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2022年12月16日金曜日

日本の高血圧学会の不作為悪行:HCTZ比較のクロルタリドンの臨床的有効性がさらに明確になったわけだが・・・

クロルタリドンはヒドロクロロチアジドよりも、高血圧患者における心血管イベントの予防効果が高いと報告されているにも関わらず、クロルタリドン:ダイクロトライド(万有製薬)が販売中止になった背景は日本の医者の科学的エビデンス(ALLHAT研究)無視の診療姿勢の結果だと思っている。これに対して高血圧学会などの専門家集団も責任ある対応を示さなかった。高血圧専門家たちもエビデンスに基づく治療方針をとらなかった。

ダイクロトライドを使用しているのは私のところが、九州でほぼ唯一と”薬品卸”から言われたことを思い出す。

これって専門医として恥ずかしいことではないのか?


脂質異常(LDL直接法の宙ぶらりん(検診と医療の乖離)、中性脂肪治療へのエビデンス不足に関わらず推奨する矛盾など)や糖尿病学会(メトホルミン軽視・差別、第一選択薬選別してないことなど)、腎臓病学会(顕性蛋白尿でも微量アルブミン基準をゴリ押しし公的保険下では診断不能の病態放置など、CKD検診コストベネフィット分析無視など)の様々な矛盾を含むガイドラインも、高圧的姿勢の一環の結果だと思う


Chlorthalidone vs. Hydrochlorothiazide for Hypertension–Cardiovascular Events

Areef Ishani, et al., for the Diuretic Comparison Project Writing Group*

N. Engl. J. Med. December 14, 2022

DOI: 10.1056/NEJMoa2212270  

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2212270?query=featured_home                       

背景

高血圧患者において,クロルタリドンがヒドロクロロチアジドよりも主要な心血管系有害事象の予防に優れているかどうかは不明である。

方法

退役軍人省の医療システムにおいて,ヒドロクロロチアジドの1日用量25または50mgの投与を受けていた65歳以上の成人を対象に,ヒドロクロロチアジドによる治療を継続する群と,1日用量12.5または25mgのクロルタリドンに変更する群を無作為に割り付けた実用的試験において,クロルタリドンを投与した群としなかった群の比較を行った。主要評価項目は、非致死的心筋梗塞、脳卒中、入院に至る心不全、不安定狭心症に対する緊急冠動脈血行再建術、および癌に関連しない死亡の複合であった。また、安全性についても評価した。

結果

合計13,523人の患者が無作為化を受けた。平均年齢は72歳であった。ベースライン時、12,781例(94.5%)にヒドロクロロチアジド(25mg/日)が処方されていた。各群のベースライン収縮期血圧の平均は139mmHgであった。追跡期間中央値2.4年において、クロルタリドン群(702例[10.4%])とヒドロクロロチアジド群(675例[10.0%])の間で主要評価項目の発生にほとんど差がなかった(ハザード比、1.04;95%信頼区間、0.94〜1.16;P=0.45)。主要転帰のいずれの構成要素の発生にも群間差は認められなかった.低カリウム血症の発生率は,ヒドロクロロチアジド群よりもクロルタリドン群で高かった(6.0% vs. 4.4%, P<0.001).

結論

臨床で一般的に使用されている用量のサイアザイド系利尿薬を用いたこの大規模な実用的試験において,クロルタリドンを投与された患者は,ヒドロクロロチアジドを投与された患者よりも主要な心血管転帰イベントや癌関連以外の死亡の発生率が低かった.(退役軍人協会共同研究プログラムによる資金提供。ClinicalTrials.gov番号、NCT02185417。新しいタブで開きます。)


2019年2月7日木曜日

日本の各学会理事会メンバーへの製薬会社からの報酬

各学会のリーダーである理事会のメンバーが製薬メーカーから巨額paymentをもらうと利益相反に関して疑念が持たれてもおかしくない。故に、自らが公開すべきという事だと思う。

Pharmaceutical Company Payments to Executive Board Members of Professional Medical Associations in Japan
Hiroaki Saito, et al.
JAMA Intern Med. Published online February 4, 2019. doi:10.1001/jamainternmed.2018.7283
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/article-abstract/2723072


