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2020年8月5日水曜日

実際にビタミンD3サプリメント補給した場合、うつに効果があるか? ・・・ No!

観察研究による相関性だけで予防・治療まで議論するのはやはり危険 
The relationship between vitamin D status and depression in a tactical athlete population
Kelly A. Schaad, et al.
Journal of the International Society of Sports Nutrition volume 16, Article number: 40 (2019)
These results suggest that service members stationed at installations located at northerly latitudes may be at increased risk for vitamin D deficiency. Furthermore, vitamin D deficient service members may be at higher risk for diagnosis of depression. As a number of military service members avoid reporting symptoms or seeking treatment, vitamin D status may be a useful screening tool to identify service members at risk for depression.

高緯度のある集団ではビタミンD濃度とうつの関連性が検出された


実際にビタミンD3サプリメント補給した場合、うつに効果があるか?
 ↓

Effect of Long-term Vitamin D3 Supplementation vs Placebo on Risk of Depression or Clinically Relevant Depressive Symptoms and on Change in Mood Scores
A Randomized Clinical Trial
Olivia I. Okereke,  et al.
JAMA. 2020;324(5):471-480. doi:10.1001/jama.2020.10224


質問 
ビタミンD3の長期補充は、一般成人集団におけるうつ病を予防することができるか?

所見 
うつ病または臨床的に関連性のある抑うつ症状をベースラインに認めなかった50歳以上の成人18353人を対象としたこの無作為化臨床試験では、プラセボと比較してビタミンD3の補充は、うつ病または臨床的に関連性のある抑うつ症状の発生および再発(ハザード比、0.97)、ならびに5年間の治療期間における気分スコアの変化に統計学的に有意な差は認められなかった。

意味 
これらの知見は、成人におけるうつ病予防のためのビタミンD3の使用を支持するものではない。

2018年8月21日火曜日

USPSTF推奨:運動と多要素介入 ・・・ ビタミンDを転倒予防に使用するな!

まぁ予測通りだが・・・
ビタミンDに関して「ビタミンDサプリメント補給は、(転倒予防の)解決策の一つとして考えられてきたが、USPSTFレビューにより高用量ビタミンDサプリメントにより有害性を示すなど結果にばらつき有り、転倒予防のためのビタミンDルーチンサプリメント投与に反対する推奨を示した。ただビタミンD欠乏患者へはこの推奨は適応されない。臨床医は適切にこのビタミンD投与減少を考慮しなければならない」



Guideline: USPSTF recommends exercise and multifactorial interventions for fall prevention in older adults
ACP JOURNAL CLUB 21 AUGUST 2
http://annals.org/aim/article-abstract/2697712/guideline-uspstf-recommends-exercise-multifactorial-interventions-fall-prevention-older-adults



推奨:転倒予防のため運動介入推奨 (grade B)
エビデンス:

  • 転倒者数減少(RR 0.89, 95% CI 0.81 - 0.97; 15 RCTs, n=4926)
  • 外傷性転倒リスク減少 IRR 0.81, CI 0.73 - 1.00; 14 RCTs, n=4622)


以下のリスクに影響せず

  • 転倒リスク (IRR 0.87, CI 0.75 - 1.00; 14 RCTs, n=4663)
  • 外傷性転倒数 (IRR range 0.61 - 0.90; 5RCTs, n=2776)
  • 死亡率 (RR 0.93, CI 0.71 - 1.22; 11 RCTs, n=4263)


有害性

  • マイナーな疼痛 and/or あざ (8 RCTs, n=4107)
  • 2つの研究では運動介入と対照群で重度外傷に差を認めず




臨床家が多要素介入を選択的に提供すること。患者・臨床家は、転倒既往の環境、併存病状の存在、患者の価値・好みをベースにベネフィットと有害性のバランスを考慮すべき(grade C)

  • 転倒リスク減少 (IRR 0.79, CI 0.68 - 0.91; 17 RCTs, n=9737)


以下リスク影響せず

  • 転倒者数 (RR 0.95, CI 0.89 - 1.01; 24 RCTs, n=12,490)
  • 外傷性転倒者数 (RR 0.94, CI 0.85 - 1.03)
  • 死亡率 (RR 0.96, CI 0.79 - 1.17; 23 RCTs, n=9721)


