高齢者歩行速度は予後推定因子である 2011年 01月 05日この分析はあまりに乱暴だったのかもしれない。
歩行可能・不可能・歩行速度で層別化すると、血圧と死亡率に気になる関連性が見いだされるとのこと。
歩行速度早ければ、血圧高いと死亡率増加
歩行できなければ、血圧高いと死亡率減少
Rethinking the Association of High Blood Pressure With Mortality in Elderly Adults: The Impact of Frailty
Michelle C. Odden, et. al.
Arch Intern Med. Published online July 16, 2012. doi:10.1001/archinternmed.2012.2555
高血圧と死亡率の関連性について、老人となればその関連性は減弱する。歩行速度を、高齢者の脆弱性(fraility)指標として、高血圧の副事象影響リスクとして、血圧との関連性、高血圧は、遅い場合では無く、歩行速度の速い場合の死亡率リスク増加と関連するという仮説。
65歳以上、2340名の National Health and Nutrition Examination Survey(1999-2000 と 2001-2002)
歩行速度: 20-ft (6 m) 歩行で評価。早い (≥0.8 m/s [n = 1307])、遅い(n = 790)、歩行不可能 (n = 243)に分類。
2006年12月31日まで、589名死亡
血圧と死亡率の相関は歩行スピードでばらつき。
より早い歩行速度者では、収縮期高血圧(140mmHg以上)の場合、そうで無い場合に比べ、補正死亡率リスク増加 (hazard ratio [HR], 1.35; 95% CI, 1.03-1.77)
より遅い歩行速度者では、拡張期高血圧(90mm以上)も死亡率と相関せず
歩行試験完遂できない対象者では、血圧高値は強く、そして、独立して、低死亡リスクと相関: HR, 0.38; 95% CI, 0.23-0.62 (収縮期); HR, 0.10; 95% CI, 0.01-0.81 (拡張期)
結論:歩行速度は、高血圧と関連した副事象アウトカムの高齢者の簡単な測定法
移動困難者、すなわち、sedentary stateの高齢者に関して、高血圧に関する戦略変えるべきかもしれない。
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