2014年8月25日月曜日

米国各工場周辺住民コホート:全身性エリテマトーデスとウラニウム暴露の関連性

原論文を見ると、対象例が少なく、微妙な気もするが、反核・反原発プロパガンダの“市民団体”、政治団体、マスコミなどにとって、好都合な報告でもあるが・・・




1950年代初頭、冷戦拡大中、 U.S. Department of Energyは、Fernald(オハイオ州)の田舎で、核兵器工場を増殖し続けた。そこの住民のコホート、Fernald Community Cohortということで、貴重な報告である。


Systemic lupus erythematosus is associated with uranium exposure in a community living near a uranium processing plant: A nested case-control study
Pai-Yue Lu-Fritts ,et. al.
Arthritis Rheum 2014; DOI: 10.1002/art.38786.

Fernald Community Cohort (FCC)のウラニウム暴露住民に、SLE患者例が多いか検証


 4187名のバックグラウンドウラニウム暴露4187名、中等度暴露1273名、高度暴露2756名


女性:男性比 5.25:1


高度暴露で12例、SLEはウラニウム暴露と関連(OR 3.92、 95% CI、 1.131-13.588, p= 0.031






日本の福島こそ、科学性、透明性の高い住民コホートをおこなうべきで、人類にとって、核燃料をどう扱うか、後年の重要で貴重な資料となるはず。

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