2013年7月4日木曜日

閉経後女性:禁煙にともなう体重増加 禁煙による心血管リスク軽減効果を相殺してしまう

閉経後女性に限らず、禁煙にともなう体重増加が、禁煙診療中も大きな問題である。単純に禁煙のときは減量対策もペアと思えばよいだけとおもうけど・・・目の前の山が大きいとめげるものも事実かも・・・

閉経後女性において、心疾患予防面での検討という面で限れば、WHIコホートデータ検討、数不足で確定的ではない部分があるが、体重5kg以上増加下例では、糖尿病患者では、その効果が体重増加により相殺されることが確認された。

喫煙リスク≒急激な体重増加リスク ってことだろうか?




WHIは、1993-1998年米国内40カ所、6-12ヶ月間隔のフォローアップ研究で、161,808名
新規禁煙開始例のベースラインと3年後、喫煙継続者のベースラインと3年後比較
糖尿病は自己報告、ベースラインと3年後の病歴により決定
2010年9月30日まで、フォローアップ平均8.8年、CHD発症は3,381名

"Smoking cessation, weight change, and coronary heart disease among postmenopausal women with and without diabetes"
Luo J, et al   
JAMA 2013; 310: 94-96.

1000人年比較
・ 喫煙歴無し 3.3
・ 喫煙既往 3.7
・ 現行喫煙 7.6
・ 新規禁煙 5.3

喫煙既往者の 対現行喫煙者比較  ハザード比は、 0.39

糖尿病女性 6338名に限れば
対現行喫煙比較のCHDハザード比に関して
新規禁煙施行者 0.36
喫煙経験者 0.41

体重増加5kg未満女性において、喫煙状態とCHDの相関は、糖尿病有無の包括的結果と同等


喫煙既往非糖尿病では、体重増加 5-10kg以上あるいは10kg以上では、現行喫煙者比較でも、CHDリスク低い、しかし、新規禁煙者のうち、5-10kgあるいは10kg以上の場合は、現行喫煙者と差が示されない。

糖尿病女性において、体重増加 5-10kgでは、禁煙(新規禁煙、喫煙既往とも)によりC現行喫煙者に比べ、CHDリスクは減少せず

10kgを超える体重増加した糖尿病女性にサブグループは禁煙とCHDリスクは検討数少なすぎて確定的結論できず

Another study limitation was that it included only postmenopausal women and did not account for changes in smoking, weight, or diabetes status after year three.

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note