が見出されたことからビタミンとして提唱され、フラボノイドのうちクエルセチン、ヘスペリジンなどをあわせてビタミンPと呼ばれたことがあった。しかし、欠乏症がないため、これらはビタミンではないことが明らかにされた。日本ビタミン学会はフラボノイドをビタミン様物質として規定している。


フラボノール(wikipedia)



フラボノール(flavonol)類は、3-ヒドロキシフラボン(IUPAC名: 3-ヒドロキシ-2-フェニルクロメン-4-オン)骨格を有するフラボノイドの一群である。フェノール性OH基の位置により様々なバリエーションがある。フラボノールは、フラボノイドの一種であるフラバノール(flavanol、カテキンなど)とは異なる。フラボノール類は様々な果実および野菜に存在する。西洋人では、一日のフラボノール類摂取量は 20-50 mgと推定されている。摂取量は取る食品の種類に依存して様々である


アントシアニン(wikipedia)



植物界において広く存在する色素である。果実や花に見られる、赤や青や紫などを呈する水溶性の色素群として知られる、アントシアン(英語: anthocyan)に分類される化合物の中で、アントシアニジン(英語: anthocyanidin)がアグリコンとして糖や糖鎖と結びついた配糖体が、アントシアニンである。植物の抗酸化物質としても知られる。アグリコンであるアントシアニジン部位の B環(構造式右側のベンゼン環部分)のヒドロキシ基の数によりペラルゴジニン、シアニジン、デルフィニジンの3系統(表参照)に分類され、糖鎖の構成により様々な種類がある。B環上のヒドロキシ基がメトキシ化 (−OCH3) された物(ペオニジン、マルビジン、ペチュニジンなど)も存在する。糖鎖の結合位置は、A 環(構造式左側の二環構造)の3位(荷電酸素原子から時計回りで数える。B環結合部位の下)と5位(同じくA環左半下側)のヒドロキシ基が主である。


フラバン(wikipedia)



フラボノイドの基本構造だが単体では天然にほとんど存在しない。普通は誘導体を還元して得る。フラバン骨格を持つ誘導体として、フラボノイドと呼ばれる化合物群がある。フラボノイドは、色素として植物に広く存在するほか、天然着色料として用いられることがある。クロマン環の4位がカルボニル基となった環状ケトンがフラバノン、さらにそこから 2,3 位が脱水素を受けた共役環状ケトンがフラボンである。


フラバン-3-オール(wikipedia)



フラバン-3-オール(flavan-3-ol、フラバノール)類は、2-フェニル-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-3-オール骨格を有するフラボノイドの一群である。代表的なフラバノール類としては、カテキンカテキンガラートがある。ケト基を有するフラボノール類は、フラバノール類と異なるフラボノイドの一群である。

 

ベリー類、赤ワイン、その他フラボノイドを豊富に含む食品は、パーキンソン病(PD)患者の死亡リスクの低下と関連していることが、新しい研究で示唆された。パーキンソン病と診断された1200人以上の参加者を対象とした前向き分析では、1週間に3皿以上のフラボノイドを多く含む食品を食べた人は、1ヶ月に1皿以下の食品を食べた人に比べて死亡率が70%低かった。

フラボノイドは、ベリー類、リンゴ、オレンジなどの果物、ケール、ブロッコリーなどの野菜、お茶や赤ワインなどの飲料に含まれる植物由来のポリフェノール分子です。多くの食品に鮮やかな色を与えている食物成分である。

ある種のフラボノイドには、抗酸化作用や抗炎症作用があることが以前から示されている。Gaoらによる以前の研究では、フラボノイドは将来のPD発症リスクの低下と関連していることが示された。しかし、これらの栄養素がPD患者の生存率を向上させるという証拠は得られなかった。

今回の解析では、1976年に開始された女性正看護師を対象とした継続中のNurses' Health Study(NHS)の参加者と、1986年に開始された継続中のHealth Professionals Follow-up Study(HPFS)の男性参加者が対象となった。

参加者は全員、ベースライン時にアンケートに答え、その後2年ごとに人口統計、ライフスタイル、病歴、慢性疾患の発生に関する情報を更新した。

4年ごとに実施された有効な食物摂取頻度調査票を用いて、研究者は、総フラボノイド、6種類のフラボノイドサブクラス、およびフラボノイドを多く含む食物(お茶、りんご、ベリー類、オレンジ、オレンジジュース、赤ワインなど)の食事摂取量を評価した。