有害性

  • マイナーで頻度少なく、通常筋骨格筋、運動関連のもの(4 RCTs, n=1466)




ビタミンDサプリメントを転倒予防に対して推奨しない(grade D)
以下リスク影響与えず

  • 転倒リスク (IRR 0.97, CI 0.79 - 1.20; 5 RCTs, n=3496)
  • 転倒者数 (RR 0.97, CI 0.88 - 1.08; 6 RCTs, n=6519)
  • 死亡率 (RR 1.08, CI 0.83 - 1.40; 6 RCTs, n=7084)


外傷性リスクに関しては結果、良否ばらつき


有害性:

  • 転倒関連有害性(転倒数、転倒者数、転倒外傷の増加)がビタミンDの年間投与量増加で増加、対照群は他の有害性差は認めなかった(5 RCTs, n=3955)





今となればuptodateでない情報がいっぱい
https://goo.gl/v89C7W


2017年12月27日水曜日

高齢者:カルシウム、ビタミンD、これら複合製品は骨折リスクを低減しない・・・ルーチン使用は忌避すべき

カルシウム、ビタミンD、及びそれらの複合製品は、高齢者住民に対して、骨折頻度低下に役立つか?


33のRCT、51,145被検者のメタアナリシス
これにより有意な骨折低下を認めなかった リスク比 1.53 , 1.21, 1.09

故に、一般住民高齢者に対し、これらサプリメントをルーチンに使用することを支持するわけにはいけない!

Association Between Calcium or Vitamin D Supplementation and Fracture Incidence in Community-Dwelling Older Adults
A Systematic Review and Meta-analysis
Jia-Guo Zhao, et al.
JAMA. 2017;318(24):2466-2482. doi:10.1001/jama.2017.19344
https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2667071







血中カルシウムを時折測ると結構な確率で高カルシウム血症を生じており
さらに、ビタミンD濃度を測るとビタミンD過剰症となっている。さらにはPTHintact高値という例もよく遭遇する。

サプリメント使用などを聞くと使用していない・・・となると、これらの人たちが、不用意に、ビタミンDサプリメントを使用すると、高カルシウム血症による副事象を生じるリスクかなり高いと思うことが度々ある。


カルシウム過剰摂取やビタミンD製剤の安易な推奨はやめてほしいものだ

そもそもこういうのが放置されているのは、ガイドラインの記載にも問題があり、リスク記載少なく、ビタミンDのポジティブな記載に偏ってることも問題
http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf


少なくともこの図譜の改訂・修正の検討をお願いしたい
          ↓



2017年3月29日水曜日

RCT:ビタミンD・カルシウムサプリメント:癌発生抑制作用認めず

この論文の前提にこれがある

“Over 2-7 years of duration, the benefit of vitamin D supplementation may be limited to cancer mortality.”
Vitamin D supplements and cancer incidence and mortality: a meta-analysisBr J Cancer. 2014 Aug 26; 111(5): 976–980.


故にRCTで確認

閉経後女性(平均年齢 65.2 , SD 7.0)歳、ベースライン血中 25-OHビタミンD 32.8 ng/mL, SD 10.5)


Effect of Vitamin D and Calcium Supplementation on Cancer Incidence in Older Women
A Randomized Clinical Trial
Joan Lappe, et. al.
JAMA. 2017;317(12):1234-1243. doi:10.1001/jama.2017.2115

治療群:ビタミン D3 2000 IU/d + カルシウム 1500 mg/d vs プラシーボ
プライマリアウトカムは、全種類癌の発生頻度(非メラノーマ癌除外)

1年後 介入群 血中25-OHビタミンD濃度 43.9 ng/mL、プラシーボ群  31.6 ng/mL

新規癌診断:介入群  109  45 (3.89%) vs プラシーボ  64 (5.58%) (差, 1.69% [95% CI, −0.06% to 3.46%]; P = .06)

Kaplan-Meier incidence over 4 years 介入群 0.042 (95% CI, 0.032 to 0.056)  vs  0.060 (95% CI, 0.048 to 0.076) ; P = .06

非補正Cox比例ハザード回帰ハザード比 0.70 (95% CI, 0.47 to 1.02)

副作用:腎結石 介入群 16 vs プラシーボ群 10、 血中カルシウム濃度増加 介入群 6 vs プラシーボ群 2

2017年2月16日木曜日

ビタミンDサプリメント 急性気道感染予防効果

ビタミンD(ビタミンD3、D2)補充は、25-OH-ビタミンD濃度低下事例において特に、急性気道感染予防効果を認める

1日換算 ビタミンD <800 iu="" p="">
・・・日本人は海産物など多く摂取するためビタミンD過剰となっている場合有り、解釈上注意必要と思う
J Bone Miner Metab. 2006;24(1):1-6.





