1型糖尿病齧歯類モデルで、BCGによりインスリン分泌能改善による糖尿病改善効果が示された。TNF産生誘導による先天免疫刺激で、疾患原因となる自己免疫細胞を消滅させ、膵臓β細胞機能を再生改善した可能性がある
ヒトで適応できるかの検討
Proof-of-Concept, Randomized, Controlled Clinical Trial of Bacillus-Calmette-Guerin for Treatment of Long-Term Type 1 Diabetes
Faustman DL, Wang L, et. al.
PLoS ONE 7(8): e41756. doi:10.1371/journal.pone.0041756
1型糖尿病成人(平均:15.3歳)へ、BCGを proof-of-principle, double-blind, placebo-controlled trial 行った。
6名をBCG群とプラシーボ割り付け、健康ペア化対照(n=6)、1型糖尿病あり参照群(n=57)、1型糖尿病無し参照群(n=16)を、アウトカム測定に従い比較した。
20週にわたり週毎モニター; insulin-autoreactive T cells, regulatory T cells (Tregs)、 glutamic acid decarboxylase (GAD) 、他の自己抗体、Cペプチド、インスリン分泌マーカー
BCG処置患者と1人のプラシーボ処置患者で、予期せぬEBウィルス感染あり、TNF誘導となる状態で、インスリン自己反応T細胞死を増加し、Tregsの誘導を示す事態が存在した。
Cペプチド値(pmol/L)は有意に2名のBCG処理対象者で有意に一過性に増加
(平均: 3.49 pmol/L [95% CI 2.95–3.8], 2.57 [95% CI 1.65–3.49]) 、 EBV-感染者 (3.16 [95% CI 2.54–3.69]) vs. 対照糖尿病患者 1.65 [95% CI 1.55–3.2] )
BCG処理対象者は、参照者95パーセンタイルのCペプチド値50%を超える値であった。
EBV感染者は上記値の18%。
今後、投与回数や投与量などの検討が必要だろう・・・と解説
http://www.medpagetoday.com/Endocrinology/Diabetes/34117
興味深い報告である。
0 件のコメント:
コメントを投稿