研究者らは、逆相関の可能性を最小限にするため、PDの診断の前後でフラボノイドの摂取量を調査した。研究者らは、PD患者は嚥下や食物や食器の取り扱いが困難であるため、フラボノイドを多く含む食物の摂取に影響を及ぼす可能性があることに留意している。

フラボノイドを多く含む食品の摂取頻度は、月に1食以下(基準群)、月に1〜3食、週に1〜2食、週に3食以上の4群に分類された。

解析は、新たにPDと診断された女性599人と男性652人を対象とした。PD診断時の平均年齢は72歳で、最後の診断前食事評価からPD診断までの平均期間は32ヵ月であった。


www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

https://www.medscape.com/viewarticle/967313

2020年5月12日火曜日

喫煙は、パーキンソン病 防御的役割を果たす

コロナウィルスに関連してテレビ番組出演する教授様たちって様々だなぁって思う今日この頃。「こうあるべき論」を述べ続けるのは純文系の特徴かと思いきや、いわゆる数値モデルや記号論を扱う方々にも多いのにちょっと落胆、人間の本姓なのかもしれない。

「禁煙学会」というのがあるがこれって純粋な医学じゃないよね・・・って書き込んだら、結構な批判を受けたことがある。私自身は、ばりばり嫌煙家で、タバコの臭いから避けていたいと常々思っているが、タバコそのものの科学、あるいはそれに派生する依存症を分析するのなら「たばこ学会」「たばこ依存症学会」という名前であるべきと思っている。


たばこにも利があるというのは私の師匠であった夏型過敏性肺臓炎提唱の越智先生の口癖だった(夏型過敏性肺臓炎は喫煙者ではなりにくいという・・・)



タバコ喫煙はパーキンソン病になりにくいという利点をもつのか?という 普段はおそらく喫煙を目の敵にしてる人が多いであろうNeurology誌掲載の記事


Tobacco smoking and the risk of Parkinson disease
A 65-year follow-up of 30,000 male British doctors
Benjamin Mappin-Kasire , et al.
Neurology First published May 5, 2020,
DOI: https://doi.org/10.1212/WNL.0000000000009437
https://n.neurology.org/content/neurology/early/2020/05/05/WNL.0000000000009437.full.pdf

目的 現在のタバコ喫煙とパーキンソン病 (PD)のリスクとの因果関係を研究

方法  
1951年British Doctors cohort study 男性医師3万人を対象に、喫煙習慣とPDによる死亡リスクを比較した。1951年の英国医師コホート研究と、定期的に再調査を受けた生存者における 50年間であった。原因別死亡率は 65 年間モニターされ、283 人の死亡が含まれていた。PDである。PDの相対リスク(RR)(および95%信頼区間[CI])は ベースラインまたは再調査時喫煙習慣updateデータでの喫煙習慣(喫煙状況、喫煙量、禁煙からの年数)に対するCoxモデル

結果
現在の喫煙の有病率は追跡期間中に67%から8%へと徐々に低下
PD粗死亡率はベースライン非喫煙者より現行喫煙で低い
リスク時年齢補正後、ベースラインの現行喫煙はPDのリスク30%低く
再調査時も喫煙習慣ありとupdateさた現行喫煙社では、リスク時年齢補正後で、PDリスク 40%低下(RR 0.60;95%CI 0.46-0.77)

