2012年5月17日木曜日

WARCEF研究:洞性心不全患者:ワーファリン vs アスピリン

洞性調律心不全患者に対し、ワーファリンとアスピリンどちら?

左室駆出率低下・洞性調律患者

ワーファリン(INR 2.0-3.5) vs アスピリン(325 mg/日)




Warfarin and Aspirin in Patients with Heart Failure and Sinus Rhythm
Shunichi Homma, et. al.
the WARCEF Investigators
N Engl J Med 2012; 366:1859-1869May 17, 2012

プライマリアウトカムは:虚血性卒中・脳内出血・全原因死亡までの期間
フォローアップ期間中(6年まで平均[±SD]、3.5±1.8) 
プライマリアウトカム率(100人年あたり)

    ワーファリン群 7.47イベント

    アスピリン群 7.93

    (ワーファリンのハザード比:0.93 95%信頼区間[CI]、0.79-1.10;P=0.40)

2治療群に包括的有意差認めず



時間変数化解析、ハザード比は時間推移で変化し、4年フォローアップ時ややワーファリンが好ましい状況だが、有意差は境界域(P=0.046)



アスピリン比較でワーファリンではフォローアップ期間を通して虚血性卒中有意減少(100人年あたり 0.72 vs 1.36 ; ハザード比, 0.52; 95% CI, 0.33 to 0.82; P=0.005)



重大出血率イベント(100人年あたり) ワーファリン群 1.78、アスピリン群 0.87(P<0.001)



脳内・頭蓋内出血率は2治療群間で有意差認めず (100人年あたり ワーファリン群 0.27 vs アスピリン群  0.22 P=0.82)



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