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2016年10月17日月曜日

「デパス依存」都道府県

"第1回NDBオープンデータ"
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000139390.html

・・・このアドレスを教わったので・・・



ちょと データ遊び


処方数を、人口/高齢化補正してデータならべてみた
(高齢者比率で人口を補正してみた)


「デパス」(院外処方数)


沖縄と東京、新潟、新潟、宮城あたりが多い


人口・高齢化補正
北海道11555462.36
青森県9839326.898
岩手県15260656.14
宮城県16531863.67
秋田県12651802.28
山形県7507283.114
福島県15216738.23
茨城県14982865.74
栃木県13236807.08
群馬県10489229.27
埼玉県13692560.18
千葉県10719848.21
東京都19497839.22
神奈川県14413147.36
新潟県17835744.68
富山県7586587.651
石川県8967130.811
福井県6554521.335
山梨県13373002.05
長野県9376058.191
岐阜県10917050.27
静岡県10994683.32
愛知県12748879.74
三重県10775971.66
滋賀県13037512.23
京都府9812851.152
大阪府11637500.62
兵庫県11182010.24
奈良県8968878.431
和歌山県8819944.158
鳥取県9235797.768
島根県9337418.368
岡山県9868287.246
広島県12917686.57
山口県9952774.55
徳島県11567992.16
香川県10603272.32
愛媛県8487274.571
高知県10875622.06
福岡県13594791.81
佐賀県12654807.31
長崎県9762364.271
熊本県12292000.79
大分県10172933.74
宮崎県10729206.92
鹿児島県9167170.881
沖縄県20301061.33





ハルシオン依存都道府県も同様・・・








東京都の医者はレベル(モラル)が低い・・・と批判されてもしかたない


2016年6月18日土曜日

向精神薬:アルツハイマー病有無にかかわらず肺炎入院/死亡増加

定型・非定型を問わず、向精神薬が肺炎リスクを高めることが以前から知られていた。
精神疾患基礎疾患に依存する可能性が考察されていたが、薬物の存在そのものが肺炎リスク増加をもたらすという結果


機序に関しては論文考察ほぼなされてない



Antipsychotic use and risk of hospitalisation or death due to pneumonia in persons with and without Alzheimer’s disease
Anna-Maija Tolppanen, et. al.
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.06.004


 MEDALZ cohort(アルツハイマー病全例、臨床的確認、フィンランド、2005-2011年、肺炎発症 12,225、n=60,584)、対照はマッチ化、ADなし、肺炎発症 6,195

 向精神薬投与は
 ADコホートで肺炎リスク増加(補正ハザード比 aHR, 95% 信頼区間[CI] 2.01, 1.90-2.13)
 非ADコホートでより増加多い (3.43, 2.99-3.93)

 同様の結果が、症例交差解析でも観察:オッズ比 ADコホート  2.02, 95% CI 1.75-2.34、非ADコホート 2.59, 1.77-3.79

 最頻用3大向精神薬(セロクエル:クエチアピン、リスペリドン、ハロペリドール)は同等に肺炎リスク増加と関連

2016年3月30日水曜日

パーキンソン病:抗精神病薬使用は死亡率増加をもたらす

Veterans Health Administration databaseによる後顧的研究

抗精神病薬(Antipsychotics)

Association of Antipsychotic Use With Mortality Risk in Patients With Parkinson Disease
Daniel Weintraub,  et. al.
JAMA Neurol. Published online March 21, 2016. doi:10.1001/jamaneurol.2016.0031


7877のマッチしたペア:パーキンソン病( 女性 65名: 0.8%、男性 7812名:99.2%)、年齢平均(SD) antipsychotics (APs)治療開始 76.3(7.7)歳、AP治療非開始 76.4(7.6)歳

7877のマッチしたペア:パーキンソン病( 女性 65名: 0.8%、男性 7812名:99.2%)、年齢平均(SD) antipsychotics (APs)治療開始 76.3(7.7)歳、AP治療非開始 76.4(7.6)歳

antipsychotics (APs)使用者における非使用者対照死亡ハザード比 2倍以上:ITT HR, 2.35; 95% CI, 2.08-2.66; P < .001)
ハザード比は、定型AP vs 非定型 APで高い (ITT HR, 1.54; 95% CI, 1.24-1.91; P < .001)
非定型APs使用者において、APs非使用者比較HRsは、下方順
  • オランザピン:ジプレキサ 2.79(95% CI, 1.97 - 3.06
  • リスペリドン:リスパダール 2.46 (95% CI, 1.94-3.12) 
  • クエチアピンフマル酸:セロクエル 2.16 (95% CI, 1.88-2.48) 