総額は $6 468 585
講演  $5 279 312;執筆 $412 900 ;コンサルティング $776 373
支払い額中央値  $7486 (中間4分位 [IQR], $1767-$20 277)

支払い額のうち、最大支払い受領理事会メンバー40名に、総額45.8%にあたる$2 960 928 が支払われた
日本内科学会が12名、日本泌尿器科学会が7名、日本皮膚科学会が7名がそのメンバー
最大の支払い対象は日本内科学会の理事で $51 974; IQR, $33 900-$86 349)
日本内科学会理事会メンバーへは総支払い額の20.8%が行ったことになる
同様日本泌尿器科学会 14.9%、日本皮膚科学会 11.1%

19の学会が理事会メンバーへの製薬メーカーへのpaymentに関し公的公開したというエビデンスはつかんでない


メーカーからの報酬全てが悪というわけでもないだろうが・・・


改変(コピペ&OCRのため、原文参照を)
-->
理事数 報酬受領人数(%) 記録数 value 平均(SD) 中央値(IQR) 最大値
内科学会 22 22 (100) 1176 1343732 61 079 (45 523) 51974(33 900-86 349) 171245
小児科学会 28 25 (89.3) 212 206861 7388 (7053) 3853 (2734-11 552) 23387
老年医療学会 22 16 (72.7) 152 133440 6065 (8952) 1647 (0-11 938) 37639
皮膚科学会 18 18 (100) 671 722150 40 199 (27 825) 34213(20 625-56 909) 97676
外科学会 23 23 (100) 371 385328 16 753 (13 033) 11 887 (7276-23 039) 44536
脳外科学会 23 22 (95.7) 259 242379 10 538 (6800) 10 165 (5893-15150) 27465
産科婦人科学会 32 30 (93.8) 331 317245 9914 (9101) 8099 (2997-13 324) 39356
眼科学会 19 19 (100) 437 514321 27 070 (19 625) 20697(11 470-47 120) 72710
整形外科学会 23 22 (95.7) 432 436479 18 977 (17 255) 17 114 (4853-22 810) 61157
耳鼻咽喉科学会 24 20 (83.3) 248 231281 9637 (12 981) 4870 (1406-11 297) 46463
形成外科・美容外科学会 17 9(52.9) 34 40244 2367 (4959) 497 (0-994) 17427
泌尿器科学会 21 20 (95.2) 846 965081 45 956 (38 683) 34073(19 543-55 358) 122967
麻酔科学会 27 21 (77.8) 133 133353 4939 (6079) 3679(497-6502) 24640
救急医療学会 15 13 (86.7) 76 76380 5092 (4903) 4921 (1293-7251) 17199
病理学会 15 10 (66.7) 64 62083 4139 (4962) 1915 (0-8746) 16283
精神科学会 20 19 (95.0) 344 357815 17 891 (20 805) 8976 (1399-24 721) 69580
放射線科学会 18 17 (94.4) 85 93389 5188 (5475) 4452 (1492-7358) 24293
リハビリテーション学会 23 17 (73.9) 186 181575 7895 (9731) 4572 (1023-7726) 29504
臨床検査学会 17 8(47.1) 70 55265 3251 (6600) 0(0-1084) 21492


かたやこういう記事
特集◎新専門医制度時代の学会と専門医《2》
製薬マネーの減少が学会を窮地に追い込む
2019/2/7
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t325/201902/559721.html

京都で開かれた内科学会総会 会費高い割に、内容 かなりしょぼかったと思うが・・・ 内科学会理事個人への報酬分 学会本体へ遷せばどう?

2017年6月14日水曜日

米国糖尿病学会のSNS封殺

医学総会などの学会で会員原則とは言いながら多数の前で公開された発表の内容に関し、広く医学的議論を行うようソーシャルメディアに公開することってそんなに問題なのだろうか?

