2015年4月10日金曜日

小規模RCTの結果、急性痛風発作時尿酸降下剤使用可能になる? ただ、即断は危険!

痛風発作時アロプリノール(ザイロリック)など使用に関して、「発作時に、急に飲みはじめても効果はなく、かえって症状が悪化してしまいます。」 というのが一般的で、 急性痛風発作の時、高尿酸治療開始すべきではない・・・というのが常識であった。


これが変わるかもしれない

急性痛風患者における、アロプリノール投与開始の28日間プラシーボ対照化二重盲検研究


Does Starting Allopurinol Prolong Acute Treated Gout? A Randomized Clinical Trial
JCR: Journal of Clinical Rheumatology:April 2015 - Volume 21 - Issue 3 - p 120–125 

研究完遂 プラシーボ 17名、 アロプリノール 14名、計31名


ITT及び完遂社分析とも、統計学的非有意
アロプリノール群 15.4日、 vs プラシーボ 13.4日 p=0.5


セカンダリ解析では、疼痛急性期改善は両群とも迅速 




小規模研究なので、即、実践するかというと悩むところ

解説:http://www.medpagetoday.com/Rheumatology/GeneralRheumatology/50902

これでは、急性痛風発作への治療統一が図られてない、(糸球体濾過流速というべき)GFR 50mL/分未満患者やAST/ALT、ALP 正常上限1.25倍超は除外されている。グラインド化不十分という面も有り、これで結論づけは危険。

即、臨床実践しないように・・・

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