2012年4月24日火曜日

軽度記憶異常老人:レジスタンストレーニングで認知機能改善 好気的運動では改善効果なし

運動介入といっても、その内容を区分しなければ、効率的な効果は得られない。ましてや、改善の目標とするものがあいまいな運動ではなにやってるのかさっぱり分からない。

認知機能改善のためには、レジスタンストレーニングが必要ということになりそうだ。

Resistance Training Promotes Cognitive and Functional Brain Plasticity in Seniors With Probable Mild Cognitive Impairment
Lindsay S. Nagamatsu et. al.
Arch Intern Med. 2012;172(8):666-668. doi:10.1001/archinternmed.2012.379


要約すら、公開されてないので、以下を参考に・・・

解説:http://www.medpagetoday.com/Geriatrics/Dementia/32305


ランダム化単盲検トライアルで、ウェイトリフトをトレーニングを行った女性は、対照群比較で、6ヶ月後記憶タスク改善した。
1/3はエアロビックトレーニングを行い、フィットネス改善はあったが、認知機能改善は認めなかった。

週2回のレジスタンス、エアロビック、バランス・トーントレーニングをランダム割り付け

マシンを使ったレジスタンストレーニング、戸外ウォーキングプログラムのエアロビックトレーニング
バランス・トーンセッションは、ストレッチング、可動範囲・バランス運動、リラクセーションテクニックを含み、対照群としての役割とした

プライマリアウトカムは、Stroop Testで、選択的注意 (selective attention)、問題解決(conflict resolution)のパフォーマンス評価。他、遂行認知機能(状況シフト、working memory、連想記憶、日々の問題解決能力)を評価する。

各群7-8名、fMRIを行い、連想記憶中のパターンを評価

・ レジスタンストレーニング群は有意に、Stroopテストパフォーマンス・連想記憶タスク改善とも相関(p=0.04、 0.03)
・ 連想符合・回想中、レジスタンストレーニング群では、皮質領域の機能的変化が見られた-右舌状回-後頭葉紡錘状回、右前頭葉I==0.03、P=0.02、P=0.03)
 ・ 右舌状回の血行動態活動性変化と行動連想記憶パフォーマンスの正相関(r=0.51 p=0.02)
・  エアロビックトレーニング群は有意にバランス全般・稼動性全般、心血管能力改善(p=0.03、0.04)

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