後顧的研究だから解釈は慎重さを要する。 しかし、向精神薬に関わる潜在的危険性、覚醒低下、糖尿病・心疾患リスク増加、血圧降下、長期・短期運動機能障害:パーキンソン病様症状など存在。米国FDAに関して卒中リスク増加警告も存在。特定のリスク群存在も示唆されているが判明されてないとの解説



2016年3月29日火曜日

神経性食欲不振症:反復経頭蓋磁気刺激:rTMS有効


神経性食欲不振症に対する、DLPFC:背外側前頭前野へのrTMS:経頭蓋磁気刺激法


A Randomised Controlled Trial of Neuronavigated Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation (rTMS) in Anorexia Nervosa
Jessica McClelland  , et. al.
Published: March 23, 2016DOI: 10.1371/journal.pone.0148606
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0148606




  ‘core AN symptom’をプライマリアウトカムとして、他の精神病理(気分など)、 temporal discounting (TD; intertemporal choice :異時点間選択 https://en.wikipedia.org/wiki/Intertemporal_choice behaviour) や唾液腺コルチゾール測定


49名の被検者研究完遂


core AN症状に rTMSの相互効果ないが、傾向として群間差あり(p=0.056)
pre-rTMSスコア補正後は、24時間フォローアップ時点でpost-TMS症状shamプラシーボ比較で改善

他の精神病理的変化はrTMSでリアル・シャム間で差を認めず

TD:時間割引に関連しては傾向は認める p=0.060

シャムrTMSに比べリアルrTMSは、TD頻度減少(reflective choice behaivor多い)

唾液腺コルチゾール濃度は刺激で不変

rTMSは安全で、耐用性良好、認容可能介入と考えられる



解説
経頭蓋磁気刺激法


The TIARA study: Transcranial magnetic stimulation and Imaging in AnoRexia nervosA
 http://www.kcl.ac.uk/ioppn/depts/pm/research/eatingdisorders/available-studies/index.aspx

2015年7月14日火曜日

ホルムアルデヒドとALSの関連

動物実験・in vitro実験にてホルムアルデヒドが、神経筋側索硬化症(ALS)と関連する可能性が示唆されている。ホルムアルデヒドは、ニューロンT蛋白 misfoldingと凝集を誘発し、ニューロンのアポトーシスを来す。

大規模前向きコホートではリスク増加有りそうだが、有意差認めなかった。NLMSという米国を代表するコホートにて検討




Job-related formaldehyde exposure and ALS mortality in the USA



ホルムアルデヒド暴露 (vs 非暴露)ではやや貧しく、教育レベル低く、非ヒスパニック系白人が少ない

ホルムアルデヒド暴露高頻度(vs 非暴露)では、男性に於けるALS死亡率3倍ほど高い
女性では、抗暴露可能性職業歴少なく、このカテゴリーではALS死亡認めず、推定不能

ホルムアルデヒド暴露強度はALSとの関連性強くない

暴露高頻度、高強度では男性においてALSとは死亡率増加と関連 (HR=4.43, 95% CI 1.16 to 16.85, p<0 .05="" p="">

高頻度、高強度暴露は葬儀手配者で、男性において、感度分析は腫瘍解析よりHR推定値高い。




2014年7月2日水曜日

スクリーニング/ツール:GADに対しては、GAD-7、 パニック障害に関しては Patient Health Questionnaire

全般性不安障害(GAD)と、パニック障害の頻度は多いが、理解十分されているとはいいがたい。
GAD、パニック障害に関するスクリーニング・ツールの開発が、症例把握と、治療促進につながるはず。

ということで、GADに対しては、GAD-7、 パニック障害に関しては Patient Health Questionnaireがいまのところパフォーマンス特性良好で、利用しやすいという、レビュー記事



Does This Patient Have Generalized Anxiety or Panic Disorder?
The Rational Clinical Examination Systematic Review
Nathaniel R. Herr, et. al.
JAMA. 2014;312(1):78-84. doi:10.1001/jama.2014.5950.