Vitamin D supplementation to prevent acute respiratory tract infections: systematic review and meta-analysis of individual participant data
BMJ 2017; 356 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.i6583 (Published 15 February 2017)
Cite this as: BMJ 2017;356:i6583
http://www.bmj.com/content/356/bmj.i6583

ランダム化二重盲検プラシーボ対照トライアル
・ビタミンD3 or ビタミンD2

利用可能RCT 25(総数 11,321名、 0-95歳)
individual participant data (IPD)  10933名(96.6%)

ビタミンD補充は、 全比検査の急性呼吸器感染リスク減少 (補正オッズ比 0.88, 95% 信頼区間 0.81 to 0.96; P for heterogeneity )<0 .001="" p="">

サブグループ解析にて
・日毎・週毎ビタミンD補充による予防効果が追加ボーラス投与なしで認められた (補正オッズ比  0.81, 0.72 to 0.91) が、ボーラス1回以上では認められない(補正オッズ比  0.97, 0.86 to 1.10; P for interaction=0.05)

日毎・週毎ビタミンD投与では、ベースラインの25-OHビタミンD濃度 25 mmol/L未満で、それ以上の濃度対象者より予防効果あり<25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs=""> (補正オッズ比 0.30, 0.17 to 0.53 vs  0.75, 0.60 to 0.95; P for interaction=0.006)


<0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">




ビタミンDは重篤副事象1回以上比率に関して影響与えない (補正オッズ比0.98, 0.80 to 1.20, P=0.83)
これら解析に寄与するエビデンス本体は高品質と評価
<0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">
<0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">
<0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">
<0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">
<0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">


<0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">25-OH-D濃度やっと保険適応されたが・・・以下縛りがあり、簡単には検査できない! <0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">
「25-ヒドロキシビタミンD」保険適用のお知らせ
http://www.kyowamx.co.jp/news_release/20160801.html
"CLIA法により、ビタミンD欠乏性くる病若しくはビタミンD欠乏性骨軟化症の診断時又はそれらの疾患に対する治療中に測定した場合にのみ算定"



2016年1月5日火曜日

高用量ビタミンDサプリメント、ビタミンD+カルシフェロールは転倒数増加をもたらす、そして身体機能改善効果無し

下肢機能低下は転倒、股部骨折、frailty、autonomy喪失のリスク要素
ビタミンDサプリメントが下肢機能低下に対して予防的に働くのではないかという可能性、筋肉強化・下肢筋力低下、筋組織のビタミンD受容体との関連性示唆そして筋肉のビタミンD受容体活性化にてde novo蛋白合成にて type II fast twitch筋繊維合成促進するのではないかと想像された

しかし、実際は、低用量ビタミンDサプリメントに比べ、高用量ビタミンDやビタミンD+カルシフェロールは、転倒リスク増加させる

運動能力が増したから転倒数増加させたという解釈もされるが不明


Monthly High-Dose Vitamin D Treatment for the Prevention of Functional DeclineA Randomized Clinical Trial
Heike A. et. al.
JAMA Intern Med. Published online January 04, 2016.

いずれもmonthly投与
低投与量ビタミンD3:ビタミンD3 24,000 IU 
 (one 5-mL drink solution of 24 000 IU of vitamin D3 once per month, equivalent to the current recommendation of 800 IU/d, plus 3 placebo capsules once per month)

高投与量ビタミンD3:ビタミンD3 60,000 IU 
(one 5-mL drink solution containing 60 000 IU of vitamin D3 once per month, equivalent to 2000 IU/d, plus 3 placebo capsules once per month) 
ビタミンD3+カルシフェロール 300 μg
(one 5-mL placebo drink solution once per month, plus 2 vitamin D3 capsules containing 12 000 IU each and 1 capsule containing 300 µg of calcifediol, the liver metabolite of vitamin D, once per month)