PDリスクは、タバコ喫煙量と逆相関

現行喫煙のPD防御効果は禁煙後期間増加ほど減衰する



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【序文】
たばこは、高所得国、中所得国、低所得国の早死につながる主な原因となっており、20世紀には約1億人、21世紀には10億人の死亡が予測されている。英国の男性医師の50年間の追跡調査では、現在の喫煙は、肺がんだけではなく、血管系、呼吸器系、その他の腫瘍性疾患による死亡の原因となった。ほぼすべての非伝染性疾患(虚血性心疾患、脳血管疾患、糖尿病、慢性肺疾患、肺炎、肝硬変、口、食道、肺、膵臓のがん)のリスクは、喫煙と逆相関すると報告されているパーキンソン病(PD)を除いて、現在の喫煙者の方が非喫煙者よりも高いことがわかった。 PDは進行性の神経変性疾患であり、徐脈、安静時振戦、筋硬直などの臨床症状を特徴とする。嗅覚障害、便秘、睡眠障害、気分障害などのPDの非運動症状は、運動症状の発現に約10年先行することがある。
PDの病因はよくわかっていないが、病理学的にはレビー小体の蓄積と大脳基底核の黒質領域におけるドーパミン作動性ニューロンの喪失が含まれている。PDは最も一般的な運動障害であり、世界で2番目に多い神経変性疾患であり、2015年には約610万人が罹患し、2030年には900万人が罹患すると予測されている。PDの修正可能な危険因子についてはほとんど知られていないが、これまでの研究では、PDと頭部外傷、農薬曝露、乳製品の消費との間に正の相関があり、カフェイン、血清尿酸値、身体活動、イブプロフェン、タバコ喫煙との間には逆の相関があることが報告されている。
観察研究のメタアナリシスでは、現在の喫煙はPDのリスクが60%低い(相対リスク[RR] 0.42;95%信頼区間[CI] 0.38-0.47)と関連していることが報告された。 しかし、この逆相関の因果関係については、かなりの不確実性がある。デンマークで行われた最近の大規模な症例対照研究(PD症例1,808例と対照1,876例)では、現在の喫煙者におけるPDのリスクが低いのは逆因果関係のバイアスによるものであることが示唆された。喫煙とPDのリスクに関するこれまでの研究のほとんどは、レトロスペクティブケースコントロール研究のデザイン(喫煙習慣に関する情報は発症後に収集されている)を用いており、このような研究は特に逆因果関係バイアスの影響を受けやすい。いくつかの前向き研究でも喫煙とPDとの逆相関が報告されているが、そのような研究ではPD症例の数が十分な数に達していたり、逆因果関係バイアスの影響を除外するのに十分な追跡期間が設定されていたりするものはほとんどない。
本報告の目的は、3万人の英国人男性医師の65年間の追跡調査の解析を行い、元喫煙者におけるたばこ喫煙習慣、たばこ喫煙量、禁煙後の期間の影響と関連したPDのリスクを評価することであった。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。



タバコをPD予防のため吸った方が良いとは言ってないからね

令和2年4月1日の改正健康増進法の全面施行のはずだが・・・もっともコロナウィルス感染症の関連で飲食店での禁煙および喫煙状況についての話題がなりにくい



2020年2月22日土曜日

パーキンソン病 レビー小体・α-シヌクレイン・シーズ培養: 培養2週間から3週間に伸ばしたら新しい発見

in vitroの知見だが、ちょっと工夫したら、パーキンソン病の病態に関わるパラダイムとなりそうな結果が・・・というお話


New insights into the processes that cause Parkinson's disease
https://actu.epfl.ch/news/new-insights-into-the-processes-that-cause-parkins/





パーキンソン病の脳には”Lewy Body"と呼ばれる特異的構造が含まれると1912年Friedrich Heinrich Lewyが記載。この構造物で既知なのはパーキンソン病のhallmarkであり、synucleinopathyとよばれる病態との関連である。主成分の一つはα-synucleinであり、long fibrilを形成する蛋白で、tangle upされ、レビー小体の"core"から放散される。
このα-synucleinとレビー小体がパーキンソン病及び関連病態の治療診断開発のターゲットとして浮上してきている。

パーキンソン病病因究明に関するレビー小体の研究は一つのスナップショット

PNASに報告された  EPFL’s Brain Mind Instituteからの新しい論文は、α-synuclein Lewy bodyの始まりから終わりまでの精製をtrackし、レビー小体の形成メカニズムや構成、そして過程でsimple fibrillizatioの対極にあり、神経変性のmain driverの一つとなっていることが示された

培養primary neuronからα-synucleinがfibril(原線維)形成することから初め、細胞に"seeds"としてα-synuclein fibrilを与え、α-synucleinを内在性に動員し、増殖が開始される。
通常2週間だが3週間の観察モニターをすると、"Lewy body"構造、proteomics解析で、 ヒトリアルなヒト脳組織に観られる“biomolecular signatures” が解析された。
イメージングによりLewy body 構造の内部の鍵となる細胞organellesのsequenstrationのprocesses triggeringのカスケードで、トコンドリアの重度欠乏や他のニューロン機能障害、究極にはニューロン死を導くことが明らかになった


