2012年5月4日金曜日

2009インフルエンザワクチン:妊娠中接種は胎児死亡増加関連せず

A/H1N1 2009 インフルエンザ・パンデミック以降、妊娠中女性へのユニバーサルワクチンが推奨されている。妊娠中季節型ワクチンへのワクチン接種にかかわらず、ワクチン摂取率は低い。低接種率は、妊娠中のワクチンに対する安全性への疑念が女性、医療スタッフにあることが一因と考えられた。

以下の報告にて、妊娠中ワクチンの安全性エビデンスが加わった。

Vaccination against pandemic A/H1N1 2009 influenza in pregnancy and risk of fetal death:
cohort study in Denmark

BMJ 2012; 344 doi: 10.1136/bmj.e2794 (Published 2 May 2012) 
BMJ 2012;344:e2794
【序文】
アジュバント・パンデミック A/H1N1 2009 インフルエンザワクチンの妊娠中接種が胎児死亡リスク増加と関連するかどうかの検討

【デザイン】 Nationwide register based cohort study.

【セッティング】 Denmark.

【被験者】
すべての臨床的に単胎妊娠:2009年11月ー2010年9月
不活化AS03 pandemic A/H1N1 2009 influenza vaccine (Pandemrix) と寄与要素暴露個別データを個別人的特性を用いた研究コホート

【測定アウトカム】
・プライマリアウトカム:胎児死亡リスク(自然流産、死産)、H1N1ワクチンと非ワクチン比較(propensity score補正)
・セカンダリアウトカム:自然流産(7−22週)、死産(22週後)

【結果】
54584妊娠;7062(12.9%)pandemic A/H1N1 2009 influenza ワクチン

胎児死 1818(自然流産 1678、死産 140

H1N1ワクチン暴露は胎児死亡リスク増加と相関せず(補正ハザード比 0.79、95%信頼区間 0.53ー1.73)

セカンダリアウトカムとして、自然流産 1.11、95%CI、 0.71ー1.73、 死産 0.44 95%CI、0.20ー0.94

胎児死亡推定は合併症あり、合併症なしで同様(0.82, 0.44 - 1.53、0.77, 0.47 - 1.25)

【結論】
大規模コホート研究で、胎児司法は、妊娠中アジュバント化A/H1N1 2009インフルエンザワクチン暴露と相関せず。

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