確かに、著作権上の問題はあるが、医学上の議論は、それ以上の公益性があると思うのだが・・・


ADAからのTwitter警告文
"Thanks for joining us at #2017ADA! Photography isn't allowed during presentations — we'd appreciate it if you would delete this tweet," reads a typical Twitter response from the ADA's official handle, @AmDiabetesAssn.
これが議論になっている

http://www.medscape.com/viewarticle/881418

文中のDr. Gibson
"The refusal of the American Diabetes Association to allow sharing of publicly presented content is out of step with the policy of other medical societies that have embraced social media to the benefit of both patients and healthcare providers alike," 
患者・医療関係者へのベネフィットを阻害するものである


NEJMなどの雑誌は、medical conventionからのtweetを勧め、NEJMガイドラインでは
 "Online posting of an audio or video recording of an oral presentation at a medical meeting, with selected slides from the presentation, is not considered prior publication."

ADAはデータや教育的方向性を独占維持使用とする非倫理的権威主義的姿勢だと、多くから批判されている



日本糖尿病関連学会だけじゃなくあまねく医学関連学会全般にガイドライン作成など見ると独善的に感じますけどね。形上一般の意見を募集するが無視がデフォルトだし・・・


2013年11月25日月曜日

AHA/ACCの暴走について:CAlculator-gate  → いまこそ “スタチン”ペテンの追放を! 

CAlculator-gate
2013年ACC/AHA関連ガイドライン:動脈硬化疾患・コレステロール治療、心血管疾患リスク・ライフスタイル、肥満・体重過多 2013/11/13
http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/11/2013accaha.html

"CAlculator-gate": 心血管疾患予測式 リスクかさ上げ問題  2013/11/20
http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/11/calculator-gate.html 
これに関する関連記事を読んで、ことの背景がやや分かった気がする。


・ AHA・ACC(アメリカ心臓病主要関連学会)の新しいガイドライン(http://circ.ahajournals.org/content/early/2013/11/11/01.cir.0000437738.63853.7a)では、白人男性 62歳超、アフリカ系アメリカ人 65歳超、白人女性 70歳超、アフリカ系女性 69歳超ではすべてスタチン服用すべきとなり、若年全体への言及無し。

・ 事実、多くの心臓病専門医団体では、成人3名に1人では、コレステロール値をスタチン系薬剤でコントロールすべきとされている。(スタチンなどによる)心臓発作・卒中予防に関するエビデンスは少ないという、悪しき団体(薬理利益軽視・薬害至上主義者)の信念が広がることにつながる少なくとも、新規推奨がbacklash(一般大衆の反感)を引き起こし、処方薬剤が心疾患予防に役立つか疑念を生じさせることにつながるのは間違いない。

・ 一定年齢以上の国民は、ルーチンにコレステロール、LDL、HDLコレステロールを測定し、 LDLを 2.6-33 mml/L未満に、HDLを 1.6 mml/Lを上回るようキープすべきとされる。この系統のガイドラインは2001年出版され、HDL低下・LDL増加による心発作・卒中増悪仮説に従ったもの。このアプローチは現在否定され、新しいガイドラインでは、ルーチンモニターの必要はないとされる。:善玉・HDLと悪玉・LDLという仮説と治療ルーチン測定の否定。国民の3/4が心臓発作を生じる状況であり、一般での採血上の検査値の平均などを目安とするのこと自体が間違い。

・ 信念のようにスタチンの有効性を信じ込む("leap of faith"と表現)こと、コレステロールさえ測定せず薬剤投与量さえ補正しないという行きすぎたガイドライン。スタチンには心臓発作病歴予防に関しては中等度効果しか無い、そして女性ではその効果が示されてない。これら対象者に多大なるベネフィットがあるとは言えない。例えば、BMJ誌では、先月、“5年間で1例の心臓発作予防“に対し、140名のスタチン投与例が必要という解析解説がなされた。
・ カナダは、コレステロールに関する、新しい米国ガイドラインを採用せず、これも科学的とは言えないのだろうが、LDL/HDL方式のまま。一度信じ込んだら信仰のように離れない臨床概念、この呪縛からの解放には相当年数が必要となるだろう。 