2014年5月26日月曜日

英国:メンタル疾患のよる短命化は、重度喫煙(20本/日)の8−10年間寿命短縮と同等以上

Oxford大学の精神科学者によれば、食指不振症・再発性うつなどメンタルヘルスによる予測寿命から10−20年も短く、 重度喫煙者の寿命短縮年数 8−10年間より、インパクトが大きい。いわば、重度喫煙と同様、あるいは祖霊以上の社会的な公衆衛生上の問題であるという。

20研究、270万名、うち死亡25万のデータ解析

メンタルヘルス問題を有する人々は、1930年代ブリテイン英国人、北朝鮮・バングラデシュの一般住民と同様の余命確率で、メンタルヘルス問題を有する患者への身体健康モニターは重要。研究チームは、喫煙 20本/日で、8−10年の余命減少と計算し、双曲性障害では、9−20年、統合失調症で10−20年、薬物・アルコール依存で9−24年、繰り返しうつは7−11年間余命減少。


そして、それは、ドラッグ、アルコール乱用、自殺が要因として考えられる。





メディア記事:http://www.telegraph.co.uk/health/healthnews/10848853/Anorexia-and-recurrent-depression-as-deadly-as-smoking-study.html

journal World Psychiatry. Published: Sunday, May 25, 2014, 12:25

2014年5月7日水曜日

セロクエル徐放剤:境界性パーソナリティ障害に効果

メジャー・トランキライザーだる、クエチアピン(セロクエル)XR徐放製剤が、境界性パーソナリティ障害に有効。


Source reference:
"A randomized controlled trial of extended-release quetiapine in the treatment of borderline personality disorder"
Black D, et al 
APA 2014; Abstract SCR08-2.

http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/APA/45614

95名のランダム化トライアル初期投与量50mg→150mg→300mg(4週後)
DSM-IVクライテリア一致、18−45歳被験者

Zanariniスコア減少 
プラシーボ -6.3
150mg -10.6 (p=0.03 vs placebo)
300mg -9.7 (p=0.27 vs placebo)


量依存反応ではない、1/3の中断率の影響があったようだ

2014年3月17日月曜日

伝染性あくび:共感ではなさそう、個別的に感受性のある人がいる

contagious yawning :人から人に伝染するあくび

共感: empathyによる伝染という話があったが、真っ向否定の報告
犬のあくび:ヒトからうつる :empathy(共感)の能力 2008年 08月 06日
いぬの飼い主からのあくび伝染は共感に基づくものである 2013年8月10日

ヒトゲノム変異研究センターの研究報告とうことでなんだか違和感を感じるが、今までの研究が健康ボランティア健康成人でのあくび感受性要素での報告であったり、個人間の研究であった。内容を見ると、結論ありきで無く、落ち着いた研究のようだ。


被験者328名、3分間のあくび動画、認知バッテリー、共感に関する総合的質問、情緒的 contagion、概日リズム、眠気について評価。



Duke Center for Human Genome Variation


伝染性あくびについて、個別測定値は非常に検証セッション横断的安定性が高く、検査室での検証、オンラインリモート下検証でも、結果は安定し、特定の健康被験者において伝染性あくびの感受性が少ないことが確認された。

加え、多くの人では、伝染性のあくびを提示できず、単純に、あくび伝染性が抑制されているという分けでも無く、刺激反応からあくびのようフィーリングさえも報告されない。


共感、1日の回数、インテリジェンスが伝染性のあくび感受性に影響を与えるという従来の報告と異なり、今回の研究報告では被験者年齢影響認めず、被験者は加齢と共に伝染性が増すということも示されず、40歳未満限定でさえ示されなかった。しかし、年齢が伝染性あくびに関する変数としては8%で唯一説明変数となった。
極端安定特性の大部分は不明で、インヘリタンス研究には注意が必要である。


Individual Variation in Contagious Yawning Susceptibility Is Highly Stable and Largely Unexplained by Empathy or Other Known Factors
Alex J. Bartholomew,  et .al.
PLOSone Published: March 14, 2014 DOI: 10.1371/journal.pone.0091773 


伝染性あくびについて、個別測定値は非常に検証セッション横断的安定性が高く、検査室での検証、オンラインリモート下検証でも、結果は安定し、特定の健康被験者において伝染性あくびの感受性が少ないことが確認された。
加え、多くの人では、伝染性のあくびを提示できず、単純に、あくび伝染性が抑制されているという分けでも無く、刺激反応からあくびのようフィーリングさえも報告されない。

共感、1日の回数、インテリジェンスが伝染性のあくび感受性に影響を与えるという従来の報告と異なり、今回の研究報告では被験者年齢影響認めず、被験者は加齢と共に伝染性が増すということも示されず、40歳未満限定でさえ示されなかった。しかし、年齢が伝染性あくびに関する変数としては8%で唯一説明変数となった。
極端安定特性の大部分は不明で、インヘリタンス研究には注意が必要である。 