このアプローチでα-synuclein-凝集がパーキンソン病のような疾患とリンクしていることが示されると筆者等








The process of Lewy body formation, rather than simply α-synuclein fibrillization, is one of the major drivers of neurodegeneration
Anne-Laure Mahul-Mellier, Johannes Burtscher, Niran Maharjan, Laura Weerens, Marie Croisier, Fabien Kuttler, Marion Leleu, Graham W. Knott, and Hilal A. Lashuel
PNAS first published February 19, 2020 https://doi.org/10.1073/pnas.1913904117
Edited by Pietro De Camilli, Yale University, New Haven, CT, and approved December 31, 2019
https://www.pnas.org/content/early/2020/02/19/1913904117








2018年1月4日木曜日

血中カフェイン濃度・カフェイン代謝産物濃度はパーキンソン病早期の診断に役立つ


メディアで報道されている順天堂大学からの報告

血液でパーキンソン病診断 カフェイン検査、予防にも
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2529083003012018CR8000/


Serum caffeine and metabolites are reliable biomarkers of early Parkinson disease
Motoki Fujimaki, et al.
Neurology First published January 3, 2018, 
DOI: https://doi.org/10.1212/WNL.0000000000004888


目的:高速液体クロマトグラフィー /質量分析にてパーキンソン病(PD)と対照からの血清中カフェインの動態と代謝検討

方法:PD 108、対照 31年齢マッチ化健康対照からカフェインとその血清代謝産物11種類の濃度をLC/MSにて比較。カフェイン関連遺伝子変異をdirect sequencingでスクリーン

結果:カフェインとdownstream metabolite9種の血中濃度が早期PD患者においてさえ減少し、カフェイン摂取総量や疾患重症度と関連しない。
ヒトのカフェイン代謝に主要な役割を果たす、P450酵素をencodeする、CYP1A2、あるいはCYP2E1は、対照と比較して有意な遺伝子変異なし
運動障害あるPD患者では運動障害症状なしのPDに比べカフェイン濃度有意に減少
疾患重症度と(adenosine 2A 受容体encodingの)ADORA2A遺伝子の変異に有意相関認めず、これは、受容体感受性とphenotypeの解離を示す。
血中カフェインとその代謝産物レベルの特性は、受診者操作特性分析による有望バイオマーカーと判明

結論:カフェイン濃度、カフェイン代謝産物濃度絶対値は、早期パーキンソン病の診断的バイオマーカーとして有望。これは、以前からの疫学・実験研究報告のカフェインの神経防御的効果と一致した知見






解説記事
https://www.medpagetoday.com/neurology/parkinsonsdisease/70281

2016年3月30日水曜日

パーキンソン病:抗精神病薬使用は死亡率増加をもたらす

Veterans Health Administration databaseによる後顧的研究

抗精神病薬(Antipsychotics)

Association of Antipsychotic Use With Mortality Risk in Patients With Parkinson Disease
Daniel Weintraub,  et. al.
JAMA Neurol. Published online March 21, 2016. doi:10.1001/jamaneurol.2016.0031


7877のマッチしたペア:パーキンソン病( 女性 65名: 0.8%、男性 7812名:99.2%)、年齢平均(SD) antipsychotics (APs)治療開始 76.3(7.7)歳、AP治療非開始 76.4(7.6)歳

7877のマッチしたペア:パーキンソン病( 女性 65名: 0.8%、男性 7812名:99.2%)、年齢平均(SD) antipsychotics (APs)治療開始 76.3(7.7)歳、AP治療非開始 76.4(7.6)歳

antipsychotics (APs)使用者における非使用者対照死亡ハザード比 2倍以上:ITT HR, 2.35; 95% CI, 2.08-2.66; P < .001)
ハザード比は、定型AP vs 非定型 APで高い (ITT HR, 1.54; 95% CI, 1.24-1.91; P < .001)
非定型APs使用者において、APs非使用者比較HRsは、下方順
  • オランザピン:ジプレキサ 2.79(95% CI, 1.97 - 3.06
  • リスペリドン:リスパダール 2.46 (95% CI, 1.94-3.12) 
  • クエチアピンフマル酸:セロクエル 2.16 (95% CI, 1.88-2.48) 





