2018年10月4日木曜日

特発性肺線維症:BMS-986020 第2相研究 肝障害・胆嚢炎の副作用?

BMS-986020:高親和性症分子LPAアンタゴニスト,第2相研究 

Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Phase 2 Trial of BMS-986020, a Lysophosphatidic Acid Receptor Antagonist for the Treatment of Idiopathic Pulmonary Fibrosis
Scott M. Palmer, et al.
DOI: https://doi.org/10.1016/j.chest.2018.08.1058
https://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(18)32411-5/fulltext

143名のランダム化患者のうち、108名26週間の投与期間完遂、35名早期中止。
患者のベースライン特性は治療群間で同様 (プラシーボ n=47、 600 mg QD n=48、 bid 600mg n=48)
BMS-986020 bidは、FVC 減少速度は、対プラシーボで緩徐化(各々 0.042 ;95%CI, 0.106 - 0.022 vs 0.134 L 95% CI, 0.201 0 0.068  p=0.049)

肝酵素での用量関連増加は BMS-986020 両用量治療群で見られる。

例が盲検開示後BMS-986020関連として決定された胆嚢炎 3例故に研究中止


結論:BMS-986020 600 mg bid 26週間治療は、プラシーボに比較して、FVC減少速度有意低下示した。BMS-986020は肝酵素増加と関連




特発性肺線維症は生存期間中央値 3-5年間、5年死亡率は60-80%
米国では10万対2-29で、男性が女性より多い

線維芽細胞は、気腔内のfibrin-豊富な滲出液へ移動するが、このmigrationの程度が症状重症度と関連。 Lysophosphatidic acid receptor 1 (LPA1) が発症に影響し、線維芽細胞の参画、血管漏出、血管内皮バリア障害に関連。LPA signalingの減少が予防的役割をするというブレオマイシンラットでの知見。


0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note