実際、JAMA editorialやMedpage内解説でも2回投与への疑問も取り上げられている。
24−36ヶ月で非劣性を認めなくなるHPV-18の抗体持続期間が気になるのだが・・・
子宮頸がん予防のためのHPVウィルスワクチンの使用広がりにともないコストの問題が障害となりつつある。2回投与スケジュールは可能か?
HPVワクチン6ヶ月間隔で2回行った女児において、最終投与から1ヶ月はHPV-16、HPV-18の抗体反応は保たれる、6ヶ月以内はワクチン3回接種若年女性と非劣性を保つ
9-13歳の女児では、2回投与 vs 3回投与における、24-36ヶ月後非劣性消失ということで、投与回数減少に関しては、抗体持続期間に関するデータが必要
Immunogenicity of 2 Doses of HPV Vaccine in Younger Adolescents vs 3 Doses in Young Women A Randomized Clinical Trial
Simon R. M. Dobson, et. al.
JAMA. 2013;309(17):1793-1802.
2007年8月から2011年2月までの830名のカナダ人女性ランダム化p3認可後多施設年齢層別化非劣性免疫原性研究
フォローアップサンプル675名(81%)
介入
女児(9−13歳)を、4価HPVワクチン
・3回投与:0、2、6ヶ月(n=261)
・2回投与:0、6ヶ月(n=259)
1:1ランダム化
若年女性(16-26歳)
・3回投与:0、2、6ヶ月(n=310)
抗体測定を、0、7、18、24、36ヶ月施行
プライマリアウトカムは、2回投与法の3回投与との比較の最終投与1ヶ月目の、HPV-16、HPV-18のGMT(geometric mean titer)非劣性比率
セカンダリアウトカムはGMT比非劣性と36ヶ月後の非劣性期間
GMT比は、3回投与若年女性 vs 2回投与女児で非劣性
: HPV-16 2.07 (95% CI, 1.62-2.65) for HPV-16 、HPV-18 1.76 (95% CI, 1.41-2.19)
女児(3回投与)、ワクチン1ヶ月後GMT反応は
HPV-16 7736 milli-Merck units per mL (mMU/mL) (95% CI, 6651-8999)
HPV-18 of 1730 mMU/mL (95% CI, 1512-1980)
GMT比は2回投与女児 vs 3回投与女児で非劣性:
HPV-16 0.95 (95% CI, 0.73-1.23)
HPV-18 0.68 (95% CI, 0.54-0.85)
女児2回 vs 若年女性3回投与は、36ヶ月時点まで全てのgenotypeで非劣性を保つ
女児の抗体反応は全てにおいて、2回法 vs 3回法においてすべての4つのワクチンgenotypeに対しし7ヶ月時点で非劣性
しかし、24ヶ月で HPV-18、36ヶ月で HPV-6は非列性認めなくなる
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