この話は退屈であくびがでるかもしれない・・・という見出しで始まる解説記事。

http://www.usatoday.com/story/news/nation/2014/03/14/yawning-contagious-study/6420133/






以下の記事には、「 あくびの伝染はヒトとチンパンジーのみ」という記載もある・・・これは研究してないだろ!

http://www.upi.com/Health_News/2014/03/16/Study-Contagious-yawning-not-linked-to-empathy/UPI-14201394997347/

2014年1月18日土曜日

中学・高校時代のメンタル疾患は一過性が多い

メンタル疾患を有する成人では24歳未満症状出現が多い。若年者不安やうつも多いが、成人期まで症状継続するか、改善するか明らかでない。

報告は、オーストラリアのビクトリア州、44の中等学校、1943名のサンプル、層別化・ランダム化サンプル;16.6歳平均から29.1歳まで

Revised Clinical Interview Schedule (CIS-R) (12以上)は、男性 29% 236/821、女性 54%(498/929)
若年成人を過ぎてもエピソードあるのは約60%(434/734)
しかし、6ヶ月期間未満の1つのエピソードしかない思春期では、成人期になるとメンタル的健康上の問題を持ち越さない。
 思春期メンタル健康問題の期間が長いほど、明瞭な若年疾病の強い予測要素となる(オッズ比 3.16 95% CI, 1.86 - 5.37)
女性では、 2.12 (1.29 - 3.48)、両親別居・離婚の場合では(1.62, 1.03 -2.53)で疾病持続が多い。


The prognosis of common mental disorders in adolescents: a 14-year prospective cohort study
The Lancet, Early Online Publication, 16 January 2014
doi:10.1016/S0140-6736(13)62116-9

2013年11月15日金曜日

トランスロケーター蛋白:ステロイド合成必須ではない ただ、これへのリガンドは精神神経疾患に臨床応用試行中

ミトコンドリア膜蛋白である、translocator protein (TSPO)は、別名、末梢性ベンゾジアゼピン受容体とされ、25年間、ステロイドホルモン生合成モデルで必要なものとされてきた。

hypogonadismや、先天性副腎過形成のようなステロイドホルモン疾患の診断・治療に必要とは言えないということ

2つの蛋白、steroidogenic acute regulatory protein(SIAR)と、TSPOは、ステロイドホルモン生合成に必要と長期間されてきたがその否定


Source reference: Selvaraj V, et al "Translocator protein/peripheral benzodiazepine receptor is not required for steroid hormone biosynthesis" Endocrinology 2013; DOI: 10.1210/en.2013-1556.
http://www.medpagetoday.com/Endocrinology/GeneralEndocrinology/42921 


「この蛋白と男性ホルモンの関連性機序」仮説と関連して、ストレス順応、精神疾患不安障害、アルツハイマー病へのTSPOリガンド動物実験・ヒト実験がなされている。

2013年10月23日水曜日

関連学会は、うつ病など交通事故に影響しないと批判しているが・・・果たして?

日本精神神経学会、日本てんかん学会、日本うつ病学会など関連7学会が9月30日付けで衆議院法務委員長あて、要望書 https://www.jspn.or.jp/activity/opinion/car_crash_penalty/files/20131018.pdf

「一定の病気(6疾患注1)を取り上げる予定とされていますが(法第三条の2)、これらの疾患による事故率が他の要因と比較して高いという医学的根拠はありません」

注1:統合失調症、てんかん、再発性失神、無自覚性の低血糖症、躁うつ病(法令において「躁うつ病」はうつ病と双極性障害を含む)、重度の眠気の症状を呈する睡眠障害

注2:平成23年度の全交通事故691937件のうち発作・急病による事故は266件で、うちわけはてんかん78件、心臓マヒ22件、脳血管障害61件、その他105件で、それ以外の病気による事故の統計はない。事故全体に対してごく一部である(平成23年度交通事故統計年報:交通事故総合分析センターより)。 

注3:道路交通法66条には、過労、病気、薬物の影響による運転の禁止が定められているにもかかわらず、過労運転だけが本法の対象から除外されている





注3は、八つ当たり的だなぁ と、思うし、交通事故事例でその原因を交通事故統計に頼らざる得ないところが基礎データとしてどうなのか。警察側・調査側で十分な背景調査がなされてるか、疑問が残る。

関連性を全否定するのは、学術団体としてはいかがなものか?

向精神薬と自動車事故との関連性は報告はされている
→Psychotropic drugs and risk of motor vehicle accidents: a population-based case-control study.