・ 「心血管疾患診断既往」「家族性高コレステロール血症を主とした、LDL 190 mg/dL以上」「40-75歳診断の糖尿病患者全員」「10年間心血管疾患リスク 7.5%以上の40−75歳(年齢、体重、人種考慮)」というのがスタチン投与の基準。リスク推定式でスタチン投与必要という一群が投与対象者の大部分となる。一度、スタチン始めたら、薬剤投与量不要、永遠に服用し続けるという製薬業界団体に都合の良いもの
故に、このリスク推定式の信頼性が今度のガイドラインの肝であったわけである。今までのスタチン使用リスクの閾値としては、次の10年で20%を基準とするものであったが、さらに、広く15%としている。その上に、この推定式作成者自身が認めてるごとく、過剰推定となることがthe Lancetのコメンタリーに記載され、おそらく、75−150%ほど心臓関連イベントを過剰推定することになる。


英国の医学ジャーナル雑誌「the Lancet」、自らの不祥事には甘く、他人には厳しい雑誌だが、こういう時には良い働きをする。米国内からの告発じゃないところに根の深さを感じる。繰り返しになるが、日本よりはましだわ。ノバルティス不祥事は結局製薬会社だけのせいにして幕引きして、学会の自浄作用に関する話は途絶えているどこかの国。


標準化されてないLDL直接法で国策としての健康施策してる馬鹿な国は何も言えまい。

2013年9月18日水曜日

【軽薄概念・ミスリーディング行為】ロコモ:運動療法介入エビデンス乏しい、 そもそも運動制限を生じる原因は整形外科疾患だけじゃない

この論文読んだときに、【ロコモ】の宣伝に使われるのではないかとの危惧を最初に覚えた。

整形外科系の医師を主体に高齢者の運動器機能障害を病名化しようとする動きがある。とくに、NHKが露骨にその動きに呼応しているようで気色悪い。高齢に伴う運動機能障害は決して筋骨格だけの問題ではなく、特定分野医療だけの問題ではない。メンタルな問題、視覚・平衡機能、中枢神経・末梢神経系を含む神経感覚系、内分泌・外分泌系、消化吸収系、腎機能、心肺機能系など多システムの問題である。特定の医療分野の医師たちが、十分な根拠無く、診断名を仕立て上げ、巨大メディアが後押ししている現状を懸念する。整形外科関連学会の推奨するそれは、質の低い運動器機能回復システムが量的に膨大な日本の医療制度への批判無く、むしろそれを広げようとする動きである。厚労省役人も関与した、かつて跋扈した、パテント利益を具有した【パワーリハビリテーション】商売の模造としかおもえない、この軽薄な動き。



以下のごとく、高齢者の運動機能障害のリスク要素は、運動器系だけでなく、加齢そのもの、多システムから来る低運動という現象、肥満、筋力低下、平衡機能の問題、代謝系疾患の問題でもある。

運動指導などは否定しないし、良いことだが、【ロコモ】という特定の業界団体だけが関与する疾患名を流布することは大問題だと思う。このままでは、特定の業界団体利益にしかつながらず、国民の健康全体をまもることにはならないと思う。


Mobility Limitation in the Older Patient
A Clinical Review
Cynthia J. Brown, et. al.
JAMA. 2013;310(11):1168-1177. doi:10.1001/jama.2013.276566. 


運動機能障害の多頻度リスク要素は、加齢、低運動性、肥満、筋肉強度、バランス障害、糖尿病・関節疾患のような慢性疾患である。
日常において、運動性評価に関して、いくつかのツールが存在する。

理学療法師が運動制限の評価を行い、デバイスによる治療、機能改善介入が行われるなら、理学療法への参照が適切。

運動機能改善目的の治療的運動効果を支持する研究は、ほとんど存在しない。

一応、運動制限を生じる筋力低下・平衡機能障害疾患の改善のための、レジスタンス・バランス運動を支持する強いエビデンスは存在する。

患者の身体環境やその運動デバイス使用適応能力を評価することが大事
(テレビなどを利用して一律な運動を強要するなんざ・・・悪事そのもの)