プライマリエンドポイントは、6ヶ月・12ヶ月時点での下肢機能低下改善、25- OH D濃度 30 ng/mL
70歳以上転倒既往有り男女200名、平均年齢 78歳、女性 67%ビタミンD欠乏 < 20 ng/mLはベースラインで 58.0%


ITT解析にてビタミンD3+カルシフェロール群は、低投与量ビタミンDより25-OH D濃度比率高い (P = 0.001)が、下肢筋力機能改善に効果無く、治療群との差を認めず(P = 0.26)

しかし、12ヶ月フォローアップにおいて、転倒頻度は治療群間で差を認める
高投与量ビタミンD3群(66.9%; 95% CI, 54.4% to 77.5%) とビタミンD3+カルシフェロール群(66.1%; 95% CI, 53.5%-76.8%)で、低投与量ビタミンD3群(47.9%; 95% CI, 35.8%-60.3%)より頻度高い (P = 0.048)


転倒頻度と一致し、転倒数平均の差は治療群において境界的
高投与量ビタミンD3群 (mean, 1.47) 、ビタミンD3+カルシフェロール群 (mean, 1.24)は、低投与ビタミンD3群より転倒数平均高い (mean, 0.94) (P = 0.09)


骨粗鬆症治療と転倒リスクに関して以前から個人的に疑念を持っている

例えば・・・
Efficacy and safety of single-dose zoledronic acid for osteoporosis in frail elderly women: a randomized clinical trial.
JAMA Intern Med. 2015 Jun;175(6):913-21.


frailty、autonomyという因子からビスフォスフォネートなどの有効性を交絡的に解析したら有効性など吹っ飛ぶのではないかと思う・・・


横道だが・・・
ビタミンD3総摂取量が同じなら1日1回、週1回、月1回頻度でも25−OH-D濃度に差を認めない
なら、ビタミンD摂取量について、日毎摂取量で上限設定することに・・・問題は無いのか?
http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/17.html



2015年10月13日火曜日

生まれ月による成長。学業影響 ・・・ 胎生期日照・ビタミンDの影響?

子宮内ビタミンD暴露をカーカーとして、誕生月は、広範囲の健康に関するアウトカムと相関するかも・・・と、筆者等の主張


Puberty, Seasonality, Epidemiology, Vitamin D, Sunlight
Season of birth is associated with birth weight, pubertal timing, adult body size and educational attainment: a UK Biobank study
Felix R. Day, et. al.
DOI: 10.1016/j.heliyon.2015.e00031
Cite as: Heliyon 1 (2015) e00031

生下時体重、初潮年齢、身長は、BMIと異なり、誕生月と有意に関連する
6-7-8月生まれは、多シーズン生まれに比べ、体重、思春期正常、成人身長が高値
12-1-2月生まれは、これらアウトカムに関して直接反対。


2極比較
低体重 : 2月生まれ vs 9月生まれ オッズ比[95% 信頼区区間 (CI)] 1.23 [1.15–1.32], P = 4.4 × 10−10)
早期成熟 : 9月生まれ vs 7月生まれ 1.22 [1.16–1.28], P = 7.3 × 10−15)
短躯 : 12月生まれ vs. 6月生まれ 1.09 [1.03–1.17], P = 0.006)



上記相関は、2nd トリメスターの総日照時間と相関するも、出生後3ヶ月間とは相関しない。

体重

月経




身長





教育到達度との相関性も見いだされる; 秋 生まれvs 夏生まれの16歳での教育継続性 (P = 1.1 × 10−91) 、学位到達レベル (P = 4 × 10−7)



しかし、他のアウトカムと異なり、8月 vs 9月生まれの差は始業開始に依存している。


誕生月と16歳時教育レベル( full-time education)の関連性


いわゆる、"fetal programming"仮説を支持し、誕生日の季節の子供の成長・発達への影響をリファインし拡充した検証となった。 いろいろ寄与要素あろうが、ビタミンD暴露仮説も可能性として存在する

2015年9月16日水曜日

コホート:高齢者認知機能衰退速度とビタミンD濃度の関連性

アフリカ系とヒスパニック系ではビタミンD欠乏と認知機能ドメイン減少速度は関連する。


血中濃度と、エピソード記憶と実行機能の衰退と関連下という事実に加え、認知症高齢者では認知機能正常高齢者より20%ほどビタミンD低値


  しかし、ビタミンDサプリメントが効果あるかどうかは確認されてない


Vitamin D Status and Rates of Cognitive Decline in a Multiethnic Cohort of Older Adults
Joshua W. Miller, et. al.
JAMA Neurol. Published online September 14, 2015. doi:10.1001/jamaneurol.2015.2115