そして、医師のドライバー不適正判断により交通外傷リスク減少する可能性も報告されている。
Physicians' Warnings for Unfit Drivers and the Risk of Trauma from Road Crashes
Donald A. Redelmeier, M.D., M.S.H.S.R., Christopher J. Yarnell, A.B., Deva Thiruchelvam, M.Sc., and Robert J. Tibshirani, Ph.D.


私自身も、うつ病など全面的に運転免許交付・更新停止するのは誤りだと思うが、やはり、危険だと判断する主治医などの意見が反映できる体制はNEJMの論文からも必要と思う。それを無視するのは学術団体らしくない。

2013年9月12日木曜日

強迫性障害:SRI付加治療としての暴露・儀式回避行動療法

脅迫性障害への行動療法としては、exposureとritual (response) prevention(EX/RP)、すなわち脅迫概念・行為のきっかけとなった事象への暴露と、儀式回避介入がなされる。

EX/RPをSRI治療に加えることは、リスペリドンや薬剤プラシーボより治療効果優れる。


Cognitive-Behavioral Therapy vs Risperidone for Augmenting Serotonin Reuptake Inhibitors in Obsessive-Compulsive DisorderA Randomized Clinical Trial
Helen Blair Simpson, et. al.
JAMA Psychiatry. Published online September 11, 2013. doi:10.1001/jamapsychiatry.2013.1932

文献意味:強迫性障害(Obsessive-Compulsive Disorder, OCD)は、WHOによる障害性疾患一つで、SRIはFDAからその治療として承認された唯一薬剤。SRI単独ではその最低限の効果でさせ達成困難。そのような症例に対してガイドラインでは向精神薬やexposureやritual prevention(EX/RP)を含む認知行動療法を加える


目的:筆者等の認識によればOCD成人への、2つのSRI augmentation戦略 vs pill placeboの効果比較


デザイン・セッティング・被験者:OCDや不安障害特化した、2つの学術的外来研究クリニックでのランダム化(2007年1月−2012年8月)
登録前12週最低限以上治療的SRI投与にかかわらず、中等度重症以上のOCD患者(18〜70歳)あれば登録
163名のうち、100名をランダム化(risperidone n=40; EX/RP n=40; プラシーボ n=20)、86名がこのトライアル完遂


介入:同量SRI継続のとき、8週間 リスペリドン(up to 4 mg/d)、EX/RP(17セッション/2週間)、ピル・プラシーボ比較


独立評価者が4週間毎


主要アウトカム:Yale-Brown Obsessive Compulsive Scale (Y-BOCS): OCD重症度


結果:EX/RPへの割り付け患者は、mixed-effects modelに基づく、8つのY-BOCSスコアは有意減少  (vs risperidone: 平均 [SE], −9.72 [1.38]; P < .001 vs placebo: 平均 [SE], −10.10 [1.68]; P < .001)

リスペリドン患者は、プラシーボ患者とは有意差認めず (mean [SE], −0.38 [1.72]; P = .83)


EX/RP患者の反応がより多く (Y-BOCS score decrease ≥25%: 80% for EX/RP, 23% for risperidone, and 15% for placebo; P  < .001)、 EX/RP患者では最小の症状となる例が多い  (Y-BOCS score ≤12: 43% for EX/RP, 13% for risperidone,  5% for placebo; P = .001)


EX/RPを加えた場合は、プラシーボ・リスペリドンより、insight、functioning、QOL改善優越性


2013年8月29日木曜日

【FDA:治験情報基づく】非定型精神薬・SSRI・SNRIといった新規向精神病薬で死亡率増加認めず

向精神薬の心理薬剤トライアルに於ける精神疾患患者において、住民研究死亡率増加が示唆される。非定型精神薬、SSRI、SNRIといった新規向精神薬投与3−4ヶ月後、この死亡リスク増加することはない。

ただ、FDAのSBAベースなので結論づけには、さらなる確認が必要

"Comparative mortality risk in adult patients with schizophrenia, depression, bipolar disorder, anxiety disorders, and attention-deficit/hyperactivity disorder participating in psychopharmacology clinical trials"
Khan A, et al
JAMA Psychiatry 2013; DOI: 10.1001/jamapsychiatry.2013.149.

FDA Summary Basis of Approval (SBA);FDA承認申請文書要約は、新規薬剤適応・付加的適応のため行われるが、28種の精神疾患薬剤承認が1990年から2011年までなされている。プラシーボ対照かトライアルと安全性研究からのFDAのSBAデータ、92,542名、統合失調・うつ・bipolar disease・不安障害・注意欠陥・過敏疾患に関わる47の成人薬剤承認プログラムからの報告、bipolar disease治療併用・維持に関する報告

全体としてみれば、死亡リスクは、精神疾患診断と、有意且つ大きく相関  (χ24 = 1760; P < .001).

