閉経後ホルモン治療(menopausal hormone therapy (MHT))は、心血管疾患予防に役立つか?
閉経後早期開始のMET後のCVDリスク評価、ランダム化対照トライアル
Arterial Imaging Outcomes and Cardiovascular Risk Factors in Recently Menopausal Women: A Randomized Trial ONLINE FIRST
S. Mitchell Harman, et. al.
Ann Intern Med. Published online 29 July 2014 doi:10.7326/M14-0353
セッティング: 9つの U.S. academic center
被験者: 健康閉経女性(42-58歳、閉経後6-36ヶ月経過、CVDイベント既往無し、冠動脈石灰化スコア(CAC) 50 Agatston units未満、エストロゲン・脂質低下薬剤90日内服用無し)
介入: Oral conjugated equine estrogens (o-CEE), 0.45 mg/d, or transdermal 17β-estradiol (t-E2), 50 mcg/d, each with 200 mg of oral progesterone for 12 days per month, or placebo for 48 months.
測定:プライマリエンドポイント:年次頸動脈IMT (CIMT)
セカンダリエンドポイントは、CVDリスクマーカーの変化
727名をランダム割り付けし、CIMT最低1回施行89.3%、48ヶ月後施行79.8%
平均CIMT増加0.007mm/年はグループ横断的に同様。
CAC増加比率もグループ間に差は認めず
o-CEEとt-E2で差を認めず
LDL、HDLコレステロール値は改善、CRP、性ホルモン結合グロブリンは改善するも、IL-6はo-CEEで増加。
インスリン抵抗性はt-E2で減少。
重篤副事象は治療群で差は認めない。
Limitation: Power to compare clinical events was insufficient.
結論:MHT4年間では、動脈硬化進展に影響を与えない、しかし、CVDリスクマーカーをある程度は改善した。
日本のこの種の学会は、中立的スタンスじゃなく、治療することに偏った見解をだすのが、通常。
上記結論では、ソフトアウトカムと言えるIMTの改善すらみとめないのだが、脂質特性・CRP改善・インスリン抵抗性改善をもって、是認的見解を述べるのは目に見えている。
・・・日本の臨床科学への疑念を生む大元で、HRT関連が目立つが、他の各臨床系学会共通・・・、とうの昔から、我々日本の末端の医者は、自国内学会への信頼を持っていないと断言しておこう。
(日本のNAFLD・NASHのガイドラインもひどいなぁ、アクトスが第一選択なんだって・・・ばっかじゃなかろうか)
(日本のNAFLD・NASHのガイドラインもひどいなぁ、アクトスが第一選択なんだって・・・ばっかじゃなかろうか)
新聞見だし通り、「閉経後早期ホルモン治療、心血管疾患予防に役立たず」で良いはず・・・
Hormone therapy in early menopause doesn’t protect against heart disease, study findshttp://www.bostonglobe.com/lifestyle/health-wellness/2014/07/28/hormone-therapy-early-menopause-doesn-protect-against-heart-disease-study-finds/Bbc0ioLOF55cNkKddiN7qJ/story.html
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