運動機能低下というのは、生命予後だけじゃなく、質に関わる大事な健康上の問題である。だからこそ、特定の疾患の問題にしてはいけないし、特定の団体の利益誘導のためだけにあってはならない。

低レベルの運動リハビリテーションに関し、その敷居をかなり低くした業界団体は、エビデンス構築をおざなりにして、宣伝・広報だけを先行する。荷担する公共放送事業。


整形外科関係の医師たちは、恥も外聞も、捨てて、「ロコモ」暴走するなんらかの理由でもあるのだろうか?

e.g.
 「記事の中身はロコモと関係ない腰痛の内容なのにあえてロコモティブシンドロームと表題化」する愚
2012. 12. 28
日経メディカル2012年12月号特別編集版「ロコモティブシンドロームと骨折予防」【診療アップデート】転載
腰痛の診断と治療―新しい診療ガイドラインから
白土 修(福島県立医科大学会津医療センター準備室整形外科教授)

2012年3月30日金曜日

「Translational Medicine」って、特定団体に版権のある言葉では?

日本内科学会雑誌・2012年学会講演会の特集号をみると、「京都大学 中尾一和」先生の会頭講演の記事が記載されている。

「21席の臨床医学研究はTranslational Medicine(TS)とEvidence Based Medicine(EBM)血球が両輪である。TSは基礎研究の成果を臨床応用へ橋渡しする科学研究である。しかし、基礎研究から臨床応用への橋渡しの方向以上に重要なことは、臨床的Needsを的確に捉えて、基礎研究から生み出されたSeedsをつなぐ双方向の科学としてのTSが重要であると考える」と記述がある。

中身はもっともだが、「Translational Medicine」って、特定団体が版権設定あるいは主張している言葉である


果たして、これって?


http://www.translationalmedicine.com/

Translational Medicine

Translational Medicine (TM) is the emerging field which focuses on using what is learned in pre-clinical studies to do smarter things in the clinic. Translational Medicine helps in the course of predicting, preventing, diagnosing, and treating diseases. Translational Medicine also uses what can be gleaned in clinical studies to sharpen and improve what is done in pre-clinical efforts to discover new medicines. Translational medicine represents a paradigm shift in the biomedical research enterprise.
Translational Medicine is a relatively young area of biomedicine, in which pharmaceutical companies use a patient driven approach to drug development. Translational medicine involves the transformation of laboratory findings into new ways to diagnose and treat patients. Many biotech companies are introducing Translational Medicine departments charged with the task of facilitating the transition of basic research into practical treatments and clinical trials.


会頭がそのことを知った上で使ってるなら、特定団体とのつながりがあるってことではないか?
また、知らないで使ってるなら、果たして学術団体の会頭講演にふさわしい話なのだろうか?版権主張している団体への許諾および(TM)付記など必要では?

いずれにせよ、この名称を普通名詞のごとく使うのは、避けるべきと私は思うのだが、偉い先生方だから、きっと、なにか理由づけがあるのだろう。実際の講演でそれを拝聴するとしよう。

かつて厚労省がごり押ししていた「パワーリハビリテーション(パワーリハ)」 という名称、昨今では、「統合医療」なども同様の問題を具有している。
この「Translational Medicine」は英語そのものを用いているため、呼称版権はダイレクトな問題ではないかと思うのだが・・・

2012年2月2日木曜日

AHA 理想心血管健康指標



Ideal cardiovascular health and mortality from all causes and diseases of the circulatory system among adults in the United States.  
Ford ES, Greenlund KJ, Hong Y. 
Circulation 2012; DOI:10.1161/CIRCULATIONAHA.111.049122.  


seven cardiovascular health metrics

1) not smoking, body :喫煙状態にない
2) mass index (BMI) <25 kg/m2
3) physical activity at goal levels:目標レベルの身体活動性
4) diet that includes three or more daily servings of fruits and vegetables: 日々果物・野菜3サービング以上
three ideal health factors, including  5) total cholesterol <200 mg/dL, 6) systolic blood pressure <120 mm Hg and diastolic blood pressure <80 mm Hg, and 7) fasting plasma glucose levels <100 mg/dL :コレステロール<200 mmHg、 血圧(収縮期 <120 、 拡張期 < 80 mmHg)、空腹時血糖 < 100 mg/dL