後顧的研究だから解釈は慎重さを要する。 しかし、向精神薬に関わる潜在的危険性、覚醒低下、糖尿病・心疾患リスク増加、血圧降下、長期・短期運動機能障害:パーキンソン病様症状など存在。米国FDAに関して卒中リスク増加警告も存在。特定のリスク群存在も示唆されているが判明されてないとの解説



2015年6月22日月曜日

パーキンソン病と各種癌リスク




Association Between Parkinson Disease and Risk of Cancer in Taiwan
Pei-Ying Lin,  et. al.
JAMA Oncol. Published online June 18, 2015.

 Taiwan National Health Insurance Research Databaseからの報告




パーキンソン病 6万2千23名において、その後発症がんのHRは、1.58 (95% CI, 1.50-1.65)

癌19種類において、パーキンソン病は乳がん、子宮癌、甲状腺癌と関連せず
残り、16種の癌で、ハザード比増加
・ 悪性脳腫瘍 (HR, 3.42; 95% CI, 1.84-6.38)
・ GI管癌 (esophageal [HR, 1.81; 95% CI, 1.28-2.57]
・ 胃 [HR, 1.59; 95% CI, 1.30-1.94]
・ 直腸結腸癌 [HR, 1.47; 95% CI, 1.31-1.65]
・ 肝癌 [HR, 1.89; 95% CI, 1.67-2.14]

・ 胆嚢癌 [HR, 1.73; 95% CI, 1.16-2.57],
・ 膵がん [HR, 1.48; 95% CI, 1.09-2.02]) (P < .05 for all comparisons)
・ 肺癌 (HR, 1.56; 95% CI, 1.38-1.76)

特定のホルモン関連癌
・ 子宮体部癌 [HR, 1.83; 95% CI, 1.12-3.01]
・ 子宮頸部癌 [HR, 1.36; 95% CI, 1.05-1.76]
・ 前立腺癌 [HR, 1.80; 95% CI, 1.52-2.13; P < .05 for all comparisons)

尿路系腫瘍
・ 腎癌・膀胱癌 ( HRs, 1.59 and 1.99, respectively; P < .001 for both comparisons)
・ リンパ腫 and/or 白血病 (HR, 1.62; 95% CI, 1.31-2.01)
・ メラノーマ (HR, 2.75; 95% CI, 1.35-5.59)
・ 他の皮膚癌(HR, 1.81; 95% CI, 1.46-2.23)

肝細胞癌のうち50−59歳群最多HR (HR, 2.57; 95% CI, 1.7-3.89)






パーキンソン病と関連のある、LRRK2 G2019S mutation は、欧州民族では1%から7%だが、アラブ系、ユダヤ系では40%、20%と高率。
他、東アジアに多いEGFR活性化遺伝子異常との関連性など考察されている。


2015年3月13日金曜日

Restless Genital Syndrome :陰部むずむず症候群

陰部に於けるRestless症候群は、症状として、痛み、不快感、刺痛、灼熱感を伴う

65歳女性は3年間骨盤・陰部に、障害性感覚出現し、座位になるときや寝るときがトリガーとなる。ドパミンアゴニスト少量投与で症状緩和

Restless Genital Syndrome in Parkinson Disease
Camila C. Aquino, et. al.
JAMA Neurol. 2014;71(12):1559-1561.


稀とあるが、訴えにくい症状なので、医療関係者が聞き取れてないだけかもしれない

2015年2月13日金曜日

クレアチン一水和物サプリメント:パーキンソン病への早期長期投与効果認めず

クレアチン一水和物長期使用の筋力・パワーへの効果
Long-Term Effects of Creatine Monohydrate on
Strength and Power
Journal of Strength and Conditioning Research, 1999, 13(3), 187–192



ゴルフドライバーの飛距離 8.4 %増加するそうな・・・

Effects of a dietary supplement on golf drive distance and functional indices of golf performance.




