Association Between Urinary Bisphenol A Concentration and Obesity Prevalence in Children and Adolescents
Leonardo Trasande, et. al.
JAMA. 2012;308(11):1113 doi:10.1001/2012.jama.11461
概要 Bisphenol A (BPA)は合成化学物質であり、缶詰食品、ポリカーボネート瓶詰め液状食品、他の製品で見られる。成人では、尿中BPA濃度増加は肥満と相関し、冠動脈疾患発症とも相関する。BPA暴露はおそらく小児肥満と関連するだろうが、エビデンスに欠けていた。
目的 小児に於ける、尿中BPA濃度とbody massアウトカムの相関性
デザイン, セッティング, 被験者 横断的分析、6-19歳の2838名の国内代表するサブサンプル(2003-2008 National Health and Nutrition Examination Surveys)で、ランダムに尿中BPA濃度測定されたもの
主要アウトカム測定 Body mass index (BMI)、性別-、年齢標準化zスコアと、過体重(BMI ≥85th percentile for age/sex)、肥満分類(BMI ≥95th percentile)
結果 MPA濃度中央値は 2.85 ng/mL(中間4分位 1.5-5.6)。被験者中 過体重 1047(34.1%[SE, 1.5%])、肥満 590(17.8% [SE, 1.3%])
人種/民族、年齢、保護者教育、貧困/収入比率、性別、血中コチニン濃度、カロリー摂取、テレビ視聴、尿中Cr値補正にて、最小尿中BPA濃度小児は、他の2つの四分位に比べ肥満頻度少ない (10.3% [95% CI, 7.5%-13.1%]) 比較; 第2四分位 (20.1% [95% CI, 14.5%-25.6%])、第3四分位(19.0% [95% CI, 13.7%-24.2%])、第4四分位(22.3% [95% CI, 16.6%-27.9%])
類似相関パターンが尿中BPA濃度4分位やBMI z scoreとの間に関連性が見られ、それは尿中BPA濃度対数や肥満頻度調査分析で検討された。
肥満は必ずしも、日焼け止めやソープのような商品使用といった環境中フェノール暴露と相関しない。
層別化解析にて、尿中BPA濃度と肥満の有意相関が白人では見られた (P < .001) が、黒人・ヒスパニックでは見られない。
結論 小児・思春期の横断的研究で、尿中BPA濃度が肥満と有意相関が見られた。
高濃度BPA含有物食品を摂取する肥満児童で説明出来るのか、あるいは、肥満者で脂肪組織でのBPA蓄積増加するためか、関連性の説明では 除外出来ない。
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