急性腰痛症に薬剤追加必要なし、筋弛緩剤も、アセトアミノフェンも、オピオイドも追加効果無し
Naproxen With Cyclobenzaprine, Oxycodone/Acetaminophen, or Placebo for Treating Acute Low Back Pain
A Randomized Clinical Trial
Benjamin W. Friedman, et. al.
JAMA. 2015;314(15):1572-1580. doi:10.1001/jama.2015.13043.
腰痛(low back pain : LBP)は米国ERで250万人超受診。
NSAIDs、アセトアミノフェン、オピオイド、筋弛緩薬などの薬剤とその組み合わせが使用される。
ED受診、1週間後、3ヶ月後の機能的アウトカムを比較
(1)ナプロキセン+プラシーボ
(2)ナプロキセン+シクロベンザプリン(日本では未承認の中枢性筋弛緩薬;米国では線維筋痛症や顎関節症に処方される。筋弛緩作用:5-HT2受容体拮抗薬)
(3)ナプロキセン+オキシコドン/アセトアミノフェン
3つにランダム化・10日間投与
非外傷性・非神経根性LBP2週間未満
ランダム化二重盲検3群
Roland-Morris Disability Questionnaire (RMDQ) 5超(24項目アンケート、LBPと、関連機能障害)
主要アウトカム項目:RMDQ ED受診から1週間後の間
3群住民統計指標同等、ベースラインのRMDQスコア中央値は、プラシーボ、シクロベンザプリン群、オキシコドン/アセトアミノフェン群で、 20 (中間4分位 [IQR],17-21)、 19 (IQR,17-21)、 20 (IQR,17-22))
1週間フォローアップ時点で、平均RMDQ改善は、プラシーボ群 9.8、シクロベンザプリン群 10.1、オキシコドン/アセトアミノフェン群 11.1
平均RMDQ改善度群間差は、シクロベンザプリン群 vs placebo 0.3 (98.3% CI, −2.6 to 3.2; P = .77)、 オキシコドン/アセトアミノフェン群 vs placebo, 1.3 (98.3% CI, −1.5 to 4.1; P = .28)、オキシコドン/アセトアミノフェン群 vs vs シクロベンザプリン群, 0.9 (98.3% CI, −2.1 to 3.9; P = .45)
日本に流布する貼付剤も検討したらどうだろう?
同じJAMA誌で理学療法介入の価値の乏しさ示されている
腰痛への理学療法早期介入は統計学的に意味はあるが臨床的意味はすくない 2015年10月14日
検討さえされてない柔道整復は・・・
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