パーキンソン病患者への、長期他施設二重盲検平行群プラシーボ対照化1:1ランダム化有効性トライアル



Effect of Creatine Monohydrate on Clinical Progression in Patients With Parkinson Disease
A Randomized Clinical Trial
Writing Group for the NINDS Exploratory Trials in Parkinson Disease (NET-PD) Investigators



クレアチン一水和物を10g/日、5年間投与

早期中止
フォローアップ期間中央値: 4年

955名の参加者のうち、 総計ランク平均
プラシーボ群 2360 (95% CI, 2249-2470)
クレアチニン群 2414 (95% CI, 2304-2524)
global statistical test t1865.8 = −0.75 (2-sided P = .45)

副作用及び身体上重篤副作用イベントの検出可能差認めず 

結局、パーキンソン病患者では早期投与にかかわらず、臨床的アウトカム改善とつながらなかった。




2014年1月10日金曜日

ProSavin(レンチウィルス・ベクターによる酵素導入) 第1/2相トライアル

ProSavin®
http://www.oxfordbiomedica.co.uk/prosavin-r/


LentiVector® technology により、ドパミン合成に必要な3種酵素を導入
線条体領域に局所的投与し、脳のドパミン工場を復活させる

オープンラベル・長期安全性検討トライアル

15名ち治療を受け、耐用性良好で、運動能力改善全員

Long-term safety and tolerability of ProSavin, a lentiviral vector-based gene therapy for Parkinson's disease: a dose escalation, open-label, phase 1/2 trial
The Lancet, Early Online Publication, 10 January 2014
doi:10.1016/S0140-6736(13)61939
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2813%2961939-X/fulltext



レンチウィルス・ベクターとうことで、挿入変異がん化がないため、安全性がそれまでのウィルスベクターより高い(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000020310.pdf)。



ProSavin(登録商標)は、非ドパミン細胞への、芳香族L−アミノ酸デカルボキシラーゼ、チロシンヒドロキシラーゼ、およびGTPシクロヒドロラーゼIの遺伝子の形質導入によって、線条体内ドパミン産生を媒介する(非特許文献1)。
レンチウイルスベクター送達の従来の方法は、広い領域にわたる標的細胞の十分な形質導入を保証するために、非連続的な遅い流速における、複数回の少量投入によって、脳内の特異的な領域にベクターを導入した(非特許文献1)。例えば、ProSavin(登録商標)を、段階的な送達方法を用いて複数の(半球あたり5つまで)経路を用いて投与し、それは、各経路にそったベクターの複数回の投入を含む(非特許文献2)。
そのようなアプローチは、カニューレ経路の位置を決定するための複雑な手術前の計画、および時間のかかる手術を必要とし、ベクターを導入するために複数のカニューレ経路を使用することに関連する出血および他の手術合併症のリスクが増大する。
従って、そのようなレンチウイルスベクターの改善された送達方法に対するニーズが存在する。
http://astamuse.com/ja/published/JP/No/2013530152 

2013年6月20日木曜日

パーキンソン病:H.ピロリ菌除菌で多数の症状改善 ・・・ 一般化できるのか?

除菌12週時点で、レボドパの onset時間減少、 ON time期間増加なども観察される。

ただ、open-labelなためエビデンスレベルの高い研究ではないのだが、筆者等は倫理性から困難と述べている。興味ある新知見だけど・・・

Mohamed Ibrahim, N et al, "An open label, single arm study on the effects of H. Pylori eradication in Parkinson's disease" MDS 2013.
参考:http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/MDS/39967

76名の連続パーキンソン病患者にUBTを用いたH.pylori検査し、27名で陽性
1週間除菌治療をオープンラベル単独群研究施行
倫理的でないという理由でプラシーボ群設定しなかった

ベースラインで、H. pylori感染有無で差を認めず

Unified Parkinson's Disease Rating Scale 
感染患者 85.05 vs 非感染患者 63.98 , p = 0.005

Parkinson Disease Questionnaire score
http://ageing.oxfordjournals.org/content/26/5/353.long
感染患者 50.98 vs 非感染患者 32.55, p < 0.001

"onset"、"ON" t回数 について、感染 vs 非感染で ベースラインで有意差なし

H. pylori陽性患者を6週後再検査、除菌後12週で再検査


Total Unified Parkinson's Disease Rating Scale スコアは、ベースラインの85.05から 6週後 72.05、12週後の 66.71と減少 ( p < 0.001)


