IL2-Rマーカーや皮膚生検の診断利用なども本格的に検討されるべきだろう
線維筋痛症47名連続患者と対照比較
大型線維、脱髄性末梢性多発神経症で、CIDP(chronic iflammatory demyelinating polyneuropathy:慢性炎症性脱髄性多発神経炎)類似病理所見が見られた。
ふくらはぎ及び大腿部のENDF(epidermal nerve fiber density :表皮神経線維密度)の分析を主体に検討し、対照群に比べ、線維筋痛症でのENFD減少明らかであった。
加齢だけでは説明できない所見で、とくに、ふくらはぎのENDFは、血中IL-2Rと逆走完成に減少し、おそらく、皮膚小型神経線維ニューロパチー:皮膚SFN(small fiber neuropathy)が線維筋痛症疼痛に寄与する病態と考えられる。
"Evidence of abnormal epidermal nerve fiber density in fibromyalgia: clinical and immunologic implications"
Caro X, Winter E
Arthritis Rheum 2014; DOI: 10.1002/art.38662.
全てのFM患者は、ストッキング・パターンのhypesthesia(知覚鈍麻)
FM患者のENFD平均値は、対照群比較で、腓腹筋部、大腿部ともに低下 (5.8 ± 2.8 SD vs. 7.4 ± 1.9 SD; P < 0.0002、(9.3 ± 3.2 SD vs. 11.3 ± 2.0 SD; P < 0.0007)
FM患者において、腓腹筋部ENFDと皮膚生検のタイミングである年齢は逆相関 (r = - 0.29; P = 0.03)、対照群では相関性観察されない。
ANCOVAにて、説明因子として、加齢単独不可
血清学的評価は、FM患者では、腓腹筋部ENFDとT細胞/マクロファージ活性マーカーであるIL-2Rとの逆相関が見られた (r = - 0.28; P = 0.04)
大腿ENFDと血中IL-2Rの相関分析では、有意差認めず (P = 0.08)
腓腹筋部/大腿部ENFD比解析にて、FM患者でのENFD減少は、びまん性広がり、長さ広がり、プロセスともに関連していることが示された。
0 件のコメント:
コメントを投稿