一般成人住民比較で、統合失調症患者で最も死亡リスク高く  (3.8-倍増加)、以下、うつ患者  (3.15-倍) 、bipolar disorder (3.0-倍)と続く。

死亡リスクは、四環系抗うつ薬を除くとプラシーボより向精神薬割りつけ群で増加は認めない。

全死亡に対する自殺は、109/265 (41.1%)



2013年8月22日木曜日

小児・若年期:抗精神薬は2型糖尿病発症リスク量依存的に増加させる

小児・若年期における抗精神病薬処方量増加と2型糖尿病の後顧的コホート研究



Antipsychotics and the Risk of Type 2 Diabetes Mellitus in Children and Youth
 William V. Bobo, et. al.
JAMA Psychiatry. 2013;():-. doi:10.1001/jamapsychiatry.2013.2053.

抗精神病薬使用は、2型糖尿病リスク3倍増加  (HR = 3.03 [95% CI = 1.73-5.32])
それは当初1年間フォローアップ内で特に明らか (HR = 2.49 [95% CI = 1.27-4.88])



累積投与量に比例してリスク増加し、それ未満と比較し、5g超、5-99g、100g以上でそれぞれハザード比は 2.13 (95% CI = 1.06-4.27)、3.42 (95% CI = 1.88-6.24)、 5.43 (95% CI = 2.34-12.61) (クロルプロマジンで換算g)(P < .04)


向精神薬中止後1年フォローアップでもリスクは残存  (HR = 2.57 [95% CI = 1.34-4.91])


コホートを6-17歳までで限定するとお、抗精神薬使用者は、2型糖尿病リスク 3倍超 (HR = 3.14 [95% CI = 1.50-6.56])で、累積投与量に応じてリスク増加  (P < .03)


リスクは、非定型向精神薬リスペリドンに限定した場合でも増加  (HR = 2.89 [95% CI = 1.64-5.10])、HR = 2.20 [95% CI = 1.14-4.26])







2013年8月1日木曜日

ネット依存を病気に仕立て上げたい・・・やつら

何度も何度も書くけど・・・DSM-5を代表として、「ネット依存症」なる病名は確定的な物ではない!


DSM-5:アメリカ精神科協会出版利益至上主義がもたらした弊害 →精神疾患診断への信頼性危機増大 2013/05/18 

「ネット依存症」って、確立した疾患概念だっけ? 2012/12/10 

ネット依存症・中毒などと診断名として認められてないものを記載するアホ官庁・・・文科省 2012/10/04 

DSM-5: どのようになるか? セックス・ネット依存などは認めず、分類不能も排除の方向など 2012/05/11

しつこんだ・・・こいつら

ネット依存の中高生は51万人 「病的な使用」、厚労省研究班
http://www.47news.jp/CN/201308/CN2013080101001471.html
 全国の中高生約10万人が回答したインターネットに関する厚生労働省研究班の実態調査で「病的な使用」と判定され、ネット依存が強く疑われる生徒が8・1%に上った。研究班は結果を基に、ネット依存の中高生が国内で約51万8千人に上ると推計した。
 厚労省で1日に記者会見し研究班代表の大井田隆・日大教授によると、中高生のネット依存に関する全国調査は初めてという。
 研究班メンバーで国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県)の樋口進院長は「ネット依存が強いと、睡眠障害などの健康被害につながる恐れがある」と注意を呼び掛けた。
2013/08/01 16:31   【共同通信】

2013年7月25日木曜日

妊娠中母体喫煙は子供の行為障害へ影響を与える:遺伝的要素独立コホート研究で証明

遺伝的感度研究デザイン成分のある3つのコホートを用いて、妊娠中喫煙歴という環境用品が、遺伝的要因と独立して、子供の後遺障害に影響を与えているときれいに示した報告。母胎環境が子供の行為障害へ直接影響をあたえたことを証明した報告。

Maternal Smoking During Pregnancy and Offspring Conduct Problems
Evidence From 3 Independent Genetically Sensitive Research Designs ONLINE FIRST
Darya Gaysina,  et. al.
JAMA Psychiatry. 2013;():-. doi:10.1001/jamapsychiatry.2013.127.

