ラベル 胃がん の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 胃がん の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2015年7月31日金曜日

胃前癌病変:北欧のCorreaカスケードの検討

胃癌殷賑地域でないスウェーデンでの胃癌前癌状態評価




Correa's cascadeは、広く認識されている非噴門部腸上皮胃癌のコモンなルートとされている概念図



http://jpp.krakow.pl/journal/archive/09_06_s3/articles/04_article.html



スェーデンでの内視鏡診断とその後のがん化の推移の検討


西洋諸国と日本では内視鏡所見や組織のとらえ方が検査者で一致性に乏しいこと、西洋諸国では胃癌予防のためのHピロリ除菌が推奨され居ないこと、西洋諸国ではディスペプシアといった臨床症状重視の上のHピロリ検査であることなど日本とは直接比較できない背景に未だある。

しかしながら概念だけは共通のものをもちいているという矛盾



Incidence of gastric cancer among patients with gastric precancerous lesions: observational cohort study in a low risk Western population
BMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h3867 (Published 27 July 2015)








2014年5月21日水曜日

健康無徴候者へのHピロリ菌除菌治療のシステマティック・レビュー&メタアナリシス: アジア人種限定、しかもエビデンスとして少ない

H.ピロリ除菌はアジア人には、胃がん予防として有効なのだろう。
中国人男性ではNNT15だし、そもそもコストさほど高くないから・・・。ただ、日本のように画像診断を前提とすればコストかさ上げしているため、コスト高となる。

胃がん死亡率への効果はやや微妙、全原因死亡率への効果はないことも注意すべき。


その上に、ピロリ菌除菌による他のベネフィット、上部消化管症状や 血液系へのベネフィット、そして、C.difficile感染などの有害性も検討されるべき


Helicobacter pylori eradication therapy to prevent gastric cancer in healthy asymptomatic infected individuals: systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g3174 (Published 20 May 2014)
Cite this as: BMJ 2014;348:g3174

1560資料検討し、6つのRCTを検討

胃がん発生率: 除菌療法 1.6%(51名)/3294 vs 対照 2.4%(76名)/3203 
相対リスク 0.66、95%信頼区間, CI, 0.45 - 0.95 研究間heterogeneity I2 = 0%で問題なし

除菌治療のベネフィットが生涯続くなら、NNTとしては中国人男性で 15、US女性で 245となる。
【胃がん患者の再発予防効果】



 Forest plot of randomised controlled trials of H pylori eradication therapy: effect on subsequent occurrence of gastric cancer





 【ベースライン前がん状態有無を問わない場合】


Forest plot of randomised controlled trials of H pylori eradication therapy: effect on subsequent occurrence of gastric cancer according to presence or absence of pre-neoplastic lesions at baseline. (You 200632 and Ma 201226 study had missing data concerning presence or absence of pre-neoplastic lesions at baseline for 16 individuals, leading to the loss of one gastric cancer from the analysis)



 【抗酸化物質あるいはビタミン使用】


Forest plot of randomised controlled trials of H pylori eradication therapy: effect on subsequent occurrence of gastric cancer according to anti-oxidant or vitamin use




【胃がん死亡率への影響】


Forest plot of randomised controlled trials of H pylori eradication therapy: effect on subsequent mortality from gastric cancer



【全原因死亡率への影響】


Forest plot of randomised controlled trials of H pylori eradication therapy: effect on subsequent all cause mortality

2013年11月5日火曜日

2ndライン治験 イリノテカン vs パクリタキセル :初期化学療法不応進行期胃がん化学療法

フルオロピリミジン+プラチナ剤治療無効例への腹膜無重度転移進行性胃がん:イリノテカン vs パクリタキセル ランダム化オープンラベル


Randomized, Open-Label, Phase III Study Comparing Irinotecan With Paclitaxel in Patients With Advanced Gastric Cancer Without Severe Peritoneal Metastasis After Failure of Prior Combination Chemotherapy Using Fluoropyrimidine Plus Platinum: WJOG 4007 TrialShuichi Hironaka,et.al.
Published online before print November 4, 2013, doi: 10.1200/JCO.2012.48.5805
JCO November 4, 2013 JCO.2012.48.5805 

プライマリエンドポイントは、全生存率 (OS)
セカンダリエンドポイントは、 無進行生存率(PFS)、 奏功率、 副事象、 3rd line治療への進展率


http://www.medpagetoday.com/HematologyOncology/Chemotherapy/42709)解説あり


週1回パクリタキセル(アブラキサン)は、週2回イリノテカン(カンプトサール) セカンドラインとして同等というもの

プライマリエンドポイント 9.5ヶ月 vs 8.4ヶ月(ハザード比 1.13 95% CI 0.85 to 1.49, p=0.38)

2013年4月12日金曜日

日本消化器がん検診学会: 血清ピロリ抗体とペプシノゲン組み合わせリスクへの批判

ヘリコバクター・ピロリ除菌療法に関する理事会声明
一般社団法人日本消化器がん検診学会
http://www.jsgcs.or.jp/02news/notice60.html

胃内視鏡などの画像診断を割愛する検診法の批判とABC検診(血中ピロリ抗体と血中ペプシゲン値組み合わせのリスク評価への批判がなされている。


リスクの高い集団に集中的に内視鏡検査を実施していくという方式の胃がん検診(いわゆるABC検診)を、標準法であるX線検査に代わる検診として導入する動きが一部であります。この検診により一般集団から容易にピロリ菌感染者を拾い上げ、除菌治療に誘導することが可能なことから、除菌治療による胃がん予防を標榜してこの検診を拡大していく可能性があります。この血清マーカーを用いた検診については、実施方法そのものが確立されたとは言い難いものであり、死亡率低減効果等、有効性のエビデンスが得られていないことから、対策型検診としては推奨されていない現状を踏まえますと、除菌治療を組み込んだこの検診を計画的な比較試験等による適正な評価を経ることなく拡大していくことは、看過できない大きな問題であると考えます。




内視鏡をスルーしたH.pylori検査を検診側が勧めることで、医療保険ルールや現存医学的エビデンスをを無視した除菌につながる可能性がある。

いまでも、検査機関側から勧められて、わけのわからないまま、H.pylori検査を組み込む事業者が存在する。


今回の、学会側の対応は、素直に評価できる。

HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...