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2020年8月28日金曜日

プロカルシトニンは細菌感染/ウィルス感染鑑別には役立たず、重症度の指標である

免疫バイオマーカーであるプロカルシトニン(PCT)は、細菌感染症の補助検査として最も研究され、広く使用されている。 細菌は、リポ多糖を介して直接、およびインターロイキン-1β(IL-1β)、IL-6、腫瘍壊死因子α(TNF-α)11-18などの炎症性サイトカインの誘導を介して間接的にPCTの発現を刺激する。一方、ウイルスは、抑制性インターフェロン(主にインターフェロン-γ(IFN-γ))を誘導することによって間接的にPCTの産生を抑制するだろうということで、呼吸器ウイルス感染時には、臨床医はしばしばPCTの上昇を細菌性肺炎を併発している証拠と解釈し、抗生物質治療を正当化のための指標として使用されている



だが、ほんとうにそうだろうか?

プロカルシトニンは重症度指標ではあるが、ウィルス/細菌感染鑑別指標には役立たない

Severe respiratory viral infection induces procalcitonin in the absence of bacterial pneumonia

Thorax 

https://thorax.bmj.com/content/early/2020/08/27/thoraxjnl-2020-214896

http://dx.doi.org/10.1136/thoraxjnl-2020-214896


はじめに 

プロカルシトニンの発現は、細菌によって刺激され、インターフェロンシグナルを介してウイルスによって抑制されると考えられています。その結果、呼吸器ウイルス性疾患の間、臨床医はしばしばプロカルシトニンの上昇を細菌感染の証拠として解釈し、抗生物質の投与を促す。我々は、この慣習の妥当性と、ウイルス感染がプロカルシトニン合成を阻害するという基本的な仮定を評価しようとした。


方法 

純粋なウイルス感染症(n=2075)と細菌感染症(n=179)の入院患者を対象とした後顧的コホート研究を行った。これらのグループを区別するためのプロカルシトニンの能力を評価した。さらに、プロカルシトニンとインターフェロン遺伝子の発現を、インフルエンザ感染のマウスモデルおよび細胞モデルで評価した。


結果 

細菌感染者は純粋なウイルス感染者に比べてプロカルシトニンが高値であったが,重症度が高く死亡率も高かった(p<0.001).重症度のマッチング後、細菌感染に対するプロカルシトニンの特異度は72%から61%へと大幅に低下した。 

実際、receiver operating characteristic curve analysis では、プロカルシトニンの方が感染症よりも重症度の複数の指標(例えば、臓器不全や死亡率)の指標として優れていることが示された。 



 

したがって、重度のウイルス感染症の患者ではプロカルシトニンが上昇していた。インフルエンザ感染のマウスおよび細胞モデルでは、プロカルシトニンは細菌学的に不稔であるにもかかわらず上昇し、重症度のマーカーと相関していた。インターフェロンシグナルはプロカルシトニン合成を阻害しなかった。


考察 

これらの研究により、プロカルシトニンは純粋なウイルス感染時に疾患の重症度に比例して上昇し、インターフェロンシグナルによって抑制されないことが明らかになった。臨床的に適用すると、このデータは、プロカルシトニンがウイルス性呼吸器感染時の細菌感染よりも疾患の重症度のより良い指標を表すことを示唆している。


www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

2016年10月20日木曜日

片頭痛:口腔内細菌叢との関わり




亜硝酸塩は、心臓疾患治療薬や食物にも含まれ、頭痛の引き金とされる。亜硝酸塩の一酸化窒素への変換メカニズム、いわゆる脱窒、この機能と関係する通性嫌気性細菌が口腔内に存在し、 salivary nitrate-nitrite-nitric oxide pathwayにてNO濃度のトリガーとなる


American Gut Projectで、PICRUSt と呼ばれるbioinformatic toolを用い、片頭痛患者では、亜硝酸塩をmodifyする能力を持つ口腔内・腸内微生物叢が多いことを見いだした。
片頭痛持ちでは、口腔内に、nitrate、nitrite、 "nitric oxide reductase gene"が多く存在。糞便中は有意だが差は少ない。



Migraines Are Correlated with Higher Levels of Nitrate-, Nitrite-, and Nitric Oxide-Reducing Oral Microbes in the American Gut Project Cohort
Antonio Gonzalez, et. al.
mSystems
DOI: 10.1128/mSystems.00105-16



解説:

https://www.asm.org/index.php/mbiosphere/item/3050-your-next-migraine-might-be-thanks-to-your-mouth-microbes




https://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-10/asfm-msh101416.php

片頭痛なしの心血管疾患にも役立つ習慣として、"magical probiotic mouthwash"って発想をもってるらしい。

2015年6月4日木曜日

仮説:2型糖尿病病因に黄色ブドウ球菌が関与する ・・・ 今はやりのミクロビオームのお話

2型糖尿病においては、体重増加と肥満がその発症に関わり、黄色ブドウ球菌コロナイゼーション・一過性感染のリスクが高まる。黄色ブドウ球菌のSuperantigenは病原性と関連し、TSST-1が耐糖能異常をもたらす

筆者等は、 S. aureus SAg toxic shock syndrome toxin-1 (TSST-1)が、単独もしくはエンドトキシンと組み合わせで、ヒト脂肪細胞内に炎症惹起サイトカインIL-6、IL-8の産生促進効果を示した。


ヒトのミクロビオーム変化の健康への影響が話題だが、黄色ブドウ球菌コロナイゼーション増加や一過性感染というミクロビオームが、TSST-1を開始炎症惹起、Lipolysis、インスリン抵抗性を脂肪細胞で示し、耐糖能異常に関与する









炎症が2型糖尿病に重要な役割を果たし、肝内・骨格筋・脂肪組織内のインスリン抵抗性を誘導。SAgsが2型糖尿病発症を血中エンドトキシンと併せて、あるいは単独で関与するか検討。


モデル




Chronic Superantigen Exposure Induces Systemic Inflammation, Elevated Bloodstream Endotoxin, and Abnormal Glucose Tolerance in Rabbits: Possible Role in Diabetes
Bao G. Vu, et. al.
mBio vol. 6 no. 2 e02554-14




Chronic exposure to TSST-1 induces impaired glucose metabolism. (A) Blood glucose levels in two groups of rabbits (5/group) over time, as assayed weekly. Statistically significant differences were determined by two-way analysis of variance (ANOVA). (B) Relative pancreatic insulin transcript levels in the same two groups of animals, analyzed immediately after the glucose challenge test at the end of the 6-week experiment. Statistically significant differences were determined by Student’s t test. Error bars show standard deviations.





2014年4月10日木曜日

サルモネラ菌は膵炎の原因になる・・・マウスモデル

持続性サルモネラ症が膵炎の原因となる・・・



マウスの実験で、サルモネラ属 Salmonella enterica のseroverである、S. typhimuriumが膵炎を生じさせることが示された

Persistent Salmonellosis Causes Pancreatitis in a Murine Model of Infection
Kathleen E. DelGiorno et. al.
PlosOne Published: April 09, 2014DOI: 10.1371/journal.pone.0092807

noteへ実験的移行

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