2013年9月28日土曜日

閉塞型無呼吸:cPAP治療の降圧効果 effect sizeは限定的だが、重症ほど効果あり

高血圧の要因としての閉塞型無呼吸は確立しているが、閉塞型無呼吸患者の血圧へのCPAP効果は、減少効果に関しては結論的でなかった。

sham cPAPやプラシーボ錠剤・保存的方法というpassive治療と、口デバイス・降圧剤治療といったactive治療に比較した、 cPAPのeffect sizeを明確にするシステマティック・レビュー。

cPAP治療は閉塞型無呼吸の血圧減少効果を認めるが、そのeffect sizeは比較的軽度。
繰り返す無呼吸エピソード患者ほどcPAPによる降圧効果は期待できる。

EFFECT OF CONTINUOUS POSITIVE AIRWAY PRESSURE (CPAP) ON BLOOD PRESSURE IN PATIENTS WITH OBSTRUCTIVE SLEEP APNEA/HYPOPNEA. A SYSTEMATIC REVIEW AND META-ANALYSIS.
Cristiano Fava;  et. al.
Chest. 2013. doi:10.1378/chest.13-1115


1614文献中、passive or active治療比較の32RCTで、passiveあるいはactive治療比較
 
対 passive治療の、random effect メタアナリシス、30 RCTs; 1906名で、平均ネット差は収縮期血圧 2.6± SEM 0.5、 拡張期血圧  2.0±0.4 mmHgで、 cPAP治療が両校 p < 0.001。



昼間・夜間データを含む24時間持続血圧研究では、 平均収縮期、拡張期血圧はそれぞれ、 昼で、 2.2±0.7 mmHg 、1.9±0.7 mmHg、 夜間で 3.8±1.0 mmHg 、 1.8±0.6 mmHg


メタ回帰分析にて、ベースラインAHI高値 は、収縮期血圧ネット値減少の程度と相関  (beta±SE: 0.09±0.03)

出版バイアスエビデンス無く、heterogeneityは軽度  (I2=31-34%)

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