2016年5月1日日曜日

システマティック・レビュー:誤嚥検出のためのベッドサイド水飲みテスト:一飲み量(1−5ml)で再現できればrule inできる

誤飲検証のためのベッドサイド水飲みテストは、一飲み量(1−5ml)で再現できればrule inできる


Screening accuracy for aspiration using bedside water swallow tests: A systematic review and meta-analysis
Martin B. Brodsky, et. al.
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.03.059
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2518218



bedside water swallow test (WST)


気道反応(e.g. 咳き込み/窒息的)± 声の変化 (e.gi. ウェット/ゴボゴボ音質)を誤嚥とする
一飲みできる量 1-5 mlでのプール化推定値 感度 71%(95% CI, 63% - 78%) 特異度 90% (95% CI, 86% - 93%)

分けて飲み込まなきゃ行けない量 90 - 100mlトライアルでは、感度 91% (95% CI, 89% - 93%) 、特異度 53% (95% CI, 51% - 55%)

漸増飲水トライアルでは、感度 86% (95% CI, 76% - 93%)、 特異度 65% (95% CI, 57% - 73)

声質変化を伴う気道反応により誤嚥同定全般正確性改善

結論:ベッドサイドWSTは理想的ではないが、現在では十分な誤嚥スクリーニングのユーティリティである。漸増的水飲みトライアルは一過性気道反応声質変を伴わない患者で誤嚥リスクを除外できない。少量の一飲み量トライアルでは臨床的徴候再現できれば誤嚥をrule in できる。



ほんとは rule outできるユーティリティが欲しいのである!


http://www.engesyoku.com/kiso/kiso07.html




窪田式
https://www.med.or.jp/english/journal/pdf/2011_01/031_034.pdf


改訂水飲みテスト(modified water swallow test : MWST)
3mlの冷水を口腔内に入れて嚥下してもらい、嚥下反射誘発の有無、むせ、呼吸の変化を評価する。3ml冷水の嚥下が可能な場合には、更に2回の嚥下運動を追加して評価する。評点が4点以上の場合は、最大3回まで施行し、最も悪い評点を記載する。

評点  

  • 1点  嚥下なし、むせまたは呼吸変化を伴う      
  • 2点  嚥下あり、呼吸変化を伴う
  • 3点  嚥下あり、呼吸変化はないが、むせあるいは湿性嗄声を伴う
  • 4点  嚥下あり、呼吸変化なし、むせ、湿性嗄声なし
  • 5点  4点に加え、追加嚥下運動(空嚥下)が30秒以内に2回以上可能
  • 判定不能   口から出す、無反応

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