考察として、 APOE4 genotype、COMTBDNFなどの遺伝子の関連性が示唆


修正しうるビタミンD濃度、介入トライアルで認知機能改善するならうれしいニュースだが・・・



喘息もなぁ・・・

Vitamin D, asthma prevalence and asthma exacerbations: a large adult population-based study
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/all.12508/abstract


2015年8月4日火曜日

閉経後女性へのビタミンD投与は高用量でさえ骨密度、転倒、筋肉量・質へ影響与えない

そもそも、「ビタミンD濃度増加≠臨床的ベネフィット」である。ビタミンD濃度増加してもそれが臨床的ベネフィットにつながるかは?

ビスフォスフォネートの骨密度でも同様だと、私は思うのだが・・・Cochrane Reviewで骨折に対しても一次予防効果認めず、二次予防で疑念有りながらやっと・・・。これで「骨折予防にビスフォスフォネート」などと言えるもんだと・・・

今回の報告は、筋骨格筋健康のための至適な25−水酸化ビタミンD(25[OH]D)濃度は? ビタミンD欠乏閉経後女性に於ける、1年間の活性化ビタミン製剤:コルカルシフェロールの低用量、高用量、プラシーボ投与でのtotal fractional calcium absorption、bone mineral density、Timed Up and Go and five sit-to-stand testsとmuscle mass の変化評価



高用量ビタミンD投与しても、カルシウム吸収はさほど増えず、椎体、股部、全身の骨の骨密度増加は僅か1%程度増加するのみ。高用量だって、筋肉量や筋肉フィットネス、転倒へ影響を与えるほどの効果は無い。



Treatment of Vitamin D Insufficiency in Postmenopausal Women A Randomized Clinical Trial
 Karen E. Hansen, et. al.
JAMA Intern Med. Published online August 03, 2015


ランダム化二重盲検プラシーボ対照化臨床トライアル
ベースライン25(OH)D濃度 14−27 ng/mLの75歳以下の230名の閉経後女性・骨粗鬆症無し
介入  3群
・ daily white and twice monthly yellow placebo (n=76)
・ daily 800 IU vitamin D3 and twice monthly yellow placebo (n=75)
・ daily white placebo and twice monthly 50,000 IU vitamin D3 (n=79)
ビタミンD高用量レジメンは、25(OH)D濃度 30 ng/mL以上を維持目的

主要アウトカム・測定項目
1年後の、2つの安定アイソトープを用いたtotal fractional calcium absorption 、DEXA測定骨密度・筋肉量、 Timed Up and Go and five sit-to-stand tests、 functional status (Health Assessment Questionnaire), and physical activity (Physical Activity Scale for the Elderly)
偽所見率コントロールP値Benjamini-Hochberg補正


結果
ベースラインの吸収値補正後、カルシウム吸収率は高用量で1% (10 mg/d) 増加(P = .005 vs 高用量群)、低用量で2%減少(P = .005 vs 高用量群)、プラシーボで1.3%減少(P = .03 vs 高用量群)。

椎体、平均総股部、平均大腿頚部、体全体骨密度、骨梁部骨スコア、筋肉量、Timed Up and Go や five sit-to-stand test scoreに関して群間差認めず

同様に、転倒数、転倒者数、身体活動、機能状況に群間差認めず

結論・知見
高用量コレカルシフェロール治療にてカルシウム吸収率を高めるが、その効果は乏しく、骨密度、筋機能、筋肉量、転倒へのベネフィット効果までは相当しない。
閉経後女性、血中25(OH)D 30 ng/mL以上を維持する専門委員会推奨のデータを見いだせなかった。
このコホートの25(OH)D濃度 30 ng/mL未満の女性の骨、筋肉への低用量・高用量コレカルシフェロールのアウトカム効果はプラシーボと同等