7622名、20歳以上の、 National Health and Nutrition Examination Survey

7つの心血管健康指標について、合致無しは1.5%、すべて合致は1.1%

理想指標数は、全原因死亡、循環器疾患に対し、有意にそして逆相関。
指標無し比較で、5以上の場合は、全原因死亡率リスク 78%減少 (補正ハザード比 [aHR]: 0.22; 95% 信頼区間 [CI]: 0.10, 0.50) 、循環器系疾患死亡リスク 88%減少 (aHR: 0.12; 95% CI: 0.03, 0.57)

2012年2月1日水曜日

新聞報道のため、質の高いプレスリリースを発表しましょう・・・

 マスメディアの医学報告報道

1)外国のプレス(AP、BBC、NYTimesなど)からの日本語訳報道
 ・ 一般に影響ある論文報告(医学雑誌サイド)
 ・ 臨床ガイドラインなどの公表流布目的(学会サイド)
 ・ 感染症、薬物副作用報道など(公的機関からの注意喚起目的など)
2)著者周辺の論文掲載売り込み報道
3)業界団体や政治団体を含めた団体のでっちあげ疑似科学的報道

・・・などに分類できるのではないだろうか?


社会に与える影響を考慮し、各学会や医学雑誌出版社サイドが、学術的に過ちを含むことなく、簡潔明瞭に、報道関係者サイドに、その情報ソースとして手渡すことが、理想的。

プレスリリースという形が、欧米では、広がってるが、日本ではいまひとつ普及してないように思える。




たとえば、『抗菌薬に対するアレルギースクリーニング目的の皮内反応中止通知後における抗菌薬皮内反応試験の実施状況とアナフィラキシー反応に関する実態調査』
http://www.chemotherapy.or.jp/journal/reports/reaction.html

この文中に、
抗菌薬皮内反応検討委員会としては、抗菌薬に対するアレルギースクリーニング目的の皮内反応中止は妥当なものであり、今後も抗菌薬に対するアレルギースク リーニング目的の皮内反応が不要であることを確認するとともに、抗菌薬投与前の問診と投与時の観察、ショックおよびアナフィラキシー様症状が出現した際の 対応の重要性について改めて強調したいと考えます。
とあり、”記アンケート調査結果ならびに医薬品医療機器総合機構の副作用調査結果に基づき製薬会社は2011年12月末を目処に皮内反応検査薬の完全供給中止”の根拠となっている。

果たして、各医療機関や一般にどの程度知れ渡っているか?




2012年1月30日月曜日

日本老年医学会:人工的水分・栄養補給の「治療の差し控えや撤退も選択肢」との見解


日本老年医学会(理事長・大内尉義(やすよし)東大教授)は28日、高齢者の終末期における胃ろうなどの人工的水分・栄養補給について、「治療の差し控えや撤退も選択肢」との見解を示した。”という報道



日本老年医学会の「立場表明」の改訂版において、”胃ろうなどの経管栄養や人工呼吸器の装着に対する見解が初めて盛り込まれた。高齢者に最善の医療を保障する観点からも、「患者本人の尊厳を損なったり、苦 痛を増大させたりする可能性があるときには、治療の差し控えや撤退も選択肢」とし、「患者の意思をより明確にするために、事前指示書などの導入も検討すべ き」”という内容で、これが同学会の理事会で承認されたとのこと



終末期胃ろう「治療差し控えも」…老年医学会


読売新聞 - ‎2012年1月28日‎


日本老年医学会(理事長・大内 尉義 ( やすよし ) 東大教授)は28日、高齢者の終末期における胃ろうなどの人工的水分・栄養補給について、「治療の差し控えや撤退も選択肢」との見解を示した。 終末期医療に対する同学会の基本的な考え方を示す「立場表明」の改訂版に ...




