2013年5月1日水曜日

鼻の検査で、統合失調症診断?

鼻組織単純生検からのニューロンで、microRNA分子検査することで統合失調症診断可能?



MicroRNA-382 expression is elevated in the olfactory neuroepithelium of schizophrenia patients
Neurobiology of DiseaseVolume 55, July 2013, Pages 1–10
脳に豊富なmiR-382(miR-382-5p)の発現が in vitroでの培養嗅細胞において見られ、7名の統合失調症と、7名の非統合失調症対照と比較。

MiR-382 増加をlaser-capture microdissected OE neuronal tissue (LCM-OE)で確認。

コントラストsharpにしても、miR-382発現は統合失調症・非統合失調症対照からのリンパ芽様cell lineでは認められなかった。FGFR1、SPRY4という培養嗅上皮細胞とLCM-OEにおけるdownregulateされた2つの遺伝子の発現をmiR-382が直接調整していることが判明した。これらの遺伝子は、 fibroblast growth factor (FGF) signaling pathwayと関係し、この経路は、統合失調症と関連する脳の発達・機能異常の大本となる可能性がある。

患者の嗅上皮細胞由来のサンプルでのmiR-382増加検知により統合失調症のバイオマーカーとなる可能性を支持する研究成果となった。


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