US予防医療サービスタスクフォースでは、閉経後女性65歳以上で、転倒リスクのある場合ビタミンD補充を勧めている。


ビタミンDサプリメントの議論が終わり、米国の委員会での推奨を止め?
「骨の健康」のためと称して、ビタミンDサプリメントを否定すべき最終的根拠としたい。ビタミンD濃度が多く測定され、サプリメントが様々な量投与されているが、こういうことは止めた方が良いと報告。魚脂、全粒穀物・卵・乳製品高摂取組み合わせとともに、ビタミンD製剤接種によるビタミンD濃度増加に伴い、腎障害や消化管障害などの可能性さえある。



英国委員会は、ビタミンDは骨の健康に必須で補充十分すべきで、10mg投与必要としている。




2015年3月24日火曜日

転倒数減少にはビタミンDも運動も効果無し、運動のみが外傷性転倒数減少効果認め、ビタミンDは効果無い

ビタミンDサプリメントも運動も、高齢者転倒予防のため推奨されているが、2つの要素は矛盾するところがある。2年間のランダム化二重盲検プラシーボ対照 ビタミンD割り付けと、運動に関してはオープンのトライアル。

プライマリアウトカムは、月毎転倒数
セカンダリアウトカムは、外傷性転倒数、転倒数と外傷性転倒数
加えて、骨密度、身体活動性(筋力、バランス、運動性)、ビタミンD代謝評価


Exercise and Vitamin D in Fall Prevention Among Older Women
A Randomized Clinical Trial
Kirsti Uusi-Rasi,  et. al.
JAMA Intern Med. Published online March 23, 2015. doi:10.1001/jamainternmed.2015.0225


ITT分析にて、ビタミンDも運動も転倒数減少せず

100人年転倒数は、
プラシーボ・運動無し群 118.2,
ビタミンDサプリメント・運動無し群 132.1,
プラシーボ・運動有り群 120.7
ビタミンD・運動有り群 113.1
しかし、外傷性転倒率は、それぞれ、 13.2,、12.9、 6.5、 5.0


外傷性転倒数は有意にビタミンD有無にかかわらず運動群で有意に減少
exercisers with vitamin D (0.38; 95% CI, 0.17-0.83)
without vitamin D (0.47; 95% CI, 0.23-0.99)

ビタミンDで大腿骨頸部骨密度維持的効果で、脛骨骨梁密度は軽度増加

しかし、運動だけで筋力・バランス改善。ビタミンDでは、運動の効果や身体機能改善をもたらさない



「ビタミンが・・・・に良い」という市井に固着した妄想に過ぎない これをうのみにしている栄養士や医療関係者も多く、妄想の固着増殖が続く・・・


一方、某国立体育大学の方々は転ばないために運動を・・・と、エビデンス無き妄想を市民に啓発し続けている。
上述の報告に従えば、運動は転んだときのけがや骨折軽減効果のある運動が正しいことになる

2015年3月19日木曜日

ビタミンDサプリメントでは血圧下げず

メンデルランダム化アプローチ、具体的に、25(OH)D濃度の代替として、CYP2R1・DHCR7という、25(OH)D合成・器質活性に影響する遺伝子変異を利用して、血圧との関連性を明らかにした、

Association of vitamin D status with arterial blood pressure and hypertension risk: a mendelian randomisation study
The Lancet Diabetes & Endocrinology Vo.. 2, No. 9, 719 - 729 


低ビタミンD血症は、血圧高値と関連し、心血管イベント将来リスク増加をもたらす可能性が示唆された。

では、実際に、ビタミンDサプリメントは血圧降下するか、そして、患者特性と関連するかの検討された。


Effect of Vitamin D Supplementation on Blood Pressure
A Systematic Review and Meta-analysis Incorporating Individual Patient Data
Louise A. Beveridge, et. al.
for the D-PRESSURE Collaboration
JAMA Intern Med. Published online March 16, 2015.

