2013年8月21日水曜日

集約医療システム内多枝高血圧プログラムにより血圧コントロール症例倍増 心血管予後改善

multipronged program:多枝プログラムという訳にしたが、その集約医療システム内多枝高血圧プログラムを地域規模で大規模に行ったところ、血圧コントロール改善に寄与し、アウトカム無改善ももたらされているという結論

日本の厚労省は、メタボ以降、心血管疾患予防方針間違えてるのではないかと思う。
肥満糖尿病対策ももちろん大事だが、高血圧治療の徹底の方が包括的に考えれば障害や死亡率への予防インパクトは大きいはず。メタボ検診を強引に進め、いま、意味不明な状況になっていると私は感じる。


エビデンスに基づくガイドラインやパフォーマンス測定の開発・シェアリングを含む大規模高血圧プログラムで、2001年から2009年間での間に、高血圧コントロールほぼ2倍となった。

決して、セクシーな(紹介記事にそう書いてある)報告ではないが、現実的なお話という評価

Kaiser Permanente Northern California (KPNC) hypertension program
http://www.nationalforum.org/sites/default/files/10th%20NF%20Plenary%204%20Jaffe.pptx

まとめ(KPNC 2001年−2009年)
      • HTN コントロール率 44%→80%と倍
      • HTN 登録 167%増加
      • コントロールされた高血圧 17万1千 → 53万1千
      • KPNCによる心発作減少効果
    • 6つのケアプロセスを組み入れ
      • エビデンスベースガイドライン開発
      • HTN登録作成
      • パフォーマンス測定分布
      • 臨床実践の成功的伝播
      • 単一製剤併用療法治療促進
      • 非医師血圧受診方法形成





高血圧ガイドラインの変遷















心臓イベントへの効果


















Improved Blood Pressure Control Associated With a Large-Scale Hypertension Program Marc G. Jaffe, et. al. JAMA. 2013;310(7):699-705. doi:10.1001/jama.2013.108769.

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