ACE阻害剤やARBは高血圧、心不全、糖尿病性微量アルブミン尿症、蛋白尿性腎症、心筋梗塞後に主に処方されている。遠心性腎細動脈収縮によるアンジオテンシンIIの拮抗作用によりこれら薬剤服用後急激腎機能低下例が存在する。
突然の腎障害検出のため、ACE阻害剤/ARB開始前後のsCrモニタリングが曖昧ながら推奨されている。30%以上sCR増加時治療中止を考慮する。最近の報告ではそのモニタリング10%程度で、さらにsCr30%以上増加例痔中止したのはわずか20%。
ACE阻害剤/ARB開始後sCR濃度増加にともなう長期心血管アウトカムについての住民ベースでの調査
Serum creatinine elevation after renin-angiotensin system blockade and long term cardiorenal risks: cohort study
BMJ 2017; 356 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.j791 (Published 09 March 2017)
Cite this as: BMJ 2017;356:j791
主要アウトカム測定は、ポアソン回帰による、sCr30%増加やsCr10%増加毎のESRD、心筋梗塞、心不全、死亡発生率
Cr30%増加2078(1.7%)において、その比率高いのは、女性、高齢で、併発症多く、NSAIDs使用、ループ利尿剤、K sparing 利尿剤使用多い
Cr30%以上はそれ以下に比べ全てのアウトカム補正発生率増加と関連
- ESRD 3.43 (95% confidence interval 2.40 to 4.91)
- 心筋梗塞 1.46 (1.16 to 1.84)
- 心不全 1.37 (1.14 to 1.65)
- 死亡 1.84 (1.65 to 2.05)
sCr増加毎詳細カテゴリー化 (<10 10-19="" 20-29="" 30-39="" all="" for="" p="" trends="" values="">
sCr 30%未満増加でも、全てのアウトカム発生率増加と相関
death (10-19%増加 1.15 (1.09 to 1.22)、20-29%増加 1.35 (1.23 to 1.49), < 10%増加を指標)
カレンダー期間、患者サブグループ、治療継続者においていずれも一致
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