妊娠中母体喫煙と、子供の行為障害(conduct disorder)の関連性に関して今までも報告があるが、ばらばらな出産前環境状況において遺伝的・生後環境の影響のエビデンス困難であった。
以下の3つのコホートで検討 
・生物学的子供・養子を含む長軸コホート:Christchurch Health and Development
・誕生時養子長軸コホート:Early Growth and Development Study
・遺伝的関連家族と遺伝的無関連家族の受胎時養子研究:Cardiff IVF (In Vitro Fertilization) Study
妊娠中母体喫煙は1日あたりの喫煙数平均(0、1-9、10以上)を測定値とする

status. 妊娠中母体喫煙と子供の後遺障害の有意相関性が、遺伝関連母・遺伝無関連母背景ともに、観察される。
メタアナリシス結果でも、pooled study sample横断的にこの関連性確認

2013年6月1日土曜日

小児期虐待と食物依存症の関連 ・・・ 結果的に肥満へ

児童虐待と、成人肥満リスクの関連はあるが、メカニズムは不明

以下の報告調査では、虐待歴がfood addiction(食物依存症)と関連する

Abuse victimization in childhood or adolescence and risk of food addiction in adult women
Obesity DOI: 10.1002/oby.20500

NHSII(Nurses's Health Study) 57,321名の成人
2001年小児期身体虐待・性的虐待既往と、2009年の現行の食物依存症との関連
食物依存症の定義は、Yale Food Addiction Scale修正版臨床的意義項目3以上と定義

修正ポアソン回帰にて寄与要素補正リスク比、95%信頼区間(CI)を推定

小児期重度身体虐待 8%、 重度性的虐待 5.3%

食物依存症クライテリア合致は、8%

食物依存症の存在女性は、存在しない女性に比べ、BMI 6ほど高い

重度身体虐待・重度性的虐待は、食物依存症risk おおむね9割増加 ( 身体虐待 RR1.92 ; 1.76 - 2.09、 性的虐待 RR 1.87 ; 95% CI 1.69-2.05)

重度身体虐待・重度性的虐待組み合わせによるRRは 2.40 (95% CI' 2.16 - 2.67)


Yale Food Addiction Scale
http://www.yaleruddcenter.org/resources/upload/docs/what/addiction/FoodAddictionScale09.pdf

2013年5月18日土曜日

DSM-5:アメリカ精神科協会出版利益至上主義がもたらした弊害 →精神疾患診断への信頼性危機増大

精神科疾患のバイブル発表される(た)が・・・

http://www.dsm5.org/Pages/Default.aspx
e.g. 
Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition (DSM-5(TM)) [Paperback]Desk Reference to the Diagnostic Criteria from DSM-5(TM) [Paperback]

かなりの批判がある。
http://www.cbc.ca/thecurrent/episode/2013/05/17/can-the-dsm-survive-the-barrage-of-criticism/


一般紙にも、DSM-5への批判があることが報道されている。

Ann. Int. Med. 誌に、信頼性への懸念論説が掲載されている。読めば、製薬メーカーからの間接的にしろ影響があり、DSMー5の出版利益目的のため他専門機関からの内容検討を無視した一方的時期尚早な発表など、普通に一般人にも疑念を生じる内容となっている。



精神科疾患への信頼性へ新たな危機
The New Crisis in Confidence in Psychiatric Diagnosis
Ann Intern Med. 1980;93(4):631-632.

客観的生物学的検査より、あいまいな主観的な判断にのみ依存する、精神疾患診断には広範な研究成果は影響を及ぼしてない。1970年代に精神か診断がいかに信頼性低く、不正確であるかが示された(Arch Gen Psychiatry. 1971;25:123-30.)。1980年に出版されたDSM-IIIは、多くの医学研究を刺激した。脳の仕組みの複雑故、他分野に比べて基礎医学から臨床医学へのtranslation困難な部分がある。(おそらく同一診断)グループ内のばらつき故に、(別診断)グループとの違いをうちけしてしまい、生物学的検査の知見が十分とは言えない部分がある。


診断インフレーション危機
Psychiatric diagnosis is facing a renewed crisis of confidence caused by diagnostic inflation. 

軽度の精神疾患と、シンプルに深刻なものとの明確な境界がなく、その境界は拡大の一方である。DSM-IIIがきっかけとなったことは確かで、軽症うつ、全般性不安、社会不安、単純恐怖、性的機能不全、睡眠障害などもはや重症といえない状況を診断として含むこととなった。

1994年、DSM-IVでは、この診断インフレーションに対する防御線をもうけようとした。しかしながら、このような配慮でも、マーケット市場主導型診断詐欺を防げなかった。20年間で注意欠陥障害は3倍、双極性障害は2倍、自閉症関連は20倍を超す勢いである。

DSMー5は、このリスクを無視し、正常との境界あいまいな状況でのいくつもの高頻度の診断を導入している。
Frances A. The new somatic symptom disorder in DSM-5 risks mislabeling many people as mentally ill. BMJ. 2013;346:f1580.