サブドメインにおいて、ADLはベースラインスコアの 21.67から 6週後 19.14、 12週後 18.43に減少 p = 0.001

運動器検査において、ベースラインスコア 50.62から 6週後41.43、12週後37.00と減少 p < 0.001

治療ドメインの合併症では、ベースライン 7.86から、6週後 6.76、6.38と減少 p = 0.009

Parkinson's Disease Questionnaireでは、治療は多くのドメインで有意にスコア減少。





2013年5月28日火曜日

パーキンソン病と殺虫剤・溶剤の関連

Pezzoli G, Cereda E "Exposure to pesticides or solvents and risk of Parkinson disease" Neurology 2013; 80: 2035-2041.

目的: コホート・症例対照研究からのデータに基づくメタアナリシスを用いた殺虫剤及び溶剤暴露パーキンソン病のリスクを検討

方法: 殺虫剤および溶剤及び代替物質暴露によるパーキンソン病関連リスク・正確な推定に関わる前向きコホートと症例対照研究を検討。客観的研究と関連するリスク推定heterogeneityも検討

結果: 140/3087研究がメタアナリシスの登録クライテリアに完全該当。前向き研究では、研究の室がheterogeneityソース出なかった。パーキンソン病はfarmingと関連し、殺虫剤との関連はパーキンソン病自己報告である研究で有意。
症例対照研究では、特定の暴露でのリスク推定に関してheterogeneityの元と考えられた。
高品質研究はheterogeneity減少。高品質の症例対照研究では、パーキンソン病リスクは、どのタイプの殺虫剤、除草剤、溶媒の暴露でも増加。
パラコート、マネブ/マンコゼブは約2倍のリスク。
症例数200超の一定数以上の高品質症例対照研究では、、hetergeneityは有意に残存(40%超)で、殺虫剤、有機塩素剤、有機リン、農業、田舎住まいが有意である。

結論: 文献からは、殺虫剤と、溶剤暴露がパーキンソン病のリスク要素と示唆される。
原因・影響関連性のためには、 前向き・質の高い症例対照研究が必要。研究は特定の化学物質に対しても焦点を当てる必要がある。

2013年3月26日火曜日

前向きパーキンソン病調査:軽度認知機能障害合併はその後の認知症リスク高いが、

パーキンソン病におけるMCIの意義

住民ベース研究: ノルウェー ParkWest研究

認知症発生率
MCIなしのパーキンソン病の場合、3年後、1000人年あたり20.5例
MCIありのパーキンソン病の場合、3年後、1000人年あたり98.9例
これは確認的な知見だが・・・

”MCI → 認知症”という一方向ではないということも判明し、価値ある知見である。

Prognosis of Mild Cognitive Impairment in Early Parkinson Disease
The Norwegian ParkWest Study
Kenn Freddy Pedersen, et. al.
JAMA Neurol. 2013;():1-7. doi:10.1001/jamaneurol.2013.2110.
 ベースラインでMIC有りのパーキンソン病患者は、MCI無しの場合に比べ、相対リスク 39.2 [ 95%CI, 5.2-296.5](10/32 [27.0%] vs 1/45 [0.75%])
 ベースラインMCIのうち、フォローアップ中正常状態へ回帰 8/37(21.6%)
 1年後受診MCIは認知症発症リスクと相関(認知症発症率 10/36[27.8%] vs 正常認知機能回帰 7/36 [19.4%]
 しかし、ベースライン・1年後受診時持続MCI 22名中、認知症発症10 45.5%)、正常回帰例はわずか2名(9.1%)

2013年3月19日火曜日

パーキンソン病治療:Tozadenant(アデノシン2α受容体拮抗剤) off-time減少効果

American Academy of Neurology's annual meetingでの2題
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/AAN/37935

アデノシン2α受容体拮抗剤 tozadenantは、ジスキネジアを併発せず、off-timeを減少する
Olanow C, et al "A phase 2, placebo-controlled, randomized, double-blind trial of tozadenant (SYN-115) in patients with Parkinson's disease with wearing-off fluctuations on levodopa" AAN 2013; Abstract 005.
 ドパミン作動性刺激薬剤にて投与間隔の間に症状コントロール不全状態となる、off timeは比較的作用時間が未時間薬剤による投与量やその回数により生じるもので、利益的効果もwear offさせることとなる。
(追加注記. Wearing off:LDopa奏功時間短縮、服薬後数時間経過すると効果ゲンジャクする現象、No-on/Delayed on:Lドーパでも効果発現見られない現象、 On-off: Lドーパの服薬時間と関係なく良くなったり(on)悪くなったり(off)する
http://www.neurology-jp.org/guidelinem/parkinson.html)