終末期医療、胃ろう中止も 日本老年医学会


J-CASTニュース -


日本老年医学会は高齢者の終末期医療とケアについて、胃に管で栄養を送る胃ろうなどの人工的な水分・栄養補給や人工呼吸器の装着は慎重に検討し、「治療の差し控えや中止も選択肢として考慮する」との見解をまとめ、2012年1月28日に明らかにした。終末期医療に対する基本 ...



胃ろう中止も選択肢に 終末期医療の原則、学会が改定


朝日新聞 - ‎2012年1月28日‎



高齢者の終末期医療とケアについて、日本老年医学会は28日、胃に管で栄養を送る胃ろうなどの人工栄養や人工呼吸器の装着は慎重に検討し、差し控えや中止も選択肢として考慮するとの「立場表明」をまとめた。最新、高度な医療をすべて注ぎこむことは必ずしも最善の選択 ...


いまだ、日本老年医学会のポジション・ステートメントはウェブ上、アップデートされていない

http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/


胃瘻・人工呼吸に関し、差し控え・中止に、実際にどの程度、踏み込んでいるのか、具体的記述が気にかかる。


この件、昨年、ポジションステートメント改訂の話はメディアにリークされていた。

終末期は“胃ろうせずも選択肢”:老年医学会ガイドラインやっと着手(2011年 12月 05日) 


一歩前進だとは思うが、ポジションステートメント/「立場表明」というのは、やや微妙で、この学会単独というのも気になる。関係学会との共同歩調が必要だったのではないか?

2012年1月27日金曜日

”コメディカル”というコメディーがやっと終わるのか・・・

言葉狩りによる奇形和製英語の象徴 ・・・ コ・メディカル

医療系MLで初めて知った。


「コ・メディカル」という用語の原則使用自粛について http://jsco.umin.ac.jp/info/comedi.html
会 告・通 知 等 「コ・メディカル」という用語の原則使用自粛について  
「コ・メディカル」という言葉は,一般的には医師以外の医療専門職(看護師,薬剤師,検査技師等)の方を意味する用語として現在広く使用されていますが,
この用語には,
(1)意味する職種の範囲が不明確である,
(2)Comedy「喜劇」の形容詞(comedical)と解釈される場合があり和製英語としても不適切である,
(3)「医師とそれ以外」といった上下関係を暗示させすべての医療人が対等に参画することが原則のチーム医療の精神に反する等の問題点が兼ねてより指摘されています。  
この点に鑑み,本会においても理事会で本用語使用の是非について慎重に審議を重ねて参りました。また,本会会員の皆様からもパブリックコメントを公募致しました。  
その結果,今後,本会での発表や学会関連の出版物では,この用語の使用を原則として自粛することが本年度の代議員総会で決定されました。  
以上の方針は,平成24年の第50回学術集会から施行されます。つきましては,平成24年の第50回学術集会からは,本会の発表では本用語の使用は原則として自粛するよう会員の皆様にお願い申し上げます。  
「コ・メディカル」という用語は使用せずに,薬剤師,看護師,検査技師,放射線技師等といった医療専門職の名称を積極的に使用することが望まれます。
平成24年1月25日 一般社団法人日本癌治療学会 理事長 西山 正彦
以 上





以下のごとく、2004年のブログに書いた記録


それより以前にも医療系メーリングリストで同様なことを記載したと記憶している。



それから8年・・・





関連: [言霊信仰的医療系辞書] 医療関係者には最近では耳にたこかもしれないが・・・あらたまらないご時世 2004年 05月 08
【コメディカル】co-medical 一部、医療系メーリングリストで、"comedical"ってgoogle検索すると日本語のサイトばかり検索されておかしいとか、Webstar辞書(検索)などの英英辞書に“comedical"という表記がないとか、話題になった。

comedically:   1 : of or relating to comedy   2 : COMICAL

comedicallyやcomedicはcomedyの形容詞で、“ a medieval narrative that ends happily ”ということも意味合いとしてあり、日本語のコメディカルはそうあればよろしいかなという希望的な意味合いが含まれるとしたら、良い言葉なのかもしれない。
コメディカルという言葉の存在がどうやら風前の灯火なので、保存運動をすべき。幸いにして、救急医学会など各学会が保存運動に積極的で、この言葉は当面安泰と思われる。


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