製薬メーカーが多くの疑陽性、不必要な治療を生み出し、マーケット利益のため、DSM定義を曖昧にし、概念をミスリードし、日々の生活問題まで未診断疾患と見なし、薬剤にその解決を見いだすようしむける詐欺

結果、医療資源不正分配となり、過剰診断、健常者(治療による有害性を受けるもの)にまで薬物を提供し、結果的に真の精神疾患患者の虐待となっている(真に医療が必要な対象者が医療資源へのアクセス減少)。重症うつ患者の1/3しか医療を受けておらず、増大する刑務所内に真の精神疾患患者がいくところもなく大部分存在する(注.筆者の国の事情だと思うと責任回避)。

DSMー5は、職業、大衆に着眼点を持たず、十分な科学的サポートなしをかえようする責務を欠き、臨床的常識にも反している。リスク・ベネフィット比や経済的コストに対する配慮なし。

DSM-5作成過程は秘密、クローズド、非組織的。デッドラインの合致もなく、フィールドトライアルは歴史的スタンダードと合致しない信頼結果を生み出した。
アメリカ精神医学協会(APA)の経済的利益相反、DSM出版利益で経費補填される必要のため、不十分な検証のまま、そして十分な編集のないまま、出版されているとは思わないと信じたい。
APAは、50を超える精神科学関連団体の、DSM-5に対する独立した審査機関の科学的レビューを拒否。出版利益が、公共の利益を上回ったDSMー5ということになる。





 『電話恐怖症』などという病名創作をネットでみうけた。DSM-5の問題と比べると矮小な問題かもしれないが、出版利益を狙って、『○○病』というのを恣意的にはやらそうとするメディアは、後を絶たない。一方的な『新作病名』は様々な弊害を生む。
なかには国立の病院でさえ、『メディア依存』などと・・・
 DSM-5: どのようになるか? セックス・ネット依存などは認めず、分類不能も排除の方向など 2012/05/11

 『新作病名』病に関する規制もぜひ検討してほしい


 ・・・と同時に、製薬会社の宣伝やミスリードに盲目的にならないスタンスが医師にも求められる。DSM-5ってほんとは科学的エビデンスの乏しい合議的内容ということを知らしむべき。
 医師たちが作る薬物依存 ・・・ 依存症原因の2位に H25/02/22



2013年5月17日金曜日

【中年・若年女性】うつは卒中リスクと関連

うつが、卒中リスクであることは知られている。限定的ながら、年齢差での影響エビデンス、若年でその関連性が高いというエビデンスがあることはある。
今回は、大規模コホート中年女性でのうつと卒中頻度検討とのこと

結論から言えば、うつは、中年女性において、卒中の強いリスク要素で、一部、ライフスタイル・心理的要素による影響で説明可能かもしれない。

今後、若年女性など他の年齢層との比較など、ターゲット介入に関する検討が必要。

"Depression and risk of stroke in mid-aged women: a prospective longitudinal study"
Jackson C, Mishra G
Stroke 2013.STROKEAHA.113.001147 
Published online before print May 16, 2013,
 doi: 10.1161/​STROKEAHA.113.001147


47−52歳の卒中既往のない10,547名の女性(Australian Longitudinal Study on Women’s Health, surveyed 各3年ごと調査;1998 〜 2010)
うつ定義は、Center for Epidemiological Studies Depression Scale (shortened version) と直近1ヶ月間抗うつ薬使用
卒中は、自己報告・死亡統計から
どのサーベイでも、うつ保有 24%程度
フォローアップ中、卒中発生 177
うつは、卒中発生オッズ比2倍超 (オッズ比, 2.41; 95% 信頼区間[CI], 1.738-3.27)
年齢・社会経済状態・ライフスタイル・心理的要素補正後減衰 オッズ比, 1.94,; 95%CI, 1.37-2.74)
うつ定義、抗うつ薬使用、寄与データ消失の研究方法焦点感度分析にても十分な傾向


serotoninトランスポーター遺伝子などの考察も成り立つと思うのだが・・・
また、うつ誘発遺伝子と血糖との関連性とか・・(Stroke. 1999; 30: 114-119 doi: 10.1161/ 01.STR.30.1.114)

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