そもそもほ乳類は誕生時に突然外呼吸を始め、気道系の発育は他臓器と比べ著しく遅れてスタートする。Greenらの「肺Ddysanapsis」の概念は、気道系と肺実質系の発育・発達が不均一であるということである
具体的測定例:airway size (maximal expiratory flow ÷ static recoil pressure at 50 % of vital capacity) to one sensitive to lung size (vital capacity)
気道の発達不均一性、dysanapsisは、小児喘息の罹病率や治療不応性と関連する
Obesity and Airway Dysanapsis in Children with and without Asthma
Erick Forno et. al.
DOI: http://dx.doi.org/10.1164/rccm.201605-1039OC
PubMed: 27552676
http://www.atsjournals.org/doi/abs/10.1164/rccm.201605-1039OC
序文: 理由不明だが、喘息小児肥満では有病率高く、ICS反応悪い
目的: 小児肥満はairway dysnapsiss (不調和:incongruence between the growth of the lungs and the airways) と関連するか、dysanapsis が喘息有病率と関連するか?
方法: 肥満とdysnapsisの関連性を6つのコホート:喘息有無症例、喘息小児のdysanapsis と臨床的アウトカムの相関性
補正オッズ比(ORs)を各コホートで計算、全コホートを結合解析;長軸分析を利用可能データで施行。臨床的アウトカムハザード比(HRs)を Childhood Asthma Management Program喘息小児で計算
測定・主結果: 横断分析、長軸分析ともに過体重/肥満であることdysanapsis と相関
横断 (OR, 1.95; 95% 信頼区間 [CI], 1.62–2.35 [過体重/肥満 vs 正常体重児])
長軸 (OR, 4.31; 95% CI, 2.99–6.22 [過体重/肥満 vs 正常体重児、全受診])
Dysanapsis は、肺気量増大と相関(FVC、肺活量、TLC)と気流量低下(FEV1、強制呼気流量、中間呼気相)、換気不均一性の指標やanisotropicな肺・気道の成長指標と関連
喘息を有する過体重/肥満児において、dysanappsisは重度症状急性増悪と相関 (HR, 1.95; 95% CI, 1.38–2.75)し、全身性ステロイド使用と相関 (HR, 3.22; 95% CI, 2.02–5.14)する
結論:肥満は小児において気道のdysanapsisと相関。
Dysapanapsisは喘息疾患肥満児の罹病と関連し、吸入ステロイド反応性減弱を説明することとなる
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