COPDに対して、長時間作動型気管支拡張剤である、LABA(長時間作動型β作動性薬剤)、LAMA(長時間ムスカリニック作動性薬剤)使用を販売促進する傾向にある。
COPDにおいて、喘息要素のないピュアな症例では問題ないのだろうが、overlap syndromeが話題になってる昨今、COPD第一選択=LABA、LAMAという趨勢に関して疑念を感じる。
COPDにおいて、喘息要素のないピュアな症例では問題ないのだろうが、overlap syndromeが話題になってる昨今、COPD第一選択=LABA、LAMAという趨勢に関して疑念を感じる。
オーバーラップ症例比率
http://thorax.bmj.com/content/64/8/728/F3.large.jpg
70歳以上はむしろオーバーラップ症例が過半数
Dispensation of long-acting β agonists with or without inhaled corticosteroids, and risk of asthma-related hospitalisation: a population-based study
Mohsen Sadatsafavi , et. al.
Thorax doi:10.1136/thoraxjnl-2013-203998
【背景】 吸入ステロイド(ICS)に、長時間作動性βアゴニスト(LABA) 薬剤付加管理の役割は広く議論されている。定期的処方refill患者の、ICS+LABA vs ICS単独、あるいは、LABA単独の喘息関連入院リスク評価考察を試み、薬剤fill提起行ってない対象者とも比較。
【方法】 カナダ・British Columbia地域行政医療データベース(1997−2012)を用い、喘息患者コホートのnested 症例対照解析を行った。
症例は、コホートエントリー後5年間の喘息関連入院歴。
症例毎に、年齢・性別・コホート登録日、喘息重度測定数項目を20までマッチ化。
直近12ヶ月のdispensation記録についての、ICS単独、LABA単独、 ICS+LABAについての、定期暴露、不定期暴露、未暴露でそれぞえカテゴリー化。
プライマリアウトカム測定は、定期暴露カテゴリー間での喘息関連入院リスクである。
【結果】 3319症例を 43,023対照とマッチ化。
ICS+LABAの定期dispensationの相対リスクは
・ICS単独dispensation比較で、 1.14 (95% CI 0.93 to 1.41)
・LABA単独定期dispensation比較で、 0.45 (95% CI 0.29 to 0.70)
この定期LABA dispensation症例は、ICSの少なくとも3/4ではdispensationすべき対象であり、LABA dispensation症例に対して、リスク減少となった。
【結論】ICS+LABA定期dispensationは、必ずしも、ICS単独に比べ、喘息関連入院増加リスクと相関せず。ICSアドヒアランスはより重大な喘息関連アウトカム予防への重要な要素と思われる。
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