Tozadenant は経口選択的アデノシン2α受容体拮抗剤であり、線条体に濃縮し、ドパミン受容体のリガンド反応性を調整する薬剤。受容体遮断で、内在性ドパミンからのドパミン作動活動性をboostし、metabotropic グルタミン酸作動性受容体の活動性阻害するものと考えられている。pIIで、420名の患者に対し、プラセボと1−4種類の投与量12週間Ldopa追加投与にて、修正ITT解析にて、二つの中間量(120 mg×2:1.1時間、180mg ×2:1.2時間、いずれもp = 0.004)で、プラシーボ比較のベースラインからの平均off timeの減少効果を有意に認めた。60mg、240mg×2では有意差認めず


ジスキネジアにより妨げられた "On time" (症状良好コントロール到達)指数化では、ベースラインとの差は認めない
Tozadenantの中間投与量は、Unified Parkinson's Disease Rating Scale (UPDRS) part IIIスコア値の改善と相関し、全投与量はpart Iスコア改善をもたらした。

副作用(治療直結とは必ずしも言えない)ものとしては、ジスキネジア、吐気、dizziness、便秘、パーキンソン病症状悪化、不眠、転倒



ノルエピネフリン・プロドラッグである、droxidopa(Northera)は、lightheadedness、dizzinessの短期改善、起立性低血圧改善を一過性に示したという報告。
Isaacson S, et al "Droxidopa treatment impact on orthostatic symptoms and standing systolic blood pressure in patients with Parkinson's disease (PD) and symptomatic neurogenic orthostatic hypotension (NOH)" AAN 2013; Abstract 010.
神経原性起立性低血圧への薬剤として開発、ノルエピネフリン欠如によるメカニズムへの作用。

197名(225名登録から)をランダム化、プラシーボ、100−600mg×3回、8週間投与

第1週では、lightheadedness、dizzinessの平均スコア改善(p = 0.008)
ところが第8週では、その差は減弱し、傾向のみ(p  = 0.077)

平均収縮期血圧も同様な傾向で、第1週では+6.8 mmHg(P=0.014)だが、8週では+2.2 mmHg P=0.414
転倒率はdroxidopmaで著明に減少(平均 0.38/w vs 1.73/w)統計学的有意差に至らず

頭痛、dizziness、高血圧、吐気、疲労感が治療と関連

2013年1月11日金曜日

誤診多いパーキンソン病診断:下口唇唾液腺生検による異常たんぱく検出が役立つ?

Adler C, et al "Salivary gland biopsy as a diagnostic test for Parkinson's disease" AAN 2013.

AANって、事前のPress Releaseが盛ん・・・
 http://www.aan.com/press/index.cfm?fuseaction=release.view&release=1130


パーキンソン病の15名、罹病平均12年間 平均68歳で、パーキンソン病治療を認めた症例で、唾液腺疾患既往ない患者を対象。

2つの異なる唾液腺から生検、より下顎からと、下口唇小唾液腺から採取。
異常パーキンソン蛋白の存在を検討

下顎唾液腺 からの4例では十分な検討に値するサンプル採取出来ず、11例中9例で、異常パーキンソン蛋白を認めた。

さらに検討すべきだが、下口唇標本が下顎唾液腺より蛋白検出率高い可能性がでてきた。
侵襲的な治療、手術や遺伝子治療などの場合、パーキンソン病の存在を確認するためには有意義かもしれない

早期パーキンソン病では、30%ほどの誤診率が考えられている。客観的検査所見の存在は診断正確性を増すため役立つ。






Mayo Clinic News :Medical and Scientific News and Stories about Mayo Clinic
http://newsblog.mayoclinic.org/2013/01/10/a-saliva-gland-test-for-parkinsons-disease/


異常たんぱくって、α-synuclein、DJ-1(Brain (2011) doi: 10.1093/brain/awr015 First published online: February 24, 201)


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「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...