2014年7月4日金曜日

末梢動脈疾患:ダークチョコレートで、歩行時間・距離、血管拡張関連マーカー改善

NADPHの触媒サブユニットNOX-2は、活性酸素、ROS形成の鍵役割で、FMDの障害を示唆することもある。ダークチョコレートは、NOX2-介入酸化ストレスのdown-regulatingを通して、動脈拡張的に働く。臨床的にも、末梢動脈疾患(PAD)患者の歩行autonomyを改善することがしめされた。


ダークチョコレートを食べるだけで、歩行距離1-2割増加と言うだけでもすごい!



Dark Chocolate Acutely Improves Walking Autonomy in Patients With Peripheral Artery Disease Lorenzo Loffredo, et. al.
J Am Heart Assoc. 2014; 3: e001072
doi: 10.1161/​JAHA.114.001072


FMD、血中 isoprostanes、 nitrite/nitrate (NOx) 、 sNOX2‐dp、血中 NOX2 活性、最大歩行距離、最大歩行時間を20名のPAD(男性14名、平均年齢 69±9歳)

ダークチョコレート40g(ココア85%超)と、ミルクチョコレート40g(ココア 35%以下)に割り付け
単盲検


ベースラインと、チョコレート摂食後2時間を比較。


ダークチョコレート摂食により、最大歩行距離 11%、最大歩行時間 15%、血中NOx 57%増加し、血中イソプロスタン濃度 -23%減少、 sNOX2-dp -37%減少。

ミルクチョコレートでは上記指標有意差無し

多線形回帰分析にて、Δ最大歩行距離は、Δ最大歩行時間、ΔNOXと相関する。
in vitro研究にて、ポリフェノール混合物培養HUVECで、優位にNO増加させ、E-selectin減少、VCAM1減少が示された

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