2015年1月28日水曜日

COPD入院後の呼吸器科医受診は再入院リスクを減少させる

呼吸器内科過疎地いると・・・

気道感染や息切れ増強で入院した場合、原則としてスパイロメトリー施行すべきだと思うのだが、なかなか普及されない。

COPDとしての認識すらされないで、「老衰」とされたり、わけのわからない「ロコモ」などと変な病名をつけられ、そのまんま、自宅へあるいは介護施設へという症例を見聞する。


・・・ そういう現状は、医療行政各位になかなか伝わらない・・・


COPDという認識を患者・家族・医療関係者にもっていただくことがまず第一歩

そして、COPD増悪後は呼吸器内科受診し、包括的ケアについて同意・納得の機会を与える・・・そういう必要性があるのだと思う。


The association between hospital readmission and pulmonologist follow-up visits in patients with Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Rachel Gavish, et. al.
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.14-1453

195名の後顧的研究で、退院30日内呼吸器科医受診フォローアップ率は 44.1%


 フォローアップ受診が無いという事象は、
・ 居住地までの距離
・ 事前1年間の退院数の多さ
・ 退院時レターにフォローアップの必要性記載無し
・ 前年呼吸器科医フォローアップ受診数の頻度少なさ
・・・と相関。


さらに、フォローアップ受診がないと、退院後90日内再入院リスク有意に増加する
  (オッズ比 [OR], 2.91; 95% 信頼区間 [CI], 1.06-8.01)






0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note