被験者 4541名、46トライアルのトライアルレベルのメタアナリシス
個別患者データ入手は27トライアル、3092名

トライアルレベルで、収縮期血圧への効果認めず (effect size, 0.0 [95% CI, −0.8 to 0.8] mm Hg; P = .97; I2 = 21%) 、拡張期血圧へも同様 DBP (effect size, −0.1 [95% CI, −0.6 to 0.5] mm Hg; P = .84; I2 = 20%).
個別患者データでも同様で、収縮期血圧  (effect size, −0.5 [95% CI, −1.3 to 0.4] mm Hg; P = .27; I2 = 0%) 、 拡張期血圧  (effect size, 0.2 [95% CI, −0.3 to 0.7] mm Hg; P = .38; I2 = 0%).
サブグループ解析にて、治療奏功予測要素認めず




ビタミン欠乏という状態と、サプリメント投与によるベネフィットはかならずしもイコールではない

サプリメントの効能表示かなりいい加減になるそうだが、「血中濃度欠乏=補充療法」という発想は危険。この発想を利用しているのがサプリメントという奴

発想自体が間違えてると思うのだが・・・ これで飯食ってる連中が多すぎて・・・ 


ビタミンD不足は、白人で75%、黒人で97%・・・というらしいが、正常値ってなにもの?という話にも・・・
http://natmonitor.com/2015/03/19/vitamin-d-supplements-found-ineffective/

2014年4月25日金曜日

ビタミンDの耐糖能・インスリン抵抗性への効果閾値:25(OH)D 26 μg/L

ブドウ糖ホメオスターシス維持のため、25(OH)D 26μg/Lを閾値として必要。



Evidence for Threshold Effects of 25-Hydroxyvitamin D on Glucose Tolerance and Insulin Resistance in Black and White Obese Postmenopausal Women
John D. Sorkin et. al.
First published April 9, 2014, doi: 10.3945/​jn.114.190660
J. Nutr. May 1, 2014 vol. 144 no. 5 734-742 


黒人 83名、白人156名、過体重・肥満・運動不足閉経後女性(糖尿病無し)


25(OH)Dは、空腹時血糖、2−hインスリン、空腹時インスリン、HOMA-IRとの関連において、閾値を有する効果を認めた。
人種特異的変化認めず


食事性のビタミンD評価には、25−OHービタミンDでないといけないとおもうのだが、保険未収債


それと、ルーチンのビタミンD使用に関して、明確なエビデンスは存在しない

Vitamin D shows no clear evidence of benefits despite hundreds of studies
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g2489 (Published 1 April 2014)
Cite this as: BMJ 2014;348:g2489

サプリメント業者や知識アップデートしてない連中が、有害な非アップデート情報を相も変わらず垂れ流し中・・・

2014年3月12日水曜日

カルシウム/ビタミンDサプリメントは脂質特性を改善する

更年期医療には、いんちきがつきものなんで、身構えるくせがついた。


サプリメントの一部にエビデンスがあるとしても、いわゆる臨床的アウトカムで無く、あくまでも検査値の改善効果のみ、現時点のエビデンスでも、特にマルチビタミンへは注意が必要だろう。




閉経女性では、長期カルシウム・ビタミンDサプリメントは、脂質特性の改善をもたらすという、WHI研究

6年フォローアップにて、LDL は4.46 mg/dL減少し、TG減少・HDL増加。
25-OH D3濃度は有意にLDL、HDL、TGと相関


25-OH D3高度ほど、LDL-C改善と相関するという仮説立証的と


Calcium/vitamin D supplementation, serum 25-hydroxyvitamin D concentrations, and cholesterol profiles in the Women's Health Initiative calcium/vitamin D randomized trial
Schnatz, Peter, et. al.
Menopause 2014; DOI: 10.1097/gme.0000000000000188.

CaDサプリメント:カルシウム成分 1000mg+ ビタミンD3 400IU
血中25OHD3、脂質特性をベースライン・ランダム後評価


2年後、25-OH D3濃度平均は、 38%増加 (95% CI 1.29 - 1.47, p < 0.001)
vs プラシーボ 18.2 ng/mL

LDL-Cは平均 4.46 mg/dL減少 (p = 0.03)

25-OH-D3濃度高いほど、HDL-C濃度増加と相関 (p = 0.003)し、LDL-C及びTG濃度低下と相関する  (P = 0.02 、 P < 0.001, respectively)


上記量は、サプリメント量としては標準的。
むしろこれより高濃度まで発売されており、ビタミンD中毒が心配なくらい。
いわゆるマルチビタミンは、余計なビタミンが入ってる製品が多くて、ベネフィットを打ち消す可能性があるので注意が必要?


ビタミン類は金の無駄遣い 2013/12/17

閉経後女性:サプリメントで死亡リスク増加 マルチビタミン、ビタミンB6・・・(カルシウムは例外)2011年 10月 11日

HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...