2012年12月22日土曜日

米国医師会は銃規制反対なのでは・・・ まどろっこしくヒポクラテスを持ち出してるけど・・・


JAMAの論説、勝手に要約すると
 アメリカって、他分野は疫学重視した公衆衛生的施策が理路整然と straightforwardに行われていると思われるが、銃に関しては随分状況がかわる。
 「外傷予防への効果は、交通事故で31%減少、火災、溺水での死亡は38%、52%減少している。これらは、車を無くしてもなく、マッチやプールを無くしたから生じてるわけでもない」という理屈。
 
 一方で、「1997年議会で銃器外傷予防のためのモラトリアムへの動きがあったが、そのとき42万7千名が銃器外傷で死亡、うち、16万5千が自殺。同時期にイラク・アフガンで米国民4586名死亡」しているという事実。

 医師側の動きとしては、フロリダ州などでは、銃規制の長短所に関する意見の相違をひとまず棚に置き、ヒポクラテスの誓いに定義されるような、 “the sanctity of the patient-physician relationship”を無視する政府の方向性に反対するという姿勢を示している。最高裁判断の「銃の所持に関する個人の権利を保護」する、憲法修正第二条(the Second Amendment)“Second Amendment”(憲法修正第二条)の意味するところは、医師の“ First Amendment rights”(米国憲法修正第一条で保証される権利)の重要性そのものである。
Silencing the Science on Gun Research
Arthur L. Kellermann, et. al.
JAMA. 2012;():1-2. doi:10.1001/jama.2012.208207.


“銃を持っている隣人がいれば、 銃を持たざる得ない”というのは分かる。

だが、私には、この“ヒポクラテスの誓い”を持ち出すやりかたは理解できない。

そもそも、“ヒポクラテスの誓い”のようなあいまいなもの、後付け解釈のものを持ち出すところにいんちきさを感じる。
"Primum non nocere" 2005年 09月 01日
http://intmed.exblog.jp/2212718

 “ヒポクラテスの誓い”は、後世、都合良いように後付けされた解釈だけが幅をきかせているということで、“日本国憲法9条”護憲論者と“ヒポクラテスの誓い”至上主義者は同様に思える。
 
難しい言葉を使ってるが、実は、AMA(米国医師会)は銃規制反対ってことになる。

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