SGLT2阻害剤にはインスリンを会する組織ブドウ糖消費機能の改善期待がもたれてるが、内因性ブドウ糖産生亢進的に働くようだ。さらに、内因性グルカゴン増加、それに伴うブドウ糖産生亢進作用ももたらす。
この種の新薬には、このパラドキシカルな反応に注意が必要である。
glucotoxity hypothesisとしてのブドウ糖毒性改善効果による血糖改善効果のみ。危惧されるのは、高血糖状態において、SGLT2阻害剤をつかうと、かえって、ブドウ糖毒性悪化し、尿中へのブドウ糖排出促進および尿路感染症などの悪化及び脱水悪化などもたらす可能性がある。
尿中ブドウ糖排泄を促進することで無理矢理血糖を降下する機序・・・グルカゴン・ブドウ糖増加というあらたな状況・・・これはノーマライゼーションと言えるのだろうか?
新薬はやはり慎重に・・・という印象をうける
"Dapagliflozin improves muscle insulin sensitivity but enhances endogenous glucose production"
Merovci A, et al
J Clin Invest 2014; DOI: 10.1172/JCI70704.
"Metabolic response to sodium glucose cotransporter 2 inhibition in type 2 diabetic patients"
Ferrannini E, et al
J Clin Invest 2014; DOI: 10.1172/JCI72227.
"Paradoxical insights into whole body metabolic adaptations following SGLT2 inhibition"
Cefalu WT.
J Clin Invest 2014; DOI: 10.1172/JCI74297.
エディトリアルでも、SGLT2阻害に内在性ブドウ糖産生減少期待と裏腹の現実、巣案和知、血糖降下作用と逆に働く機序も働いてることに懸念が示されている。
素人の直感で参考にしてほしくはないのだが、グルカゴン抑制させた上で使用すべき薬剤なのではと・・・
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