片方では、喘息の悪化要因の一つが、風邪引き。
ライノウィルスによる喘息急性増悪における、気道粘膜炎症及び生理学的/炎症の重要性は不明だったため、実験モデルで気道粘膜炎症反応やその役割を研究とのこと
10名の喘息、15名の健常者に、実験的にライノウィルス感染を生じさせ検討。
正常者と比較し、喘息患者において、ライノウィルスは気管支上皮粘膜好中球を誘導し、さらに重度の単球/マクロファージ炎症を生じる。感染中気道好中球、好酸球、T/Bリンパ球は、何れも、ウィルス負荷量、生理学的・臨床的重症度と相関するが、マスト細胞がより肺機能と関連する。
Airway inflammation and illness severity in response to experimental rhinovirus infection in asthma
Jie Zhu ,et. al.
Chest. 2014. doi:10.1378/chest.13-1567
喘息患者だけで、ベースラインに比較し、ウィルス感染により有意に上皮・上皮下の好中球増加(P = 0.005、 0.017)
喘息・正常者ともに上皮下CD68+ マクロファージ増加(P = 0.009、 0.018)
しかし、より喘息患者の方がその数が多い(P = 0.021)
感染後4日目のCD45+、CD68+、CD20+細胞数、好中球、好酸球数は、ウィルス負荷量と正相関(r=0.50-0.72, P=0.016-0.03)
喘息患者において、急性感染時、CD4+細胞数は、胸部症状スコアと相関(r = 0.69、 p = 0.029)、 PC10低下は好中球数に相関 (r=-0.89, P=0.029)
さらに、PC10低下は、 CD4+ 、CD8+細胞と逆相関 (r=-0.67, P=0.023、r=-0.65, P=0.03)
PC20 は、CD20+細胞と逆相関 (r=-0.65, P=0.03)
上皮CD8+細胞数 はFEV1最大低下量とかなり有意相関 (r=-0.72, P=0.03)
上皮下マスト細胞多いほど、最大PEF低下比率と相関 (r=0.8, P=0.024)
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